水稲冷害研究チーム
1997年山形県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県病害虫防除所(電話 0236-44-4241)にお願いいたします.
病害虫発生予報第2号(5月1日)
<概要>
水稲の苗立枯病はやや少ない発生予想ですが、育苗期間中は適切な温度管理と水管理に努めること。本田の初期害虫ではイネミズゾウムシは平年並みの予想です。イネドロオイムシは内陸でやや少なく、庄内でやや多い発生予想です。
- 苗立枯病(リゾプス、フザリウム、ピシウム、トリコデルマ):発生量やや少ない
- 予報の根拠
- 床土の消毒および播種時の防除が徹底されている。
- 5月中旬までの気温は平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
- 防除上注意すべき事項
- 育苗中の極端な高温や低温は発病を助長するので適正な温度管理に努める。また、床土が乾燥したり、過湿になったり水管理が適切でないと発生が多くなるので適正な水管理に努める。
- 育苗初期に低温が続くとフザリウム、ピシウムの発生を助長するので、播種10日後頃にタチガレン液剤500倍液を箱当たり500ml潅注して予防する。
- 苗立枯細菌病、もみ枯細菌病
本病は、高温多湿条件下で発生が助長されるので、適正な温度管理、水管理を励行する。なお、発病苗は直ちに処分する。
- ばか苗病
育苗箱、本田ともに発病をみた場合は抜き取り、土中埋没などの処分をする。
- 葉いもち
早期の葉いもち発生を防除するため、下記の事項に注意する。
- 籾殻・いなわら等は、苗の葉いもちの伝染源になるので、育苗施設内やその周辺に放置しない。
- 育苗期に葉いもちが発生した場合、本田での発生につながるので見つけしだい防除する。
- 移植前に薬剤の箱施用を行う場合は、下記にいずれかの薬剤を使用する。
移植3日前に、オリゼメート粒剤:箱当たり30gを均一に散布し、茎葉に付着した薬剤が落下する程度に潅水する。
- 移植当日に、オリゼメートオンコル粒剤、ビームアドバンテージ粒剤、ビームガゼット粒剤55、ビームアドマイヤー粒剤のいずれか。イネミズゾウムシとの同時防除が必要な地帯は、いずれかの薬剤を箱当たり50g均一に散布する。
- イネミズゾウムシ:発生時期は平年並み、発生量は平年並み
- 予報の根拠
- 前年の発生量は平年並みであった。
- イネミズゾウムシの水田飛来時期予測(アメダス資料)によると、成虫の飛来盛期は平年並みとされている。
- 5月中旬までの気温は平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
- 防除上注意すべき事項
- 前年の発生量は平年並みであった。
- イネミズゾウムシの水田飛来時期予測(アメダス資料)によると、成虫の飛来盛期は平年並みとされている。
- 5月中旬までの気温は平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
- イネドロオイムシ:発生時期は平年並み、発生量は内陸でやや少ない、庄内でやや多い
- 予報の根拠
- 前年の発生量は内陸でやや少なく、庄内ではやや多かった。
- 5月中旬までの気温は平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
- 防除上注意すべき事項
- 前年多発したところでは、移植当日に粒剤の箱施用を行う。なお、サンサイド粒剤3、オンコル粒剤5、ガゼット粒剤の薬剤の効果が低下している圃場では他の薬剤に代えて防除する。
- イネミズゾウムシ:発生時期は平年並み、発生量は平年並み
- 予報の根拠
- 前年の発生量は平年並みであった。
- 5月中旬までの気温は平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
- 防除上注意すべき事項
- 本田初期に低温が続くと発生が多くなるので、今後の気象経過に注意する。なお、深水で発生が多くなるので水管理に注意する。
- ツマグロヨコバイ
前年の発生量は少なく、発生地域も限られていた。越冬後の幼虫は内陸では確認されたが密度は低い。庄内では確認されていない。
なお、前年発生の多かったところでは、今後の発生動向に留意する。
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