水稲冷害研究チーム
青森県稲作指導情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.
青森県稲作指導情報第8号(7月18日)
青森県農業生産対策推進本部
−作業のポイント−
○幼穂形成期に達した水田は、中干しをやめ、10cm前後の”幼穂形成期深水かんがい”を10日間実施する。
○穂ばらみ期が低温時の場合には15cm以上の深水にして障害不稔の発生を防止する。
○追肥は幼穂形成期を確認し、葉色が淡くなったら実施する。
○葉いもちの初発生は平年より早めに確認され、多発が予想されているので、早期発見、早期防徐に努める。
<これからの農作業と管理>
- 水管理
- 中干しを幼穂形成期以降も継続すると、障害不稔や出穂遅延の原因となるので、幼穂形成期の前には必ず終了する。
- 幼穂形成期に達した水田は、天候の良否に関わらず、水深10cmの”
幼穂形成期深水かんがい”を10日間実施し、花粉数の増加と花粉の充実を図り、障害不稔の発生防止に努める。
- 穂ばらみ期は生育期間中で最も低温時に当るので、平均気温で20℃(アメダス値19.2℃)以下、最低気温で17℃(16.9℃)以下になると予想される場合には、障害不稔の発生防止のため、15cm以上の深水管理を実施する。
- 低温時に深水管理ができるように畦畔を点検・補強して漏水を防止するとともに、入排水を容易にするため、用排水炉の清掃や草刈りを行う。
- 補ばらみ期に高温が続く場合は、4cm程度の浅水に管理し、時々水を入れ換えたり掛け流しかんがいを行い、根の老化防止に努める。
- 追肥
- 水稲の生育は早まっているが、草丈が長く、稲体の窒素濃度が高く、軟弱であることから、追肥は栄養診断に基づき、幼穂形成期に到達したことを確認し、葉色が淡くなり、追肥可能と判断されたら適正量を追肥する。
- 特に”つがるロマン”は多肥条件では倒伏しやすいので、慎重に行う。
- 葉色が濃い場合は、幼穂形成期の10日後(減数分裂期)まで追肥を遅らせる。
- 減数分裂期に達しても、葉色が淡くならない場合や低温が続くと予想される場合には、追肥を中止する。
- 病害虫防除
- 葉いもち
- 初発生は7月3日で平年より13日早く、その後も各地で発生が確認されているので、早期発見、早期防徐に努める。
- ほ場に放置されている補食用苗は、伝染源となっているので直ちに処分する。
- 水田を良く見回り、発生を確認したら直ちに薬剤を散布し、まん延しないように努める。特に、昨年発生した水田では、今年も発生が多くなることが予想されるので注意する。
- 急性型病班が見られた場合は、その病班が終息するまで、4〜5日間隔で薬剤散布を行う。その場合、雨間や小雨程度の雨中でも薬剤散布を行い積極的に防徐する。
施肥窒素量を多くすると、いもち病に対する抵抗力が弱まるので追肥は適正量を守る。
- 稲こうじ病
- 穂ばらみ期が低温、少照、多雨等の気象条件で経過すると発生が多くなり、出穂10日前以降の薬剤散布は効果が期待できないので、出穂10〜20日前頃に確実に行う。
- 前年発生した水田では、発生しやすいので防徐を徹底するとともに、追肥は適正量を守る。
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