水稲冷害研究チーム
2007年東北稲作動向
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.
5月
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○5月1日(火) 小麦の追肥 葉色を見て JAいわて南栽培指導会
JAいわて南は4月24日、一関市で小麦栽培指導会を開いた。指導に当たった一関農業改良普及センターの門間剛普及員は「昨年と比較すると7日ほど早く生育が進んでいるが、平年並みである。追肥は葉の色をよく見てすること。葉の色が濃い場合は追肥は控えること。ナンブコムギとゆきちからは、追肥の時期と量が違う」と注意を促した。赤かび病防除では「防除は、開花初めにはシルバキュアフロアブルまたはチルト乳剤を使って、開花期7日後にはトップジンMを用いて計2回防除をするように」と防除のポイントを語った。
(日本農業新聞)
○5月2日(水) 1ヘクタールの大区画水田に播種 実演通し技術研さん いわて直播栽培米研
いわて直播(ちょくは)栽培米研究会は1日、北上市の県農業研究センターの圃場(ほじょう)で、大区画水田における水稲播種技術講習会を開いた。直播機を6条植えの多目的田植え機に取り付け植物成長調整剤で処理した県オリジナル品種「どんぴしゃり」を1区画1ヘクタールの水田に播種した。参加者は、種もみのコーティング方法や播種時の土壌の硬さの目安、落水出芽の有効性などを学んだ。
(日本農業新聞)
○5月2日(水) 水稲種まき 児童に指導 宮城・JAみどりの青年部松山支部
JAみどりの青年部松山支部はこのほど、大崎市立松山小学校の5年生80人と水稲の種まきを行った。青年部員が「田んぼの先生」となり、セルトレーを使用してもち米「みやこがね」の種もみを1穴に3粒ずつまいた。育苗床を小学校の敷地内に設け、今月下旬の田植えまで苗の観察や管理は部員の指導を受けながら、児童がグループを組んで行う。
(日本農業新聞)
○5月2日(水) 4月は低温・少雨 気象庁まとめ
気象庁は1日、岐阜や岡山など、東海、近畿、中国地方の9地点で、4月の月間降水量が観測開始以来最少だったと発表した。発達した低気圧や前線の通過が少なかったためで、降水量はほぼ全国的に少なかった。降水量は特に北海道オホーツク海側や東日本日本海側、西日本で少なくなった。岐阜の4月の降水量は13ミリと、平年のわずか7%、岡山は24・5ミリで平年の24%だった。前線の通過後に寒気が入ったため、4月の平均気温は、北日本、東日本、南西諸島で低く、平年を0・5〜1度下回ったところが多かった。日照時間は北日本太平洋側と南西諸島は少なかった。
(日本農業新聞)
○5月3日(木) 大豆作付面積6%増14万ヘクタール 06年産 農水省
農水省は2日までに、2006年産大豆収穫量の確定値を発表した。北海道で小豆やインゲンからの転換があり、作付面積は前年比6%増の14万2000ヘクタール。これを受け収穫量も前年比2%増の22万9200トンとなった。九州で大雨や台風などの影響があったものの、作付面積・収穫量ともに増えた。主な地域の作付面積を見ると、北海道は2万8100ヘクタールで前年に比べて33%(7000ヘクタール)増えた。東北地方でも宮城・青森県を中心に前年比3%(1200ヘクタール)増やし3万5500ヘクタール。九州地方は前年と同水準の2万2500ヘクタールだった。一方、収穫量は九州地方で大雨や台風の影響が大きく、前年比34%(1万2800トン)減の2万5000トン、東北地方も宮城県などで不作となり、同2%減の4万9700トン、北海道は同34%(1万7700トン)増の7万100トンとなった。全国の10アール当たり収量は161キロで、前年を7キロ(4%)下回った。
(日本農業新聞)
○5月3日(木) 小麦「ゆきちから」産直開始 生協招き生育説明 宮城・JAみどりの
県内一の小麦産地であるJAみどりのは、小麦「ゆきちから」の産直事業をスタートさせる。みやぎ生協との産直で、同品種では初めて。生協担当者がこのほど、小麦畑を訪れて生産者と意見交換をした。JAは今年産麦の作付面積920ヘクタールのうち、「ゆきちから」を約280ヘクタールで生産している。産直事業は面積にすると約100ヘクタール分に相当する。「ゆきちから」は、たんぱく含有量が高く加工用途が広い特性がある。一方、赤かび病に対する抵抗性が「やや弱い」こともあり、管理面で適期・適量の防除に細心の注意が必要だ。JA南郷営農センターで開いた交流会には、みやぎ生協の産直米農産加工委員のメンバー24人と生産者が出席。青々とした小麦畑で、JAの担当職員や生産者が耕起から追肥までの生産プロセスや幼穂を見せながら、生育の状況を説明した。
(日本農業新聞)
○5月5日(土) 青年部員の指導で水稲の種まき体験 福島・南相馬市の鹿島小と上真野小
南相馬市立鹿島小学校5年生52人と、上真野小学校3年生16人がこのほど、水稲の種まき作業を体験した。総合学習の一環で、水稲の成長とともに1年を通して、農業の大切さや楽しさ、食べ物の大切さなどを学んでもらおうと、毎年、稲作体験教室を開いている。種まきは、JAそうま農青連鹿島支部部員やJA職員が説明し、育苗箱に鹿島小では「こがねもち」を、上真野小では「コシヒカリ」の種をまいた。育苗箱は、5月下旬の田植えまで農青連部員が管理する。児童らは、稲の生育観察やJAのカントリーエレベーターなどの農業施設を見学して、米がどのように流通していくのか学び、秋には収穫して、自分たちが育てた米を味わう予定だ。
(日本農業新聞)
○5月5日(土) 「ナンブコムギ」100%使用 ご当地ラーメン人気 盛岡市・JAシンセラ
盛岡市のJAシンセラが運営する食味コーナーで、地元産小麦「ナンブコムギ」を100%使ったラーメンが人気だ。ご当地ラーメンと管内産米「ひとめぼれ」のおにぎりセットが売れ筋メニューになっている。JAシンセラは、地産地消運動に力を入れるJAいわて中央の子会社。食味コーナーはJAシンセラの産直施設サン・フレッシュ都南店の敷地内にある。JAシンセラは県産食材を使いたいと、2002年11月に「ナンブコムギ」を使った中華めん、生うどん、生ひっつみを開発。食味コーナーでも提供を始めた。ラーメンは1杯380円。ワカメとネギも岩手産。チャーシューは店で手作りしている。1日約25食が出る。
(日本農業新聞)
○5月8日(火) 水稲湛水直播を実演 農家ら収穫へ期待 岩手
東北農政局和賀中部農業水利事業所は7日、北上市の水田で湛水直播(たんすいちょくは)栽培の見学会を開いた。国営かんがい排水事業の一環で取り組んだもので担い手農家や住民ら約80人が参加した。東北農業研究センターと中央農業改良普及センターが栽培技術を説明した。クボタ農機の協力で8条の直播機を多目的田植え機に取り付け、カルパーコーティング処理した「あきたこまち」を30アール区画の水田3カ所に直播した。実証圃(ほ)は、北上川支流の和賀川沿いの標高120メートルに位置している。
(日本農業新聞)
○5月8日(火) カルパー被覆で簡単 1ヘクタール分3〜6時間 植調協会提案
日本植物調節剤研究協会は、新たに水稲たん水直まき栽培に取り組もうと考える農家向けに、種もみの簡単なカルパー(過酸化カルシウム)被覆法を提案している。ドラム式コーティングマシンなど専用機が要らず、種もみとカルパー、一定量の水を容器に入れ、手でかき混ぜて作る。1ヘクタール分(乾もみ約30キロ)の被覆もみが3〜6時間でできる。被覆もみの強度は、専用機で作ったものよりもやや劣るが、手回し散粒器や動力散布機での種まきに使える。
作り方
もみ、カルパーの重量比1対1の「等培量粉衣」での製造方法は次の通り。
浸せきもみ(乾もみ3キロ分)をざるできちんと水切りし、たらいなどの平底容器に入れる。水500ミリリットル、カルパー3キロを投入し、手で5分間かき混ぜる。粉が残った場合は、スプレーで水を噴霧させながら、もみに付着させる。
被覆もみをござの上に広げて乾かした後、6ミリの金網でふるって大粒を除き、3ミリ目の金網で粉を除いて完成させる。
(日本農業新聞)
○5月8日(火) 省力化に高い関心 雑草防除の実証圃も 岩手
いわて直播栽培米研究会は、1974年から水稲直播栽培の普及に取り組んできた。研究会の設立当初は、県内の大規模農家が約30ヘクタールで始め、昨年は県南部を中心に78戸、約127ヘクタールに拡大した。牛の飼料にと一関市ではホールクロップサイレージ(稲発酵粗飼料)用稲の栽培も始まった。今年は花巻、北上を中心に新たに約60ヘクタールで取り組むという。県農業研究センターと中央農業改良普及センターは前面的に協力し、安定した技術と収量確保を目的に苗立ちや雑草防除の実証圃(ほ)を2カ所で行い技術確率を図っている。
直播は湛水直播と乾田直播の2つの方式があるが、県内では湛水直播栽培が先行している。播種期は5月上旬が適期で、代かき後に落水。落水した状態で平均16日で苗立ちする。出穂は、移植より5日程度送れるが収量は「ひとめぼれ」で10アール当たり510キロも可能となった。種もみは、水中で発芽させるのに酸素が必要。発芽率を高めるため、酸素供給用のカルパー(過酸化カルシウム)で1倍重のコーティング処理を施し、10アール当たり乾籾で5キロを深さ1センチ以内に条播。出芽、苗立ちは落水して行う技術が定着した。期間中の雑草防除が課題だが、一発剤の使用が多い。中央農業改良普及センターは、落水期間中にサターンバロア剤処理を行い、出芽後に入水。その後の一発除草剤処理が効果が得られると報告した。落水出芽期間中の雑草管理技術を確認するため、実証圃を数カ所設置して調査を行う。
(日本農業新聞)
○5月8日(火) 10アール510キロめざす 3カ年で技術確率 岩手県農研センター
水稲湛水直播栽培で10アール当たり510キロの安定した収量を目指し、県農業研究センターは今年から3カ年で技術の確立を図る。「収量の不安定要素は主に苗立ち不良と初期成育の施肥方法で、中後期の生理形態の違いなどが挙げられる」と話すのは、研究センター水田作研究室の日影勝幸主任専門研究員。日影さんは留意点として、@播種時に、落水管理を徹底し肥料の流出を防ぎ、肥効を高め出芽を促すA雑草防除は適期に除草剤を散布するなどを挙げる。出芽時点は良好に推移しても思ったほど収量が伸びないのは、元肥の施肥や追肥時期が慣行栽培との違いがあることを指摘。6月上旬に苗立ちが1平方メートルに100本より少ないときは、分げつ期(5葉期ごろ)に窒素成分で2キロを追肥すると。穂数が確保できると言う。新しい播種方法や肥効を高める施肥法に取り組む日影さんは「オリジナルの栽培方法を早期に確立したい」と話している。
(日本農業新聞)
○5月8日(火) 無人ヘリから種子を直まき 育苗作業いらず、稲作グッと省力化 山形・鶴岡市が実証試験
鶴岡市藤島庁舎エコタウン室は七日、産業用無人ヘリに搭載した稲の種子を、空中から水田に直(じか)まきする稲作実証試験を同市内の水田で行った。この方式だと、育苗作業が不要になるほか、代かきを終えた後の田から泥水を排水する必要もないため環境保全にもつながるという。鳥害防止のため、種子には鉄粉をコーティングした。試験は生産者や農機メーカー、庄内たがわ農協、鶴岡市農協、県などの協力を得て同市須走と同市湯田川の水田で実施。このうち須走の三十アールの圃場では、オペレーターが無人ヘリを無線操作し、「はえぬき」の種子を計十二キロまいた。四キロずつ三回に分けて作業したが、かかった時間はトータルで十五分ほどだった。今後、生育収量調査を続けて技術確立を目指す方針。
(山形新聞)
○5月9日(水) 良質雑穀生産に4地域で指導会 JAいわて花巻
今年度の良質な雑穀生産に向け、JAいわて花巻では管内の4地域で雑穀栽培指導会を開いた。このほど、花巻市東和町のパレスまほろばで行われた指導会には、生産者約20人が出席した。県中央農業改良普及センターの小綿寿志さんが講師を務め、圃場(ほじょう)の選定と準備のポイントや、アワ、イナキビ、ヒエなどの5品目ごとに、圃場づくりから収穫までの栽培管理を指導した。JA管内では、手間をかけて栽培され高い収量を挙げている中山間地域に比べ、機械による大規模な生産を進める圃場では10アール収量が低いことから、収量の向上が目標となっている。
(日本農業新聞)
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○5月11日(金) 今年は猛暑? 6、7月「ラニーニャ現象」の可能性
南米ペルー沖の海面水温が平年より下がる「ラニーニャ現象」が起きる可能性が強まっていることがわかった。気象庁は10日、今年3月から太平洋赤道域東部の海面水温が平年より低い状態が続いているとして、6〜7月にもラニーニャ現象が発生する可能性があるとした。4月の監視海域の海面水温は、基準値(1977〜2006年の平均値)より0・5度低かった。同庁は、直近5カ月間の海面水温の基準値との差が、0・5度低くなった場合、ラニーニャ現象が発生したとしている。予測では、秋までは海面水温が基準値より1度程度低く推移すると見ており、6〜7月にはラニーニャの発生が確定する可能性が大きい。先月25日に発表した3カ月予報ではこうした傾向を受け、「暑い夏」を予想している。
ラニーニャ現象は1949年夏〜50年夏、54年春〜56年冬など、戦後、12回発生している。農業に大きな影響を与えたものとしては、98年夏〜2000年春にかけての現象がある。98年は、大阪など西日本を中心に6月下旬から14日連続で30度以上の真夏日を記録。宮崎県では13日間降雨がなく、干ばつに見舞われた。酪農地帯では暑さで搾乳量が落ち、生産計画を達成できない産地が出た。JAや行政は干ばつや猛暑の対策に追われた。99年夏は、北海道の8月の平均気温が平年を3度近くも上回り、東北も平年より1・6度高かった。北海道で、乳牛327頭が熱射病や日射病にかかり、死亡したり廃棄処分になったりした。岩手県では21万羽のブロイラーが熱死した。全国的に野菜の生育が早まったため、その反動で夏場に品薄となったのもこの年。集中豪雨や干ばつなども相次いだ。
山形俊男東大教授に聞く
ラニーニャ現象で、西太平洋の海面水温が高くなると、日本の夏を形成する太平洋高気圧の動きが強まる。いわばラニーニャは「夏をより夏らしくする現象」とも言える。西太平洋で海面水温が上がると、この地区で積乱雲が発生しやすくなり、台風が多発する可能性がある。(今年の)海面水温の変化の状況は、台風が過去最多の39個発生した1967年とよく似ている。猛暑で雨が降らない日が続くため、干ばつに見舞われる地域も出てくる。
ラニーニャ
太平洋赤道域の中央部から東方の南米ペルー沿岸にかけての海面水温が平年より低くなる現象。海面水温が上がるエルニーニョ現象と逆だが、いずれも世界的な気候変動をもたらす。太平洋上で東から西に吹く貿易風が強くなることで発生。暖かい海水はインドネシア近海に吹き寄せられ、この周辺の大気には水蒸気が上昇して対流が活発になり、台風が発生しやすい。赤道付近で上昇した空気は中緯度地帯で下降流になり、太平洋高気圧が発達。日本の夏の気温は高めになる。
(日本農業新聞)
○5月11日(金) 「今冬、発生といえず」 エルニーニョ現象 水温上昇 基準より短く
南米ペルー沖で海面水温が上昇し、記録的暖冬との関連が指摘された今冬の「エルニーニョ現象」について、水温の上昇期間が気象庁の定義を満たさず、「エルニーニョが発生した」とは言えないことが十日、同庁が発表した監視速報で明らかになった。気象庁のエルニーニョの定義は、ペルー沖の監視海域の海面水温の平均値が六カ月以上連続で、平年を〇・五度以上上回ること。ペルー沖の海面水温は昨年九月から五カ月続けて平年を〇・五―〇・九度上回ったが、六カ月目の二月はプラス〇・二度にとどまった。このため、記録上は「発生した」と断定できないことから、同庁は「短期間のエルニーニョ状態だった」などと表現するという。
(日本経済新聞)
○5月12日(土) 1年中 新米の味 氷温熟成米が販売好調 JA山形おきたま
山形県のJA山形おきたまが作った、零下のある一定温度で米を熟成させ、年間を通じて新米のおいしさが味わえる付加価値米が好評だ。全国の食品スーパーで構成する協業組織「シジシージャパン」がプライベートブランド(PB)商品として販売している。商品名は「氷温熟成米」。JA管内で収穫した「コシヒカリ」と「はえぬき」の2種類がある。米が凍らないように出す液に含まれるアミノ酸や糖質などが、食味のアップになるという。売れ行きは上々で、2006年産米の販売を1500トンと見込んでいる。商品は、消費者の使いやすいサイズとして、4キロ詰め袋と8キロ詰め袋の2種類を用意。参考価格は4キロで「はえぬき」が1480円、「コシヒカリ」が1580円。関東・甲信越地方と山形・福島県内の加盟店を中心に取り扱っている。
(日本農業新聞)
○5月12日(土) 米粉パン店にぎわう 地元「はえぬき」使用 山形・最上町
山形県最上町で、水田の中にオープンした米粉パンの専門店「米工房」がにぎわっている。山形産米「はえぬき」の粉を使い、地元の人たちが焼く。多い日は、1日に100人近くの客が訪れる。このパン店は、最上町の国道47号沿いに昨年12月開店した。開いたのは鮭川村の栗田靖子さん。原料の「はえぬき」を、大阪の業者に依頼し粉にする。小麦グルテンを加えるが、小麦粉は一切入れない。商品は食パン、クロワッサンやメロンパン、お好み焼きパンなど、菓子パンや調理パンと幅広い、最も売れるのはクロワッサン。今後はシュークリームなどの菓子類も充実させていく。営業時間は午前10時〜午後5時で売り切れ次第終了する。定休日は毎月第2、4月曜日。問い合わせは米工房、(電)0233(43)3141=ファックス兼用。
(日本農業新聞)
○5月12日(土) 飼料米の直播試験始まる 国内自給率向上狙い 岩手・一関市大東
転作田で栽培した飼料米から高品質豚肉生産を目指す国の実証実験事業が行われている一関市大東町で十一日、栽培コスト削減のための直播栽培試験がスタートした。飼料穀物が高騰する中、国内自給率向上に向けた飼料米の生産システム確立が期待されている。直播試験は同町猿沢の水田で営農者ら約二十五人が参加して行われ、17アールで飼料米、44・5アールでWCS(ホール・クロップ・サイレージ)の稲発酵粗飼料をそれぞれ田植え機で直播(じかま)きした。飼料米は豚や鶏、稲発酵粗飼料は牛の飼料に使われる飼料。課題は採算面。本年度は飼料米は約10ヘクタール、稲発酵粗飼料は約27ヘクタール栽培し、一部の実験圃場では作業効率が良い直播の有効性を実証する。
(岩手日報)
○5月12日(土) 東海、西日本の梅雨明け早め? 東北太平洋側は気温低く ウェザーニューズ
民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(東京)は十一日、今年の梅雨の傾向予想を発表。南米ペルー沖の海面水温が下がる「ラニーニャ現象」の発生が見込まれるため、梅雨明けは西日本から東海は早めとしている。ラニーニャが発生すると、太平洋赤道海域東側のペルー沖で海面水温が下がるが、逆に西側のフィリピン付近は上がり、大気の対流活動が活発化。太平洋高気圧が強まる傾向がある。同社は、梅雨入りはほぼ全国的に平年並みとみているが、太平洋高気圧が強まって梅雨前線を押し上げ、西日本から東海にかけての梅雨明けは早いと予測。一方、オホーツク海高気圧の勢力が一時的に強まると予想されるため、関東以北は遅くなる可能性があるとみている。
(岩手日報)
○5月13日(日) 田植えに歓声 福島・相馬市の日立木小児童
JAそうま管内の相馬市立日立木小学校3〜5年生の46人は11日、総合学習の時間に田植えを体験した。同校近くの山田一男さん所有の水田5アールに、山田さんから植え方の説明を受け、児童は、一斉に田植えを開始。はだしで水田に入り、泥の感触に歓声を上げ、悪戦苦闘しながら、「コシヒカリ」の苗を30分ほどで植え終えた。
(日本農業新聞)
○5月13日(日) 台風接近多かった 1999〜2004年 気象庁調べ
沖縄や奄美など南西諸島北部が台風に巻き込まれた年間合計時間は、1999年から2004年までの6年間、非常に長い水準で推移したことが、気象庁気候情報課の磯部英彦調査官らの研究で分かった。地球温暖化の影響なのか、台風が日本に接近・上陸する20〜30年程度の周期によるのかは不明だが、東日本の太平洋側で大雨日数が増える傾向にある一因の可能性もあり、今後も調査が必要という。磯部調査官らは、1951〜2005年にフィリピン付近から日本にかけての範囲で発生、移動した台風について、緯度・経度を5度ずつ区切ったメッシュごとに存在時間を計算した。台風の通過回数が多いと長くなり、移動速度も影響する。その結果、99〜04年の南西諸島北部(北緯25〜30度、東経125〜130度)の長さが目立ち、特に2000年には年間約270時間と、突出していた。この時期は、西太平洋の亜熱帯高気圧が北に偏る傾向があった。80年代後半以降は、南西諸島北部の台風存在時間と、東日本太平洋側の15地点の大雨(1日の降水量が100ミリ以上)日数合計が、ほぼ比例していた。
(日本農業新聞)
○5月15日(火) 育苗の大切さ児童ら実感 福島・JAたむら
JAたむらは10日、三春町の沢石小学校児童17人に稲の生育を学んでもらおうと、同町のJA育苗センターで苗の見学会を開いた。見学会は、児童に苗がどのように育つのか、管理する難しさや食べ物として作物が育つ感動を伝えようと、JAが企画した。児童は5月下旬、同センターで育った苗を使って、同校に隣接する実習田で田植えをする。
(日本農業新聞)
○5月15日(火) 実るかバイオ燃料米=@多収2品種で生育比較 宮城・登米で試験栽培始まる
環境に優しいバイオ燃料の普及を進める登米市が本年度初めて取り組む、石油代替燃料「バイオエタノール」の原料となる多収穫米の試験栽培が始まった。市は、バイオ燃料用のコメ栽培を休耕田の活用策として期待している。十四日は同市迫町北方の水田で、田植えが行われた。作業は迫町三方島第二営農生産組合に委託。植えたのは飼料用品種の苗で、「べこあおば」を約三十アール、「夢あおば」を約二十五アールそれぞれ作付けした。二品種の生育状況を比較して適性を調べる。十アール当たり、食用より約二百五十キロ多い約八百キロの収量を見込んでいる。市によると、食用の生産者米価は一キロあたり、百五十円前後だが、エタノール用は、二十円以下でないと採算ベースに乗らず、コストダウンが最大の課題。一方で、生命力が強い品種で食味は問われないため、品質管理に手間が掛からない利点がある。多収穫米は十月下旬から十一月中旬ごろに収穫。もみの状態で倉庫に一年間保管した場合の品質調査をした後、新潟県内に建設される予定のバイオエタノール製造工場に運ぶ。市は本年度、バイオエタノールをガソリンに3%混合した「E3ガソリン」の実証試験にも取り組むことにしている。
(河北新報)
○5月16日(水) 水田乾田直播 高校生が実演 還元鉄コーティング研究 山形県立庄内農高
水稲栽培の低コスト化と省力化技術の確立を目指し、県立庄内農業高等学校は乾田直播(ちょくは)に取り組んでいる。課題の鳥害や除草対策では、種子を還元鉄コーティングするなど今年は新たな研究課題に挑戦し、地域への普及を目指す。11日、鶴岡市の学校田で生物生産科の2、3年生22人が60アールの乾田に10アール当たり5キロの「はえぬき」種子をまいた。昨年度はキヒゲン(鳥の忌避剤)をコーティングした種子と酸化鉄コーティングの種子を播種したことろ、酸化鉄で大きな成果が見られた。今年度はさらに還元鉄コーティング種子を播種した。コーティングはコスト削減を考え鉄粉の割合を減らし種子1に対して鉄粉0・2とした。還元鉄は鉄を酸化させる作業を軽減できるほか、参加作業中に発生する熱が種子に悪影響を与えることを避けられる。しかも酸化鉄に比べ、2、3日も早く発芽する。雑草対策では、使用する除草剤の順序を変え効果を確かめる。
(日本農業新聞)
○5月16日(水) 日本周辺の海面水温上昇 世界の3倍 過去100年で0.7〜1.6度
日本周辺の海面水温が過去百年間で、世界の平均値と比べて最大で三倍強の〇・七〜一・六度温かくなっていることが十五日、気象庁の観測で分かった。日本の地上の気温上昇率(百年で一・一度)とも合っており、同庁は「二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出増などで大気の温度が上がり、海面がその影響を受けたのでは」とみている。一九〇〇〜二〇〇六年の観測データをもとに平年との差を調べ、百年当たりの上昇率に換算した。百年で一年間の平均海面水温が最も上がったのは、佐渡島北方の海域などを含む日本海中部で一・六度上昇した。
(日本経済新聞)
○5月17日(木) 宮城で晩期栽培進む 水不足は影響なし 東北の田植え平年並み
東北地方の田植えの進行状況が16日まとまった。暖冬による水不足の影響はなく、ほぼ平年並みに推移している。晩期栽培の進む宮城は14日現在で79・9%と、2004年以降で最も遅くなった。宮城の田植え盛期は、平年より4日、昨年より1日遅い11日となった。JAグループと県が晩期栽培を推進しており、県全域で遅らせる傾向が強まっている。今年の晩期栽培面積は昨年より2000ヘクタール増え、1万2000ヘクタール近くになる見込み。福島は15日現在で60%が終了した。4月中旬に低温の時期があったが、ほぼ平年並みの進行状況。会津地方では20%で終わっている。山形は15日現在で37%と、ほぼ平年並みの進み具合。庄内地方は86%で、ほぼ終了。県全体のピークは今週末の見込み。岩手は15日現在で37%。平年に比べ3日前後遅いが、ほぼ平年並み。12、13日の両日で県南地域が進んだ、県北地方は15日以降が本番になる。青森は15日現在で19%と、平年より6ポイント低いが、田植え始めは13日で平年並みだった。秋田は15日現在で31%。2月時点で水不足が心配されたが、3月以降の降雨でダムの貯水率も平年並みとなり、田植えも順調に進んでいる。
(日本農業新聞)
○5月17日(木) 飼料稲の直播実演 環境保全、省力も 秋田・横手市の集落営農組織
横手市雄物川町道地地区の集落営農組織、道地フロンティア営農組合は14日、畜産農家と契約栽培している飼料用稲「ふくひびき」の点播(てんぱ)機による水稲直播(ちょくは)実演を、組合員の渡部秀紀さんが所有する1ヘクタールの圃場(ほじょう)で行った。点播機での直播は、移植と同様に株形成され管理がしやすいなどの特徴がある。この栽培方法は、代かきした圃場に側条施肥しながら、種もみを直接播種していく。従来の播種作業や育苗管理などの省力化や生産コスト削減が期待でき、環境保全型稲作として関心が高まっている。ヰセキ東北の渡辺博也課長は「圃場はあまり水を位入れず、硬めの方が作業しやすい」など、播種作業の注意点を説明した。同組合は今年から、「ふくひびき」を横手市内の畜産農家と栽培している。
「ふくひびき」
他用途向け、超多収を目標に1993年度、東北農業研究センターが育成した品種。倒れにくく直播に適し、食味も良い。福島県では10アール当たり1トンの収量を上げた記録もある。
(日本農業新聞)
○5月17日(木) 期待の米 身近に 卸・小売り招き体験会 山形・JA全農庄内
期待の水稲新品種「のびのび」(山形産つくばSD1号の愛称)の産地体験会が12、13日の両日行われた。関西圏の卸売会社と小売店の担当者が庄内を訪れ、田植えや農家での民泊を体験した。2006年産米から販売を開始した「のびのび」や、その産地の庄内について理解し、産地と卸・小売店が交流を深めて販売促進につなげるのが狙い。
(日本農業新聞)
○5月17日(木) ぼくらの田んぼ 楽しく田植え 宮城・石巻市の小学生ら
石巻市立中津山第一小学校は14日、同市桃生町の学校田5アールで田植えをした。5年生22人と指導に来た祖父母10人、PTA関係者10人が参加した。祖父母を代表し同町高須賀の金子たかえさんが「田んぼに書いてある枠の十文字に3センチくらいの深さまで苗を刺し、倒れないように植えて」と指導。児童ははだしで田んぼに入り、23センチほどに育った「みやこがねもち」の苗を丁寧に植えた。学校田を提供した佐藤生助さんが秋まで管理。10月には関係者を招き、全校を挙げて収穫祭を行う。
(日本農業新聞)
○5月17日(木) 食と農の大切さバケツ稲で指導 山形・JA庄内たがわ青年部温海支部
食農教育に取り組んでいるJA庄内たがわ青年部熱海支部の部員がこのほど、JA温海支所管内の4小学校を訪れ、バケツ稲の栽培を指導した。子どもたちが米作りに取り組むことで、食や命の大切さを学び、地域農業に対する理解が深まるようにと、4年前からバケツ稲の活動を続けてきた。部員は、児童一人一人に「良い稲を育てるには土が基本」と声を掛けて、一緒に土をこね、土と触れ合うことの大切さを伝えていた。
(日本農業新聞)
○5月18日(金) 実りの秋が楽しみ 全児童が田植え体験 北上市和賀東小学校
北上市立和賀東小学校の全校稲作活動の田植え体験が14日、小学校の実習田で行われた。作業は、実習田を半分に分けて2クラスが向き合い、中央から南北に向かって後ずさりしながら植えていく方法。秋の収穫を経て、自分たちでご飯を食べるところまでを学ぶ。
(日本農業新聞)
○5月18日(金) 2000種 大田植え 福島
2346もの品種・系統の水稲苗を一斉に植える福島県農業総合センターの「大田植え」が17日、郡山市の同センター試験田であり、約180人の関係者が雨の中、手作業で丁寧に苗を植え付けた。田植えがあったのは11・6ヘクタールある水田のうち127アールの試験田。「コシヒカリ」「ふくみらい」「夢の香」など、稲の特性が明らかになっている446品種と、まだ稲の特性が十分に把握されていない1900系統を植えた。国、県、関係機関の担当職員、農業短大生らが対応した。
(日本農業新聞)
○5月19日(土) 名称は「里のゆき」 低アミロース米の山形県新品種 中山間で産地化へ
県が水稲の新品種として出願していた「山形84号」が「里のゆき」として登録され、17日付の官報に掲載された。「里のゆき」は1995年に県農業総合研究センターが交配、育成した、早生の低アミロース品種。一般のうるち品種のアミロースが17〜23%なのに対し、新品種は12%と、もち米に近いでんぷん組成となっている。「ミルキークイーン」と似た特性を持つ。炊飯すると、一般のうるち品種より粘りが強く光沢がある。また冷めても硬くなりにくく、おにぎりや弁当でもおいしく食べられるという。県内では2005年度から早生種として中山間地を中心に作付けされており。今年も100ヘクタールほどで栽培が見込まれている。将来的には中山間地を中心に500ヘクタールでの栽培を目標にしている。
(日本農業新聞)
○5月19日(土) 低コストで水稲直播 中古田植え機改良 宮城・大崎市の千葉さん
水稲直播(ちょくは)栽培に取り組む宮城県大崎市の千葉貞さんは、中古の移植用田植え機を直播用に改良し、農家に提供している。直播栽培では、播種機の導入コストが課題。低コスト化で普及拡大につながると、地域の期待が高まっている。10年ほど前から毎年、冬場の農閑期に1台ずつを手掛け、直播栽培に取り組む農家10戸に提供してきた。側条施肥装置付き田植え機を、中古農機具販売店などで手に入れ、部品を交換して利用する。仕組みはこうだ。側条施肥装置の肥料を入れる部分に、カルパーコーティングをした種もみを入れる、装置では、肥料を地表から5センチ程度の場所に埋め込むよう設計しているため、種もみには深すぎて芽が出ない。千葉さんは、地面に溝を切る部分を1センチに削り、浅く植えられるようにした。また、機械が傾いた時でも同じ深さにまけるように改良し、まく量も調節できるよう工夫を施す。
(日本農業新聞)
○5月19日(土) 食と農の大切さ学んだよ 米作り通じて思い出づくり 福島・相馬市立磯部小6年生
JAそうま管内の相馬市立磯部小学校の6年生21人は16日、総合学習の一環として、同校近くの水田約6アールで、田植えの体験学習をした。水田所有者のJA農青連相馬中村支部磯部地区の鎌田幸一委員長ら農青連部員から、苗の植え方の説明を受けた。児童たちは、はだしで水田に入り、泥の感触に歓声を上げながら、「コシヒカリ」の苗を植えた。昨年の田植えの経験を生かし、手際良く丁寧に作業を行った。同校では農作業体験を通し、児童に食の大切さや作業の苦労を学ばせている。秋には収穫祭を行う予定。
(日本農業新聞)
○5月19日(土) 農業科が本格始動 まず田んぼで授業 福島の小学校
国の農業教育特区に認定され、今年度から「農業科」を新設した福島県喜多方市の堂島小学校は18日、授業の一環として全校児童107人で水稲「こがねもち」の田植えに取り組んだ。特区認定を受けてから初めての、本格的な農業の授業。子どもたちは、田んぼのぬかるみと苦戦しながら、五月晴れの中で苗を植えていた。農業科は「子どもたちに年間を通じて体系的に農業を学ばせるのが狙い」(喜多方市教育委員会・渡部裕課長補佐)。喜多方市内では、同校のほかに、熊倉、熱塩の両小学校も、今年度から「農業科」を設置している。田植えには、PTAや教育委員会など学校関係者をはじめ、近隣から農業科を支援する「農業科支援員」5人も駆けつけた。
(日本農業新聞)
○5月19日(土) 休耕田に育て飼料米 循環型農業を目指す 北いわて農協軽米地区組合員
北いわて農協(二戸市)の軽米地区の組合員は二〇〇七年度、飼料用米の栽培に初めて取り組む。今年三月下旬に組合員や県、周辺市町村の農業関係者で「飼料用米推進プロジェクトチーム」(代表・苅谷雅行北いわて農協営農経済部長)を結成。休耕田と鶏の堆肥(たいひ)などを組み合わせ、地域循環型農業の推進を図る。栽培する品種は「たかねみのり」。軽米町内の生産者十八人が、5ヘクタールの水田で栽培する。27トンの収穫を見込み、十一月ごろの出荷予定だ。飼料用米は、秋田県などで豚飼育に使用される。豚は最終的には、首都圏の生協で構成するパルシステム生活共同組合連合会員に精肉として届けられる。十八日は、軽米町円子の大村武男さんが約18アールの圃場で飼料用米の田植えを行った。同連合会員15人ほどが見学し、関係者の説明に耳を傾けた。同町の約800ヘクタールの水田のうち、栽培しているのは六割強。苅谷代表は「休耕田などを活用し、環境に負担のかからない農業で家畜飼料を生産していきたい」と意気込みを語った。三年間を目途に、生産・流通体制の確立を目指す。〇八年度から鶏ふんを肥料として前面的に使用し、減農薬栽培などにも取り組む。飼料用米と輸入飼料穀物を混合した餌で飼育された豚肉は、脂身の臭みが少なく、赤身はピンク色。甘みが特徴だという。消費者の反応を見ながら、飼料の混合比率などを検討する。
(岩手日報)
○5月20日(日) 親子で田植えに挑戦 仙台市で「ふれあい教室」 JA全中
農作業を通じて、農業の大切さを知ってもらおうとJA全中は19日、仙台市で「ふれあい田んぼ教室」を開いた。市内の親子75人が参加し、18アールの水田で「ひとめぼれ」を手植えした。Nツアーが募集した。親子は、JA青年部員による苗の持ち方や植える深さなどの説明を聞いた後、素足でゆっくりと田んぼに入った。昼食には、女性部が手作りのおにぎりや豚汁、漬物を振る舞った。ふれあい田んぼ教室は20日に加美町でも開かれる。次回の教室は10月6日で、稲刈り、はざかけなどを体験する。
(日本農業新聞)
○5月20日(日) 現場知ろうと田植えを体験 宮城・JA古川で神奈川の米卸など
自分たちが扱う米を生産現場から知ろうとこのほど、神奈川県の米卸・販売会社、東光食糧の社員10人とJA古川の新規採用職員が、田植えに取り組んだ。大崎市古川斎下の佐々木稔さんの圃場(ほじょう)10アールでは、JAの竹中莞爾組合長が枠引きをし、昔ながらの田植えを再現。田植え初体験の参加者は泥の感触を確かめながら、「ひとめぼれ」の苗を丁寧に植えた。田植え後はきねと臼を使ったもちつきを体験。肥育農家や園芸農家も訪れ、牛の飼育方法やナス栽培も学んだ。
(日本農業新聞)
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○5月21日(水) 醸造用玄米 販売量横ばい
清酒などの消費量が減少する中で、酒造好適米などの醸造用玄米の販売量が横ばいで推移している。純米酒などの消費が下げ止まっているのが要因の一つのようだ。昨年5月の酒造法改正で清酒に使える副原料の上限が、米の重量と「同等」から「半分」になった。関係者の一部には、米の使用量の減少に歯止めがかかるのではないか、との見方が広がっている。醸造用玄米とは、農産物規格規程に定められた米で、「山田錦」「五百万石」などがある。JA全農など全国出荷団体が取り扱った2004年以降の販売(消費)量(7月から翌年2月まで)は約6万トンで推移している。一方、直接、もろみに仕込む「掛け米」などの清酒用一般米は、04年の5万1000トン、05年4万6000トン、06年3万9000トンと低下。酒類全体の販売(消費)量が減少する一方で、醸造用玄米の販売量は維持されている格好だ。理由として、純米酒の製造量が増えている点が挙げられる。国税庁がまとめた清酒の製造状況調査によると、製造工場から05年に出荷された数量(課税移出数量)は吟醸酒や純米吟醸酒などが前年実績を15〜3%下回る半面、純米酒はわずかに(8キロリットル)上回った。日本酒造組合中央会は「蔵元各社が消費者ニーズに合わせた特徴ある酒造りを進めている」と話す。酒造法改正について、農水省は「清酒に使用できる副原料が米の重量の半分にまでなったことは、米の使用量の減少に歯止めがかかるのではないか」と期待を込める。一方で、出荷団体などからは「米の使用量が増えたとしても、根本的な部分(酒の消費量)の回復が必要」との指摘の声が上がっている。
(日本農業新聞)
○5月22日(火) 大学生が田植え体験 福島・飯野町
農業体験を通じ人や自然とかかわる力を培おうと、教員を目指す福島大学の学生が、20日、飯野町青木の水田で田植えをした。農業体験を行ったのは、福島大人間発達文化学類の鈴木庸裕教授の授業「地域教育実践」。2、3年生11人が参加した。今年で12回目。水田を提供している三浦宏二さんが、田植えの仕方やがじ棒を使った線引きを指導。はだしで水田に入り、「ミルキークイーン」と「においもち」の苗を5アールずつ丁寧に手植えした。
(日本農業新聞)
○5月22日(火) 「ヒメノモチ」児童が手植え 岩手・一関市
一関市室根町矢越の上折壁小学校は、農業体験学習として16日、地区の老人クラブとPTAの協力で、「ヒメノモチ」の田植えをした。老人クラブの指導を受けながら、白戸寛子校長が田んぼに線を引き、児童が一斉に田植えを始めた。児童たちは泥に足を取られながらも、丁寧に苗を植え付けていった。
(日本農業新聞)
○5月22日(火) バケツ稲作り 児童が挑戦 秋田・由利本荘市
JA秋田しんせい管内の由利本荘市立尾崎小学校の5年生約100人は15日、社会科授業の一環としてバケツ稲作りに挑戦した。自分たちでもできるバケツ稲の栽培を通じて、身近にある田んぼや米作りに関心を深め、食の大切さを知ってもらおうと、同校が今年初めて企画した。種まき作業では、児童は30グループに分かれ、バケツに土、堆肥(たいひ)、水を入れ、それらを良く混ぜ合わせた後「日本晴」の種もみを植えた。今後、各グループで生育を日々観察しながら、秋の刈り取りを目指す。
(日本農業新聞)
○5月23日(水) 無農薬米の主役 アイガモ到着 青森・JA木造町 ごはんを作る会
JA木造町おいしいごはんを作る会は17日、アイガモを使い完全無農薬米を栽培する会員へ主役≠フアイガモを配達した。このアイガモは、鹿児島県から取り寄せたもの。同会がアイガモ農法を始めたのは1996年。消費者の「もっと安全な米を食べたい」という声がきっかけ。現在、アイガモ農法に取り組む会員は7人、4ヘクタールで取り組んでいる。高橋幸一さんはアイガモ農法を始めて8年目。今年も100羽のアイガモが届いた。配達されたアイガモは、10〜14日飼育された後、田んぼに放され活躍する。
(日本農業新聞)
○5月23日(水) 関西の親子が純情米田植え 岩手県奥州市で
大阪の朝日放送(ABC)ラジオは20日、聴取者を対象にした「いわて純情米田植えツアー」を、奥州市胆沢区で開いた。関西地方から参加した親子10組19人とメーンパーソナリティーの柴田博さんらは、地元農家やJA岩手ふるさと職員らの助言を受け、慣れない泥田に足を取られながらも手植えを満喫し、その模様は、同ラジオの番組「ほっとハートにちよう柴田塾」を通じ、関西圏で生放送された。田植えツアーは、消費者と生産者の交流を目的に1998年に始まった。同局のラジオ番組の聴取者を対象に春と秋の農作業体験を実施している。JA岩手ふるさと、JA全農いわて、奥州市が全面協力。田植え体験は、奥州市の相原正明市長やいわて純情娘の5人も加わり、同区南都田の石川千早さんの水田10アールで実施した。
(日本農業新聞)
○5月23日(水) 畦畔にミント定植 斑点米カメムシ抑制へ 山形県村山総合支庁
山形県村山総合支庁では、斑点米の原因となるカメムシの発生を抑制するため、水田のあぜにグラウンドカバープランツ(被覆植物)としてミントを定植するプロジェクトを2005年から実施。カメムシの餌になるイネ科雑草の発生を抑えるとともに、景観も良くなるなどの効果も生み出している。同庁では今後、栽培管理マニュアルを整備し、普及を図る方針だ。村山総合支庁産業経済部農業技術普及課では、「新カメムシ対策によるエコ米の里づくり」を推進している。地区全体で減農薬米栽培に取り組んでいる上山市高松地区を、モデル地区に選定。05年にあぜ道350メートルにハーブの一種・ペニーロイヤルミントと芝草の一種・センチピードグラスを試験的に植え付けた。
ペニーロイヤルミントを植栽
イネ科雑草の多い同地区の畦畔(けいはん)では、センチピードグラスよりもペニーロイヤルミントの方が繁茂が早く、イネ科の植物を餌とするカメムシが寄り付きにくい。そこで、2年目の昨年は、ペニーロイヤルミントだけを1200メートルに距離を伸ばして植え付けた。
根付き促進へセル苗を使用
直播では雑草に比べて繁殖力が弱いため、植付けはセル苗を使用。播種後45日くらいでセルトレーに根がびっしり張り、トレーから抜けるような状態になったら、地面に深さ10センチ程度の穴をあけ、施肥して苗を植え付ける。乾燥に弱いため、繁殖を促進するには梅雨時の作業がより効果的という。多年草なので自然に繁茂していくが、法面(のりめん)の際までで、水田の中まで広がっていくことはない。7月から8月ごろに薄紫色の花が満開となり、さわやかな香りとともに地区の美化に一役かっている。雪にも強く、越冬後も新葉が再生するという。
2年目から開花 草刈省略も可
開花は2年目から。6月に草刈りをすれば、開花はしないが芝状に再生し、被覆が進む。指導にあたっている同課の一戸毎子主任専門普及指導員は「開花させる場合は除草作業が不要になる。草丈が40センチくらいまで伸びるので、気になる場合は刈っても、地面を被覆しているため効果は変わらない。耕作管理者や場所に応じた畦畔管理が可能になる」と話す。「現在は植栽距離が短いので、ミント効果とは言い切れないが、地区全体ではカメムシは減少してきている。この事業を行うことで、減農薬栽培に対する意識が高まった」と一戸指導員。同課では今年度も、ペニーロイヤルミントの植栽面積を拡大し、カメムシと斑点米の発生状況の調査を継続して、栽培管理技術を確立する。苗づくりの指導も併せて行い、グラウンドカバープランツとしてのミントの普及拡大を図っていく。
(農業共済新聞)
○5月24日(木) 稲の苗を手植え 大変さ実感
岩手・花巻市
JAいわて花巻では、管内の小学生を対象に農業や食料の大切さを伝えようと農業体験学習を行っている。花巻市の宮野目小学校5年生54人はこのほど、同校西側の実習田5アールで、「ヒメノモチ」の苗を植えた。
福島・白河市
福島県JA東西しらかわ管内、白河市の表郷小学校5年生63人は22日、学校近くの水田約45アールで田植えを体験した。酒造好適米の「チヨニシキ」と学校給食用の「コシヒカリ」を植えた。児童に、米栽培の大変さを体験させ、農業の大切さを理解してもらうのが目的。
岩手・雫石町
岩手県雫石町内各地で田植えが行われた19日、東京都杉並区立荻窪小学校の教諭9人が同町を訪れ、田植えやホウレンソウの収穫を体験し農業への理解を深めた。
(日本農業新聞)
○5月24日(木) 米由来エタノールで消毒 「ひとめぼれ」田植え JA岩手ふるさと
JA岩手ふるさとは奥州市衣川区の水田で23日、米から抽出したエタノールを使い種もみ消毒した「ひとめぼれ」の田植えを行った。病害虫被害などについて慣行栽培との比較を行い普及の可能性を探る。JAは、環境に優しい水稲栽培を目指し、今春、奥州市からエタノールの提供を受け、種もみ3キロに噴霧消毒を行った。アルコールの揮発後に水に浸し、以降は慣行と同様に管理し、催芽した種もみを4月19日に1箱当たり160グラムを播種(はしゅ)。育苗機で出芽させJA育苗センターで育てた。
(日本農業新聞)
○5月24日(木) 環境保全米でブランド力向上 19人がエコ認定 宮城・JA南三陸
気仙沼・本吉地区の地域ブランド米「南三陸米ひとめぼれ」の商品力向上のため、特別栽培米への取り組みが始まった。2007年度は水稲農家のエコファーマーが19人誕生した。これを機にJAは環境保全米で商品力向上を目指す。エコファーマーの誕生を受けJAは、環境に配慮した「南三陸米グレイスフル事業」を立ち上げた。グレイスフルは環境と人に優しい、上質な米を目指すという意味。本吉町の新北明戸地区、新圃の沢地区をモデル地区に指定。環境保全米の生産と区分集荷、区分販売に取り組む。
(日本農業新聞)
○5月24日(木) 稲の成長 番組で紹介 テレビ局に田んぼ登場 宮城
20年前から食農教育に取り組む宮城県JAみやぎ仙南角田区青年部は23日、仙台市のテレビ局内に作った田んぼで田植え指導をした。テレビ番組の天気予報コーナーの企画で、アナウンサーらが手植えを体験。青年部はカブトエビを放流し、環境保全も訴えた。番組では、気象予報と稲の生育状況を絡めながら毎日水田の状況を取り上げていく。テレビ局内での田植えは、東北放送で月〜金曜日の朝7時25分から放送している「ウオッチンみやぎ」のコーナーで企画した取り組み。青年部員5人が生放送で気象予報士の斎藤恭紀さんらと田植えをした。田んぼは放送局内の池を利用した。20日に角田市から青年部員10人で、2トントラック4台分の田んぼの土を運び入れ、足で踏み固めてこねた。苗は「ひとめぼれ」を植えた。無農薬、無化学肥料で栽培する計画。収量は20キロを見込む。カブトエビも地元から持参した。番組では局内の田んぼと県内各地の農家の田んぼとで稲の成育状況を比較するなど、米づくりに役立つ内容を盛り込んでいく。
(日本農業新聞)
○5月24日(木) 田植え楽々=@『ロングマット水耕苗』使い 山形・上山の農家
稲作で育苗や移植作業の省力化を目的に開発された「ロングマット水耕苗」を使った田植え作業が二十三日、上山市内の水田で行われた。取り組んだのは同市金生西の五十嵐善一さん。土を使った苗床の代わりに、長さ六メートル、幅三十センチほどの不織布で苗を水耕栽培する。水と温度を管理して育て、田植え時にはロール状に巻き取り、改良した田植え機で水田に植える、関東地方を中心に五年ほど前から急速に普及している。苗箱を使った従来型の育苗は土付苗で一箱の重さは七キロほど。十アール当たりだと二十箱ほど必要になるという。それに比べ、ロングマット水耕苗は一つのロールで十箱分に相当。重さも五分の一ほどに軽量化され、運搬や田植え作業などがスムーズになる利点がある。今月上旬から三・二ヘクタール分に相当する六十四本のロングマット水耕苗を育苗。手探り状態での作業だったが「従来よりも育成に時間がかからず管理も楽に感じた」と語る。この日は、全国的な普及を目指す中央農業総合研究センター(茨城県)の関係者の指導を受けながら、ロール状に巻いた苗を田植え機で移植。五十嵐さんは「初期投資は必要だが、それ以上のメリットがある」と話していた。
(山形新聞)
○5月25日(金) 農家と田植え交流 生協の会員、農村を満喫 JAいわて南
JAいわて南は19日、一関市厳美町の田んぼで、生活クラブ生協「都里夢米(ドリームマイ)」と田植え交流会を開いた。生協岩手会員や都里夢米生産振興協議会会員、JA職員ら80人が生産者と消費者とのきずなを深めた。雨天の中、参加者は雨具を身に付け、生産者の指導で手植えした。田植え後は山谷7区集会場で昼食交流会を行った。山谷地区住民が温かい手料理を提供し、疲れを癒していた。
(日本農業新聞)
○5月25日(金) バケツ稲 児童が挑戦 岩手・奥州市
奥州市立水沢南小学校の5年生130人は24日、同校体育館前でバケツ稲の田植えを行い、「ひとめぼれ」の苗3本を丁寧に植え付けた。総合学習の一環として、JAいわてふるさとと岩手農政事務所の職員を講師に招いた。児童は、床作りに挑戦。土をバケツに入れ、水を加えて手でこね仕上げた。一人一人が成育観察を行い、秋には収穫した米でおにぎりを作って試食する。
(日本農業新聞)
○5月25日(金) 3カ月予報 平均気温高い可能性も
仙台管区気象台は24日、向こう3カ月の予報を発表した。太平洋高気圧は日本の南東海上で強い、降水量が平年並みの確率は40%、平均気温の高い確率は50%。
△6月=太平洋高気圧が時々前線を北に押し上げ、平年と同様に曇りや雨の日が多い。
△7月=日本付近は気温が高い。太平洋高気圧の勢力は強く、高温傾向にある。曇りや雨の日は多い見込み。
△8月=太平洋高気圧は北に張り出し、晴れる日は多い見込み。一時的にぐずつく時もある。
(日本農業新聞)
○5月26日(土) 「はえぬき」田植え オリジナル日本酒向け 山形・鶴岡市
山形県鶴岡市越沢の生産者が23日、地域限定のオリジナル日本酒「摩耶山」の醸造用に、「はえぬき」を植えた。田植えした場所は郷清水地区。標高約400メートルの高台にあり、山からの養分をたっぷり含んだ摩耶山系のわき水を使い米作りをしている。田植えには温海地区小売酒販組合や温海商工会。東北銘醸鰍フ関係者、JA、生産者ら10人が立会い、作業を見守った。醸造用としての「はえぬき」の生産には地域活性化を目指し、集落の伊藤右一さん、五十嵐武さん。野尻善男さんが取り組んでいる。オリジナルの日本酒は4年前から造ってきたが、郷清水の「はえぬき」100%で作ったのは昨年から。昨年は約5・4トンの「はえぬき」から、約8000リットルを仕込んだ。3月に売り出した摩耶山しぼりたて原酒には、発売直後から多くの問い合わせがあり、早々と売り切れた。今年は製造本数を増やし、摩耶山しぼりたて原酒(720ミリリットル)を2000本、本醸造摩耶山(1・8リットル)を4000本製造、販売する予定。
(日本農業新聞)
○5月26日(土) 東京の学校で青年部が指導 JAみやぎ仙南
宮城県JAみやぎ仙南の角田市農協青年部は25日、東京都目黒区の小学校5校で、子どもたちに米作りを指導し、農業の楽しさと田植えのこつを伝授した。毎年行われているこの授業は総合学習の一環。青年部の高橋正範副部長、松沢一明角田支部長ら、6人が先生役となって指導をした。
(日本農業新聞)
○5月26日(土) 各地で子どもたち田植え体験
岩手・遠野市
岩手県遠野市上郷町の上郷小5年生20人は23日、総合学習の一環として農業体験授業を行い、8アールの田んぼで、昔ながらの田植え作業に汗を流した。田植え体験は、JAとおの青年部上郷支部などの呼び掛けで行われ、今回で7年目。はだしになって田んぼに入った児童は、「ヒメノモチ」の苗を植え付けた。
福島・南会津町
福島県JA会津みなみ管内の南会津町の南郷第一小学校3年生9人は24日、同町の佐藤三夫さんの水田約10アールで、「あきたこまち」の苗を植えた。総合学習として3年生は、種まきから稲刈りまでの作業を通じ、米のできる過程を勉強する。保護者も一緒に、苗を植えながら指導した。
秋田市
秋田市立飯島南小学校は22日。田植え体験授業を秋田市飯島地区の藤田正義さんの水田で行った。同校の5年生を対象に、水田を提供している藤田さんの指導で毎年行っている。今年は103人の児童が体験した。はだしで水田に入った児童は、藤田さんに教えられながら「あきこまち」の苗を丁寧に植えていった。
(日本農業新聞)
○5月26日(土) 田植えの「小昼」復活 伝統食で体癒す 宮城県大崎市
宮城県大崎市の旧鳴子町のむら興しグループが25日に実施した田植えで、昔ながらの休憩の風習「小昼(こびる)」を復活させ、手植え作業を支援してくれた人たちに、地域の伝統料理を振舞った。この取り組みは、中山間地域の農業を支えようと、旧鳴子町の住民らで組織した「鳴子の米プロジェクト会議」が企画。旅館やホテル、JA職員ら20人が参加した。「小昼」は稲を手植えしていた当時、作業をした人たちが午前10時と午後3時ごろに休憩を取り、農家の手料理で疲れを癒した習慣。この日は同市の二宮房江さんら農家の主婦12人が、「地菜っこ」という伝統野菜で包んだおにぎりや、ダイコンの千切りにワカメ、白魚を和えた郷土料理、山菜の煮付けなどを振る舞った。プロジェクトは昨年、新たな品目横断的経営安定対策の対象になれない小規模農家を支えようと、役場やJA、農家、住民らで設立。中山間地向け品種で低アミロース米の「東北181号」の作付けを拡大し、地元旅館など独自の販路を通じて農家の手取り確保を目指す。また、地域の食文化の発掘も手がける。
(日本農業新聞)
○5月27日(日) 手作りおにぎり「どうぞ」 バッケみそが人気 秋田・能代市直売所
能代市二ツ井町小繋にある農産物直売所「きみまち杉(さん)ちょくん」内の軽食施設、おにぎり屋で「バッケみそおにぎり」が人気を集めている。注文を受けてからその場で作るのも魅力の一つ。年間を通じ販売している。直売所の会員が町内の山中で採ったバッケ(フキのとう)と、JAあきた白神の加工所が二ツ井地区産の大豆で造ったみそ、会員が生産した「あきこまち」を使っている。おにぎり作りは、同施設でもち製造と軽食を手掛ける餅(もち)ちゃん会の会員が交代で行う。フキのとうが採れる今の時期にまとめてバッケみそを製造し、冷凍保存している。価格は1個100円、大は150円。電話注文も受け付けている。問い合わせは農産物直売所「きみまち杉ちょくん」、(電)0185(73)6610。
(日本農業新聞)
○5月27日(日) 栽培面積拡大を 研究会が流通対策協議 岩手県奨励品種「どんぴしゃり」
岩手県の水稲奨励品種、「どんぴしゃり」の栽培研究会は23日、北上市にある県農業研究センターで、今年の生産や販売方針を話し合った。県内のJA、農業改良普及センターなど関係者約30人が出席した。「どんぴしゃり」は、耐冷性や穂いもち圃場(ほじょう)抵抗性が強く、収量もやや多く食味は良好。岩手県は2005年に奨励品種に指定している。県内の07年度の「どんぴしゃり」栽培総面積は1160ヘクタール。栽培研究会は28カ所に「どんぴしゃり」普及拡大モデル展示圃を設置した。会場では、各地域の普及センターから展示圃の報告があり、流通販売対策などを協議した。栽培研究会は「どんぴしゃり」の作付けを早期拡大し、実需者や消費者への認知を広めるため、3年前に発足した。07年度は、収量の向上と安定生産技術の確立を課題にしている。
(日本農業新聞)
○5月27日(日) アイガモ米に挑戦 青森・つがる市の瑞穂小
つがる市立瑞穂小学校3〜6年生の児童192人がこのほど、総合的な学習の時間を使い、田植え体験をした。JA木造町おいしいごはんを作る会が協力し、アイガモ農法による完全無農薬米の生産から収穫までを体験しようというもの。
(日本農業新聞)
○5月28日(月) 思い出づくり 米作り 来春の閉校式でもちつき 福島県の椚山小
来年3月、111年の歴史に幕を閉じる田村市船引町の椚山(くぬぎやま)小学校の全校児童37人がこのほど、学校近くの実習田7アールで、思い出づくりの田植えをした。子どもたちが植えたもち米は、閉校式にもちにして振る舞われる予定だ。
(日本農業新聞)
○5月29日(火) 各地で田植え 福島・JAすかがわ岩瀬 JAいわて南
福島県JAすかがわ岩瀬管内の仁井田小学校5年生75人は24日、須賀川市向原の学校田7アールで田植えをした。PTA役員やJA青年部仁井田支部の部員が指導した。JA青年部部長の古川雅和さんが、6月に予定している田んぼの生き物調査の資料として「田んぼの生き物図鑑」を全員にプレゼントした。
JAいわて南はこのほど、一関市厳美町の佐藤てる子さんの田んぼで一関市立厳美小学校5年生を対象に田植え体験を行った。佐藤さん夫婦とJAの千葉二郎厳美支店長が講師になり田植えの方法を教えた。
(日本農業新聞)
○5月29日(火) 飼料用稲を試験栽培 「夢あおば」 青森県での可能性に期待
県上北地域県民局はこのほど、十和田市沢田長根の水田で、飼料用稲の専用品種として中央農業総合研究センター(新潟県)が開発した「夢あおば」を試験栽培するため、種もみの直播(ちょくはん)作業を行った。「夢あおば」の栽培適地は東北地方中南部が北限とされており、今回の試験栽培でどれだけの収量が挙げられるかなどを調査し、本県での今後の栽培の可能性を探る。 稲の飼料化は、輸入飼料の高騰とコメの生産調整への有効な対策として、全国的に取り組みが広がっている。上十三地区では毎年、約五十ヘクタールの水田で飼料用稲を栽培しているが、専用品種がないことから「むつほまれ」や「ゆめあかり」の食用品種で対応しているという。
(東奥日報)
○5月29日(火) 「すずさやか」播種盛ん 本格栽培2年目の無臭大豆 秋田・大仙仙北地域
大仙仙北地域で本格栽培二年目となる無臭大豆「すずさやか」の種まきが最盛期を迎えている。大規模に作付けする大仙市協和小種の農事組合法人たねっこでは二十八日、晴天の下で播種(はしゅ)機三台をフル稼働させ、種まき作業を行った。JA秋田おばこによると、管内の大仙、仙北、美郷の三市町の作付面積は、昨年(百九十七ヘクタール)の約三倍の約五百七十ヘクタールとなる見込みだ。作付け希望者・団体が参加した理由について関係者は△大豆が国の品目横断的経営安定対策の品目に含まれている△昨年は品質、収量とも良かった△三分の二が契約栽培で収益の見通しが立つなどを挙げる。ただ、他品種が2%混入すると商品価値が無くなるだけに、栽培から収穫までの品質管理が課題となる。すずさやかは、青臭みのもととなる全リポシキゲナーゼが欠落している大豆で、平成十五年に県の認定品種となり、秋田おばこは転作の戦略作物として昨年から地元の流通会社と契約し、本格栽培を進めている。
(秋田魁新報)
○5月30日(水) 大豆しわ粒防止技術開発 早めの収穫が有効 中央農総研北陸センターなど
中央農業総合研究センター北陸研究センターなどは、北陸地域に多発する大豆のしわ粒の対策技術を開発した。しわ粒の発生の仕組みと対策技術をまとめたちらしを作製し、技術普及を目指す。技術は北陸研究センターのほか、新潟県農業総合研究所、富山県農業技術センター、福井県農業試験場、新潟大学で共同研究した。ちりめんじわの発生は、開花後6週目ごろである子実肥大期のストレスの影響が要因と分析。同時期に光合成が抑制すると落葉が早まり、ちりめんじわの発生率が高まる。このため、低減技術としてヘアリーベッチなど緑肥のすき込みによる地力の改善や、シグモイド型被覆尿素の元肥や追肥が効果的と指定する。亀甲(かぶと)じわは、成熟期後の乾燥で子実成分が低下した後の吸湿により発生する。その後、乾燥、吸湿を繰り返すと、しわが増加することが分かった。対策として、成熟期前後で子実水分が約22%での収穫開始が良いと推奨する。これまで一般的だった大豆の収穫開始時期に比べて5日ほど早い刈り取りだ。
大豆「しわ粒」の防止技術のポイント
ちりめんじわ発生防止
窒素栄養状態の改善
・ヘアリーベッチなどの有機物のすき込み
・培土時のシグモイド型被覆尿素肥料の追肥
・石灰窒素や被覆尿素の深層施肥
無機栄養状態の改善
・微量要素の施用
土壌環境の改善
・レーキ付き正転ロータリーによる深耕
・耕うん同時畝立て播種(はしゅ)機による畝立て栽培
亀甲じわ発生防止
コンバイン収穫時期
・コンバインによる刈り取り開始は成熟期前後の子実水分約22%の時期から
(日本農業新聞)
○5月30日(水) 田植え通じ信頼強化 千葉の生協と産地交流 秋田県南の2JA
JA秋田ふるさと、JAこまちなどで構成するパルシステム秋田南部圏食と農推進協議会は26、27日の両日、秋田県横手市内の圃場(ほじょう)などで首都圏の消費者と産地交流会を開いた。千葉県の生協エルの組合員と関係者ら23人が訪れた。地区では、化学肥料や農薬を通常の50%以下に抑えた特別栽培米の生産に取り組んでいる。地元生産者は、堆肥(たいひ)を使用し安全性や環境への配慮を踏まえた米作りを行っていることを説明。参加者は、昔ながらの手植えによる田植えと、田植え機の試乗を体験。田植えの終了後、地元で取れたワラビやミズなど、山菜の調理講習を開いた。
(日本農業新聞)
○5月30日(水) 古代米で芸術 宮城の田がキャンバス
宮城県角田市高倉熊野田地区で、古代米を使って水田に絵を描く作業が始まった。赤、黒、白、紫などの古代米独特の色を利用し、7つの花を描く。中山間地域等直接支払制度の集落協定事業で、昨年から集落で始めた取り組み。8月上旬には苗が色づき、古代米で描いた見事な花が見られる。
(日本農業新聞)
○5月30日(水) 乳白粒の発生を軽減 水稲育苗箱の床土にケイ酸質肥料 島根県農業技術センターが実証
島根県農業技術センター(出雲市)では、水稲育苗箱の床土にケイ酸質肥料を施すことで、乳白粒の発生を軽減できることを実証し、水稲農家への普及を図っている。方法は、ケイ酸カリ肥料を育苗箱1箱当たり100グラムずつ、床土に均一に混ぜるだけ。ただし、ケイ酸カリ肥料は、カリ成分が水に溶けにくく細粒状のものを選び、土壌pHが上がり過ぎないよう気を付ける必要がある。そのほかの管理は通常通り。育苗箱にケイ酸質肥料を施肥した苗をセンター内の水田に移植すると、ケイ酸を施さなかった対照苗区に比べて登熟歩合が向上し、増収する傾向に。基肥チッ素の施肥量に関係なく乳白粒率が低下し、検査等級が向上した。
2001年の試験では、基肥チッ素の異なる2試験区を設け、育苗箱にケイ酸を施した苗と施さなかった苗をそれぞれ植えた。チッ素成分で10アール当たり1・5キロの基肥を施した圃場では、対照苗区の乳白粒率は5・60%だったが。ケイ酸処理苗区は3・56%と低い。基肥チッ素を同2・5キロ施した圃場でも、対象区の乳白粒率7・16%に対してケイ酸処理苗区は3・99%と低め。同様の試験を数年繰り返したが、同じ傾向が見られた。ケイ酸質肥料の施肥で乳白粒の発生を軽減できるのは、稲の茎葉が堅く立つことで受光態勢が改善され光合成が盛んになり、根の活力が増して登熟が良好になるためと考えられている。
道上専門研究員は「育苗箱に施用する方法には、乳白粒の発生を軽減する効果があるが、さまざまな土壌の水田に対応するには十分とはいえない。乳白粒の抑制対策には本田へのケイ酸質肥料の投入を基本に、育苗箱施肥は補完的な位置づけとして実施してほしい」と話している。
(農業共済新聞)
○5月31日(木) 水稲直播の収量増へ 溝切り新技術を公開 岩手県農研センター
県農業研究センターは30日、北上市のセンター圃場(ほじょう)でいわて型水稲たん水直播(ちょくは)栽培の技術を初公開した。出芽不良を回避するために播種と同時に水田に溝を切る「Ditch&Hill播種法(溝&丘)」で、苗立ちと初期成育が図られるという。今年から3カ年で、技術の確立を図る。
(日本農業新聞)
reigai@ml.affrc.go.jp