水稲冷害研究チーム
1997年山形県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは山形県病害虫防除所(電話 0236-44-4241)にお願いいたします.
山形県発生予報第6号(7月17日)
山形県病害虫防除所
<概要>
稲の葉いもちは、やや多い発生予想です。水田をよく見回り、防除を徹底してください。
ニカメイガ(第2世代)は庄内でやや多い発生予想です。
- 葉いもち:発生量はやや多い
1) 予報の根拠
- 7月15日現在の発生量は平年並みで、県内全域で発生が見られる。
- 発生圃場では大型の病斑が主体である。
- 7月10日現在稲の生育は長そう少けつ型で、稲体は軟弱である。
- アメダス資料によれば、7月5〜11日にかけて各地で感染好適日が出現しており、今後発生の拡大および上位葉への病勢の進展が予想される。
- 7月後半の天候は、気温が低く、降水量が平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
2) 防除上注意すべき事項
- 本田の見回りを徹底し、発生を見たら直ちに防除する。なお、粒剤を施用した圃場でも見回りを励行する。
- 航空防除などの共同防除を計画しているところでも、発生がみられたら直ちに防除を行う。
- 降雨が続く場合は、雨の合間をみて防除する。
- 葉いもちの発生がみられる圃場では穂肥を控える。
- 薬剤抵抗性菌出現防止のため、同一成分の薬剤の連用は避ける。
- 穂いもち:発生時期は平年並み、発生量はやや多い
1)予報の根拠
- 出穂は1〜2日程度平年より早いと予想されている。
- 葉いもちの発生量はやや多いと予想される。
2)防除上の注意すべき事項
- 穂ばらみ後期の薬剤散布は時期を失しないように実施する。
- 止葉・次葉に葉いもちの病斑がある場合、穂いもちの発生につながるので、特に防除を徹底する。
- 紋枯病:発生時期はやや遅い、発生量はやや少ない
1)予報の根拠
- 7月15日現在の発生量は少ない。
- 7月後半の天候は、気温が低く、降水量は平年並みの可能性が大きいと見込まれている。
2) 防除上注意すべき事項
薬剤散布量が少ないと効果が劣るので散布量を厳守し、株元によく付着するように散布する。
- 白葉枯病
集中豪雨などで浸水・冠水したところでは発生に注意し、発生を見た場合は薬剤を散布する。
- カメムシ類:発生量並み
1) 予報の根拠
7月15日現在、アカヒゲホソミドリメクラガメ、オオトゲシラホシカメムシの生息密度は平年並みである。
2) 防除上注意すべき事項
出穂まじかの草刈りは、カメムシ類の水田侵入を促し、斑点米の発生を多くするので、遅くとも出穂2週間前までに草刈りを終了する。
- ニカメイガ:発生時期は平年並み、発生量は庄内でやや多い
1) 予報の根拠
第1世代幼虫による葉鞘変色茎および心枯茎の発生は、内陸では平年並み、庄内ではやや多い。特に、庄内で前年多発した地区では、被害茎の目立つ圃場が見られ、周辺に拡大傾向である。
2) 防除上注意すべき事項
- 心枯茎の発生が多い地区では、発蛾最盛期(平年:7月末〜8月1半旬)とその7日後の2回防除を行う。ただし、同一薬剤の連用は避ける。
- 庄内の一部地区では、MPP剤(バイジット剤)、MEP(スミチオン剤)の防除効果の低下がみられるので、他の剤を使用する。
- 茎の太い品種ほど被害を受けやすいので、特に注意する。
ホームへ
前へ
次へ
戻る
ご意見どうぞ
torigoe@tnaes.affrc.go.jp