1.苗代後半の管理の徹底(苗の老化に注意)
・育苗期間後半の水管理は,過湿を避けることが基本である。
・追肥は稚苗で1.5葉期,中苗で2,3葉期に行う。
・田植えが近づいたら(稚苗で5〜7日前,中苗で10〜14日前),降霜や極端な低温の心配がない限り,夜間も被覆を外し自然環境に慣らす。
・苗いもちの本田への持ち込みを防止するため,稚苗は2葉期,中苗は2,3葉期頃に薬剤を散布する。
・田植えが1週間以上遅れた場合は,灌水を控えめにしてなるべく涼しい所に置き,窒素成分で苗箱当たり1g程度の追肥をして,苗の老化を防ぐ。
2.代かき時の練りすぎに注意
・代かきは,田面の均一性に留意し,適正な透水性を確保するため,浅めに行い,必要最小限の回数で終える。
・回数が多く,練りすぎると鋤床層の透水を阻害するだけでなく,土壌構造を破壊し,活着の遅れや健全な生育の確保が困難となるので,1〜2回程度にとどめる。
3.畦畔の補修・補強の徹底
・水管理の適正化を図るために,畦塗り機やあぜなみシート等による補修・補強が必要である。
・畦畔からの漏水対策には万全を期する。
・無代かき移植で畦畔からの漏水が懸念されるときは,畦畔沿いだけの代かきでもかなりの効果が期待できる。
4.田植えは温暖な日に
・品種や育苗様式等によっても異なるが,それぞれの地域における出穂期を安全作期内に設定する。
・日平均気温で乳苗・稚苗は13度,中苗・成苗は14度以上の日とし,日中の最高気温が15度以下と見込まれる場合は田植えを見合わせる。
・低温・強風時は極力避け,温暖な日を選んで行う。特に,徒長軟弱苗の場合は多少遅れても好適条件で行うことが大切である。
5.側条施肥用肥料の選択に注意
・肥料の種類(緩効の程度等)や地域および土壌条件等を見ながら適切に選択する。
・肥効調節型肥料の使用に当たっての具体的留意点については,平成8年度の稲作指導指針を参照のこと。
6.適正栽植密度の確保を
・地域や品種,土壌および栽培方法等によって異なるが,適正な栽植密度で必要生育量の早期確保に努める。特に,あきたこまちでは例年初期の茎数確保ができず減収している例が見られるので,株数は23〜25,1株植え付け本数は稚苗で4〜5本,中苗で3〜4本を目標とし,1〜2本植えは全体の20%以下にする。
7.補植は早めに,余り苗は早期に処分を
・連続欠株でないかぎり減収はないので,単一欠株の場合は特に補植の必要はない。
・補植を必要とする場合は早めに実施する。
・補植苗を放置すると葉いもちの伝染源となるので,速やかに処分する。
8.除草剤は早めに均一に
・発生する草種や時期,土壌条件や経営条件等に基づいて選択する。散布に際しては処理する時期と量等を厳守する。
・使用に際しては,「平成8年度病害虫雑草防除基準」「平成8年度稲作指導指針」を参照すること。
9.活着および初期生育の促進を図る水管理を
・田植え後はできるだけ水温を高めて,活着の促進に努める。
・4cm程度の深水とし,活着したら(通常4〜5日で活着)温暖な日は浅水にして,水温,地温を高め,分げつを促進する。
・分げつの発生適温は,平均水温23〜25度程度のところにあるとともに,日較差の大きいことが分げつ促進に有効である。
・これらのことから,水の入れ替えや日常の灌水は,水温の最も低い早朝に行う。
・圃場が還元状態になったら,間断灌水の励行など水管理を適切に行う。
・冷水灌漑地帯では,温水田,迂回水路,ポリチューブなどを用いて水温の上昇に努める。
10.表土剥離や青カナ等の発生に注意
・これらが多発する圃場では,雨の日や早朝の水の入れ替え,中耕(除草)機による表面の攪乱,除草剤の散布等により適切に対処する。
11.農作業安全の確保
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