○病害虫発生予報情報予報第2号(4月30日)
<予報の要点>
水稲の苗立枯病ではピシウム属菌によるムレ苗の発生が懸念されます.まだタチガレエース剤(粉剤,液剤)を使用していない場合は早めに液剤を灌注する.
苗いもちの発生がやや多いと予想されているので,苗代内の衛生等の耕種的防除と本葉2葉期以降7日毎の薬剤散布を励行すること.
イネドロオイムシは県北・中央部でやや多い発生が予想される.前年度発生の多かったところでは注意する.また,本虫に効果の低下が認められる薬剤があるので,剤の選択には十分に注意する.
1.苗立枯病:発生量やや多い
1)予報の根拠
4月の気温が低めに経過し,播種直後の被覆資材の使用期間が平年より長い.
2)防除上注意すべき事項
(1)ピシウム属菌によるムレ苗は急激な低温に遭うと発生しやすいので,床土にタチガレエース粉剤,カヤベスト粉剤または播種時にタチガレエース液剤を使用しなかった場合は,発芽後,早めにタチガレエース液剤500倍液を灌注する.
(2)タチガレエース液剤以外の薬剤は,それぞれの苗立枯病の発生をみたら直ちに灌注する.
2.苗いもち:発生量やや多い(前年並み)
1)予報の根拠
(1)前年の穂いもちの発生がやや多かった.
(2)5月の天候は晴れの日が多く,気温は平年並みと予報されている.
2)防除上注意すべき事項
(1)ハウスの開閉管理,水管理を適切に行い,健苗育成に努める.
(2)伝染源となりやすい稲わらや籾からを苗代から排除する.
(3)発病の有無にかかわらず育苗期の防除を必ず実施する.
(4)防除にはラブサイド剤(フロアブル・水和剤)の1000倍液を用い,本葉2葉期から7日毎に散布する.
(5)苗は薬液が付着しにくいので展着剤は使用基準で定めた最高濃度で使用する.
3.イネドロオイムシ(イネクビボソハムシ):発生やや遅い,発生量は県北・中央部やや多い,県南部平年並み
1)予報の根拠
(1)4月の気温が低めに経過し,5月の気温は平年並みと予報されている.
(2)県北・中央部では前年の新成虫の発生量がやや多く,越冬量はやや多いものと推定される.県南部では前年の新成虫の発生量は平年並みで,越冬量も平年並みと推定される.2)防除上注意すべき事項
(1)前年発生の多かった圃場では成虫密度が高まっていると考えられるので,圃場をよく観察する.
(2)イネミズゾウムシを対象として箱施用剤を使用した圃場では防除の必要はない.
(3)近年,有機りん系やカーバメート系の殺虫剤に対する薬剤抵抗性を持ったイネミズゾウムシが一部地域で確認されている.前記の薬剤に対する感受性が低い地域では,箱施用にアドマイヤー箱粒剤を使用するか,合成ピレスロイド系の薬剤を茎葉散布する.
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