水稲冷害研究チーム

2007年東北稲作動向


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


6月

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○6月1日(金) 親子が楽しく田植え 地産地消へ酒造り体験塾 岩手・釜石市の酒造会社
 酒造りのすべてを体験できる体験塾が今年もスタートした。地産地消運動を進めながら地酒の消費拡大につなげようと、釜石市の酒造会社・浜千鳥が5年前から始めた体験イベント。原料作りとなる田植え体験が5月27日、大槌町で開かれた。講座は、田植えの後、稲刈り、酒の仕込み、搾り出しを予定している。遠方からの参加者を含めた60人の親子らが、酒造好適米「吟ぎんが」を田植えした。
(日本農業新聞)

○6月1日(金) 田植え ほぼ終了 平年並み進ちょく 東北各県
 東北地方の各県は5月31日までに、田植えの進行状況を発表した。ほぼ全域で終了し、平年並みのスピードで進んだ。ただ宮城は晩期栽培の拡大で進行率95%の終期は19日と、平年より4日遅くなった。青森は25日現在で94%と、平年並みで推移した。岩手も25日現在、県全体で91%が終了した。地帯別には北上川下流が96%、東部が96%。北上川上流が80%、北部が71%になった。降雨の影響で50%終了した盛期が平年より3日遅れたものの、ほぼ適期内に終わった秋田は30日現在で、99・8%終了し、ほぼ平年並みのスピードとなっている。田植え後の気温が平年に比べ低かったため、発根量や発根重が少ない傾向にある。山形も23日に95%終了。ほぼ平年並みだが、気温の低い日があり活着はやや不良。生育は2、3日遅れており、適切な水管理を呼び掛けている。福島は22日に95%が終了した。平年並みだが、中旬の強風で活着の遅れた田がある。しかし日照量が多いため、回復基調にあるようだ。
(日本農業新聞)

○6月2日(土) バケツ稲作り 青年部が指導 宮城・JA古川
 JA古川青年部富永支部はこのほど、大崎市立富永小学校の5年生35人にバケツ稲作りの指導を行った。部員4人がバケツに土と水を入れ、1センチほど芽が出た種もみを、子どもたちに手渡した。部員は秋の収穫まで、定期的に学校を訪問し指導する。
(日本農業新聞)

○6月2日(土) 食と農の大切さ 田植え通じ実感 岩手・奥州市立胆沢第一小の児童
 JA岩手ふるさとが食育の一環として実施する田植え体験学習が5月29日、奥州市立胆沢第一小学校の5年生66人を対象に、小学校前の水田で行われた。当日は、JAの営農生活アドバイザーをはじめ、JAアレフ省農薬米生産者協議会の会員らが、手植え指導に当たった。アレフ省農薬米は、レストラン「びっくりドンキー」を運営している潟Aレフへ出荷されるこだわり米で、JA全体では150ヘクタールを栽培している。今回田植え体験を行った水田は、アレフ省農薬米と同様に管理され、6月と7月に予定される田んぼの生き物調査授業で、児童は、ふるさとの豊かな自然を実感する。
(日本農業新聞)

○6月2日(土) 気温差大きかった 春の天気 気象庁
 気象庁は1日、今年の春(3〜5月)の天候について、東日本太平洋側と西日本で少雨・多照となり、全国的に気温の変動が大きかったと発表した。降水量は西日本で少なく、東海から九州地方にかけて平年の60%未満のところがあった。今年の春の天候は、10〜20日程度の周期で寒気が流れ込み、全国的に気温の変動が大きかった。4月は西日本を除き低温だったが、3月初めと下旬が高温だったため、平均すると東・西日本は平年より高く、北日本と南西諸島は平年並みとなった。降水量は北日本で平年並みだったが、東・西日本と南西諸島は少なかった。特に西日本は少なく、三重県尾鷲、鳥取県米子、高知で、春の降水量の最小値を更新した。日照時間は、北日本と東日本日本海側で少なかった。特に北日本日本海側は少なく、東北地方の日本海側では平年の80%未満のところがあった。山形県の新庄、酒田で、春の日照時間の最小値を更新した。
(日本農業新聞)

○6月3日(日) カブトエビ 大発生 農薬使わず30年超 宮城・涌谷町黒澤さん
 30年以上前から、すべて無農薬・無化学肥料で水稲25ヘクタールを栽培している宮城県涌谷町吉住の稲作経営農家、黒澤重雄さんの水田に、今年もカブトエビが大量に発生している。5年前に初めて確認されて以来、毎年続いている。黒澤さんは、「ひとめぼれ」「ササニシキ」「トヨニシキ」「おもてなし」などを27カ所に植え付けている。その半分以上の田んぼに、体長3センチほどのカブトエビがすむ。黒澤さんは3月10日に播種(はしゅ)、代かきを3〜5回行った水田へ、4月19日に田植えをした。除草は乗用除草機を使い、8月20日ごろに稲刈りの予定。カブトエビは、毎年5月15〜20日ごろに最も多く見られる。約1カ月間泳ぎ回り生命を終える。6月上旬まで観察できそうだ。
(日本農業新聞)

○6月3日(日) 葉いもち防除実施 田植えと同時施用 秋田・大仙市
 大仙市高梨の集落営農組織、北川目ファームはこのほど、1週間にわたって水田26ヘクタールで田植えと並行し葉いもち防除を行った。10アール当たり250グラムの側条オリゼメート顆粒(かりゅう)水和剤を混ぜたペースト肥料(おばこロマンペースト)を側条施肥した。県農林水産技術センター農業試験場の担当者によると、農薬の効果は約60日前後で、効果は7月中旬まで持続するという。初期害虫の防除剤を施用しないことで、費用が軽減できるメリットがある。農薬とペースト肥料は、田植え機のデッキ部に装着したタンク2基から、移植した苗に沿い施肥される仕組み。仙北地方病害虫防除員協議会では、初期害虫の防除剤を施用しない効果を測定するため、6月中旬に初期害虫の発生状況を調査する。
(日本農業新聞)

○6月3日(日) 御田植祭に園児ら参加 福島・いわき市
 いわき市の飯野八幡宮八十八膳献穀会はこのほど、饌田(せんでん)で御田植祭を行った。玉ぐし奉納などの後、地元の高校生や保育園児らが苗を植えていった。御田植祭は古くから受け継がれてきた八十八膳献饌の神事を長く守り伝えていくために行われている。毎年9月15日に行われる八十八膳献饌神事は県の無形民俗文化財に、約240点の祭具は市の有形民俗文化財に、それぞれ指定されている。献穀会の神饌田には、年間を通して約15品目の御神饌を栽培。田ではもち米、畑ではゴボウやニンジン、ダイコンなどを栽培している。
(日本農業新聞)

○6月5日(火) 低アミロース米 気象生かし高品質 新たな需要で活性化
 東北各県が開発した、耐冷性や耐病性に優れた低アミロース米が脚光を浴びている。消費者の志向が低価格米に流れる中、中山間地域では、新たに特色ある米を栽培していくことで、生き残りをかけている。高品質米を作り続けたいという農家の思いと活性化を図りたい地元の声が、山間寒冷地向け品種の普及拡大をけん引していく。
 秋田県農林水産技術センターの「淡雪こまち」は2006年に県の奨励品種に次ぐ認定品種になった。県北の鹿角地域に限定し、07年産は2・5ヘクタールで栽培する。稈(かん)が短く倒伏に強いため、直播(ちょくは)栽培で省力化を図る。地元の旅館などに提供することで「ここでしか食べられない味」の普及拡大を目指す。
 山形の「里のゆき」は炊き上がりの光沢の良さが特徴。今年5月に新品種登録された。家庭向けや、コンビニエンスストアの弁当向けとしても期待されている。栽培は最上地域を中心に100ヘクタール。将来は、500ヘクタールまで広げたい考えだ。
 冷凍ずし用の米として注目を集めるのは青森の「ゆきのはな」だ。下北半島や八戸市を中心に10ヘクタールに広がる。ブレンド用米として県農林総合研究センターが開発し、3年目。凍らせて解凍後でも米が軟らかい点に着目し、特産の水産加工品と結び付けることで相乗効果を生み出す。サバずしは、1本800円から販売し、八戸市内の物産館や東京都内のデパートなどでは人気商品になっている。
(日本農業新聞)

○6月5日(火) 低アミロース米で活路 「東北181号」 宮城・大崎市鳴子温泉地区
 宮城県大崎市鳴子温泉地区で、「東北181号」の作付けが昨年の30アールから今年、3ヘクタールに達する。栽培する農家も3人から21人に増加。米は旅館など、地元で全量を買い支えることで農家を支援し、地域活性化を図る。地元農家らは冷めてもおいしい良食味と地域限定を売りに、普及拡大につなげたい考えだ。「東北181号」は県古川農業試験場が開発し、県の奨励品種に今年採用された。鳴子温泉地区では、旅館、ホテルの経営者による地域興しグループ「鳴子の米プロジェクト」が2006年に発足した。新たな品目横断的経営安定対策の対象になれない大半の小規模稲作農家を支援しようと、60キロ当たり1万8000円台で売ることを目標にする。その米が「東北181号」だ。5月下旬には、米を予約注文した「旅館やホテル経営者ら30人が、自らの手で米作りをしようと集まり、手植え体験をした。
(日本農業新聞)

○6月5日(火) 園児がバケツ稲作り 宮城・大崎市
 大崎市のたんぽぽ保育所はこのほど、食育の一環として5歳児11人がバケツ稲作りに挑戦した。一人ずつバケツに土と水を入れ、「ササニシキ」の苗を植え付けた。例年野菜作りに取り組んでいるが、今年は園児と話し合って身近な食べ物である米を選んだ。JA古川職員の澤田貴紀さんが、園児に分かりやすく説明した。収穫した米は11月に保育参観でおにぎりにして、保護者とともに味わう。
(日本農業新聞)

○6月5日(火) 全児童が手植え 宮城・気仙沼市立階上小
 気仙沼市立階上小学校の全児童289人がこのほど、学校田で田植え体験を行った。同校では2002年からスローフード学習に取り組んでおり、米作り体験学習はその一環。学校田は、地元農家の吉田昌人さんの水田6アールを借りたもので、今年で4年目。今年はもち米「みやこがねもち」を栽培し、収穫したもち米は、11月に全児童でもちをついて味わうことにしている。
(日本農業新聞)

○6月5日(火) 田植え通じ生・消交流 JA新いわて
 JA新いわて西部営農センターといわて生協は5月27日、地元産米を通じ生産者と消費者のきずなを深めようと、田植え交流会を開いた。家族連れ13組、54人が参加。会場となった八幡平市田頭の藤原秋雄さんの水田に一列に並び、生産者から植え方の説明を受けた参加者は、「あきたこまち」の苗を植えた。
(日本農業新聞)

○6月5日(火) 高級感受け人気 プレミアム米 宮城県とJAグループ
 首都圏と関西地方で販売中の宮城県とJAグループみやぎなどが共同開発したうるち米「プレミアムひとめぼれ みやぎ吟撰米」が人気を呼んでいる。価格は5キロで2000円台。水分やたんぱく質含有率など、独自基準を設けて作った「こだわり」が消費者に受け入れられている。「みやぎ吟撰米」は栽培方法などの条件を定めた「生産基準」、粒ぞろいや品質を定めた「品質基準」を設定。これに合格したものをいう。良質な堆肥(たいひ)で土づくりをし、減農薬・減化学肥料による栽培が特徴。2005年度は宮城県北で栽培して商品化した米を、県内で試験的に販売。06年度は取り組みを本格化させ、生産量が前年度の2倍以上となり、首都圏や関西地方での販売にも乗り出した。「みやぎ吟撰米」の占める割合は「ひとめぼれ」の集荷量全体のわずか1%。流通量がわずかなため、「予想以上の売れ行き」(マルエツ)「次回の入荷予定など取扱店からの問い合わせもある」(イズミヤ)と小売店の反応も上々だ。米の小売り環境をめぐっては、低価格志向の傾向が強いが、「付加価値のある商品であれば、単価の上昇と競合他社との差別化したい」(イズミヤ)との需要もあるようだ。JA全農みやぎは「今までのひとめぼれとは価格帯が異なる。高級志向、健康志向という消費者ニーズに対応できる商品に育てたい」(米穀部)としている。
(日本農業新聞)

○6月6日(水) チェーンで水田除草 宮城・加美町の佐々木さん
 加美町の佐々木三清さんは、水田の除草にチェーンを使う工夫をして、効果を上げている。佐々木さんは、水田2・3ヘクタールすべてで、農薬・化学肥料不使用栽培、有機栽培などで特別栽培米を作っている。方法は、パイプと並行した約4メートルのチェーンをロープにつなぎ、浅水の水田を引っ張って歩くだけ、という奇抜な発想。稲の上からチェーンを引くことで、株間・条間の除草が可能となる。稲は一時的に横倒しとなるが、すぐに正常な草姿に戻り、生育への影響はないという。30ヘクタールの水田で、作業時間は40分程度。6月末までに3回程度行う。
(日本農業新聞)

○6月6日(水) 大豆「おおすず」播種控え消毒 青森・市川地区転作営農組合
 集落営農組織の市川地区大豆転作営農組合は5月30日、JA八戸広域市川支店倉庫で、播種(はしゅ)を控えた大豆「おおすず」の種子1・2トンを消毒した。肥料混合機に大豆を入れ、種子処理用殺虫剤クルーザーFS30を混ぜ合わせた後、キヒゲン水和剤と赤色識別剤を入れ、全体が均等に赤色になるよう塗まつ処理を行った。従来は植付け時に殺虫剤を散布していたが、今年度から種子消毒時に殺虫剤を使用する方法に変更した。アブラムシなどを長期間にわたり防除できることから、省力化につながる。
(日本農業新聞)

○6月6日(水) 農青連が指導 児童ら手植え 福島・三春町
 JAたむら農青連沢石支部はこのほど、三春町の沢石小学校児童に稲作について学んでもらおうと、学校近くの実習田で田植えを指導した。食農教育の一環として、田植え作業から収穫祭まで、学校や農青連、JAたむらが協力して毎年行っている。農青連の岩崎新一さんが田植えの方法を説明、がじ棒と呼ばれる道具で水田に線を引き、児童らは、ぬかるんだ田んぼにはだしで入ると、「ひとめぼれ」の苗を丁寧に植えていった。
(日本農業新聞)

○6月6日(水) 保護者と一緒 田植えを体験 福島・下郷町楢原小の児童
 JA会津みなみ管内、下郷町の楢原小学校5年生28人は1日、渡部浩市さんの水田約2・5アールで「ヒメノモチ」の苗を植えた。同校は昨年まで、バケツ稲作りを行っていたが、米ができるまでの大変さを体感させようと初めて田植えに取り組んだ。保護者も一緒に苗を植えながら指導した。今後、児童は苗の成長を観察し、秋には稲刈りを行う。
(日本農業新聞)

○6月6日(水) 収穫楽しみにバケツ稲作り JAみやぎ登米管内の小学校
 JAみやぎ登米管内の小学校でこのほど、バケツ稲作りが始まった。JA青年部が2003年度から行っているもので、今年は22校で児童722人がチャレンジする。登米市石越小学校ではあおぞら学級の児童、教諭がJA石越青年部の指導で、土の入ったバケツに肥料と水を入れ、手で代かきをし、慎重な手つきで苗を植え付けた。
(日本農業新聞)

○6月7日(木) 73圃場で水稲生育調査 病害虫防除にも活用 JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさとは5日、水稲生育調査を始めた。管内の農家の水田で例年行っているもので、草丈、茎数、葉数などの調査に加え病害虫防除の予察に役立てる。水沢、胆沢、金ヶ崎、前沢、衣川の5地域合わせて73の圃場(ほじょう)が対象。「ひとめぼれ」の特別栽培米や限定ふるさと米など、施肥や農薬使用などが異なる栽培方法も調査する。葉イモチやカメムシなど病害虫の発生時には、現地で指導を行う。JA岩手ふるさと胆沢地域センターは、生育は多少の差はあるがおおむね平年値で推移しているとしながらも「日照時間が4〜5月にかけて下回った。」生育調査は10日ごとに行っている。
(日本農業新聞)

○6月7日(木) 無人ヘリ使い稲の直播試験 山形・鶴岡市
 良食味米をより安くという消費者ニーズを踏まえた低コスト稲作技術体系確立の機運が高まっている中、農業用無人ヘリコプターを活用した直播(ちょくは)試験がこのほど、鶴岡市で行われた。この試みは市藤島庁舎産業課エコタウン室とJA鶴岡の合同研究。この日はJA関係者らが見守る中、湯田川地区の圃場(ほじょう)10アールに4キロの種を無人ヘリでまいた。
(日本農業新聞)

○6月7日(木) 地域の原風景永遠に 生態系保全へ田植え 岩手・奥州市内田ため池周辺
 岩手県奥州市胆沢区の内田ため池周辺で行われている田んぼの学校の一環として3日、田植えが行われた。地域住民と子供会、大学生、JAなどから約100人が参加し、手植え作業に汗を流した。国営圃場(ほじょう)整備地区の内田ため池周辺は、メダカなどの希少生物が確認されたことから整備対象外の指定を受けた。昨年から生態系保護のモデル事業として地域の原風景を孫子に伝えようと、国営いさわ南部農地整備事業所などが取り組みを進めている。ため池周辺の水田では「ヒメノモチ」の苗を植えた。田んぼの学校2年目の今年は、生態系保存活動を続けながら、地域住民主体の管理を目指す。
(日本農業新聞)

○6月7日(木) 青年部員が田植え指導 南陽市の児童に JA山形おきたま
 農業や食の大切さ、地域を愛する心を児童に伝えようと、JA山形おきたま青年部漆山支部は4日、南陽市立漆山小学校の3〜6年生の約90人と、同市羽付の水田で田植えをした。稲作体験は、支部の食農教育活動と同校の総合的な学習の一環として取り組んで3年目となる。先生役を務めた青年部員と地域の農家ら約20人が、苗の持ち方や植え方を分かりやすく教えた。同校では、9月下旬に稲刈りを行い、11月上旬に収穫を祝う会を予定している。また、収穫した「あきたこまち」を地域の文化祭で直売する計画をしている。
(日本農業新聞)

○6月8日(金) 生協にミニ田んぼ 宮城・JAみどりの
 宮城県JAみどりの田尻産直委員会はこのほど、仙台市内のみやぎ生協3店舗に、水槽を使った「ミニ田んぼ」を設置した。消費者に稲の成長を間近に見てもらおうと、毎年行っている。床土を入れた1平方メートルの水槽に「ひとめぼれ」の苗を親子連れ30人が植えた。10月の収穫まで生協が管理する。参加者にはバケツ稲を配布、10月のコンクールに向け各自が大切に育てていく。
(日本農業新聞)

○6月9日(土) 親子32人が田植え体験 JAみやぎ登米でイオン消費者交流会
 イオン消費者交流会と田植え体験ツアーがこのほど、親子32人が参加してJAみやぎ登米管内で開かれた。大手米卸の神明が企画し、JAと全農みやぎが協賛した。15アールの水田に手植えをし、作業後は、竹や茶筒、釜などを使った飯ごう炊飯を体験。生産者との交流を深めた。
(日本農業新聞)

○6月9日(土) 全校で力合わせ学校田に手植え 福島・郡山市
 郡山市立安子島小学校で1日、全校児童72人全員が力を合わせ、学校田「すくすくすいでん」の田植えを行った。全校児童が力を合わせて取り組む稲作学習は9年目を迎えた。PTAやJA郡山女性部、敬老会が協力し、米作りを通じて食の大切さや、地域農業の理解を深めようと、地域を挙げて行っている。今年は新たな取り組みとして、学習田を区割りし担当班を編成。児童の自主性を尊重しながら稲作学習を進め、力を合わせて取り組む。
(日本農業新聞)

○6月10日(日) アイガモ使い 有機米に挑戦 宮城・JA加美よつば
 宮城県JA加美よつば管内の水田で、アイガモの放鳥が始まった。アイガモを使った有機栽培に取り組む生産者は16人。26・6ヘクタールの水田で「ひとめぼれ」や「みやこがねもち」を栽培する。加美町小野田の天野勇一郎さんは、2ヘクタールの水田に生後1週間ほどのアイガモ120羽を放った。アイガモは出穂前まで、田んぼで元気に動き回る。アイガモは水田内の除草や害虫駆除に活躍するほか、アイガモが動き回ることで中耕効果も期待されている。水田の周りにはキツネなどから守る電気牧柵を設置するが、幼いアイガモを狙うカラスの被害も多く、農家は防鳥糸や花火を使っての対策にも苦心している。
(日本農業新聞)

 
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○6月12日(火) 転作大豆の湿害回避 乾燥害も軽減 東北農研センター
 転作大豆で、湿害を回避する栽培技術が広がっている。大豆は、播種(はしゅ)後に降雨が続くと発芽率が落ち、収量低下につながる、排水対策を播種と同時に行う技術は、研究機関の調査で増収効果が分かっている。農家が保有する作業機を活用できるため、関心も高まってきた。大豆の生育は、土壌水分の影響を受けやすい。発芽後は梅雨と重なるため、水はけの悪い転作田では湿害対策が欠かせない。有効な技術として注目されるのが、播種時に対策を講じる方法だ。方法には@耕うん同時畝立てA小畝立てB有芯(しん)部分耕があり、普及し始めている。畝をつくり播種位置を高くする畝立て式は、もっぱら湿害を回避する。湿害のほか開花後の乾燥害も軽減できるのが、東北農業研究センターが開発した有芯部分耕だ。有芯部分耕は畝間を耕起し、播種床下を耕起しない。市販ロータリーの刃を一部除去して、不耕起部を残す。耕起しない利点は、土壌の含有率が湿潤条件で低く、乾燥条件で高くなるため湿害や乾燥害に強くなる。東北農研センター東北水田輪作研究チームの吉永悟志上席研究員は「排水条件が悪く、収量が上がらない圃場(ほじょう)でこうした技術を導入するのが望ましい」と話している。
大豆の湿害を回避する主な栽培法
栽培方法作業体系特徴
耕うん同時畝立て(北陸研究センター)耕起、施肥、播種を一工程で行う(事前耕起をしていても実施可能)・市販ロータリー(ホルダータイプ)のつめの向きを変える
・畝立てにより播種位置を高め湿害軽減
・重粘土などでの湿害に対する有効性高い
小畝立て(岩手県農業研究センター)事前耕起を実施した条件で利用(慣行栽培と同様の体系)・市販ハロー(機種により条件異なる)のつめの向きを変える
・畝立てにより播種位置を高め湿害軽減
・作業性と湿害軽減の両立
有芯(しん)部分耕(東北農業研究センター)耕起、施肥、播種を一工程で行う・市販ロータリーのつめを一部除去して、播種床(幅約20cm)を不耕起とする
・不耕起部による湿害、乾燥害の軽減
・乾燥害も想定される条件での適用
(東北農業研究センター東北水田輪作研究チームまとめ)
(日本農業新聞)

○6月12日(火) 収量、品質を向上へ 小畝立て栽培など実演 宮城・栗原市
 大豆の湿害回避技術を学ぶ研修会がこのほど、宮城県栗原市高清水で開かれ、耕うん同時畝立て播種(はしゅ)栽培技術と小畝立て播種栽培技術の実演が行われた。大豆の栽培管理と湿害回避の有望技術について同センター地域農業班技術担当が、大豆畝立て播種栽培技術の概要と効果について高清水の玉沢生産組合の大場照彦組合長が、それぞれ説明した。この栽培技術は、大豆の種子が高い位置に播種されることで湿害を受けにくくし、初期生育を安定させ収量や品質低下を防ぐことを目指す。畝立て播種栽培は北陸研究センターが、小畝立て播種栽培は岩手県農業研究センターが、それぞれ開発した。畝立て播種栽培は、耕運つめの取り付け方を変更した改良型アップカットロータリーを使い、耕うん・畝立て・播種・施肥を同時作業する。50馬力以上のトラクターが必要だ。また小畝立て播種栽培は、代かきハローの耕運つめの配列を変え、高さ10センチ程度の畝を立てながら播種する。手持ちの代かきハローが利用できるため、トラクターは30馬力台でよい。ただし、重粘土土壌には対応していない。湿害抑制効果では畝立て播種栽培よりやや低い。注意点は、排水対策の徹底と中耕、培土を必ず行う。また地下水位が低い圃場では、出芽時などに乾燥しやすくなるので、特に畝立て播種栽培は畝を低めに設定する。この日、実演で播種した品種は「タンレイ」。標準播種期は5月下旬から6月上旬。播種量は10アール当たり3・6〜9キロ、条間は75〜80センチ、株間20センチで栽植本数は10アールに1万2500から1万3300本で、収穫は11月。
(日本農業新聞)

○6月12日(火) 播種時に排水対策 独自器具で効率アップ 福島の組合
 須賀川市の下江花転作組合は、独伊に考案した大豆播種(はしゅ)機を使い、須賀川市長沼地区の圃場(ほじょう)18・3ヘクタールに大豆「タチナガハ」を播種した。播種と同時に培土と溝を切ることで排水対策ができ、課題だった転作大豆の湿害が克服できると期待されている。播種機の改良は、AJすかがわ岩瀬の子会社、潟Wェイエイあぐりすかがわ岩瀬の農機センターが転作組合の依頼で行った。下江花地区は転作作物として水田に大豆を作付けしているが、大豆は湿度に弱く、発芽初期の湿害に長年悩まされてきた。転作組合は一昨年、高畝式での栽培方法を考え、水田代かき用ハローのつめの向きを変えて3つの畝ができる器具を独自に開発し、播種を行った、しかし畝はできるものの、ハロー用の爪が小さいためはっきりした溝ができず、期待したほどの効果を出せなかった。昨年からはハローと播種機の間に家庭菜園で使うミニカルチ用の培土機を4個セットし、培土による溝上げを行ったこところに大豆を播種するよう改良した。培土機以外は中古農機を再利用したため、費用も格安で済んだ。改良前は2条まきだったため10アール当たりの作業時間は約30分必要だったが、改良型では3条まきに対応できるよう2メートル60センチの水田用ハローを使い、10アール当たり約20分と作業効率の向上を図っている。
(日本農業新聞)

○6月12日(火) 大豆湿害防ぐ栽培法 うね立て、播種並行 岩手県農業研究センター開発
 北上市成田の県農業研究センターは、転作田での作付けが拡大する大豆の独自栽培技術を開発した。小さな畦(うね)をつくることで、梅雨時期における湿害を回避する栽培方法。十一日、同農業研究センター圃場で技術公開した。従来に比べ収量増、品質向上が見込め、県は普及拡大に力を入れる。県内では例年梅雨時期を控えた六月上旬を中心に平たんな状態の畑に大豆を播種(はしゅ)。このため大雨が降ると畑に水たまりができ、生育初期に芽が出ないなど湿害が大きな課題だった。今回開発した技術は、耕起作業機の代かき用ローターを改良することで、耕起作業と同時に深さ約10センチ、幅約70センチの畦立てと種まきを並行していく、代かき用ローターのツメの配列を入れ替えることで、小さな畦をつくることに成功。作業効率を低下させず、湿害から回避することを可能にした。花巻市内で行った実証試験では、従来の栽培方法が10アール当たり約280キロだったのに対し、小畦栽培では10アール当たり約360キロを確保した。
(岩手日報)

○6月15日(金) 大豆種まきで交流
福島・JAしらかわ
 自給率が低い大豆の実情を子どもたちに知ってもらおうと、JAしらかわは8日、西郷村の熊倉小学校5年生74人に大豆の播種(はしゅ)作業を指導した。児童は、校内の畑とバケツに大豆の種をまいた。児童は、マルチを張った畑に大豆「ふくいぶき」をシャベルで丁寧にまき、自分たちのバケツに土を入れ肥料を混ぜ、中心と両サイドの3カ所に大豆をまいた。
宮城・JAみやぎ仙南
 JAみやぎ仙南角田地区女性部はこのほど、角田市立藤尾小学校の3年生22人と5年生14人の児童と、大豆の種まきをした。12月にはみそ造りを予定している。子どもたちに土との触れ合いや野菜の成長、収穫の喜びを感じてもらおうと、くわで畑を耕す作業から指導した。
宮城・JAみどりの
 桶谷町の岸ヶ森生産組合はこのほど、社会福祉法人の共生の森が運営する、くがね作業所の通所者に転作田を提供し、大豆の種まき作業を行った。通所者は地元農家の指導で20アールの圃場(ほじょう)に「あやこがね」を丁寧にまいた。収穫した大豆は、授産施設が地元企業の協力を得て、納豆やみそに加工し販売する。地元産大豆を使うことで安全で安心できる食品をアピールし、通所者が農作業に参加して地域との交流を図るのが目的。
(日本農業新聞)

○6月15日(金) 水田にアート 今年は北斎画 青森・田舎館村田植え体験ツアー
 毎年、広い水田をキャンパスに見立てて、数種類の稲を使い巨大アートを描くことで全国的に知られる、田舎館村むらおこし推進協議会の田植え体験ツアーがこのほど、村役場東側の特設水田で行われた。村内外の約700人が、巨大アートをかたどる田植えに挑戦した。アートは「黄稲」「紫稲」「つがるロマン」の色の異なる3種類の苗を、「紅染」と「紅都」という赤米を用い、参加者が手植えして絵柄を描くもの。今年が15回目。田植え体験では、JA津軽みなみ女性部田舎館支部の肥後ゑ子さんらスタッフ約150人が指導し、1・5ヘクタールの特設田に苗を植えた。今年のアートは葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴(赤富士)」で、芸術作品の風景画は今回が初めて。
(日本農業新聞)

○6月16日(土) 転作大豆の種まき盛ん 山形・村山市の楯岡営農生産組合
 村山市の集落営農組織、楯岡営生産組合は、大豆の播種(はしゅ)作業を進めている。楯岡地区では、地域一体となってブロックローテーション方式による大豆の集団転作に取り組み、播種から刈り取り、脱穀、乾燥・調整など労力を必要とする作業は同組合が行い、助成金の活用とコスト削減を図っている。今年は東、西、南、北の4ブロックに分け、肥料も同時に散布できる播種機3台を利用。転作田約60ヘクタールに早生種「リュウホウ」と中性種「エンレイ」をまいた後、防除機2台で除草剤を散布した。大豆は10月下旬、大豆専用コンバインで刈り取る。
(日本農業新聞)

○6月16日(土) 麦の秋 刈り取る笑顔に 光る汗 JA岩手ふるさと
 JA岩手ふるさと水沢地域管内で、大麦の収穫作業が最盛期を迎えた。奥州市の川尻営農組合では、12日から刈り取りが始まった。品種は「ファイバースノウ」。1ヘクタールに区画整理された圃場(ほじょう)を6条刈りコンバインを使い作業を進めた。営農組合の千葉喜久男組合長は「暖冬で生育が心配されたが、排水対策と適期の追肥で出穂が3日ほど早まった。品質は上々で平年以上の収量が期待できる」。営農組合の麦の作付総面積は「ナンブコムギ」と合わせ12ヘクタール。
(日本農業新聞)

○6月19日(火) バイオ燃料米 熱い視線 多収品種を選抜へ 岩手・宮城で試験栽培始まる
 岩手、宮城の両県で、バイオエタノール燃料の原料向け稲の栽培実証試験が始まった。飼料用に開発された多収品種を使い、収量を上げて課題のコストダウンが図れるかどうかを調べる。遊休農地解消と転作作物としての期待を背負い、取り組みが動きだした。
 ★飼料用稲中心
 宮城県登米市は今年、市から委託された集落営農組織が「べこあおば」を約30アール、「夢あおば」を約25アール栽培する。JAみやぎ登米でも30アールで「ホシアオバ」を植えた。品種はいずれも飼料用。10アール当たり800キロ以上を目指す。JAと共同で追肥の量を変える試験をして、3品種の中から地域にあった稲を選び、普及拡大につなげる。大衡村では建設業者らを中心に「夢あおば」などを23アールで栽培する。岩手県奥州市では2004年から、東京農業大学と共同で、もみや規格外の米を使ったバイオエタノールの生産実験をしてきた。今年度からは胆沢地区の60アールで新たに原料用稲の試験栽培に乗り出す。品種は「べこあおば」「奥羽肥395号」を植えた。
 ★大学と共同で
 バイオエタノール燃料米の研究は青森県で進めるほか、秋田県横手市でも取り組みを始める。横手市では、東京大学や日本大学と共同で研究を進めている。東北農政局は、今後取り組みを支援していく計画だ。
 ★手取り確保を
 登米市は「課題はコスト。現在食用米の農家手取り1キロ200円前後の水準を、燃料米でどう確保できるかが課題」と話す。外国産のバイオエタノールに対抗するには、原料費を1キロ20円前後に抑えることが必要だからだ。
(日本農業新聞)

○6月19日(火) 大豆種まき 児童が挑戦 宮城・七ヶ浜町
 七ヶ浜町立松ヶ浜小学校6年生47人は12日、菖蒲田浜作田地区の圃場(ほじょう)で大豆「タンレイ」の種まきに挑戦した。大豆は夏に一部エダマメとして収穫し、その後は豆腐などに加工して食べる予定だ。
(日本農業新聞)

○6月19日(火) 水稲の生育順調に進む 岩手県
 県中央農業改良普及センターがまとめた15日現在の水稲生育状況によると、好天のため生育は順調に推移している。田植え時の4日の遅れを取り戻し県全体で平年に比べて2〜3日早まっている。15日に県内23カ所で生育調査した。草丈は平年を1センチ上回る30・1センチ、1平方メートル当たりの茎数は同5%上回る270本、葉数は同0・4枚上回る7・2枚となった。同センターでは今後の管理について△目標茎数を確保したら根を健全に保つため7〜10日間の中干しを行う△目標茎数に達しないほ場では、日中が15度以上の場合は浅水、低温時には5〜6センチの深水管理で水温、地温の上昇に努め、分げつを促進させることなどを呼び掛けている。
(日本農業新聞)

○6月20日(水) コムギの新技術研さん 岩手県産 現地検討会
 県麦・大豆等産地体制確立推進協議会などが主催する、2007年度岩手県産小麦現地検討会が14日、JAいわて中央を会場に開かれた。県内の小麦生産者を始めJA担当者や行政関係者ら約160人が出席。小麦栽培の新技術の検討や安定生産と品質向上を目指し研さんを深めた。現地検討会では、矢巾町にある北郡山営農組合の小畦立て栽培試験圃場(ほじょう)と、三矢巾営農組合の「ゆきちから」栽培圃場を訪れた。
(日本農業新聞)

○6月20日(水) 大豆の種まき指導 モデル校で児童に 福島・JAたむら
 福島県の食育モデル校に指定されている、田村市常葉町の関本小学校で15日、JAたむらやJA青年連盟、行政などの関係者が授業を参観し、児童と一緒に学校給食を味わい、大豆の播種(はしゅ)作業を指導した。県の食彩ふくしま食育推進事業のモデル校は県内で7校。全校児童を対象に、年間を通じ農業体験や加工、歴史など幅広く学び、農や食について理解を深める。
(日本農業新聞)

 
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○6月21日(木) 田植え後の管理を学ぶ JAいわて南があぜみち相談会
 JAいわて南は14、15日の2日間、管内167会場で、第3回あぜみち相談会を開いた。今回の相談会は田植え後から中干しまでの管理がポイント。JA平泉営農センターの吉家勢二職員は、特別栽培米に取り組む生産者に対し管理記録簿の貴重を呼び掛けるとともに、水稲の生育経過を説明。病害虫防除については「田植え後の管理で一番のポイントになるのが、取り置き苗の処分、いもち病の発生原因になるので早めに処分すること」といもち病対策への取り組みを呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○6月22日(金) 東北やっと入梅 沖縄もう明ける 気象庁
 北上した梅雨前線が山陰沖から東北地方にかかった21日、気象庁は沖縄地方が梅雨明けし、北陸、東北地方が梅雨入りしたと見られると発表した。東北地方南部は、平成に入ってもっとも遅い梅雨入りになった。沖縄地方の梅雨明けは、昨年より1日遅く、平年より2日早い。梅雨の期間は5月16日から6月20日までの36日間で、平年より10日ほど短かった。降水量は、前半は沖縄南部で雨が少なく、北部で平年並み。6月に入って北部、南部とも平年並みとなり、同月中旬以降の梅雨の後半に降水量が多かった。北陸地方の梅雨入りは昨年より6日、平年より11日遅い。東北地方の梅雨入りは、北部では昨年より6日、平年より9日遅く、南部では昨年より12日、平年より11日遅かった。
(日本農業新聞)

○6月22日(金) 遺伝子集積で耐病性アップ 減農薬のコメ可能に 岩手県農業研究センター
 北上市成田の県農業研究センターは、いもち病に強い遺伝子を集積することで、耐病性が向上することを明らかにした。いもち病は本県稲作で最大の病害であり耐病性が高い品種育成は大きな課題。同センターは現在、耐病性が高い品種育成を進めており、農薬軽減による低コスト化、安心・安全なコメづくりに大きな期待が寄せられる。県農業研究センター水稲育種研究室が二〇〇六年、試験研究に取り組んだ。近年、遺伝子解明の技術が普及し、いもち病抵抗性遺伝子が明らかになっており、同研究室は今回、葉いもち病抵抗性遺伝子「pi21」と、穂いもち病抵抗性遺伝子「Pb1」を使用した。研究は、農業生物資源研究所(茨城県つくば市)QTLゲノム育種研修センターの協力のもと、遺伝子の有無を判別できるDNAマーカーを用いた。両遺伝子を併せ持つ系統、それぞれの遺伝子を個別に有する系統、両遺伝子を保有しない系統の計四グループに分類。葉いもち、穂いもち病の発病程度を比較した。この結果、両遺伝子を併せ持つ系統は、葉いもち、穂いもち病のいずれに対しても発病程度が最も低かった。抵抗性遺伝子がない系統に比べると、発病程度はほぼ半減した。県農業研究センターは今年、両遺伝子を有する系統に関し、いもち耐病性以外の特性評価、品種育成に向けた研究をスタート。新品種がつくられた場合、殺菌剤を減らすことが可能になり、減農薬・特別栽培米の生産安定化を期待できる。
■ DNAマーカー 遺伝情報が載った地図上にある特定のDNA配列を利用した目印。目的とする遺伝子の有無を判別することができる。
(岩手日報)

○6月23日(土) 水稲平年収量算定見直し 温暖化の影響加味 農水省が中間まとめ
 農水省は22日、水稲の平年収量の算定に地球温暖化の影響を反映させる方法について中間取りまとめをした。従来の算定方法では気温が高いと収量が増加しがちだが、高温障害の影響を加味して算定方法を改める。新たな方法では、九州では平年収量が下がる見通し。東北と北陸は大きな影響はなく、北海道や関東、東海、近畿では逆に上がりそうだ。同省は、2008年産からの適用を目指し、今年秋に算定方法を正式に決める。水稲は近年、北海道で豊作が続く一方で、九州を中心とした西日本では不作が続き、温暖化の影響が指摘されていた。同省は算定方法の改善で作況指数を出す際の基準となる、平年収量の精度を高める。新たな算定方式は、出穂後の気温が高く高温障害が起こる場合に、収量の数値が下がる補正を追加。同省は今後、新方式で各都道府県の07年産平年収量を試算。秋に実際の作柄と照らし合わせて検証する。温暖化に伴い台風などの災害が増えた場合の補正の導入は、今後の検討課題とした。また同省は平年収量が「現場の実感(と合うか)が非常に重要」(大臣官房統計部)とし、すべての都道府県で新たな算定方法に関する説明会を開く。新たな算定方式は、農業や気象の専門家らでつくる検討会が昨年12月から策定に関する議論を行ってきた。
(日本農業新聞)

○6月23日(土) 結いの精神で水田排水溝直す 福島・田村市駒場水利組合
 福島県田村市船引町春山の駒場水利組合の有志9人はこのほど、水田の排水溝を修繕した。排水溝は、過去の台風や大雨などで、一部が崩れて土砂が入り込み、このまま放置すれば、土砂で詰まる恐れがあった。会合で、「自分たちの大切な水田を守ろう」と、全員が賛同。木材などの材料はすべて自費で準備し、台風シーズンを前に手際よく修繕した。参加者は「土砂崩れなどで、大切な水田に泥が入り込むのを未然に防ぐため、有志を募った。結(ゆ)いの精神で協力し合っている」と話した。
(日本農業新聞)

○6月26日(火) 3カ月予報 降水量は多い 仙台管区気象台
 仙台管区気象台は25日、3カ月予報を発表した。気温は高い確率40%、降水量は多い確率が40%。
 △7月=平年と同様に曇りや雨の日が多い。降水量は平年並みか多い。
 △8月=平年と同様に晴れの日が多い。
 △9月=平年と同様に曇りや雨の日が多い。
(日本農業新聞)

○6月28日(木) 水稲害虫 移植時の防除省略 秋田で現地調査
 秋田県の仙北地方病害虫防除員協議会は、水稲の低コスト防除の普及・拡大を進めている。低コストへの試みとして今回、苗の移植時に施用する殺虫剤を省略。効果を確認するため、このほど大仙市のモデル地区で初期害虫の発生状況を調査した。調査には、生産者、協議会、県関係者ら19人が参加した。対象としたのは、同市高梨地区の北川目ファームの45圃場(ほじょう)。昨年、移植時に殺虫剤を施用したため、今年は省略した。県農林水産技術センター農業試験場の試験結果では、移植時の殺虫剤を1回施用することで、4、5年は効果が続くことを実証するためだ。1圃場当たり100株を選び、イネミズゾウムシなどの初期害虫の規制匹数や食害株率を調べた。圃場の食害株数は65・1%、イネミズゾウムシの発生匹数は平均で0・03%となった。県が定める基準を超えた1圃場では、追加防除を実施した。調査に立ち会った県病害虫防除所の佐藤玄主任は、今回の防除に要するコストを試算。ファームが耕作する水田で通常の害虫防除を行うと薬剤費などで約30万円かかるが、今回は防除が必要なのは1圃場だけで、4000円程度で済む。佐藤主任は、「食害株率と初期害虫の寄生頭数は、予想より多く見られたが、コスト低減の効果はあったのでは」と話している。
(日本農業新聞)

○6月28日(木) 生協組合員と水田の生物調査 JAみやぎ仙南丸森の部会
 JAみやぎ仙南丸森産直ふるさと米部会は23日、東都生協(東京都)の組合員ら23人と田んぼの生き物調査を、丸森町の部会員の圃場(ほじょう)で行った。はだしで田んぼに入り、カエル、タニシ、ザリガニなどの生き物を見つけ、観察記録に記入した。
(日本農業新聞)

○6月28日(木) ドジョウ見つけ児童大はしゃぎ 福島・矢吹町
 矢吹町の三神小学校4年生19人はこのほど、JAしらかわ青年連盟の泉川一彦委員長所有の水田で、田んぼの生き物調査をした。泉川委員長ら三神支部の部員やJA職員が、児童と一緒に観察した。5班に分かれた児童は、水田から取ってきた土をトレーに移し、中にどんな生き物がいるのかを観察した、イトミミズやオタマジャクシ、ドジョウなどを発見しては歓声を上げていた。生き物が生息しやすい環境の大切さを、児童は楽しみながら学んだ。
(日本農業新聞)

○6月28日(木) 「さちわたし」と命名 米新品種を披露 山形の農家グループ
 山形県長井市の農家グループ、さわのはな倶楽部(くらぶ)は米の新品種を「さちわたし」と命名し、26日、同市で披露した。1960年代に県内で盛んに栽培された「さわのはな」は良食味を誇ったが収量が少なく機械化に向かなかったことから、過去の品種となっていた。新品種は同倶楽部が「さわのはな」復活活動の中で見付けた。軟らかく、味も「さわのはな」に劣らないという。「幸が渡る」の意味を込めた名称は、公募した作品の中から選んだ。発表会では品種登録、商標登録を申請している。
(日本農業新聞)

○6月28日(木) 好天続き、梅雨どこへ 小麦収穫期早まる 岩手県内
 県内は六月に入り例年にない高温少雨で推移し、二十一日の梅雨入り後も真夏を思わせる好天が続いている。二十七日も各地で真夏日を記録し、紫波町では昨年より一週間ほど早くナンブコムギの収穫が始まった。六月の降水量は平年の半分。今のところ農作物の生育は順調で目立った影響は見られないが、農家からは水不足を心配する声も上がっており、今後の天候の行方を注視する。二十七日は内陸部を中心に晴れて気温が上がり、一関の32・1度など四カ所で今季最高を記録。盛岡(31・1度)など五カ所が最高タイだった。紫波町大巻地区では強い日差しが照りつける中、農家が赤茶色に色づいた小麦をコンバインで刈り取った。六月は太平洋高気圧の勢力が強かったことなどから、盛岡ですでに真夏日を三度(平年〇・八日)も記録。二十六日までの降水量は盛岡56ミリ(平年比59%)、宮古39ミリ(同41%)、大船渡70ミリ(同49%)と少ない。県農産園芸課によると県内農作物の生育はおおむね順調。水稲は平年より二、三日生育が早く、県南部などで収穫が始まった小麦は好天が続き、平年以上の収量が期待できるという。盛岡地方気象台によると県内は二十八日も晴れて気温が上がる見通し。二十九日からは一週間ほど曇りや雨が続く予報となっている。
(岩手日報)

○6月28日(木) 水稲の生育は順調 岩手県
 県は二十七日、水稲の生育状況(二十五日現在)を発表した。六月の好天で各地の生育は順調。葉数から見た県全体の生育は二、三日程度早い状況だ。草丈は全県平均で39・1センチで平年より1・5センチ高い。全県平均の葉数は八・八枚で平年より〇・四枚多く、茎数は同5%多い。品種別は、主力のひとめぼれが茎数平年比4%増。いわてっこは同39%多く、あきたこまちは同6%増。県中央農業改良普及センターの一守貴志上席農業普及員は「県内の茎数は目標を達成している。根を健全に保つため、直ちに落水して中干ししてほしい」と呼び掛ける。
(岩手日報)

○6月29日(金) 新技術に対応を 9葉期追肥学ぶ JA岩手ふるさと稲作研が総会
 JA岩手ふるさと稲作研究会は、通常総会と記念講演会、第4回稲作栽培勉強会を22日、JA本店で開いた。総会の前に行われた稲作栽培勉強会では、東北ライフ商事椛纒\の河野和廣さんが講師を務め、水稲の葉が8枚開ききって9枚目の芯(しん)が出始めてから開ききるまでの期間に当たる9葉期の追肥を学んだ。記念講演では、宮城県栗原市の寒だめし民間気象予報家の白鳥文雄さんを講師に招き、小寒から節分までの天候を観測し、向こう1年間の天気予報をする「寒だめし」の講演で知識を深めた。
(日本農業新聞)

○6月30日(土) 青年部と児童 水田の生物観察 福島・JAすかがわ岩瀬
 福島県のJAすかがわ岩瀬青年部とJAは28日、須賀川市立二井田小学校の学校田7アールで、児童と一緒に田んぼの生き物調査を行った。同校の田んぼの生き物調査は、年間を通じた体験稲作学習の一環として行われ、5月に田植えをした5年生75人が参加。古川雅和青年部長やJA職員が、調査の仕方を説明した。カブトエビやウマヒル、オタマジャクシなど11種類もの生き物を見つけた児童もいた。2回目の生き物調査は8月下旬に行い、今回幼虫として見つかった生き物が、どのようになっているかなどを調べる。
(日本農業新聞)

○6月30日(土) 豊かな「麦秋」喜び 収穫作業始まる 岩手・一関
 一関市舞川の小麦団地では、小麦の収穫が始まっている。農事組合法人アグリパーク舞川は二十八日から収穫を始めた。六条刈りの大型コンバイン二台を使用し、約39ヘクタールの畑を五日間ほどで刈り取るという。品種はほとんどが県産のナンブコムギで、ほかにユキチカラが約5ヘクタール。昨年十月に種をまき、収穫最盛期を迎えた。ナンブは例年10アール当たり約300キロの収穫だが、今年は350キロ以上が期待できるという。
(岩手日報)
 
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