水稲冷害研究チーム
1997年宮城県技術情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは宮城県にお願いいたします.
稲作情報第2号(6月12日)
宮城県農業センター
<気象経過と生育の特徴>
- 5月上旬は好天・下旬は低温少照
- 草丈やや長く・茎数は少ない
- 乾物重・窒素吸収はやや少なめ
<これからの栽培管理の要点>
- 中耕で根の活力維持
- 生育は遅れているが、稲ワラを施用した水田では、今後、気温の上昇とともに有害ガスの発生が多くなり、根の活力を低下させるので時々落水したり、ガス抜きのための中耕を実施する。なお中耕は抑草期間の長い初期除草剤を使用した水田では処理後20日以降に実施する。
- 後期除草剤の散布は適正に
- 5月下旬の低温により雑草の発生期間が長引いている。雑草の発生が多く後期除草剤の使用を計画している水田では、必要な茎数を確保したら早めに散布する。
- 後期除草剤は種類により水管理方法など使用方法が異なる場合が多いので、使用方法を熟読して使用すること。
- 使用時期が低温で、その後も低温が予想される時は散布を中止する。
- 中干しは適期に
- 有効茎確保時期は平年より遅れる見込みであるが、必要な茎数を確保してから中干しを行い,根の健全化に努める。中干し期間は概ね7〜10日とし,土の表面に軽く亀裂が入る程度まで行う。
- 被覆肥科を施用した水田では溶出が抑えられるので、強い中干しはしない。
- 水はけの悪い水田では溝切りを行い,排水効果を高める。
- 葉いもち
- 補植用残苗は,直ちに処分し,葉いもちの予防散布は,発病してからでは効果が劣るので6月15日〜20日の間に散布する。
- 薬剤耐性菌の抑制対策として,補いもち防除薬剤も含めて同一系統(同一作用機作)の薬剤の多数回散布や連続散布を避ける。
- イネドロオイムシ
- 老齢幼虫密度が株当たり3頭(被害許容水準)を越える圃場では粉剤や水和剤を散布する
- 低温等により発生期間が長引く場合は,追加散布が必要になることもある。
- 一部の地域ではカ一バメ一ト系薬剤に対する抵抗性が確認されており,これらの薬剤を使用している場合は防除効果に十分注意する。
- つなぎ肥は慎重に
- 本年は乾土効果がやや多いと推定されるので,つなぎ肥は慎重に行う。
- 普通化成やペ一スト肥科の側条施肥を行った圃場では,平年では6月中旬頃から葉色が低下するが,本年は葉色の低下する時期がやや遅れると予想されるので,葉色の変化に良く注意し、葉色の変化に良く注意し,葉色のむらが認められたら追肥を行う。
次回発行予定日:7月3日
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