水稲冷害研究チーム
2000年宮城県「発生予察情報」
なお,詳しい内容に関する問い合わせは宮城県病害虫防除所企画指導課(TEL.022-275-8960, FAX.022-276-0429)にお願いいたします.
発生予報第6号
平成12年7月26日
宮城県病害虫防除所
1.穂いもち:発生時期早い(8月1半旬)、発生量はやや少ない。
1)予報の根拠
・出穂期は平年より早まる見込みである。
・巡回調査の結果、葉いもちの発生は平年より少なく、上位葉での発生も1地点で確認されたのみであった。
・アメダス資料による感染好適日の推定では、7月15〜16日および17〜18日にかけて、県内の広い地域で感染に好適な条件の日が出現している。
・向こう1か月の平均気温は平年より高く、降水量および日照時間は平年並みの予報。
2)防除上注意すべき事項
・本年は出穂期が早まる見込みであるので、上位葉で葉いもちの発生がみられた場合には、直ちに治療効果のある薬剤を散布し、防除を徹底する。
2.紋枯病:発生量はやや多い。
1)予報の根拠
・巡回調査の結果、発病株率、発生地点率とも平年より高かった。
・生育調査の結果、茎数は平年並みであった。
・本病の発生には高温多湿が好適とされるが、向こう1か月の平均気温は平年より高く、降水量は平年並みの予報。
2)防除上注意すべき事項
・詳しくは防除対策「マップス」情報番号211番を参照下さい。
3.ツマグロヨコバイ:発生時期は早い、発生量はやや少ない。
1)予報の根拠
・有効積算温量は多めに経過している。
・すくい取り調査の結果、発生量は平年より少なく、発生地点率も平年より低かった。
・向こう1か月の平均気温は平年より高く、降水量は平年並みの予報。
2)防除上注意すべき事項
・防除は第2世代若齢から中齢幼虫期と見込まれる7月下旬から8月上旬に実施する。
4.セジロウンカ:発生量は平年並み。
1)予報の根拠
・すくいと理の調査の結果、発生量は平年よりやや少なく、発生地点率もやや低かった。
・向こう1か月の平均気温は平年より高く、降水量は平年並みの予報。
2)防除上注意すべき事項
・吸汁害が発生するまでには至らず、ツマグロヨコバイとの同時防除が可能であり、本種のみを対象とした防除は必要ない見込み。
5.斑点米の原因となるカメムシ類:発生量は多い。
1)予報の根拠
・すくい取り調査の結果、牧草地や水田周辺の雑草地などでの発生量は平年より多く、発生地点率も高かった。
・主な種類として、アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、ムギカスミカメ、ホソハリカメムシ、県南部ではクモヘリカメムシがすくい取られた。
2)防除上注意すべき事項
・これから行う水田周辺のイネ科牧草や雑草の刈り取りは、カメムシ類を水田に追い込み被害を助長するので避ける。
・常発地や水田周辺のイネ科牧草や雑草でカメムシ類の発生が認められたところでは、穂揃い期とその7〜10日後までの2回薬剤を散布し、地域一斉防除に努める。
・加害種により薬剤の効果が異なるため、防除薬剤の選択に注意する。
reigai@tnaes.affrc.go.jp