水稲冷害研究チーム
1998年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
7月
−−−−−−−−− 上旬 −−−−−−−−−
○7月1日(水) 第3回生育調査結果まとまる
・ 梅雨前線が北上し、天気は徐々に下り坂に向かう。
・ 6月下旬の気象表をまとめる。太平洋側の地帯1と7は日照不足と少雨であった。他の地帯も全般的に日照不足であった。
・ 昨日の生育・作柄診断試験区の調査結果をまとめる。前年7月3日に比較して、茎数が著しく多くなり、草丈はやや短くなっている。生育ステージは数日早いものと推定される。葉色は昨年並みかやや濃い。今後とも日照不足が続くようでは、有効茎歩合が低下することが懸念される。
生育・作柄診断試験区 第3回目調査結果
| 1998年6月30日現在 | | | | 1997年7月3日調査 | | | | 対前年比(%) | | | |
| 品種名 | 草丈(cm) | 葉齢 | 茎数 | 葉色 | 草丈(cm) | 葉齢 | 茎数 | 葉色 | 草丈(cm) | 葉齢 | 茎数 | 葉色 |
| かけはし | 51.7 | 9.8 | 549 | 47.8 | 53.6 | 9.4 | 334 | 46.0 | 96 | 104 | 164 | 104 |
| むつほまれ | 53.5 | 9.6 | 508 | 45.7 | - | - | - | - | - | - | - | - |
| つがるロマン | 52.0 | 10.1 | 518 | 47.0 | 51.5 | 9.9 | 336 | 47.1 | 101 | 102 | 154 | 100 |
| あきたこまち | 46.6 | 9.9 | 514 | 49.9 | 49.1 | 9.9 | 351 | 48.8 | 95 | 101 | 146 | 102 |
| じょうでき | 47.8 | 9.6 | 478 | 48.5 | - | - | - | - | - | - | - | - |
| ゆめさんさ | 46.4 | 9.9 | 547 | 46.2 | 47.6 | 9.8 | 418 | 45.6 | 1998 | 102 | 131 | 101 |
| どまんなか | 46.4 | 10.1 | 610 | 47.1 | 49.0 | 9.8 | 417 | 45.6 | 95 | 103 | 146 | 103 |
| おきにいり | 51.1 | 9.4 | 462 | 48.3 | 51.5 | 9.2 | 358 | 44.6 | 99 | 102 | 129 | 108 |
| ひとめぼれ | 45.7 | 10.1 | 613 | 46.0 | 48.9 | 9.9 | 452 | 46.6 | 93 | 101 | 136 | 99 |
| ササニシキ | 46.1 | 10.1 | 694 | 45.8 | 47.7 | 9.9 | 453 | 45.7 | 97 | 102 | 153 | 100 |
| はえぬき | 43.8 | 9.9 | 586 | 47.7 | 44.6 | 9.6 | 337 | 45.9 | 1998 | 103 | 174 | 104 |
| コシヒカリ | 48.1 | 10.1 | 674 | 45.6 | 48.7 | 9.9 | 444 | 45.8 | 99 | 102 | 152 | 100
|
(注)
* 葉齢は不完全葉を含めない。
* 葉色は葉緑素計(SPAD502)の値を示す。
* 茎数は平方メートル当たりの本数。
* 移植日は、1998年は5月12日、1997年は5月19日。1株3本の手植え。
* 栽植密度は30cm x 20cm。
* 4反復の平均値を示す。
・ 東北農政局から9日の稲作中間検討会議事次第について連絡が入る。
・ 明日から宮城県松山町の生産者との意見交換のため1泊2日で出張する。
○7月2日(木) 宮城県松山町農家との懇談会
・ 梅雨前線は日本海北部に上がり、南から湿った暖かい空気が入る。
・ 宮城県松山町の専業農家で組織される農事研究会に参加する。10数名の農家、小牛田地域農業改良普及センター、町役場と東北農試から3名が参加し、農業に関係するいろいろな現場の問題を協議する。私の方からは、冷害気象になった場合には深水管理などで適切に対応するようお願いする。夜の部でも楽しく歓談することができ、有意義な会合であった。
○7月3日(金)
・ 梅雨前線が東北北部を通過し、北部を中心に天気が崩れる。南部は南からの暖かい風で蒸し暑くなる。
・ 松山町の水稲は順調に生育している。ここでは幼穂形成期が7月10日前後と予想されるが、現時点で基盤整備後の生育ムラが顕著となり始めている。
・ 昨夜の会合で、酒米研究会のメンバーから松山町にある「一ノ蔵酒造」の見学が提案され、案内していただく。同酒造会社の会長にご挨拶し、杜氏の方に製造工場とその過程を丁寧に説明を受ける。松山町では酒米が研究会メンバーを中心に契約栽培されている。美山錦、蔵の華、トヨニシキなどが主な品種である。
・ 宮城県農政部農政企画課農業情報係からリンク依頼が来る。
・ 山形県最上町の友人から生育状況に関するメールが来る。
「7月です。 気温は上がってきていますが、日照の方は相変わらず少ないです。中干しに入りました。
6月30日現在の生育状況を連絡します。
草丈(cm) 茎数(平方m茎数) 葉令 葉色
はえぬき 39.2 24.9(553) 8.2 5.1
はなの舞 45.1 18.4(408) 8.4 5.0
あきたこまち 37.9 20.6(457) 9.2 5.5
どまんなか 39.8 24.3(540) 9.1 5.2
ひとめぼれ 41.0 22.4(497) 8.3 5.0
調査区は遅れていますが、一般には茎数は取れている気がしています。ただ、側条施肥と従来のものでは稲の生育に差が大きいです。」
・ 中国大陸北部に低気圧の渦が形成され始めている。今後注目したい。
○7月4日(土) 早期警戒情報第11号
・ 梅雨前線が東北地方に停滞し、天気はぐずつく。水不足が心配される南部を中心にまとまった降雨がある。
○7月5日(日)
・ 梅雨前線は東北南部に停滞する。
・ 岩手県種市の友人から、やませ撮影に関するメールが来る。昨日、やませが来たとのことだ。
「久し振りにヤマセが来ました。今年は海水温も低く、何時もは最盛期の海タナゴもあまり釣れていないようです。択捉島の辺りに1023mb以上の高気圧が、来た時が撮影に適すると思います。」
・ 「かけはし」の幼穂発育を観察する。幼穂長は2〜3mmで、幼穂形成期は7月3日に達したものと判断される。
○7月6日(月)
・ 梅雨前線が北陸から東北にかかり、天気はぐずつく。気温は高い状態が続く。
・ 週間予報支援図によると、週末頃から北日本上空に寒気の南下を予想している。今後の動きが注目される。
・ 「むつほまれ」「つがるロマン」の幼穂発育を調べる。「むつほまれ」は2次枝梗原基分化初期(幼穂長1mm程度)、「つがるロマン」は1次枝梗原基分化中期である。「むつほまれ」は7月9日頃幼穂形成期に達するものと、「つがるロマン」は7月12日頃幼穂形成期の予想。
・ 7月1日現在の作柄の状況を収量予測モデルを用いて評価する。太平洋側を中心にあまり恵まれた気象条件ではなかったといえる。今後の天候の回復を期待したい。
・ 中国大陸に大きな低気圧の渦が形成され、今後の動きが注目される。
○7月7日(火) 「五黄の寅」誕生日
・ 梅雨前線が東北北部に停滞し、天気はぐずつく。
・ 地上天気図でカムチャッカ半島付近にオホーツク海高気圧が現れる。昨日のテレビの天気予報でもオホーツク海高気圧の張り出しについて言及されていた。中国大陸の低気圧は大きな渦となり、動きが鈍い。今後の気象変化が注目される。
・ 現在、太平洋側と日本海側南部を中心に異常な高温となっている。また、日本海側北部を中心にかなりの日照不足となっている。
・ 東北地域水稲安定生産推進連絡協議会「早期警戒WG」資料を作成する。明日、東北農政局で稲作中間検討会、直播推進会議と合同の会議が開催される。
・ 仙台管区気象台の予報官から電話が入る。日照不足と稲の生育に関する情報交換を行う。今後も日照時間の少ない状態が続くようだ。今のところ強い寒気の南下は予想されていない。
・ 南海上に大きな雲の塊が3つほど形成され始めた。台風の卵か。
○7月8日(水)
・ 梅雨前線が北部に停滞し、日本海側を中心に多雨となる。全般に日照不足が続く。
・ 週間予報支援図によると北日本上空に10日頃から寒気の南下が予想されている。
・ 11時の週間予報文にオホーツク海高気圧の影響が明示された。この後低温の可能性もある。
・ 中国大陸北部に低気圧の大きな渦が居座る。
・ 農業共済新聞から東北の水稲の生育状況に関する問い合わせがある。
・ 葉いもち発生程度計測の航空機実験を行う候補地について、福島県農業試験場と情報を交換する。実験予定地を決定し、航空会社に準備を依頼する。
○7月9日(木) 東北地域水稲安定生産推進連絡協議会・稲作中間検討会
・ 梅雨前線が南部に停滞し、南部を中心に天気がぐずつく。
・ 11時の週間予報文にオホーツク海高気圧の影響が明示された。この後低温の可能性もある。
・ 青森県三戸・鰺ヶ沢「むつほまれ」と秋田県本荘「あきたこまち」が幼穂形成期に達したとみられる。
・ 福島県農業試験場と航空機実験の打ち合わせを行い、計測地域を特定する。
・ 秋田県に葉いもち注意報が昨日発令される。
・ 福島県に葉いもち注意報が本日発令される。
・ 東北農政局おいて、東北地域水稲安定生産推進連絡協議会・稲作中間検討会が開かれる。各県の現在の水稲生育状況と今後の重点技術指導事項が検討される。水稲の生育は不順な天候ながらほぼ平年並、このところの高温で幼穂形成期がやや早まるとの予測となっている。
・ 仙台管区気象台予報官と今後の気象経過について情報を交換する。これからオホーツク海高気圧が張り出し、太平洋側は日照不足が続く可能性が高いとのこと。
○7月10日(金) 生育・作柄診断試験区の生育調査(第4回)
・ 梅雨前線は関東から東北南部に停滞し、南部を中心にぐずつく。太平洋側の異常な高温は今日で終わり、明日からはオホーツク海高気圧の影響で低温になる予想。
・ 週間予報支援図でも、今後北日本上空に寒気が南下する予想となっている。
・ 岩手県種市のモニターに次の日曜日にやませの撮影に行きたいので都合を打診する。
・ 第4回目の生育調査を行う。順調な生育に驚かされる。
・ 幼穂の発育程度を調べる。「むつほまれ」は2mmの幼穂形成期に達し、穎花の分化が始まる。「つがるロマン」「あきたこまち」は2次枝梗原基分化開始期の1mm程度、13,14日頃に幼穂形成期に達する見込み。昨年が15日であったので、2日程度早まる予想だ。
・ 中国大陸に低気圧の大きな渦が形成され始めた。またオホーツク海高気圧の勢力が強くなる気配がある。
・ 1か月予報でも、オホーツク海高気圧と梅雨前線の影響で、今後1週間程度寒気が入る予想となっている。
・ 早生品種(生育・作柄試験区では「かけはし」)が危険期に入る時期で、低温の程度と継続日数によっては障害が心配される。
−−−−−−−−− 中旬 −−−−−−−−−
○7月11日(土) 警戒情報第12号
・ 梅雨前線が南下し、東北地方はオホーツク海高気圧の覆われ低温が入り始める。
・ 週間予報支援図によると、低温傾向は今後1週間程度続く見込みだ。
・ 午前5時、下北半島から気温が15度を下回り始めた。
・ 早期警戒情報をまとめる。要警戒の段階にはいる。
・ 岩手県種市の友人から、明日の訪問について快諾を頂く。「やませ」の撮影に成功するかどうか心配だ。
・ 水管理試験区の水深10cmの前歴深水処理を始める。
・ 福島農業試験場の会津支場から技術情報が届く。現地では葉いもちが発生、また渇水対策が話題になりつつあるということだ。
○7月12日(日) 低温注意報発令、モニター訪問
・ オホーツク海高気圧が張り出し、やませが吹く。各地でかなりの低温となる。
・ 太平洋側に昨日から相次いで低温注意報が出される。
・ 青森県「むつほまれ」「つがるロマン」、宮城県「ササニシキ」「ひとめぼれ」、秋田県「あきたこまち」が幼穂形成期に達したとみられる。
・ 岩手県種市のモニターを訪問する。やませ襲来の映像を撮るためビデオをもっていったが、既に小雨の天候となる。路上の温度計は12,13度を示し、肌寒く感じられた。モニターの方はホウレンソウ栽培農家で、5棟のハウスで無農薬・有機栽培を試みている。インターネットを始める動機、冷害、今後の農業への取り組み、種市の自然と風土、など多種多様な話題で3時間程度お話を伺う。近くの水田では「かけはし」が栽培され、現在幼穂形成直前といったところ。その栽培農家と深水管理のことを話したが、水田の基盤上、12,3cm深水にするのがやっとだ。
・ 帰路、久慈から岩手町にかけての水田地帯を観察する。山間の水田のイネは概ね良好に生育している。
○7月13日(月)
・ オホーツク海高気圧が入りだし、午前5時現在多くの監視地点で気温が15度下回っている。盛岡は晴れているが、気温は低い。
・ 水試験区の水やりに行くと、灌漑用水の水温は暖かく感じられる。
・ モニターの方に、栽培管理の現状を問い合わせるメールを送る。
・ 午前7時頃、ネットワークがダウンする。
・ 生育・作柄診断試験区の「かけはし」は幼穂長20〜60mm、葉耳間長は−10〜14cmである。早いものは幼穂長95mm、葉耳間長−7.2cm。危険期に入りつつある。この低温の障害が心配される。他の品種でも幼穂形成期のものは低温が長期に続くようであれば、不稔発生が心配される。
・ 石巻のモニターから電話が入り、ISDN設置が完了したとのこと。当地では現在やませが入っており、深水管理を実施しているとのことだ。25日にパソコン等の設置に訪問する予定で調整する。
○7月14日(火) 第4回生育調査結果まとまる
○ 7月14日(火)
・ 北の高気圧に覆われて、晴れ間が期待できる。午前5時現在、太平洋側と北部を中心に15度以下の観測地点が分布する。青森県十和田・八戸・小田野沢・むつ・六ヶ所、岩手県岩手松尾・軽米・宮古・久慈では最低気温が10度を下回る。
・ 東北太平洋側に低温注意報が継続する。また北海道東部、新潟県、茨城県、栃木県にも低温注意報が出される。
・ 幼穂の発育を調べる。生育・作柄診断試験区の「つがるロマン」の幼穂形成期は7月12日(昨年より3日早い)、「あきたこまち」の幼穂形成期は7月13日(昨年より2日早い)。「おきにいり」は本日で2次枝梗原基分化初期にある。
・ 宮城県松山町のモニターからメールが届く。中干しを終わって、水を張っているが深水管理までは行っていないとのこと。また今年はなかなか干せないのと軟弱な稲なのか干しても地表面まで発根することがないとのことだ。美山錦は13日現在幼穂が約1cm程度まで達している状況だ。
・ ネットワークが8時半頃から不調になる。昼前から回復する。
・ 仙台管区気象台、東北農政局と今後の気象変化について情報交換を行う。
・ 岩手県から「低温対策に関する普及資料」が届く。
・ 東北農政局から今後の技術対策に関する通達案が提示される。
・ 7月10日調査結果がまとまる。結果は次の通り。
生育・作柄診断試験区 第4回目調査結果(7月10日現在)
| 1998年7月10日現在 | | | | 1997年7月10日調査 | | | | 対前年比 | | | | 1998年幼穂形成期 |
| 品種名 | 草丈 | 葉齢 | 茎数 | 葉色 | 草丈 | 葉齢 | 茎数 | 葉色 | 草丈 | 葉齢 | 茎数 | 葉色 | 月日 |
| かけはし | 68.0 | 11.0 | 564 | 44.6 | 64.5 | 10.4 | 400 | 45.5 | 105 | 105 | 141 | 1998 | 7月3日 |
| むつほまれ | 72.1 | 10.9 | 541 | 44.3 | | | | | | | | | 7月10日 |
| つがるロマン | 68.6 | 11.4 | 508 | 45.6 | 63.9 | 10.8 | 420 | 44.4 | 107 | 105 | 121 | 103 | 7月12日 |
| あきたこまち | 66.3 | 11.1 | 539 | 46.7 | 60.7 | 10.7 | 438 | 46.6 | 109 | 103 | 123 | 100 | 7月13日 |
| じょうでき | 66.1 | 10.8 | 518 | 47.4 | | | | | | | | | |
| ゆめさんさ | 64.0 | 11.1 | 537 | 43.5 | 60.6 | 10.7 | 491 | 43.3 | 106 | 104 | 109 | 101 | |
| どまんなか | 61.8 | 11.2 | 576 | 43.2 | 60.0 | 10.7 | 524 | 44.6 | 103 | 105 | 110 | 97 | |
| おきにいり | 69.2 | 10.5 | 465 | 45.9 | 63.4 | 10.1 | 437 | 45.3 | 109 | 103 | 107 | 101 | |
| ひとめぼれ | 60.4 | 11.3 | 596 | 43.7 | 59.1 | 10.8 | 586 | 44.2 | 102 | 105 | 102 | 99 | |
| ササニシキ | 64.5 | 11.5 | 717 | 43.1 | 58.9 | 10.8 | 583 | 43.6 | 110 | 106 | 123 | 99 | |
| はえぬき | 59.4 | 11.2 | 583 | 44.8 | 55.3 | 10.7 | 468 | 46.0 | 107 | 105 | 124 | 97 | |
| コシヒカリ | 66.9 | 11.3 | 655 | 41.7 | 59.0 | 10.9 | 533 | 43.4 | 113 | 104 | 123 | 96 | |
(注)
* 葉齢は不完全葉を含めない。
* 葉色は葉緑素計(SPAD502)の値を示す。
* 茎数は平方メートル当たりの本数。
* 移植日は、1998年は5月12日、1997年は5月19日。1株3本の手植え。
* 栽植密度は30cm x 20cm。
* 4反復の平均値を示す。
○7月15日(水)
・ 気温は午前4時から午前5時にかけて更に下がる。監視地点の多くのところが15度以下となる。各地とも快晴の好天となるが、沿岸部は20度を超えない地点もある。
・ 週間予報支援図によると、本州上空に今後も寒気が入る予想となっている。
・ 生育・作柄診断試験の幼穂発育を調べる。幼穂形成期は「じょうでき」で7月14日、「ゆめさんさ」で7月15日(昨年17日)に入ったとみられる。
・ 山形県最上町の友人から生育調査の結果が入る。
最近の天候は、秋の様な気配です。重要な時期に入り、夜間の気温低下(最近は特に)を心配しているのですが、どうなんでしょう?
幼穂を13日確認したところ、はなの舞で4〜10ミリ、あきたこまち・どまんなかで0.5〜3ミリ。7月10日の生育状況は次の通りです。
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草丈 茎数(m*m茎数) 葉令 葉色
はえぬき 51.8 22.8(506) 9.1 4.9
はなの舞 62.6 18.0(400) 9.4 4.9
あきたこまち 52.8 21.1(468) 10.4 5.2
どまんなか 53.8 25.5(555) 10.4 5.0
ひとめぼれ 4.1 22.7(504) 9.2 4.7
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今年の中干しは、雨が多かったので弱めになりました。生育状態と天候見て、分施に入ります。
・ 11時の週間予報文に、今後オホーツク海高気圧の影響で太平洋側を中心に気温の低い状態が続く見込みと明記される。来週から各地の水稲が危険期を迎え始めるので心配だ。
・ 一般試験区の幼穂形成期追肥を延期することにする。
・ 低温注意報は岩手県沿岸部と福島県浜通りに継続して出されている。
・ 宮城県亘理町の友人から、近況を知らせるメールが来る。「既に幼穂形成期に入り、茎数は最初例年よりかなり多かったが、現在妥当な茎数にある。11日に追肥を行ったが、その後の低温でやや心配。6月27日から7月10日まで中干しを行い、その後入水して再度落水した。中干し後湛水を続けると根腐れが心配されるため、本日の気温の上昇を期待して落水した。水田は10cm以上の深水にできるほど高い畦畔ではなく、用水量もない。頭が痛いところです。」
・ 宮城県から水稲の生育状況(7月10日現在)に関する情報が入る。草丈は平年より長く、茎数が平年よりやや少なく、葉数からみた生育は平年並、葉色は平年より低下しているようだ。
・ 仙台管区気象台の予報官から状況の変化について電話がある。オホーツク海高気圧が今後勢力を強め、20日頃まで低温傾向が続く見込みだとのこと。
○7月16日(木) 松山町水稲試料採取
・ 午前5時現在、気温は太平洋側と北部で15度を下回る地点が多い。低温傾向が顕著となる。日照があるので、まだ救われる。
・ 岩手県沿岸と宮城県、福島県浜通り・中通り地域で低温注意報が発令される。
・ 宮城県松山町に水稲試料の採集に行く。「やませ」で気温は低い。「ひぼめぼれ」「ササニシキ」の2品種について、生育状態の違う稲株を鉢上げし、耐冷性の評価を行う予定。水稲は現在幼穂形成期から幼穂が1cm程度にある。まだ、中干し中の圃場も多い。モニターの2生産者とお会いし、水管理の徹底をお願いする。私の首がかかっているので…。宮城県農政部はラジオのニュースで深水管理等の徹底を呼びかけている。
・ 帰路、岩手県花巻の当たりまでやませの雲に覆われ、気温は朝より低い。盛岡では晴れて気温が上がった。
○7月17日(金) 生育・作柄診断試験区 第5回目生育調査
・ 午前5時現在、青森県・内陸高標高地域の監視地点で気温が15度を下回る。午前8時に監視全地点が15度を上回る。
・ オホーツク海高気圧が明日には中部地方まで大きく張り出す気配がある。
・ 生育作柄診断試験区の「かけはし」が減数分裂期である危険期に達する。
・ 早期警戒WGの福島県メンバーからメールが来る。低温が襲来しているため、その対策に忙しいとのこと。
・ 生育・作柄診断試験区の第5回目生育調査を行う。順調な生育をしている。「こころまち」が7月16日に幼穂形成期に達したとみられる。
・ 東北農政局から電話があり、現時の気象状況と水稲の生育状況に関する情報交換を行う。
・ 岩手県から電話が入り、1か月予報を受けて22日に緊急の会議を開くので出席を要請される。
○7月18日(土)
・ 午前5時現在、青森県太平洋側、岩手県北、山形県中山間、福島県猪苗代で気温が15度を下回っている。オホーツク海高気圧が広く東北を多い、沿岸部を中心にやませが吹く。盛岡は晴れて冷たい北の風が入る。
・ 岩手県はNHKのラジオニュースで、中干しを中止し、深水管理を実施するように農家に呼びかけている。
○7月19日(日)
・ 午前5時現在、青森県太平洋側、岩手県北部などの監視地点で、気温が15度を下回る。依然として本州南岸に梅雨前線が停滞し、北高型の気圧配置となっている。
・ 青森県太平洋側と岩手県沿岸部には低温注意報が継続されている。
・ 監視各地の稲は花粉母細胞分化期にある。
・ 生育・作柄診断試験区の幼穂の発育状況を調べる。幼穂形成期は「どまんなか」7月15日(昨年より5日早い)、「はえぬき」7月17日(同3日早い)、「ひとめぼれ」「ササニシキ」7月19日(同1日早い)とみられる。「コシヒカリ」を除いて全ての品種が幼穂形成期に入る。
・ 「かけはし」は穂ばらみ期、葉耳間長 -6cm〜0cm、幼穂長は8cm-12cm 、葯の長さは2mm程度に達している。最も危ない時期に来ている。
・ 岩手県北上の友人から近況を知らせる次のようなメールが届く。
「貴重な情報ありがとうございます。現在我が家の水田は中干しの終期で旧田は水を入れ初めました。新しい田についてはもう少し日を置きたいと考えております。現在はパンジーの育苗用パイプハウスの建て方の最中です。又21日よりイモチ病の防除作業の予定です。まだまだ忙しい日が続きそうです。」
・ 山形県最上町の友人から近況を知らせる次のようなメールが届く。
「心配していただいた、水管理は・・・めいっぱいしています。雨が降らない物ですから、用水路の水も少なくなって補充にやや困難になっているのも事実ですが、今のところ大丈夫です。我が家では、試験圃場を除いて6割あきたこまちです。20前に1.5Kg/Nを予定しているのですが、それが今日明日なのに・・・低温注意報で様子見している状態です。奥羽344は(ほぼ、あきたこまち並)特に、かなり色も落ちているのですが、低温に弱いと言うことで困っています。ちなみに、幼穂は20〜30mmです。近くでは、葉いもちの発生も出ているようです。いもちに弱い344及びどまんなかは、粒剤対応の予定です。冷害対策チームの、資料を読み直ししながら前歴深水を実施しています。 願わくば、H5年の再来だけは防ぎたい物です。町の指導チームも、深水の呼びかけを防災無線で発表していますので、水不足にならない限り被害の軽減は出来そうです。」
・ 岩手県種市の友人から近況を知らせるメールが届く。沿岸部の水田地帯を観察されている。
○7月20日(月)
・ 午前5時現在、八戸・久慈・軽米で気温が15度以下となっている。梅雨前線は本州南岸を移動する。北高型の気圧配置の状態は依然変わらない様子だ。
・ 青森県「むつほまれ」「つがるロマン」、秋田県「あきたこまち」、宮城県「ササニシキ」は花粉母細胞分化期に達する。いよいよ危険期に入り始める。
・ 一部に継続されていた低温注意報は解除される。
・ 宮城県松山町のモニターから近況を知らせる次のようなメールが届く。
「今日は朝から霧で気温が低いです。稲ですが17日に酒米研究会で現地検討会をしま
した。幼穂は進んでいません、5ミリから10ミリでした。だだ測定器が違いますが(11日ミノルタ40前後、17日ケット30前後)、葉色が10ポイントくらい急に落ちました。また、深水ですがここにきて雨が降らないので鳴瀬川の水量が少なくてないのと、中干し後の水の回りが悪いのと深水管理の指導もあり思うように水がかからなくなっております。」
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○7月21日(火)
・ 午前5時現在、山形県肘折、福島県猪苗代で気温が15度を下回る。
・ 午前11時現在、北東風が優勢になり、青森県小田野沢と福島県浪江で気温が20度を下回る。
・ フィリッピン付近の対流活動が盛んではなく、台風も第1号以来、新たな発生がみられない。東アジアの大気循環場は7月20日現在、中国大陸から日本列島付近を通り北太平洋にかけての中緯度地帯で負偏差が現れている。また現在、地上天気図では北に高気圧があり、これが北海道付近に移動してくる予想となっている。これらのことから、オホーツク海高気圧が張り出す可能性はある。
・ 週間予報支援図からも、本州上空に弱い寒気の南下が予想されている。
・ 生育・作柄診断試験区の「あきたこまち」「じょうでき」が危険期に入り始める。
・ 水管理試験区において、「あきたこまち」が危険期に入り始めたので前歴深水管理から危険期深水管理に移行する。
・ 「かけはし」は葉耳間長-1cm〜 +1cm、幼穂長12-16cm、一部に穎花の退化が認められるが、軽微である。「むつほまれ」は葉耳間長-7cm〜 -2cm、幼穂長6-13cm。
・ 生理生態研究室に「かけはし」の花粉発育状況の調査を依頼する。
・ 福島県農業試験場と葉いもち予察のための航空機実験について打ち合わせを行う。
・ 航空測量会社と航空機実験の行動予定を打ち合わせる。
・ 国際協力事業団筑波国際センターより「水管理」の講義の依頼が来る。
○7月22日(水)
・ 午前5時現在、山形県肘折で気温が15度を下回る。太平洋川を中心に気温が20度を下回る。梅雨前線は依然本州の南に下がり、北高型の気圧配置が続く。
・ 太平洋側の地帯は平均気温が20度を下回る。
・ 警戒メッシュ作成に異常発生、復旧を依頼する。NTTによるとISDN回線が故障していることが判明した。午後回線を替えて、警戒メッシュデータが復旧する。
・ 岩手県の稲作検討会に出席する。盛岡地方気象台、岩手県、東北農試の3機関で、今後の気象経過、水稲の生育状況、現在の技術対策、指導状況等について情報交換を行い、油断なく気象と水稲生育を注意深く監視することになった。
○7月23日(木)
・ 午前5時現在、太平洋側を中心に監視地点のほとんどが気温20度を下回る。梅雨前線の影響で盛岡以南では降雨がある。福島県ではかなりの降雨があり、大雨・洪水警報が出される。
・ 低気圧が関東から東北地方へ北上し、各地で大雨となり、通過後は南から暖かい空気が入り気温が上がる。
・ 南海上に低気圧の大きな渦が形成され始める。台風に生長するのか?これが今後大気の循環場にどのような影響を及ぼすか注目される。
・ 秋田県の「あきたこまち」が減数分裂期前後にあると予想される。
・ 生育・作柄診断試験区「コシヒカリ」の幼穂形成期は明日24日(昨年より3日早い)に達する見込み。
・ 太平洋側は低温傾向で生育が停滞気味である。
・ 岩手県石鳥谷町のたろし滝保存会長から電話が入る。最近の低温に関連して、今後の天候はどうなるか心配されている。同氏の「ひとめぼれ」はまだ減数分裂期には入っていないとのこと。パソコンを扱えないので、電話で情報交換をお願いしたいとのこと。
・ 葉いもち航空機実験は7月25日から30日に福島県内で実施する決め、計測ならびに地上調査について航空測量会社の担当者と細部を詰める。24日から実験態勢に入る。
○7月24日(金)
・ 午前5時現在、青森県、岩手県北部・沿岸、秋田県鹿角、宮城県石巻の監視地点で気温が20度を下回っている。
・ 昨日から太平洋で低気圧が徐々に発達し、熱帯低気圧となる。大きな雲の渦が形成され、今後の動向が注目される。これが東北地方に縦にある前線を南に下げ、北の寒気を呼び込むのか。または急激に発達して台風となり、一気に太平洋高気圧を呼び込むのか。大きな鍵になりそうだ。
・ 週間予報支援図によると、月末に北日本上空にに強い寒気の南下が予想されている。
・ 11時の週間予報にオホーツク海高気圧の影響が明記され、気温が後半に低い予想となる。
・ 生育・作柄診断試験区の「かけはし」が花粉内容充実期に達する。
・ 松山町から鉢上げした水稲に冷水温の処理を始める。
・ 仙台管区気象台の予報官と今後の天候について情報交換を行う。
○7月25日(土) 早期警戒情報第14号、宮城県松山町・石巻市モニター訪問
・ 暖かい空気が入り、気温は上がる。
・ 生育・作柄診断試験区の「むつほまれ」が減数分裂期に達する。
・ 岩手県南のササニシキなどが減数分裂期に達したとみられる。
・ 早期警戒情報第14号をまとめる。1か月予報は今後2週間オホーツク海高気圧の影響で低温が来る可能性を指摘する。
・ 松山町・石巻市のモニターを訪問し、インターネットの接続等を完了する。水稲の生育はほぼ平年並に進んでいるが、このところの低温で出穂は例年並になると予想される。葉先の褐変が目立つ圃場もあり、このような症状は場内圃場でも観察できる。週間予報によると、月末に低温が入る予想なので水管理等に十分注意するようにお願いする。
○7月26日(日)
・ 午前5時現在、青森県太平洋側と岩手県北部・沿岸で気温が20度を下回る。
・ 梅雨前線は本州南岸にある。週間予報支援図によると、28日頃から北日本上空に強い寒気の南下が予想されている。
・ 山形県最上町の友人から、近況と生育の状況を知らせるメールが届く。
「低温注意報は、解除になりましたが・・・まだまだ安心できません。加えて、この日照不足の影響が心配な毎日です。あきたこまちが、減数分裂期に入りました。
7月20日現在の生育状況を連絡します。
草丈 茎数(m2茎数) 葉齢 葉色
はえぬき 57.0 21.2(471) 10.2 4.8
はなの舞 69.7 16.6(369) 10.5 4.8
あきたこまち 59.6 20.4(452) 11.3 4.7
どまんなか 59.3 22.9(509) 11.2 4.6
ひとめぼれ 59.6 20.0(444) 10.3 4.9
葉イモチ病の、発生が近くで見受けられる所が有ります。LP系の一発肥料を使った所(葉色濃い)が、多いようですが慣行での栽培水田でも出ているようです。幸い、我が家では発病が見られませんが、巡回を強化しています。」
・ 生育・作柄診断試験区の「つがるロマン」が減数分裂期に達したとみられる。
・ 同「かけはし」は出穂直前に達している。
○7月27日(月)
・ 梅雨前線が東北地方にあり、天気がぐずつく。
・ 週間予報支援図によると、30日頃強い寒気の南下が予想されている。
・ 午後5時の週間予報によると、岩手県盛岡で30日〜8月1日に最低気温が14度と予想されている。
・ 青森県の「むつほまれ」「つがるロマン」、宮城県「ササニシキ」「ひとめぼれ」、岩手県「あきたこもち」などが減数分裂期に達したとみられる。
・ 生育・作柄診断試験区の「あきたこまち」「じょうでき」が減数分裂期に達したとみられる。
・ 松山町のモニターから電話が入り、霧が濃く、背の低い「やませ」の状況を知らせてくれる。深水管理を実施しているとのこと。今後低温が来る予想となっているので油断のないようにお願いする。
○7月28日(火) JICA稲作コース研修生見学
・ 北海道付近にある低気圧の影響で暖かい空気が入り、異常な高温となる。積乱雲が発達し、雷雨が発生する。
・ 午前5時の週間予報によると、岩手県盛岡で30日〜8月1日に最低気温が14度と依然予想されている。
・ 午後になると、北海道北部がオホーツク海高気圧の圏内に入り、低温となる。北にある前線は徐々に弱まりつつある。明日頃から東北にも影響が出始める気配だ。
・ 生育・作柄診断試験区の「ゆめさんさ」「どまんなか」が減数分裂期に達したとみられる。「かけはし」が出穂期を迎える(昨年より2日遅い)。
・ JICA稲作コースの研究員11名と国際協力事業団の引率2名が稲作研究の見学に来る。場内の関係者の協力で冷害を中心とした研究活動を紹介する。
・ 航空機実験は現地の天候が不安定のため、連日順延が繰り返される。
・ 昨日、モニターの方々に低温に関する情報を流す。その返事が来る。
・ 宮城県亘理町の友人から
「低温に関する情報有難うございます。鳥越さんの予想の通り、当地では気温が上がらず、近くの阿武隈山地に朝夕霧がかかっている状態が続いています。私の水稲は25日現在で幼穂長がひとめぼれで13〜16cm、みやこがねもちで約4cmといったところです。12日から始まった低温のせいか、葉先が枯れかかった様な稲が所々で見られます。一刻も早く夏の陽射しが欲しいところです。」
・ 山形県最上町の友人から
「連絡ありがとうございます。早速、深水対応したいと思います。正直、間断潅水に切り替えようと思っていた所でした。(最近、暖かかった)今日は、温度はやや高かったものの・・・一日ヤマセでした。お隣、新庄市は晴天だったとか。新庄市では、はなの舞が出穂したとの話でした。あきたこまちは、完全に減数分裂期ですから注意します。」
○7月29日(水) 岩手県農業気象協議会
・ 東北北部に停滞している前線の影響で、ぐずついた天気となる。太平洋側北部沿岸はオホーツク海高気圧の影響で、午前5時の気温が20度を下回る。盛岡も北よりの風で「やませ」時のような低い雲がかかる。週間予報支援図によると、北日本上空に寒気の南下が予想されている。
・ 青森・岩手・宮城各県の太平洋側を中心に低温注意報が発令される。
・ 午後5時現在、青森県と岩手県北部太平洋側では気温が16,17度となる。
・ 地帯4,6,8では平均気温が20度を下回る地点が多かった。
・ 生育・作柄診断試験区の「おきにいり」が減数分裂期に達したとみられる。
・ 岩手県農業気象協議会に出席、今後の気象予測、水稲の生育等について情報交換を行う。
・ 岩手県種市町の友人から「やませ」の報告がある。
「お久し振りです。27日まで4日間ぐらい、井戸のポンプを交換するのに手間取りまして、ヤマセの報告がおろそかになり申し訳御座いませんでした。25〜26日はやや南方よりの風向きだったのか、久慈で面白いヤマセとなりました。海上を漂うヤマセが、半崎の崖をよじ登り進んでいく様は、ちょっと絵になりました。残念ながらカメラを携帯しておらず、ポンプの修理の事も有りで撮影の機を逃してしまいましたが、今週末にも又チャンスが来るのではと思っております。」
・ 岩手県北上の友人から深水管理励行中のメールが届く。
「報道では最低気温が15度位の低温予報が出ているようですね。私の所では一昨日より深水管理の出来る圃場では深水をしています。24日にイモチの防除を終えましたが町内全域に葉イモチの発生が見られました。昨日と今日、パンジーの種まき作業を終えジュリアンの鉢上げを初めました。花苗には適度の低温が良く、なかなか巧く行かない物です。
貴重な情報ありがとうございます。」
○7月30日(木) 第6回目生育調査
・ 午前5時現在、北部を中心に気温が20度を下回る地点が多く出る。低温は徐々に強まる気配がある。低気圧が東北地域をゆっくり通過、日本海側で強い雨が降り始まる。大気の不安定な状態が依然として続く。
・太平洋側の地帯2,4,6,8は平均気温が20度、また地帯8の最低気温は17度を下回った。
・ 南海上に低気圧の大きな渦が形成され始めた。
・ 福島県浜通り・中通りに低温注意報が本日午後2時に発令される。これで太平洋側全域に低温注意報が出された。オホーツク海高気圧の中心が南下を始めた様子だ。
・ 生育・作柄診断試験区の「はえぬき」が減数分裂期に達したとみられる。
・ 生育・作柄診断試験区と水管理試験区の第6回目生育調査を行う。多くの品種が穂ばらみ期を迎えている。
・ 宮城県松山町のモニターから生育状況を知らせるメールが届く。ほとんどの品種で早い茎は葉耳間長が5cm程度になっているとのことだ。夏空を待望している
○7月31日(金)
・ 午前5時現在、太平洋側を中心に気温が20度下回る地点が多く出る。オホーツク海高気圧が東北北部まで張り出す。太平洋側はやませの雲に覆われ、気温が上がらなかった。やませの雲は日本海側の山形県まで流れる。
・ 生育・作柄診断試験区の「むつほまれ」「つがるロマン」に、水管理試験区の「あきたこまち」にも走り穂が見える。
・ 1か月予報を入手する。平均気温は低い予測となっており、また夏空が期待できない内容である。
・ 宮城県石巻のモニターから、初めてのメールが届く。
「今日7月30日夕方圃場を見てきたら、2、3本走り穂してきました。前歴深水管理の効果が現れているようです。これからが楽しみです。」
torigoe@tnaes.affrc.go.jp