水稲冷害研究チーム

1996年秋田県「発生予察情報」

 なお,詳しい内容に関する問い合わせは秋田県病害虫防除所(電話0188-60-3420)にお願いいたします.

発生予察情報 注意報第2号(7月4日)

 ポイント:
 葉いもちの全般発生開始期と防除について、全般発生開始期は6月29日〜7月1日、7月7日まで防除を実施してください。

1.現在までの状況
7月1〜4日の調査で葉いもちの全般発生が確認されました。
これまでの気象経過と確認された病斑の形状から、県中央部以南では6月21日に感染し6月29日に発病、県北部では6月24日に感染し7月1日に発病したと考えられます。したがって、本年の全般発生開始期は、県中央部以南では6月29日で、平年より7日早く、県北部は7月1日で平年より5日早くなっています。
発病地点率は全県の約45%(72地点中32地点発病、防除所・普及センター調査)に達し、広範囲におよんでいます。地域別に発生状況をみると県中央部以南で発生が多く、内陸南部では病斑の発見地点率が高くなっています。
全般発生開始期の散在病斑の密度は平年並ですが、特に本年は苗いもちが持ち込まれたり、補植用余り苗から伝染して病斑密度が高まっている水田が例年より多く、散在病斑の他に2世代以上の病斑で構成される坪(集中)の発生が確認され、早急に防除を必要とする水田もみられます。

2.今後の発生予想
全般発生開始後も6月29〜7月3日に不順な天候が続き感染好適な気象が訪れています。したがって7月7日以降には病斑密度が急増し、発生程度が高まるものと予想されます。
さらに、7月の天候は気温が平年並で、曇りや雨の日が多いと予報されていることと、現在イネの葉色が濃く、いもち病に対する抵抗力が弱い状態にあることから、今後も増加傾向を示し、平年より多い発生になると予想されます。厳重な防除対策を講じて下さい。

3.防除対策
初期防除の遅れは被害の拡大につながりますので、次により適切な防除対策を講ずるよう農家への指導を徹底して下さい。
(1)予防粒剤(オリゼメート粒剤)を散布しない水田の茎葉散布の防除適期は、県中央部以南では7月7日頃で、北部では7月9日頃である。
(2)初回の防除散布薬剤には治療剤とラブサイドの混合剤(カスラブサイド、ヒノラブサイド、ブラシン)を使用する。
(3)2回目以降の薬剤散布は7〜10日間隔で行なう。2回目以降の防除にはラブサイド剤を用いる。
(4)オリゼメート粒剤を散布した水田では当面は防除の必要はないが、7月下旬の発生状況に注意し、発生増加が認められた場合は葉いもちの追加防除を実施する。
 
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