穂いもち防除の前に葉いもち追加防除を!
1.現在までの状況
本年は、6月29日(県中央部以南)、7月1日(県北部)に全般発生が開始しましたが、その後7月3日に感染に好適な気象が訪れ、7月11日から発病が増加しています。 7月15〜18日の調査では、発病地点が69%(70地点中48地点発病)と広範に及んでいます。発生地点の半数の地点で2世代以上の伝染を繰り返しており、緊急に防除の必要な圃場が多くなっています。
また、本年は苗代からの持ち込みによって発病している圃場が多く認められ、これらの圃場では発病程度が高く、すでにズリコミ症状が現れている圃場もあります。オリゼメート粒剤を散布している場合は発病が抑制されていますが、オリゼメート粒剤を散布していても、持ち込みが認められる圃場では感染と発病を繰り返し、小さな坪状の発生が認められます。
発生は県中央部以南で多く、ほぼ全地点で発生が確認されています。中でも由利、雄勝地方で集中分布の割合が高くなっています。県北部では平年並みの発生地点率ですが、一部で多発している圃場も認められます。
同一地域内であっても、圃場間の発病程度の差が大きい傾向がありますので、防除対策にあたっては周辺の発病状況もよく観察する必要があります。
2.今後の発生予想
いもち病の感染に好適な気象条件は、7月12〜13日頃に県南部、7月15〜16日には県内全域に訪れています。
したがって、7月20日頃から県南部で病斑密度の増加が見られ、7月23日以降には、全域で急激な病斑密度が増加すると予想されます。
また、オリゼメート粒剤の散布によって現在発生を抑えられている水田でも、上位葉に対する効果は低下することから、今後は上位葉での発病が増加する可能性があります。
現在、稲の生育はやや遅れており、依然、軟弱で、いもち病に対する抵抗力は弱い状態にあると考えられます。
以上のことから、本年の葉いもちは今後の天候次第では多発生となる可能性があるので、厳重な注意とともに葉いもち防除を徹底する必要があります。
3.防除対策
今後は、穂いもちの発生源となる上位葉の発病を防ぐため、次により穂ばらみ期防除の前に葉いもちの追加防除を適切に実施して下さい。
1)オリゼメート粒剤の散布の有無にかかわりなく、直ちに防除を実施する。
2)防除薬剤には混合剤(カスラブサイド、ヒノラブサイド、ブラシン、ノンブラス)を用いるのが望ましいが、すでに使用している場合はラブサイドを用いる。
3)薬剤散布は7〜10日間隔で行う。
4)航空防除実施地帯では散布間隔に注意し、散布間隔が10日以上になる場合は中間に地上防除を実施する。
5)今回の防除後は、穂いもち防除で穂ばらみ期と穂揃い期の防除を徹底する。
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