水稲冷害研究チーム
1999年福島県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは福島県病害虫防除所にお願いいたします.
福島県発生予報 第3号
平成11年5月27日
福島県病害虫防除所
1. 葉いもち:発生時期は平年並み、発生量はやや多い
1) 予報の根拠
・ 育苗期の葉いもちの発生や、本田への持ち込みは確認されていない。
・ 昨年は穂いもちが多発したので、本年の伝染源密度は高いと考えられる。
・ 天候予報(5月21日発表1か月予報)によると、気温は平年並みから高く、降水量は多いと予想されている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 補植用置き苗は、早期から発病して本田での伝染源になりやすいので、放置せず直ちに処分する。
・ 葉いもちの防除に水面施用剤を使用する場合は、予防的に用いる必要があるので、平坦部では6月20日頃、山沿い及び山間高冷地では6月25日頃を目安に、遅れないように施用する。
・ 早期発見につとめ、発生を確認した場合は、直ちに薬剤散布を行う。(県病害虫防除基準p.56参照)
2. イネヒメハモグリバエ:発生時期は平年並み、発生量はやや少ない
1) 予報の根拠
・ 5月下旬の巡回調査によると、卵密度は平年並みに低かった。
・ 天候予報(5月21日発表1か月予報)によると、気温は平年並みから高いと予想されている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 深水管理は本種の発生を助長するので、活着後は浅水管理を行う。
・ 例年発生の多い山沿い地域や山間高冷地、および直播栽培等では、特に発生動向に注意し、防除を徹底する。(県防除基準p.60、ファックスボックス情報番号20参照)
3. イネミズゾウムシ:発生時期はやや早い、発生量は平年並み
1) 予報の根拠
・ 5月中旬までの気温は高く推移したため、水田侵入盛期が早まった。
・ 5月下旬の巡回調査では、食害状況は平年並みであった。
2) 防除上注意すべき事項
・ 育苗箱施薬を実施していない水田で、要防除水準(100株に40頭以上の成虫が寄生しているか、ほぼ全葉に食害痕が見られる場合)に達している場合は、薬剤散布を行う。(県防除基準p.59,60、ファックスボックス情報番号20参照)
4. イネドロオイムシ:発生時期はやや早い、発生量はやや多い
1) 予報の根拠
・ 昨年の発生量はやや多かったので、越冬成虫密度は高いと考えられる。
・ 天候予報によると、気温は平年並みから高く、降水量は多いと予想されている。
2) 防除上注意すべき事項
・ 例年発生が多い山沿い地域や直播栽培圃場で食害が目立つ場合は、薬剤散布を行う。(県防除基準p.60,61, ファックスボックス情報番号20参照)。
・ 合成ピレスロイド系殺虫剤を水面施用する場合は、桑に飛散しないように十分注意する。
5. ニカメイチュウ:発生時期は平年並み、発生量は県北では平年並み、他の地域は並み(少発)
1) 予報の根拠
・ 例年発生がみられる県北地方のフェロモントラップでの初誘殺時期は、平年並みであった。県南、会津、浜通り地方では誘殺されていない。
2) 防除上注意すべき事項
・ 6月に入ってから葉鞘変色茎の発生がみられる場合は薬剤散布を実施する。(県防除基準p.61, ファックスボックス情報番号20参照)。
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