水稲冷害研究チーム

2008年東北稲作動向


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


2月

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○2月2日(土) 世界の気温 0・85度上がる 日本は6番目の高さ
 気象庁は1日、2007年の世界と日本の年平均気温を発表した。日本は平年より0・85度高く、1898年の統計開始以来、4番目に高かった。世界は0・28度高く、統計開始以来6番目の高温だった。しかし、陸地だけでは0・66度高く、過去最高だった。同庁は地球温暖化を指摘する。日本、世界とも1990年以降、年平均気温は平年よりも高くなる傾向が目立っている。
(日本農業新聞)

○2月2日(土) 西日本は高く 冷えた北日本 1月の平均気温
 気象庁は1日、1月の天候概況をまとめた。平均気温が西日本で平年より0・7度高くなる一方、北日本は0・5度低くなるなど、地域で寒暖の差が明確になった。
(日本農業新聞)

○2月4日(月) 福島・会津継承米「氏郷」 一般への販売開始 有機肥料、土作りにこだわり
 会津地方のブランド米「会津継承米 氏郷」の一般への販売が三日までに開始された。販売するのは昨秋収穫のコシヒカリなどで、豚糞(とんふん)を主体とした堆肥(たいひ)、発酵米ぬかを使った肥料などを使って栽培した。生産農家は特別栽培の認証を受けている。肥料などの研究開発を進め調査員が水田を巡回して生育状況などをチェックして品質を高めている。氏郷は食味検査で平均八十七を超え、六十−八十五とされる一般のコメより高く、甘みがあるという。精米後の価格は特別栽培米会津産コシヒカリ五キロで三千六百七十五円(税込み)。食べた人からは「一粒一粒がしっかりしている」と評価されているという。五年間、同じ農法で作り続けている水田のコメ十数トンは「五年もの」として、特別に高価格で売り出す考えだ。問い合わせは会津食のルネッサンス 電話0242(25)1778へ。
(福島民報)


 
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○2月14日(水) 太った氷柱 豊作に太鼓判 岩手・花巻「たろし滝」
 凍りついた滝の太さで米の作柄を占う花巻市石鳥谷町の「たろし滝」の測定会が11日あった。暖冬で計測不能だった昨年に対し、今年は立派に太って、柱周りは4・8メートル。関係者は「豊作間違いなし」。「たろし滝」は「垂氷(たるひ)」がなまり、氷柱(つらら)を意味する。石鳥谷町大瀬川にあり、たろし滝測定保存会が75年から測定を始めて今年で34回目。保存会会長の坂垣寛さんは氷柱の太さに「今年は豊作」と告げ、恒例の川柳を「わあすごい/縁起重ねて/はずむ声」と詠んだ。「今年の氷柱は地方も農業も元気を出してほしいとほほえんでいる。あとは私たちがその思いをくみ取らなければならない」と板垣さん。氷柱の高さは13メートルあり、過去最高の柱周りは78年の8メートルだが、凍らなかったりして計測不能だった年が、ここ10年で5回を数えている。
(朝日新聞)

○2月14日(木) 麦の幼穂 すくすく 宮城・JAいしのまき
 JAいしのまき転作部会河北北上支部は7日、部員15人が参加して麦の現地検討会を開いた。古川農業試験場と石巻農業改良普及センターの技師を招き、11圃場(ほじょう)を巡回。株直し追肥の必要性と生育状況を確認した。種まきは10月上旬と昨年に比べ1週間早く行われ、野鳥の被害は所々見られたものの、雪の影響もなく生育状況は良好だ。幼穂形成期にあり、茎の中を裂くと、1、2ミリの穂が生育していた。支部では今後も定期的に現地検討会を行い、良質な麦づくりに努める方針だ。
(日本農業新聞)


 
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○2月21日(木) 西日本で食味改善 「A」は45産地品種 07年産米食味ランキング
 日本穀物検定協会が発表した2007年産米の食味ランキングでは、滋賀県を中心に東西に分けた場合に、食味が良いとされる「特A」の17産地品種では、東地域以外からは京都・丹後「コシヒカリ」だけで、全年同様に「東高西低」となった。「A」から「特A」にあがったのは、宮城・県中の「ひとめぼれ」と京都・丹後「コシヒカリ」の2産地品種だった。青森・津軽「まっしぐら」は「A´」だった。食味ランキングは、同協会の20人の専門家が味や香り、粘りなど6項目について、近畿圏の「コシヒカリ」をブレンドした基準米と比較する方法で評価した。

2007年産米の食味ランキング
産地地区品種名ランク
青 森中弘南黒つがるロマンA(A)
津軽まっしぐら※A´(−)
岩手県南ひとめぼれ特A(特A)
県中あきたこまちA´(A)
県北いわてっこA´(A´)
宮城県北ひとめぼれ特A(特A)
県中ひとめぼれ特A(A)
県北ササニシキA´(A´)
県中ササニシキA´(A´)
秋田中央ひとめぼれA´(A´)
県南あきたこまちA´(A´)
県北あきたこまち特A(特A)
中央あきたこまちA(A)
山形庄内コシヒカリA´(A´)
内陸コシヒカリ特A(特A)
庄内ひとめぼれ特A(特A)
内陸あきたこまちA´(A´)
庄内はえぬき特A(特A)
内陸はえぬき特A(特A)
福島会津コシヒカリ特A(特A)
中通コシヒカリ特A(特A)
浜通コシヒカリA´(A)
会津ひとめぼれA(A)
中通ひとめぼれA(A)
注)ランクの−は比較できず。特A=基準米より特に良好なもの。
A=良好なもの。A´=おおむね同等なもの。※は新たに対象となった産地・品種。
(日本農業新聞)

○2月24日(日) 種もみ温湯処理始まる 宮城・石巻市
 2008年産米の種もみの温湯処理が16日から石巻市桃生町の処理センターで始まった。06年産米から管内の種もみを一括処理することで、苗立枯細菌病、いもち病、ばか苗病などの発生を防ぐ効果を発揮している。処理する種もみは345トン。品種別は「ひとめぼれ」207トン、「ササニシキ」112トン、「まなむすめ」19トンなど。異品種の混入を防ぐため、種もみを入れる網袋を、青、緑、黄、赤、白と区別している。作業は3月中旬まで行われ、順次、生産者へ届けていく。
(日本農業新聞)

○2月29日(金) コシ6年連続トップ 07年産水稲品種別収穫量
 農水省は28日、2007年産水稲の品種別収穫量を発表した。調査を始めた02年以降、6年連続で「コシヒカリ」(314万8000トン)が1位になった。2位は昨年と同様「ひとめぼれ」(85万7100トン)、3位は前年産4位から順位を上げた「ヒノヒカリ」(83万9300トン)だった。全国の収穫量は870万5000トン。4位は「あきたこまち」(75万900トン)、5位は「はえぬき」(29万100トン)だった。このほか前年産で10位の「ななつぼし」(15万4200トン)が9位になった。「ましっしぐら」(11万1600トン)が初めて11位に入った。
(日本農業新聞)

○2月29日(金) WCS面積拡大 最多の宮城は494ヘクタール 前年比36%増
 東北農政局が28日、仙台市で開いた飼料増産行動会議で、稲発酵粗飼料(WCS)の作付面積が伸びていることが分かった。2007年度は1354ヘクタールで前年産に比べ36%増。08年度は国の緊急対策事業を活用し各県とも増産を計画しており、飼料稲が一挙に拡大する見込みだ。県別の07年度の作付面積は、宮城が前年度から倍増し494ヘクタールと最多。次いで秋田334ヘクタール、山形185ヘクタールの順。宮城は農業公社による大規模な受託組織の活動で作付けが増えた。秋田は新たに2地区で専用機械の導入が決まり、来年度は470ヘクタールに増やす予定。各県とも品種はほとんどが食用品種で、多収性の専用種の普及が課題。青森、宮城は奨励品種を選定し種子確保を行った。福島は稲作農家やJAが稲WCSの専用機械を購入して生産し、畜産農家に提供するという新たな動きが出ている。
(日本農業新聞)

 
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