水稲冷害研究チーム
2001年青森県稲作指導情報
なお,詳しい内容に関する問い合わせは青森県にお願いいたします.
稲作生産情報 第7号
平成13年8月3日
青森県農業生産対策推進本部
◎穂いもちと水稲カメムシの徹底防除と適正な栽培管理で、食味・品質の優れた米を生産しよう!
穂いもちや水稲カメムシの多発が懸念されるので、適期を逃さず防除を徹底するとともに、天候や生育状況に合わせた適正な栽培管理で、食味・品質の優れた米を生産しよう。
1 出穂期以降の水管理等
(1)出穂後10日間は最も水を必要とするので、5〜6cmのやや深水にし、時々水の入れ替えや掛け流しを行い、根の老化を防止する。なお、平均気温が20℃以下の場合は、12cm程度の深水にする。
(2)登熟期は浅水にし、間断かんがいや掛け流しを行って、根の老化を防止する。なお、最低気温が15℃以下となる場合は、12cm以上の深水にする。
(3)落水時期は、湿田では出穂後20〜25日、乾田では30〜35日を目安にする。なお、落水時期が早すぎると、玄米の肥大生長が抑えられ、収量や食味・品質の低下を招くので注意する。
(4)出穂以降の追肥は、米の食味を低下させるので絶対に行わない。
2 病害虫の防除
(1)水稲カメムシ
アカヒゲホソミドリカスミカメの発生が全県的に多いので、防除を徹底する。
ア 本田での1回目の防除は、穂ぞろい期に行い、その7〜10日後に2回目の防除を行う。
イ 2回目以降にもカメムシの発生が認められたら、さらに7〜10日後に3回目の防除を行う。
ウ 薬剤散布は、水田のみならず、畦畔や水田周辺の雑草地にも行い、地域ぐるみで一斉防除する。
エ 出穂期以降に雑草を刈取る際は、雑草地に薬剤を散布した後に行う。
(2) 穂いもち
葉いもちの発生が全県的に多く、穂いもちの多発が懸念されるので、適期防除を徹底する。
ア 穂いもちの防除は、出穂直前と穂ぞろい期の2回行う。
イ 「ゆめあかり」などいもち病抵抗性が強くない品種で葉いもちが見られる場合は、穂いもちの多発生が予想されるので、穂ぞろい5〜7日後にも防除する。
ウ 出穂が長引いた場合は薬剤の散布間隔を守り、穂ぞろい期に達しなくても出穂直前散布後7日目ごろに防除する。
なお、降雨が続くような場合は、雨の合間を見て防除する。
エ 同一薬剤の連続使用は、耐性菌出現のおそれがあるので避ける。
3 災害対策
(1)台風等の大雨に備え、排水路を補強整備する。
(2)強風やフェーン現象の場合は、6cm程度のやや深水とし、脱水による白穂や褐変籾の発生を防ぐ。
(3)倒伏した場合は、稲を引き起こして束ねるなど、登熟促進に努める。
◎次回の稲作生産情報の発行予定は 9月5日です。
(青森県農業生産対策推進本部)
reigai@ml.affrc.go.jp