水稲冷害研究チーム

2007年 早期警戒の活動を振り返る


2007年 早期警戒の活動を振り返る

雪も少ないたろし滝 1.2月11日(土) たろし滝測定会
【天気概況】
・日本海側は雪か雨または曇り、太平洋側は晴れまたは曇りの1日となる。
・最大瞬間風速は、山形県酒田で21:16に21.3m/s、秋田県秋田で20:33に21.2m/sとなるなど風が強い日となる。
【研究活動】
・岩手県石鳥谷町葛丸渓谷にある“たろし滝”の豊凶占いに行く。暖冬の影響で”たろし(垂氷)”がないことは予想されていたが、やはり”たろし”は無かった。崩落した年に見られる氷柱の破片も小さかった。また、例年なら雪に覆われる“たろし滝”への参道も雪が少なく、山肌があちこちで見える。この日の10時の気温は2℃だが、風もあって寒かった。神事が10時に始まり、祈願の後、神楽が奉納される。いよいよ測定だが、崩落しているため昨年の太さ5m52をで再現した。会長の板垣さんから32年にわたる計測経過や会長なりの分析が紹介され、恒例の川柳が紹介される。“不作かなよぎる思いのこの風情”で不作の年とのご託宣がある。

今年もがんばるぞ 2.3月3日(土) モニター交流会第1日め
【天気概況】
・高気圧に覆われ晴れまたは曇りの1日となる。
・最高気温は福島県喜多方で平年より9.4℃高い14.0℃となるなど49か所で5℃以上高くなる。
【研究活動】
・モニター交流会の1日目を行う。宮城、山形を中心に13名が参加した。1日めは昨年の栽培や気象の話題を中心に活発な討議を行う。生育と水田水温の関係や胴割れについて検討を行う。

3.4月13日(金) 種まき
【天気概況】
・北部は朝までは晴れ間も出るが、その後、低気圧の影響で雨となる。南部は曇り、一時雨の1日となる。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区の種まきを行う。基幹12品種は、青森県「まっしぐら」「むつほまれ」「つがるロマン」、岩手県「かけはし」「いわてっこ」、宮城県「ササニシキ」「ひとめぼれ」「まなむすめ」、秋田県「あきたこまち」「めんこいな」、山形県「はえぬき」、福島県「コシヒカリ」。盛岡市でも作付けが始まる「どんぴしゃり」については今年の作付け動向で判断したい。

4.4月21日(土) 早期警戒情報 第1号
【天気概況】
・前線の影響で北部は太平洋側沿岸を除き雨または曇り、太平洋側沿岸は晴れまたは曇りとなる。南部は曇りとなる。
・最大瞬間風速は、青森県八戸で12:53に南西20.3m/sと一時強い風が吹く。
・最高気温は岩手県久慈で平年より7.9℃高い21.7℃となるなど8か所で5℃以上高くなる。
・最低気温は福島県飯舘で平年より8℃高い11.2℃となるなど23か所で5℃以上高くなる。
【研究活動】
・早期警戒情報第1号を作成する。
【その他】
・岩手県宮古で桜が開花する。平年より1日遅く、昨年より2日早い。

稼ぎ時です 5.5月10日(木) 宮城県現地調査
【天気概況】
・曇りまたは晴れ、夕方より低気圧の影響で雨または曇りとなる。
・最大瞬間風速は、岩手県盛岡で22:49に北23.7m/s、福島県白河で23:21に北西20.7m/sとなるなど強い風が吹く。
【研究活動】
・岩手県南部で田植えや代かきをしている農家がみられた。今週末がピークとみられる。
・宮城県北部では3割程度とみられる。代かきや田植えをしている農家が目立ち、田植えの分散化が進んでいるようだ。

苗補給はまかせて! 6.5月13日(日) 宮城県現地調査
【天気概況】
・低気圧の影響で、南部は曇りまたは晴れ、北部は雨または曇りとなる。
・最大瞬間風速は、宮城県仙台で13:48に西北西26.0m/s、青森県八戸で19:51に南西25.8m/s、宮城県石巻市で14:27に西南西23.9m/sとなるなど強い風が吹く。
【研究活動】
・岩手県南部で田植えや代かきをしている農家がみられた。
・宮城県北部では、代かきや田植えをしている農家が目立ち、ほぼ終了している集落もあるようだ。全体では6割程度とみられる。

雷雨はご勘弁 7.5月15日(火) 生育・作柄診断試験区の手植え
【天気概況】
・気圧の谷の影響で、曇りまたは雨の1日となる。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区の田植え。時折小雨が降る中、総勢28名で恒例の手植えを行う。

8.6月21日(木) 梅雨入り 宮城県現地調査
【天気概況】
・梅雨前線の影響で、曇りまたは雨の1日となる。
・最高気温は青森県小田野沢で平年より7.5℃高い24.8℃となるなど6か所で5℃以上高くなる。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターよりメールが届く。
「おはようございます。6月20日の生育調査結果をお送りいたします。好天が続き順調に生育しています。直播もようやくしっかりしてきてホッとしています。ここに来てあれほど沢山いたカラスも10羽程度に減ってきました。コシヒカリもいつも以上に生育旺盛でコントロールが必要です。今日からしばらく雨模様が続きそうなので、生育の推移に注意し遅れないで作溝中干しに入れるよう準備していきます。」
【早期警戒活動】
・仙台管区気象台より「梅雨の時期に関する東北地方気象情報 第1号」が発表される。「東北地方は、梅雨入りしたとみられます。」とのことである。
【研究活動】
・宮城県北部のモニター圃場の調査を行う。生育はおおむね順調のようだ。
【その他】
・東北南部が梅雨入りしたとみられる。平年より11日遅く、昨年より12日遅い。
・東北北部が梅雨入りしたとみられる。平年より9日遅く、昨年より6日遅い。

どーも 9.7月5日(木) 宮城県現地調査
【天気概況】
・低気圧の影響で、雨または曇りの1日となる。
・最大瞬間風速は、福島県白河で13:54に西北西21.0m/sとなるなど強い風が吹く。
・最高気温は青森県三戸で平年より9.1℃低い15.1℃となるなど北部を中心に35か所で5℃以上低くなる。
【研究活動】
・宮城県北部のモニター圃場の調査を行う。生育はおおむね順調のようだ。

10.7月10日(火) 低温に関する東北地方気象情報 第1号
【天気概況】
・北部は晴れまたは曇り、南部は曇りで夜には雨となる。
【早期警戒活動】
・仙台管区気象台より「低温に関する東北地方気象情報 第1号」が発表される。「東北地方では、7月中旬は寒気や冷たく湿った東よりの風の影響で、太平洋側を中心に気温の低い状態が続く見込みです。水田の水管理など農作物の管理に十分注意してください。」とのことである。

カメラ目線です 11.7月19日(木) 山形県現地調査
【天気概況】
・太平洋側では曇り一時雨、日本海側では晴れまたは曇りの1日となる。
・最高気温は山形県向町(最上町)で平年より6.1℃低い19.9℃となるなど9か所で5℃以上低くなる。
【早期警戒活動】
・仙台管区気象台より「低温と日照不足に関する東北地方気象情報 第3号」が発表される。「東北地方では、7月中旬に入ってから東北太平洋側を中心に気温が低く、日照時間の少ない状態が続いています。このような状態はここ数日続く見込みです。水田の水管理など農作物の管理に十分注意してください。」とのことである。
【研究活動】
・山形県鶴岡市、最上町のモニター圃場を中心に現地調査を行う。多くの圃場で幼穂形成期に入っているとみられた。

12.8月1日(水) 梅雨明け
【天気概況】
・高気圧に覆われ、晴れの1日となる。
・最低気温は岩手県岩手松尾で平年より7.5℃低い11.2℃となるなど24カ所で平年より5℃以上低くなる。
・最高気温は山形県山形で33.1℃、青森県五所川原で32.1℃、秋田県湯沢で32.1℃となるなど37カ所で真夏日となる。
【早期警戒活動】
・仙台管区気象台より「梅雨の時期に関する東北地方気象情報 第2号」が発表される。「東北北部と東北南部は、梅雨明けしたとみられます。」とのことである。
【その他】
・東北南部が梅雨明けする。昨年より1日早く、平年より5日遅い。
・東北北部が梅雨明けする。昨年より1日早く、平年より9日遅い。

開花中 13.8月9日(木) 青森県現地調査
【天気概況】
・前線の影響で北部で曇りまたは雨、南部は晴れの1日となる。
・最高気温は岩手県久慈で平年より6.0℃高い31.4℃となるなど7カ所で平年より5℃以上高くなる。
・最高気温は福島県福島、山形県山形、岩手県一関で34.5℃となるなど45カ所で真夏日となる。
【早期警戒活動】
・「ひとめぼれ」が出穂期に到達する。昨年より1日早く、平年(1999〜2006年の平均)並み。
【研究活動】
・青森県三沢市、七戸町、十和田市、六戸町、八戸市、岩手県軽米町、久慈市、九戸町の出穂状況の調査をおこなう。おおむね出穂直前〜出穂揃いであった。

14.8月14日(火) 猛暑
【天気概況】
・高気圧に覆われ晴れまたは曇の1日となる。
・最高気温は福島県紫波で平年より8.6℃高い36.3℃となるなど50カ所で平年より5℃以上高くなる。
・最高気温は秋田県角館で36.6℃、岩手県北上で36.5℃、岩手県江刺で36.4℃となるなど27カ所で猛暑日、41カ所で真夏日となる。

・・・ 15.8月30日(木) 青森県現地調査
【天気概況】
・北部は晴れまたは曇り、南部は昼まで雨、その後曇りとなる。
・最高気温は福島県二本松で平年より7.2℃低い20.5℃となるなど14カ所で平年より5℃以上低くなる。
【研究活動】
・青森県太平洋側の生育状況を調査する。糊熟期〜黄熟期とみられる。また、一部の圃場では低温や高温の影響がみられた。

ちょっと聞きたいのですけど・・・ 16.9月19日(水) 山形県収穫調査
【天気概況】
・高気圧に覆われ晴れの1日となる。
【研究活動】
・宮城県登米市、石巻市、美里町の収穫調査を行う。穂数がやや少ない圃場があるようだ。
・宮城県北部では、稲刈りは始まったばかりのようだ。

17.9月27日(木) 山形県、宮城県収穫調査
【天気概況】
・北部は曇り一時雨、南部は晴れまたは曇りの1日となる。
・最高気温は福島県若松で平年より6.0℃高い28.4℃となるなど12カ所で平年より5℃以上高くなる。
・最高気温は福島県会津で28.4℃、山形県鶴岡で28.3℃、福島県喜多方で28.1℃となるなど25ヶ所で夏日となる。
【モニターネットワーク】
・福島県浪江町のモニターよりメールが届く。
「今年も無事、稲刈りが終わりました。収量は8・2俵という結果で心残りでしたが来年も頑張ります。地区ではひとめぼれで8〜8・5俵ぐらいだそうです。天候に恵まれたわりには収量が低かったと言うのが皆の感想ではないでしょうか。コシヒカリの刈り取りはこれから始まるようです。今年は自分の病気で田植え以降、水管理が思うようにいかなかったのが反省点です。水管理も米作りにはとても大切だと思うので気をつけたいです。今年も春からいろいろお世話様でした。来年もよろしくお願いします。」
・宮城県石巻市のモニターよりメールが届く。
「こんばんは 19日より始まり雨で1日休んだものの地盤も良く順調に進んでおり収量は9.5俵前後 600s超も出ています。 今のところ全量1等米 しかし乳白米、どう割れ米がちょっと多いかなと気になり 下網 1.90以下は昨年の半分くらい出穂後の高温が影響したのでしょうか? これからの天気 台風 秋雨前線のいくえはどうでしょうか しばらく好天続きで願いたいものです。進捗率35%」
【研究活動】
・山形県最上町、宮城県大崎市の収穫調査を行う。周辺農家は収穫作業の真っ最中であった。


まずまずのたろし滝 18.2月11日(土) たろし滝測定会
【天気概況】
・南部は晴れまたは曇り、北部は曇りまたは晴れとなる。
【研究活動】
・岩手県石鳥谷町葛丸渓谷にある“たろし滝”の豊凶占いに行く。たろし滝に向かう坂の途中でまずまず立派な”たろし(垂氷)”が見える。この日は日差しもなく気温も氷点下であったが、風がなく寒くはなかった。例年より多い280人の人々が見守る中、神事が10時に始まり、祈願の後、神楽が奉納される。いよいよ測定だが、花巻市長も測定に加わり、太さが4m80cmと発表される。会長の板垣さんから33年にわたる計測経過や会長なりの分析が紹介され、恒例の川柳が紹介される。“わあ…すごい 縁起重ねて はずむ声”で豊作の年とのご託宣がある。


2008年の早期警戒の活動は、日誌にどのように記録されるのか?!


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