発生予報第3号(平成8年6月1日)
<概要>
イネドロオイムシおよびイネカラバエの発生が全県的に多くいと予想される。また,イネヒメハモグリバエが全県的に,イネミズゾウムシの発生が南部地域でやや多いと予想される.
1.イネミズゾウムシ:
●予察内容
○発生量:津軽地域ではやや少ない,南部地域ではやや多い
○発生時期:越冬成虫侵入最盛期:やや遅い
●予報の根拠
<津軽地域>
・5月は気温が低く経過し,越冬世代成虫の本田侵入盛期である6月上中旬は,上旬が高く,その後は平年並みの見込みである。
・前年の発生量はやや少なかった。
<南部地域>
・5月は気温が低く経過し,越冬世代成虫の本田侵入盛期である6月上中旬は,上旬が高く,その後は平年並みの見込みである。
・前年の発生量はやや多かった。
●防除のポイント
@田植え時に防除しなかった水田では、津軽地域は6月上旬に、南部地域は6月上・中旬に越冬成虫の発生状況を調査し、食害株率が8割を越えた場合、または食害度が25を越えた場合には、県農作物病害虫防除等基準に準じて防除する。 A越冬成虫の発生状況は、畦畔から水田内に2〜3m入ってから、中央に向かって連続50株2か所、合計100株程度について、成虫による食害がみられる株数を調査して食害株率を算出するか、株毎の食害程度を調査して食害度を算出して判断する。
Bなお、この時期の防除はイネドロオイムシも同時防除できる。
2.イネドロオイムシ:
●予察内容
○発生量:県下全域,多い
○発生時期:ふ化最盛期はやや遅い
●予報の根拠
・5月は気温が低く経過し,越冬世代成虫の本田侵入盛期である6月上中旬は,上旬が高く,その後は平年並みの見込みである。
・前年の幼虫発生量が多かったので,成虫の越冬量も多いと考えられる。
●防除のポイント
@発生は多いと予想されるので、ふ化最盛期(本田被害発生初期:6月4〜5半旬)に県農作物病害虫防除等基準に準じて適期防除に努める。
A低温や曇天の日が続くと産卵期間が長引き、防除時期を逸しやすく、また、幼虫の食害活動にも好適となるため、被害が大きくなることがあるので注意する。
B田植え時に防除したほ場や5月下旬〜6月上旬にイネミズゾウムシを対象とした防除を実施したほ場では、本虫の防除は不要であるが、発生が遅れ6月下旬に卵塊や幼虫が多くなるような場合は追加防除が必要となることもあるので、発生状況に注意する。
3.イネカラバエ:
●予察内容
○発生量:県下全域,多い
○発生時期:産卵最盛期やや遅い
●予報の根拠
・4,5月は気温が低く経過し,成虫発生期の6月は平年並みの見込みである。
・前年の傷穂の発生は全般に多かったので,雑草における次世代の幼虫越冬量も多いと考えられる。
●防除のポイント
@近年多発傾向にある東青、西、北五及び下北むつ地域においては、適期防除の徹底が必要である。
A防除は、産卵最盛期にPMP粉剤3DLを10a当たり3〜4kg茎葉散布するか、産卵最盛期〜その10日後にジメトエート粒剤を10a当たり2kg水面施用して行う。
BPMP粉剤3DLは産卵最盛期を逸すと効果が半減するので、前年の傷穂の発生が多かったほ場ではジメトエート粒剤の水面施用により防除する。
C産卵最盛期を知るためには、産卵状況を実際に調査するのが望ましい。
・産卵株率が100%となる地域では、産卵株率が80%に達したら産卵最盛期とみなしても良い。
・傷穂率6%以下の地域では、水稲への初産卵日に7〜10日を加えた日、傷穂率6%以上の地域では10〜13日を加えた日を産卵最盛期とみなしても良い。
・例年の地帯別産卵最盛期の目安は下表のとおりである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(地 帯) (産卵最盛期)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
平野地帯 6月末〜7月始め
山間・海岸地帯 7月上旬末
下北地域 7月上旬末〜中旬始め
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
D越冬幼虫の育つスズメノテッポウ、ヌカポなどの雑草を刈る。
4.イネヒメハモグリバエ:
●予察内容
○発生量:県下全域,やや多い
○発生時期:−
●予報の根拠
・前年,密度は低かったが,広範囲に発生が認められた。
・田植え後低温が続き,浮き葉が多くみられた。
・6月前半の日照は少ない見込み。
●防除のポイント
@近年発生が少なく、ほとんど防除は必要ないが、低温による植えいたみなどがみられ、発生が多いと予想されるので、6月上旬頃までに産卵が多くみられる水田では県農作物病害虫防除等基準に準じて防除する。
ホームへ
前へ
次へ
戻る
ご意見どうぞ