水稲冷害研究チーム

1996年岩手県「発生予察情報」

 情報提供は岩手県病害虫防除所.詳細に関する問い合わせは(TEL直通:0196-88-4477)にお願いいたします.

○病害虫発生予報情報 注意報第7号(7月12日)

[概況]
 7月11〜12日に県下全域で全般発生開始期が確認されました。これは、7月3〜4日の感染好適条件で感染したものと考えられます。発生時期は平年並みですが、一部に坪状に発生している圃場や、ずりこみ状態の圃場もみられます。また、稲は軟弱に生育しており、今後も梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多い予報から、今後の蔓延が予想されます。
 茎葉散布による防除を予定していることろでは、7月17日までに防除を開始して下さい。遅れないように実施しましょう。
 また、予防粒剤を施用したところでも、発生している圃場がみられますので、圃場をよく観察し発生を確認したら、直ちに茎葉散布による防除を実施して下さい。

1.対象作物、病害虫 : イネ、いもち病(葉いもち)

2.対象地域     : 県下全域

3.発生時期     : 並み

4.発生量 : やや多


5.予報の根拠
(1)7月11〜12日に県下全域で全般発生開始期が確認された。これは、7月3〜4日の感染によるとみられ、発生時期は平年並みである。
(2)取り置き苗でいもち病が確認された圃場
 〇取り置き苗での発病や、発病苗の持ち込みがあった地域では、すでに葉いもちが坪状に発生している圃場や、ずりこみ状態の圃場もみられる。
(3)7月上旬は曇雨天の日が続き、今後も梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多い予報なので、発病の急激な増加が予想される。
(4)7月10日現在、稲の生育は2〜5日遅れており、圃場、地域ごとのばらつきが大きく、葉色が濃く軟弱な生育にあり、いもち病に対する抵抗力は弱いと考えられる。

6.防除対策
(1)取り置き苗での発病や発病苗の持ち込みがあった地域では、葉色の濃いところを重点的に発生の有無をよく観察し、発生を確認したら直ちに茎葉散布を行う。
(2)一般の圃場では、体系別に以下の方法で防除を実施する。
 1)葉いもち予防粒剤を水面施用していない場合
 茎葉散布による防除を7月17日までに実施する。その後も発生状況に注意し、状況に応じて追加防除を(7〜10日間隔)で行う。
 2)葉いもち予防粒剤を施用した場合
 発生に注意して、発生をみたら直ちに茎葉散布を実施する。
 3)葉いもち予防粒剤を箱施用した場合
 7月中旬以降は薬剤の効果が期待できなくなるので、茎葉散布剤による防除を7月17日までに実施する。
(3)航空防除地域は、防除開始期が7月下旬以降なので、葉いもちの予防粒剤を施用しなかった場合は、茎葉散布剤による防除を7月17日までに実施する。また、航空防除の開始まで間隔があく地域では、その7〜10日後に追加防除を行う。
(4)穂いもち対象に粒剤を計画しているところでは、生育状況に注意し、時期を失しないようにする。なお、すでに葉いもちの発病がみられるところでは、粒剤施用の前に茎葉散布剤で防除を行う。

 
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