水稲冷害研究チーム

2008年東北稲作動向


 本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
 稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
 なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料課田中課長さんにご協力をいただいています.


4月

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○4月1日(火) 丈夫な苗作ろう JAいわて南あぜみち相談会
 安心・安全なJA米を生産するためにJAいわて南はこのほど、管内173会場で第1回あぜみち相談会を開いた。同相談会では、同JAの営農指導員が丈夫な苗の作り方についてポイントを説明した。18日、一関市弥榮の本郷会場には米生産者8人が集まり、種もみ準備、種子消毒、圃場(ほじょう)準備、播種(はしゅ)作業、中成苗の育苗管理についてメモをとりながら熱心に営農指導員の説明を聞いていた。
(日本農業新聞)

○4月2日(水) 水稲新品種「ゆめおばこ」 奨励品種に採用 秋田県
 県はこのほど、農作物品種対策協議会を開き、新品種として登録出願している「ゆめおばこ」を奨励品種に採用した。県育成のうるち品種の採用は、1999年の「めんこいな」以来9年ぶり。「ゆめおばこ」は、母方の祖母に「あきたこまち」、父方の祖母に「ひとめぼれ」の系譜を持ち、成熟期は「ひとめぼれ」並み。品種の特性は、いもち病の抵抗性、収量が「あきたこまち」より優れており、千粒重が大きく、食味は「あきたこまち」並みに良好。県南内陸平たん部を中心に、普及面積1万ヘクタールを見込んでおり、「あきたこまち」の作付け偏重の是正や流通面での新たな需要が期待される。2010年度の一般種子供給を目指す。
(日本農業新聞)

○4月2日(水) 高温で稲不稔増加 昨年産の関東・東海
 農業環境技術研究所と作物研究所は1日までに、2007年8月に関東・東海地域で発生した異常高温で、通常の年よりも水稲の不稔(ふねん)率が高かったとの調査結果を明らかにした。不稔もみの割合を示す不稔率が10%を超える水田(通常は5%程度)は、全体の2割に及んだ。水稲開花時の温度が35度を超えると不稔率が高まることは実験結果で知られており、農業現場で裏付けされた形だ。昨年に観測史上最高の40・9度を記録した埼玉県熊谷市、岐阜県多治見市を含む関東・東海地域で、7月下旬から8月下旬までに出穂した132カ所を調べた。出穂・開花期の最高気温が35度を超えた水田は58カ所。不稔率は平均7・5%と、通常の5%より2・5ポイント高かった。不稔率が10%を超える水田は27カ所で全体の2割を占め、出穂・開花期に高温となると不稔率が高まることを確認した。しかし、その割合は室内実験の推定よりも低かった。不稔率が高まるのは穂の温度が左右する。穂の温度は気温だけでなく、日射量や風速、湿度が関連するためだ。
(日本農業新聞)

○4月2日(水) 3月、戦後2番目の暖かさ 北日本と東日本 気象庁
 気象庁は一日、三月の天候まとめを発表した。北日本(北海道、東北)、東日本(関東甲信、北陸、東海)の平均気温は、戦後二番目の高さを記録した。西日本(近畿―九州)をのぞき雨や雪の日が少なく、北日本の降雪量は平年の一九%で、統計を取り始めた一九六一年以降最も少なかった。北、東日本で最も平均気温が高かったのは二〇〇二年で、同庁は「冬型の気圧配置となる日が少なかった。温暖化の影響もないとはいえない」とみている。月間の平均気温をみると、北日本は平年より二・三度高く、東日本一・七度、西日本も一・〇度上回った。札幌、名古屋など全国二十地点で観測史上一位(タイを含む)を記録した。低気圧の影響が少なかった東日本以北は少雨傾向が目立ち、特に北日本の日本海側では平年の約半分と戦後最も少なかった。青森など北日本の三地点で過去最少を記録。日照時間は姫路や宮崎など計四地点で過去最も長かった。
(日本経済新聞)

○4月4日(金) 圃場の地下水位、自由自在に制御 地下水位制御システム「フォアス」 農村工学研究所
 農村工学研究所が開発した圃場の地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」が、今年度、農水省が普及を進める「農業新技術2008」に選ばれて注目されている。新たな工法による地下パイプの埋没と弾丸暗渠、自動水位管理器の設置で、圃場の地下水位を思い通りにコントロールできるというものだ。水田を畑として利用する際に湿害や干ばつの心配がなく、大豆では大幅な収量アップが確認されている。「フォアス」とは、地下に埋没するパイプや水位管理器などを含めたシステムの総称。圃場の地下60センチのところに、中央の幹線パイプと、これに平行した10メートルおきの支線パイプを埋めて連結、幹線パイプの両端の取水口と排水溝には、水位を調整する弁を取り付ける。これに加えて1メートルおきに弾丸暗渠を施すことで、水が圃場全体を流動するようになっている。雨の多い時期には排水溝、渇水期には灌漑設備の役割を果たす。水田として使う場合には地上20センチまで水を張ることができ、畑として使う場合には地下30センチまで水位を保つことができる。地下パイプ内に泥が溜まっても、高圧水を流し込んで排水溝から吐き出すことができ、維持管理も簡単な構造になっている。10アール当たりの施工費はすべて含めて約20万円、50アール区画なら約17万円と、従来の暗渠と同程度に抑えた。大幅なコストダウンを可能としたのは、地中を掘ると同時にパイプともみがらを投入する「ベストドレーン」という機械を開発したことが大きい。これまでの暗渠工事では、地中を掘り返す過程で石ころを地表にばらまいてしまうという問題もあったが、ベストドレーンは地中を切り裂くように進んでいくため、この点も改善された。すでに暗渠が入っている圃場に、そのまま設置することも可能。工期も短縮され、50アール程度なら2〜3日で済むという。フォアスを設置することで、最も効果が大きいのが大豆の栽培だ。発芽期の湿害を回避できるだけでなく、通年で水位を地下30センチほどに保つことで、大幅な収量アップにつながる。
(全国農業新聞)

○4月10日(木) 水稲220ヘクタール分播種 福島・JAあぶくま石川
 JAあぶくま石川は8日、石川町の総合育苗センターで水稲育苗播種(はしゅ)式を行い、種まき作業が始まった。22日まで、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「チヨニシキ」など約5万箱、220ヘクタール相当分の育苗作業を行う。
(日本農業新聞)

○4月10日(木) 新設の機械活躍 岩手・JA陸前高田市
 陸前高田市竹駒町にあるJA西部農業センターで7日から、3月に新設された育苗機械による播種(はしゅ)作業が始まった。作業計画では「ひとめぼれ」や「あきたこまち」など6種類を播種、23日ごろまで約10万7000箱を予定。その後、温度管理などを自動制御する出芽室での出芽、ハウスでの緑化と硬化後、5月上旬から気仙各市町の農家に配る。
(日本農業新聞)

○4月10日(木) プロ直伝の手業 福島・南相馬市立福浦小
 南相馬市立福浦小学校5年生20人は9日、総合学習の一環として、同校内で「コシヒカリ」の種まきを体験した。児童は、田んぼ提供者の立野功さんや小高総合支店営農センターの職員から指導を受けた。育苗箱に肥料を混ぜた土を敷き詰め、水を掛け、種をまき、再び土で覆う一連の作業を行った。種をまいた育苗箱は、立野さんのハウスで育てられ、5月中旬、全校児童で田植えをする。その後も児童が生育などを観察し、秋に収穫する。同校は、県の食彩ふくしま食育推進事業の「食の楽校(がっこう)」に指定されており、このほかにも、年間を通じて活動する。
(日本農業新聞)

○4月10日(木) 健苗作り任せて JAいわて中央赤石支所
 JAいわて中央赤石支所の水稲育苗センターで6日から、水稲の播種(はしゅ)作業が始まった。来月始まる田植えに向け、健苗育成に努める。同センターは「ヒメノモチ」「もち美人」「ひとめぼれ」の3品種約1万6000箱の播種を予定。苗は来月中旬から、赤石、日詰、古館地区の約80戸の農家に配られる。
(日本農業新聞)

○4月10日(木) 安全な米粉めん開発 地元米と北海道ジャガイモ使用 山形・真室川の農事組合
 山形県真室川町の農事組合法人「りぞねっと」が、地元産米と北海道産ジャガイモだけを使った「米粉めん」を開発した。めんは、もちもちとした食感と、小麦とは違うのどごしが特徴で、早いゆで上がりとのびにくさもセールスポイントだ。「りぞねっと」では、玄米の精米・製粉から製めん、包装まで一貫製造する。一日千五百食の生産能力があり、自社製品の開発・販売のほか、最少ロット五百食で相手先ブランドによる生産(OEM)にも対応する。四月からは山形県最上総合支庁(新庄市)で営業する食堂「千起」、JR新庄駅隣接の最上広域交流センター「ゆめりあ」内のレストラン「ちぇれんこ」に供給し、米粉めんを使ったメニューの提供も始まった。学校給食やデパートなどでの販売の引き合いも多数寄せられているという。
(河北新報)

 
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○4月11日(金) 温度管理徹底を指導 水稲プール育苗 JAいわて中央
 JAいわて中央は7日、水稲のプール育苗の講習会をJA本所パーフルパレスで行った。紫波地域の農家70人以上が参加し、プール置床の作成方法やハウス管理について講習を受けた。プール育苗は病害の発生を抑え、労力の軽減を図れるメリットがあり、農家にも好評を得ている。講習では、盛岡農業普及センターの担当職員がプール設置のポイントや水温とハウス内温度管理について説明。水入れは適切なタイミングで行うことや、減農薬栽培のため、温度管理を徹底しないと病害が発生しやすくなると注意を呼び掛けた。
(日本農業新聞)

○4月11日(金) ラニーニャ夏にも終息 気象庁
 気象庁は十日、南米ペルー沖の海面水温が下がり、世界的な異常気象をもたらすとされるラニーニャ現象が弱まりつつあるとする三月の監視速報をまとめた。夏にかけて終息する見込み。日本の三月の気候には目立った影響はないという。
(日本農業新聞)

○4月11日(金) 3種のブランド米で活性化 若手稲作農家が生産 山形・遊佐町
 遊佐町の若手稲作農家で組織する有限責任事業組合「ままくぅ」では、新しい遊佐ブランド米として、同町由来のもち米「彦太郎糯(もち)」、粒の細長い香り米「プリンスサリー」、通常の米より粒が大きく、約1・5倍の重さがある大粒米「オオチカラ」の3種類の生産に取り組んでいる。地元では生産が途絶えていたが、06年から本格的に生産を展開した彦太郎糯は首都圏へのマーケティングの結果、大手百貨店でのお歳暮ギフト商品として取り扱われ、予定数量を大きく上回る売れ行きとなった。また、新しい米をより多くの人に知ってほしいと企画されたのが、「遊佐ブランド推進協議会」が主催した食のキャンペーン「17人の遊佐ごはん」。3種類の米を食材に使い、町内外の料理人13人がアレンジした特別メニューをレストランなどで提供するというもの。2月1日から約2週間の期間限定で行われたキャンペーンには、それぞれの米の特徴を生かした料理が出され、大きな反響があった。
(全国農業新聞)

○4月11日(金) 山間地向け水稲の2品種開発 耐冷性と病気に強い 宮城県古川農業試験場
 県古川農業試験場では、山間高冷地に適した耐冷性が強く、食味の良い水稲の2新品種を開発し、注目されている。育成した品種はやまのしずく=i系統名・東北177号)と「ゆきむすび」(同東北181号)。県は両品種ともに「山間高冷地へ普及する」方針でいる。やまのしずくは、父親がいもち病への抵抗性が強い「こころまち」と母親が耐冷性に強い「中部94号(峰ひびき)」で、耐冷性といもち病に強く、収量性や食味に優れ、粘りのある早生品種。ゆきむすびは、父親が低アミロース米系統の「東北810」、母親がいもち病に強く、耐冷性を持つ「東北157号(はたじるし)」。耐冷性といもち病に強い早生の低アミロース米で、粘りが強く、食味が良好で、冷めてもおいしい。ゆきむすびは、07年から大崎市鳴子地区などで作付けが始まったが、生産者と消費者が取り組む「鳴子の米プロジェクト」がいち早く導入し、注目されている。
(日本農業新聞)

○4月12日(土) 大豆の湿害克服 小畝立て栽培 岩手県奥州市・「ニューアグリ土谷」
 岩手県奥州市江刺区の営農組織「ニューアグリ土谷」は、大豆最大の敵≠ナある湿害問題を新技術で克服した。10アール収量は250キロ超、上位等級も90%以上と県内最高水準を実現。大豆の排水対策は周囲溝、本暗きょ、弾丸暗きょを組み合わせる。06年に地域でいち早く、岩手県農業研究センターが開発した小畦(うね)立て栽培を導入した。「浅耕・畦立て」「施肥・播種(はしゅ)」を同時に行い、播種位置が高くなるため湿害が軽減される。同時に、畑作に用いるチゼルつめをプラスし排水性を高めた。チゼルつめはすき床5〜10センチくらい下を深く溝を切るよう調整。このダブル効果で降雨後の水はけが高まり、小畦表面の乾燥も速い。大豆の初期成育が確保できる。技術導入前は10アール収量が180キロだったが、導入後は253キロと大幅アップ。機械は、水稲用代かきハローのつめの向きを変えて活用できる。ニューアグリ土谷は中古の専用播種機を1台備え、条間にチゼルつめを取り付けた。改良費は約14、15万円で済んだ。ほかの湿害軽減播種技術に比べ、高価な専用ロータリーが不要で投資が低く抑えられた。
(日本農業新聞)

○4月12日(土) 水稲種まきスタート JAいわて花巻
 花巻市椚ノ目のJAいわて花巻中央育苗センターで、全自動播種(はしゅ)機による水稲苗の播種作業が始まった。5月の大型連休の田植え時期に合わせ、作業が進んでいる。初日の7日は、担当職員約10人が種もみの供給や苗箱を出芽室へ移動するなどの作業を行い、「ひとめぼれ」の種、約3000箱を播種した。播種した育苗箱は約2日間、出芽室で温度管理し芽出しした後、ハウス30棟に並べられ、育苗管理される。同センターでは、19日までに約3万3000箱を計画。西南と大迫の両育苗センターを含む3施設全体で、約10万箱を播種する予定だ。JAでは、一部地域で栽培する特別栽培米に対応するため、通常より農薬を制限し、丈夫な育苗に取り組んでいる。
(日本農業新聞)

○4月13日(日) 休耕田でヌマエビ養殖 飼育易しく好値期待 宮城・大崎市の高橋孝憲さん
 宮城県大崎市田尻でメダカなど水生生物を研究する高橋孝憲さんは、休耕田で郷土料理の材料になるヌマエビの養殖を始めた。育てたヌマエビを販売することで、米価下落にあえぐ稲作農家の副収入に結び付けたり、遊休農地解消にもつなげようというユニークな試みだ。ヌマエビは淡水にすむ、体長4〜5センチの小型のエビ。地域では生食やかき揚げ、エビもち、だいこんなますにして食べる習慣があり、昔から親しまれてきた。釣り用の餌にもなる。高橋さんはメダカを飼育する中で、ヌマエビも条件さえ整えば簡単に育てられることに気づき、自宅に設けたビオトープで繁殖させた。先月下旬に600匹を知人の尾形耕治さんの休耕田に放した。出荷は11月以降で、エビを生きたまま道の駅や料理屋などに販売する予定。地域内外から問い合わせが多く寄せられ、特産化を通じた地域興しへの期待も高まっている。価格は300グラム(約250匹)当たり800〜1000円を見込む。高橋さんは「飼育にはきれいな水と水草、日光だけあればよく、餌代など経費や手間が掛からない。遊休農地の活用策としても有望」と語る。飼育を希望する農家などには無料で提供している。問い合わせは高橋さん、(電)0229(39)2857。
(日本農業新聞)

○4月13日(日) 大豆入り乾めん好評 青臭さない「すずさやか」使用 秋田・大仙市
 秋田県大仙市の大豆流通業者、アグリテクノジャパンは、青臭さがない無臭大豆「すずさやか」を原材料にした乾めん「すずさやかめん」を販売している。大豆の機能性に着目して、ほかの地域にない特産品を作るのが狙い。「すずさやかめん」は地元のJA秋田おばこ管内で栽培したものを粉にして、小麦粉に2割混ぜた。同社によると、大豆を皮ごと使っているので、食物繊維が豊富。骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減に効果があるとされるイソフラボンやたんぱく質、ビタミンEなど栄養価も高い。歯触りがよく伸びにくいのは、小麦だけのめんに比べて水を吸いにくいからと説明する。めんは3袋で840円。詰め合わせはめん3袋、つゆ6袋で1260円など。地元の直売所で手に入る。問い合わせはアグリテクノジャパン、(電)0187(87)2030。
(日本農業新聞)

○4月15日(火) 江刺金札米 種まき開始 岩手・JA江刺
 JA江刺中央育苗センターで9日、水稲の播種(はしゅ)作業が始まった。高品質な「江刺金札米」作りへとスタートを切った。同日は、「ひとめぼれ」2800箱を作業。出芽させ、ビニールハウスで育苗管理する。JA江刺の西部育苗センターでは、13日から作業開始。今年は、中央育苗センターで8万2300箱、西部育苗センターで4万2000箱を計画する。昨年に比べると、計画生産などの影響もあり4000箱ほど減少。作業は4月下旬まで続き、組合員への引き渡しは、5月5日からの予定。
(日本農業新聞)

○4月17日(木) 会津エコ米豊作祈って 福島・JA会津みどり播種式
 5月中旬に最盛期を迎える田植えに向けて、JA会津みどりは11日、坂下総合支店管内の育苗センターで、木村志美男JA組合長ら関係者が健苗と秋の豊作を願い、水稲播種(はしゅ)式を行った。同センターでは、育苗箱に土を敷き、種もみをまいて覆土する一連の作業を機械化し、全自動で行っている。作業は27日まで行われ、4万4000箱を完成させる。育苗機で発芽させハウスに移動し、2・5葉まで成長させて組合員へ配布する。品種構成は「コシヒカリ」が95%で「ひとめぼれ」が5%だ。JAは、エコファーマー取得生産者による、化学肥料・農薬を2割減らす、会津米ブランド「会津エコ米3・8(サンパチ)運動」を展開している。種もみは、全量が水稲種子温湯処理施設で無農薬処理したものを使い、環境に優しい農業に取り組んでいる。
(日本農業新聞)

○4月17日(木) 高温対策万全に 山形
 県は16日までに、今後10日間前後、高温が予想されるため、農産物の万全な対策をするよう呼び掛けた。仙台管区気象台によると16〜26日ごろまで、平均気温が平年より2・3度以上高くなる確立が30%以上あり、かなり高温で経過することが予想される。稲作については、播種(はしゅ)や移植作業を急ぐことなく適期に行い、育苗ハウス内の温度管理に注意する。この時期は、寒暖差が大きい時期なので低温にも注意する。
(日本農業新聞)


 
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○4月23日(水) V溝直播 100ヘクタールに拡大/納得の省力技術 生産量に手応え/山形・JA庄内みどり
 JA庄内みどり管内で今年、不耕起V溝直播(ちょくは)栽培の面積が100ヘクタールに広がったことが分かった。作業の省力化と生産量も確保できる見通しが立ってきたため。栽培農家戸数、面積の大幅な拡大につながった。2007年は酒田市内2地区で、農家19戸が25ヘクタールで取り組んだ。JAによると10アール収量は「はえぬき」の平均で約510キロと、安定していた。08年は6地区に広がり、農家67戸が前年の4倍の面積に挑戦する。この技術はトラクターに専用機を装着し、整地した農地に作溝輪でV字型の溝を掘り、種もみと肥料をまき覆土する。溝は深さ5センチ、幅2センチ。出芽が深い位置から始まるので倒伏しにくい。たん水直播で課題だった鳥害も、溝によってくちばしが種に届かない。育苗作業がないため、作業時間が短縮される。移植栽培では、播種直前に行っていた代かきを、時間的に余裕のある秋冬に行うので春作業に余裕も出てくる。収穫作業も移植に比べ時期が遅く、作業の集中を防ぐことができる。
(日本農業新聞)

○4月24日(木) 健苗で勝負
病気に強くエコ JAいわて花巻
 花巻市椚ノ目のJAいわて花巻中央育苗センターで、水稲の苗が順調に生育している。担当職員は種まきや育苗の管理作業などに追われている。水稲苗はプール育苗で管理。ハウス一面緑のじゅうたんが出来上がり、適切な水管理と温度管理のもと順調に生育している。プール育苗は、慣行栽培に比べ、もみ枯細菌病や苗立枯病が発生しにくい。このため減農薬で病害を予防できるメリットがある。JAは2004年度に導入し、現在中央センターでは育苗ハウス30棟のうち7棟、約7700箱がプール管理されている。管内の農家にも広がりを見せている。2センチほどに芽を出した水稲苗「ひとめぼれ」2000箱と「あきたこまち」1200箱がこのほど、ハウスに並べられた。苗は5月3日から生産者に配布される予定。
ひとめぼれ約1万5000枚 JAいわて南
 JAいわて南平泉営農経済センターの職員、平泉町内の生産者ら7人は18日、育苗箱をハウス内に並べた。同町の平泉育苗センターでこのほど種まきをした2008年産水稲だ。管理される水稲は「ひとめぼれ」で予約数量は1万4400枚となっている。ゴールデンウイーク明けの5月7日ごろから、生産者に配布される予定。
ハウス回り管理を指南 宮城・JA加美よつば
 JA加美よつばは今月中旬、各地区で水稲育苗現地検討会を開いた。生産者の育苗ハウスを回る現地検討会は「直接苗を見ながらの指導なので、分かりやすい」と生産者から好評だった。良質な苗作りと適切な農薬使用による良質米生産を目指し、毎年行っている。18日は色麻町高根地区で実施。職員が生産者の育苗ハウスに入り、温度管理と病害虫防除を指導した。今年は特別暑い日もなく、苗の生育は順調。生産者はハウス内の温度や水管理を質問していた。管内の田植えが最盛期を迎える5月中旬に向けて、JAは生産者のハウスを個別に回る巡回指導を行う方針。
(日本農業新聞)

○4月24日(木) 田植え適期は… 米作り手ほどき JAいわて南相談会
 安全・安心なJA米づくりを推進しようとJAいわて南は21、22の2日間、管内172会場で第2回あぜみち相談会を開いた。JAの営農指導員が、育苗管理や田植え時の注意点、病害虫・雑草防除のポイントを生産者に説明した。21日、JA厳美支店には滝沢集落の生産者11人が集まり、JA農政企画課吉野孝亮課長の説明を熱心に聞いた。吉野課長は「皆さんが田植えをする日はいつですか」と出席者に呼び掛け、「田植えをする日によって、準備する苗が異なる。5月10日ごろでは稚苗、17日ごろは中苗を準備する。稚苗、中苗は種をまく量で決まる」と田植え時の苗について注意を促した。田植え後の管理にも触れ、「田植えが終わったからといってほっとしないこと。水をしっかり入れ、地温を確保し苗をしっかり活着させるように」と話した。
(日本農業新聞)

○4月24日(木) 稲作コスト低減へ 東北一安く 岩手県が推進会議設置
 岩手県は稲作コストを低減するため推進会議を設置、23日に盛岡市で初会合を開いた。2010年には10アール当たり9万600円と、現在より2割削減を目指す。実現に向けて、経営規模を5ヘクタール以上に拡大することや収量の増加、直まきなどの省力技術導入など、検討することを決めた。具体的に、1ヘクタール未満の規模よりコストが半減できるという5ヘクタール以上に作付面積を拡大、「どんぴしゃり」など多収が見込める品種の活用、直まきやプール育苗導入による労力軽減などの改善案を示す。肥料や農薬についても、施肥防除体系の見直しや耐病性品種の利用、購入方法も大口注文にするなどで、できるだけ費用を抑える方法を検討する。
(日本農業新聞)

○4月24日(木) 飼料米150ヘクタールに 山形・遊佐町
 飼料用米栽培講習会がこのほど、JA庄内みどり遊佐支店で開かれ、今年は遊佐町で150ヘクタールの飼料米が作付けされる見込みとなった。今野進遊佐町農政対策推進協議会会長が「飼料用米の取り組みは、生産者と平田牧場、生協の考えが一致して実現したもの。まだ課題はあるが、全国に展開し、食料自給率を上げていきたい」とあいさつした。講習会では、酒田農業技術普及課の担当者が飼料用米の直播栽培、特に今年度から導入される、発芽が早く、作業の簡便化や雑草対策を狙った「密封式鉄コーティング直播」を説明した。昨年度の遊佐町の飼料用米作付面積は130ヘクタール。国内の作付面積の45%を占め、全国をリードした。今年度は150ヘクタールに拡大する見込みとなっている。JA庄内みどり管内全体では、約300ヘクタールに作付けし、約1800トンの生産を予定している。飼料用米で育った「こめ育ち豚」は平田牧場本店や生活クラブ生協で販売している。
(日本農業新聞)

○4月25日(金) 水稲の種まき 児童に指導 福島・JAそうま
 南相馬市の鹿島小学校5年生64人と上真野小学校3年生28人は22日、水稲の種まき作業を体験した。総合学習の一環で、米作りを通して、農業の楽しさや食べ物の大切さを学んでもらうと、同校は毎年、稲作体験教室を開いている。JAそうま農青連鹿島支部部員とJA鹿島営農センター職員が、作業の手順を説明した。児童はグループに分かれて、鹿島小は「こがねもち」、上真野小は「コシヒカリ」の種をそれぞれまいた。両校は、苗の成長観察、田植えや稲刈り、収穫祭など一連の体験をまとめて、JAまつりで成果を発表する予定だ。
(日本農業新聞)

○4月26日(土) 生育チェック 苗代巡回指導 JAあきた白神
 JAあきた白神は、23日から管内で苗代巡回指導を行っている。JAと県山本地域振興局の担当者が、稲作農家を訪問、育苗管理や病害虫防除の徹底などアドバイスしている。初日に行った能代市桧山の羽立集落では、庄土の状態やハウス内の温度のほか、苗を1、2本抜き取って成長具合を確認した。JAと振興局は今後の育苗管理で、いもち病の防除や温度管理の徹底、残留農薬への注意を呼び掛けた。今後の巡回は、二ツ井地区28日、藤里地区は30日に行う予定。
(日本農業新聞)

○4月26日(土) 伝統かみしめ 水稲種まき式 岩手・一関市の骨寺村荘園遺跡
 7月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録が期待される骨寺荘園遺跡内の圃場(ほじょう)で20日、2008年産米の種まき式が行われた。遺跡がある一関市本寺地区の住民や関係機関の約50人が参加。中尊寺大長寿院西谷坊の菅原光中住職による豊作祈願の法要が行われた。昔ながらの農作業の衣装をまとった住民が、約0・5アールの苗代田に「ひとめぼれ」の種をまいた。5月25日には「田植え祭り」が開かれる予定だ。
(日本農業新聞)

○4月26日(土) 米作り理解へ 児童が種まき 福島・JA会津みどりが指導
 湯川村の勝常小学校5年生19人は23日、同校の玄関前で水稲の種まきを行い、米作りの大変さを体感した。JA会津みどり湯川総合支店営農経済課の職員とJA農青連部員が、児童たちに種のまき方などを説明。暖かな春の日差しの中、児童たちは、1粒ずつ丁寧に種もみをまいた。種まきを通して、米がいかに手間をかけて作られているのかを実感していた。今後、田植えや稲刈りなどを体験し、秋には収穫祭も予定している。
(日本農業新聞)

○4月26日(土) 6年連続で5倍増 水稲直播栽培 青森県
 水稲の省力化、低コスト化に向けた中心的な技術として県が普及を進めている「水稲直播(ちょくは)栽培」が二〇〇七年度までに県内で約百四十四ヘクタールと、〇一年度から六年で約五倍に拡大したことが二十五日分かった。同日、県は青森市前田の農事組合法人羽白開発のほ場で技術検討会を行い、さらなる普及、定着に向け関係者が意見を交わした。直播栽培は、育苗や田植えがいらず、稲の種もみをじかにまく。労力を分散し、生産費を抑制しながら、経営の規模拡大になどにつなげることができるほか、食味の向上も期待できるという。県内では西北地方を中心に年々拡大してきたが、カモなどの鳥害など課題も多く、東北の各県に比べると取り組みが遅れてきた。検討会では、直播栽培の中でも、代かきがいらず、より省力化が期待できる「乾田直播栽培」による「つがるロマン」のは種作業を実演。同法人によるとレーザー光線を利用して土を平らにする機械の導入で、鳥害はほとんどなくなったという。東北では、福島約千百二十ヘクタール、山形約八百ヘクタール、秋田約七百十ヘクタール、宮城約三百七十ヘクタール、岩手約百五十ヘクタールと、いずれも本県を上回る取り組みとなっている。
(東奥日報)

○4月26日(土) 地元産そば粉100% 焼酎「江花川」開発 福島県長沼ナタネ・ソバ生産組合
 遊休農地を有効活用しナタネとソバの二毛作に取り組む、須賀川市の長沼ナタネ・ソバ生産組合は、長沼産そば粉100%使用の純蕎麦焼酎「江花川」を開発した。長沼地域のシンボルで、西部奥羽山脈の勢至堂峠近くに水源を発する江花川になぞらえ命名した。使用した水は、水源近くの殿様清水で、江戸時代の参勤交代で旅人の疲れを癒したとされる。郡山市の笹の川酒造でそば粉約百九十キロを原料に製造。原酒(アルコール度数三十七度)を百本(七百二十ミリリットル)と、殿様清水で割った二十五度(同)を四百本作った。ソバの香り高く、すっきりとした味わいだという。五月三日に同地域の小売店で発売予定で、価格は調整中。問い合わせは須賀川市長沼支所地域づくり課 電話0248(67)2111へ。
(福島民報)

○4月27日(日) 水ぬるむ季節 田植え 福島県
 ゴールデンウイーク初日の二十六日、県内は午前中は高気圧に覆われて晴れのところが多かったが、次第に雲が広がり、午後は雨のところもあった。棚倉町岡田の農業沼野謙一さん方の水田では、早くも田植えが始まった。沼野さんは約三・五ヘクタールで稲作をしている。この日は家族や親せきが協力しながら、約一・七ヘクタールに田植え機で「ひとめぼれ」と「コガネモチ」を植えていった。
(福島民報)

○4月27日(日) 「田んぼの学校」で肥料まき 環境教育スタート 福島県桑折・睦合小  田んぼを遊びと学びの場として活用する環境教育「田んぼの学校」は二十三日、桑折町の睦合小で開校した。県と小学校が連携して行う取り組みで、総合学習の一環。体育館で開会式を行い全校生七十四人が参加した。このうち五年生十四人が学校近くの約六アールの田んぼで肥料まきに挑戦。バケツなどに入れた、環境にやさしい「ぼかし肥料」を丁寧にまいていった。
(福島民報)

○4月30日(水) 児童が一から米作りを学習 JA岩手ふるさとで水稲種まき体験
 奥州市立胆沢小学校の5年生51人は28日、水稲の種まきを体験した。総合学習の一環で、児童は種まきから田植え、稲刈りまで年間を通じて管理、観察を続ける。JA岩手ふるさとの胆沢育苗センターで行われた種まきでは、JA胆沢地域センター営農経済課の石川秀美課長ら2人が講師役を務めた。児童は、数ミリに発芽した「ひとめぼれ」の種もみを30箱の苗箱にまいた。苗箱は、5月下旬の田植えまで育苗センターで成長を見守る。
(日本農業新聞)

 
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