水稲冷害研究チーム
1998年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
9月
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○9月1日(火)
・ 秋雨前線が東北に停滞し、天気はぐずつく。
・ 台湾の東に熱帯性低気圧が発生。台風に発達するか注目される。
・ 低温と日照不足が顕著となる。
・ 生育・作柄診断試験区の「どまんなか」が糊熟期にそれぞれ達する。
・ 前線が南下し、オホーツク海高気圧が徐々に張り出し、太平洋側を中心に「やませ」が入り、気温は上がらない。
・ 台風4号は南東海上で強い勢力を維持したまま停滞、今後の動きが注目される。
・ 8月下旬の気象をとりまとめる。日照不足が顕著に現れ、地帯平均で平年比60〜80%である。宮城県北部地帯は平年比50%前後のところが多い。
・ 福島県いわき市に新たにモニターになってくれる人が現れた。
○9月2日(水)
・ 北高型の気圧配置が強まり、秋雨前線は日本列島の南岸に下がる。太平洋側南部を除いて各地で日差しが戻り、気温もやや上がる。
・ 低温注意報が青森県太平洋側、岩手県、宮城県に昨日から今日朝にかけて発令される。
・ 全域において低温と強度の日照不足となる。
・ 生育・作柄診断試験区の「おきにいり」「はえぬき」が黄熟期に達する。
・ 生育・作柄診断試験区の生育調査(稈長・穂数)を行う。予想以上に穂数が少ない品種がある。やはり7月の低温と日照不足の影響が有効穂数の確保に大きくでているようだ。
・ 穂いもち分光計測用の試料を鉢上げする。いもち試験区の発病は最近の降雨と日照不足に影響で急激に蔓延した。乳熟初期において白穂となるものも多い。一般圃場における穂いもちの蔓延が心配される。
・ 宮城県松山町のモニターから、冠水被害は免れたとのメールが届く。
「心配ありがとうございます。29日から30日にかけて、大雨が降りどうなるか心
配しました。町内には冠水した所はありません。倒伏が少しあるくらいです。それでメールの返事が遅れたのは、31日〜1日にかけて山形に酒米の研修に行って来たためです。」
○9月3日(木) 実態調査
・ 大陸からの移動性高気圧が北に偏って張り出し、太平洋側は気温も低く天気はぐずつく。
・ 青森県太平洋側と岩手県沿岸部、宮城県全域に低温注意報が継続発令。
・ 紀伊半島の南海上にある熱帯性低気圧は台風4号に匹敵するような大きな雨雲を形成。今のところ東に進んでいるようだが、今後の動きが注目される。
・ 午前5時現在、山形県肘折では気温が15度を下回る。北海道では10度を割るアメダス地点がある。
・ 岩手県北・沿岸部と青森県太平洋側の水稲生育状況を調査する。
・ 宮城県石巻のモニターから、冠水被害がないとのメールが届く。まずは一安心だ。
「台風4号と前線に伴う大雨は各地に甚大な被害をもたらしましたが、石巻地方では雨、風の影響もさほど無く無事に過ごせました。ただ、北上川の増水は未だかつて無いほどの水嵩となりました。あと半日も降り続けば堤防が決壊して大きな被害になったでしょう。ササニシキ、ひとめぼれは共に傾穂期に入ってきましたが、その割に倒伏の被害が出ていません。稔実割合の低下で穂重が軽くなっているのでしょうか?我が家のものは、穂が重く穂首がしなって一部倒伏した所もあります。刈り取りまでに田面を乾かすために明日から稲株の起こし方をしようと思っています。明日から又低温と日照不足が続くようですが、もう「雨」はたくさんです。」
○9月4日(金)
・ 北に偏った気圧配置のため、全域で日差しが戻る。
・ 午前5時現在、青森・岩手・福島・山形県の一部監視地点で気温が15度を下回る。
・ 北朝鮮付近から寒気を伴った低気圧が日本に近づきつつある。
・ 福島県農業試験場から航空機実験現場では冠水被害はなかったとのこと。しかし、倒伏が例年より多く発生しているようだ。
・ 航空測量会社の担当者来室。航空機実験計画を打ち合わせ、7日から待機態勢に入ることに決める。その旨、福島県農業試験場に連絡する。
・ 昨日集めた穂の試料について、不稔調査を行う。
・ 京大の友人から、地震見舞いのメールが届く。
○9月5日(土) 早期警戒情報第20号
・ オホーツク海高気圧が張り出し、太平洋側では曇りとなり、気温も低い。秋雨前線が西から近づく。
・ 中国大陸北部で大きな低気圧の渦が形成され始める。
・ 早期警戒情報第20号作成。今後の天候推移による登熟遅延が最も注目される。
・ 実態調査で集めた穂試料の不稔調査を行う。
・ 穂いもちの分光計測を屋外と屋内で実施する。
○9月6日(日)
・ オホーツク海高気圧が張り出し、太平洋側南部は海風の影響で曇りとなる。西から秋雨前線が接近し、南岸に停滞する見込み。
・ 中国大陸北部に大きな寒冷渦が形成されている。
・ 生育・作柄診断試験区の「むつほまれ」「つがるロマン」が黄熟期に達する。
・ 実態調査で集めた穂試料の不稔調査結果をまとめる。
○9月7日(月)
・ オホーツク海高気圧が張り出し、太平洋側を中心に曇りがちの天気となる。秋雨前線は南岸に停滞。日本海にある低気圧が北海道に接近する。
・ 午前5時現在、十和田、軽米、久慈では気温が15度を下回る。
・ 仙台管区気象台の予報官と今後の天候と水稲の生育状況に関する情報を交換する。
・ 大阪の寿司屋さんから収穫時期の判定に関する質問のメールが届く。
「東北地方は冷夏、大雨、地震と人間の及ばない力に悩まされ続ける夏でしたね。おまけに上空はミサイルが通過しました、色々な事が起こりますね。大阪では何事もなかったような天気でした。先日お尋ねした、穂のない稲の件ですが、9月1日になってやっと穂が出ました。他の順調に育っている稲穂は家の近くに「雀のお宿」があり、朝は10羽位、夕方は7〜8羽の雀の食堂状態になっています。まぁ、食べてもらえれば作り甲斐があると云うものです。収穫の時期の目安を教えてください、稲穂をみても見当が付きません。
生育進度経過図を眺めていると私が田植えをした胆沢町あたりは月末が収穫期なっているようですが。このページ見ていると鳥越チームの方々のご苦労がよく分かります。」
○9月8日(火)
・ オホーツク海高気圧が東海上から張り出す。北から寒気を伴った低気圧が接近する。
・ 午前5時現在、日本海側の鹿角、肘折、喜多方で気温が15度を下回る。
・ 大きな移動性高気圧が西から近づき、好天が続く見込み。ほぼ全域で多照・高温となり、登熟の進展が期待される。
・ 宮城県や岩手県南の「ササニシキ」「ひとめぼれ」が黄熟期に入り始めたとみられる。
・ 岩手県北部一帯における水稲の生育状況の実態を調査する。
・ 移動性高気圧が日本付近を広く覆う様子なので、航空機実験の実行について航空測量会社と福島県農業試験場と調整を行う。実験は9,10日に行うことに決定し、器材等の準備を行う。
○9月9日(水)
・ 移動性高気圧に広く覆われ、全般に晴れて気温は高い。
・ 好天が続き、登熟の進展が期待される。
・ 福島県で穂いもち発生状態を計測するための航空機実験を福島県農業試験場と共同で実施する。午前、10時から航空機による多波長域走査センサによる計測を行い、同時に地上での分光計測を実施する。天候は実験地周辺では良好であり、実験は成功する。待機態勢に入って、このような短期間でデータが取得できたのは稀なことである。
○9月10日(木)
・ 移動性高気圧に広く覆われ、全般に晴れて気温は高い。登熟の進展が期待される。
・ 航空機実験現場で、昨日に続いて分光計測を行う。本日も素晴らしい快晴で、実験は順調に進み、終了する。
・ 帰路、白河周辺の水害被害水田を見て回る。悲惨な水田の状況に一同息をのむ。自然の力の凄さを見せつけられる思いだ。
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○9月11日(金)
・ 移動性高気圧に覆われて、北部を中心に快晴となる。寒冷前線が北海道に近づく。
・ 秋雨前線が西から北上を始める。
・ 生育・作柄診断試験区の「あきたこまち」「じょうでき」「ゆめさんさ」「どまんなか」が9日〜11日にかけて黄熟期に達する。
・ 8日に集めた穂試料の不稔調査を行う。
○9月12日(土) 早期警戒情報第20号作成
・ 東北北部は移動性高気圧に覆われ好天となる。
・ 早期警戒情報第20号を作成する。秋田県・山形県沿岸部では「あきたこまち」「はえぬき」がほぼ成熟期に達しつつある。一方、太平洋側北部では糊熟期に達した状況である。今後も好天が続くことを期待したいが、1か月予報では太平洋側を中心に気温は高いが、ぐずついた天気が予想されている。
・ 来週には稲刈りの便りが届くに違いない。
・ 南海上に熱帯低気圧が発生し、今後台風に成長する予想となっている。この動きが注目される。
・ 生育・作柄診断試験区の「かけはし」は成熟期に達する。
○9月13日(日)
・ 移動性高気圧の帯に覆われ、全域で好天が続く。熱帯低気圧の大きな雲の塊が南海上に形成され始める。今後の動きが注目される。
・ 生育・作柄診断試験区の「おきにいり」「はえぬき」が黄熟期、「コシヒカリ」が糊熟期に達する。
・ 山形県最上町の友人からメールが届く。
「今年の稲作も打つ手を終え終盤を迎えております。これからは、適期刈り取りと細心の調整でしょう。岩手県では、"刈り取り適期判定シート"を作成しているそうですね、是非このHPで紹介ください。(pdf版も)それと、刈り取り時期判定の一つである各地区の積算温度ですが、初めてのユーザーには辿り付くのが大変かと思われます。HPタイトルから一発で行ける様、リンク出来れば良いかと思います。異常気象の一端か?出穂時期がバラついている今年だからこそ、刈り取り適期には敏感になっています。また、今年の稲作の総まとめ、よろしくお願いします。」
・ 岩手県種市の友人からメールが届く。
「ヤマセの撮影はもう期待薄ですので、来年の宿題にしてもらえませんか。14日に共済組合の坪刈が有りますので、結果が出次第お知らせいたします。9〜10日に大雨で、田畑が潅水した函南町(伊豆)に行きましたけれども登熟の状態を見る限り、それ程酷いとは思えませんでした。そろそろキノコの季節になってきました。でも今年は山に何回行けるか心配なこの頃です。」
○9月14日(月)
・ 移動性高気圧の中心が東に移り、盛岡以南の太平洋側では海風が入り、曇りで気温が上がらない。
・ 台風5号が南海上で発生し、北上を開始する。これにより、秋雨前線が刺激され、太平洋側を中心にぐずついた天気が続く見込み。
・ 台風5号はかなりのスピードで成長しつつ日本付近に接近する予想となっている。16日午後3時頃には東北付近に達する可能性も高くなる。今後の動きは厳重な警戒が必要である。
・ 9月上旬の気象表をまとめる。盛岡以南の太平洋側を中心に低温・少照の傾向が現れ、日本海側と盛岡以北の太平洋側では多照となった。
・ 生育・作柄試験区の「ひとめぼれ」「ササニシキ」が黄熟期に達する。
・ 松山町のモニターから生育状況を知らせるメールが届く。
「鳥越さんは、地震や水害とやらで忙しい毎日と思います。稲の登熟はまずは順調で、黄金色になって来ています。強いていえば、穂いもちと稲こうじがいくらか発生しています。また、なびき倒伏も見られます。こちらの積算気温に基づく刈り取り初めは、17日頃からのそうです。でもあまり収量は期待できないと思います。」
○9月15日(火)
・ 台風5号が南海上を北上、緊迫する状況となる。最悪の直撃コースを辿らなければと祈る気持ちだ。
・ 午前9時現在、台風5号の雲の端が関東地方の沿岸部に達する。この台風は発達しつつあるためか、印象としては予想以上に早いスピードで接近している。夕方には東北南部から影響が出てきそうだ。非常に発達した雨雲が福島県南部に近づきつつあり、水害の被災地のことが気にかかる。
・ 秋田県南地域の「あきたこまち」が成熟期に達したと推察される。
○9月16日(水) 台風5号東北直撃、台風6号発生
・ 午前5時現在、台風5号は静岡県に上陸し、北東に進む。東北を直撃するコースを辿るものと思われる。福島県や山形県・宮城県南部で強い雨がある。
・ 午前6時現在、福島・宮城・山形県に強い雨があり、福島南部では風も強まる。台風本体の雲が東北全域を覆い始める。
・ 午前7時現在、強い雨は岩手県南部にまで達する。盛岡でも雨足が強まり始めた。福島県いわき、宮城県石巻では風速が10メートルを超える。
・ 午前9時現在、全域で強い雨と風が吹く。宮城県石巻では15メートルを超える東風が吹いている。水田を見回る。一部に倒伏が始まる。台風の中心は、アメダスの風向分布から判断すると、栃木県南部に達している模様。
・ 午前10時現在、雨雲の一つの中心が北部を多い、北部で強い雨がある。仙台は15メートルを超える東風が吹く。台風の中心は福島県南部に達した模様。東北全域に大雨・洪水・暴風警報が出される。水田の冠水・浸水や倒伏が心配される。
・ 南海上には次の台風になりそうな雲の塊が形成され始めた。午後には台風になる。また、この台風で秋雨前線が刺激され、長雨になる可能性もある。
・ 松山町における収穫期調査について、宮城県農業センターと打ち合わせる。
・ 松山町のモニターとともに、19日石巻のモニターを訪問して意見交換を行うための調整を行う。稲が倒伏したとのことだ。
・ 午前11時現在、北部を中心に強い雨がある。強い風は宮城県や太平洋側沿岸部を中心に吹く。
・ 午後0時現在、台風の中心は仙台付近にあり、全域で強い雨がある。盛岡も一時小康状態だったが、雨が再び強くなってきた。これから台風の中心が接近するものとみられる。
・ 午後1時現在、福島県南部から晴れ間が広がってくる。台風の中心は盛岡付近に移動しているものとみられる。盛岡では雨・風との小康状態が続く。
・ 午後2時現在、南部では台風に吹き込む西風が強まる。台風の中心は三陸沖に出たとみられる。強い雨は峠を越えそうだ。後は台風の吹き返しがどの程度来るか。
・ 次の新しい台風が南海上で成長しつつある。また中国大陸には次の低気圧が発達し、今回の台風接近と同じような大気の状態が形成され始めた。また、週末には次の台風が接近する可能性もある。
・ 午後3時現在、日本海側では西風が卓越し、強い雨が残る。
・ 午後5時現在、台風5号の影響はほとんどなくなった。
○9月17日(木)
・ 日本海側には寒気を伴った低気圧が発生し、日本海側を中心に天気がぐずつく。
・ 昨日は福島県川内で200ミリ近い豪雨があった。福島県、岩手県沿岸、青森県下北半島では100ミリを超える監視地点が多く分布する。
・ 台風6号が急速の接近。西からは深い気圧の谷が接近し、前回と同様なパターンとなるのでは。
・ 生育・作柄診断試験区の「むつほまれ」が成熟期に達した。
・ 山形県庄内地方の「はえぬき」が成熟期に達したとみられる。
・ 山形県鶴岡の友人から「恐るべし台風」の題で、台風5号の被害のメールが届く。
「早い人で15日午前中から刈り始めたでしょうか。しかし10時頃には本格的に雨が降りもう稲刈りは出来ません。16日もかなり降りました。しかし、風が無かったので「ひとめぼれ」や「ササニシキ」など比較的倒伏しやすい品種で田圃の一部で傾いてきたかなという程度でした。ところが12:30頃突然強烈な風と前が見えなくなるほどの雨が40分ほど続きました。木の枝や葉っぱが散乱し、植木が根っこから大きく傾きよその家から飛んできたものが落ちていたりしました。その後も雨は降り続き1晩中降っていました。
一方田んぼのほうは、所々で倒伏が見られます。遠くから見てもすぐ分かるような完全な倒伏です。倒伏しない「はえぬき」も大きく傾きました。登熟にはまだまだ時間が必要だったのに残念です。収穫作業のかなりてこずりそうです。とりあえず台風被害の報告まで。」
○9月18日(金) 実態調査
・ 秋雨前線は東北に停滞し、太平洋側を中心に気温が低く、日照のない状態が続く。
・ 台風6号は東シナ海に遠ざかる。
・ 北部太平洋側一帯の登熟状態を調べて回る。不稔が多発しているところや登熟が遅れているところが局所的にある。また、1穂の籾の中でも登熟程度に上部と下部では大きな違いのみられるところもある。稲の環境に対する反応は正直である。
・ 盛岡市の北部では刈り取りが始まっているところもあった。いよいよ出来秋が近い。
○9月19日(土) 早期警戒情報第22号作成、モニター交換会
・ 秋雨前線が東北北部に停滞し、南部は太平洋高気圧の影響で晴れる。
・ 宮城県仙台・古川周辺の「ササニシキ」「ひとめぼれ」が成熟期に達したものとみられる。
・ 松山町のモニターとともに、石巻のモニターを訪問し、酒米を中心に圃場を見学しながら情報交換を行う。われわれを含め9名の関係者が集まり、稲を見ながら楽しい休日の一時を過ごす。
・ 松山町の水稲作柄についても調査対象圃場を中心に観察した。早い水稲は成熟期に達しており、来週から刈り取りが始まるものと思われる。
・ 台風5号の強風と強雨により、松山町から石巻市にかけて一部で倒伏が見られる。
・ 宮城県北部では自然乾燥用の棒が畦畔に設置され始めた。
○9月20日(日) アクセス20,000件突破
・ 秋雨前線が東北北部に停滞し、北部を中心に天気がぐずつく。南部は太平洋高気圧の影響で晴れて気温も高い。
・ 南海上には熱帯低気圧の大きな雲の塊が形成される。今後台風に成長する可能性がある。
・ 宮城県北部や岩手県南部の「ササニシキ」「ひとめぼれ」、また福島県南部や会津の「コシヒカリ」がが成熟期に達したとみられる。
・ 本ページを開設してからのアクセスが20,000件を超え、記念すべき日となる。
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○9月21日(月)
・ 台風7,8号が西日本に接近を始める。西から低気圧が近づき、天気が崩れる。
・ 台風8号は午後に紀伊半島に上陸し、近畿地方を横断中。一方、台風7号は明日四国に接近する予想となっている。
・ 全般に気温は高く、日照不足が顕著となる。
・ 地帯3,5の監視地点の水稲は成熟に達し、刈り取りが始まるものと見込まれる。
・ 生育・作柄診断試験区の「あきたこまち」が成熟期に達する。
・ 松山町の刈り取り調査の件で、宮城県農業センターと調整する。24,25日の両日刈り取りを実施することになる。
・ 山形県農業試験場と研究会の打ち合わせを行う。
○9月22日(火)
・ 台風7号が東北地方を狙う最悪のコースで進んでいる。また、台風8号から変化した低気圧の影響で天気はぐずつく。
・ 高温で日照不足の状態が続き、登熟には不利な条件となる。
・ 青森県津軽地域の「むつほまれ」「つがるロマン」が成熟期に達したものとみられる。
・ 生育・作柄診断試験区の「ゆめさんさ」が成熟期に達した。
・ 9月中旬の気象表をまとめる。全般に気温は平年より高く、また降水量と日照時間も多かった。
・ 午前4時現在、青森県を除くほぼ全域で雨となる。台風7号の大きな雨雲の渦が四国・九州東部にかかり始める。
・ 午前6時現在、台風8号の影響でほぼ全域で雨となる。紫波では1時間雨量が20ミリを超えた。また、宮城県で南よりの風が強まる。また、台風7号の発達した雲が四国や九州にかかり始める。この台風は速度を速めながら、四国から紀伊半島に上陸する予想。
・ 午前9時現在、台風7号は近畿地方の接近、速度はやや早まっている様子だ。東北地方は夕方から影響が出る見込み。
・ 穂いもちの分光計測を行う。測定機器も本日はトラブルなしで動き、実験もはかどる。
・ 台風に備えて、圃場や施設の点検を行う。
・ 午後4時現在、台風は福井市周辺にある。今後日本海沿岸を北上するコースを辿る模様。
・ 本日の気象データを見る限り、台風は勢力を弱めて東北地方を通過した。
○9月23日(水)
・ 台風通過後も寒冷前線が停滞し、天気がぐずつく。太平洋高気圧の勢力は異常に強い。
・ 圃場ならびに施設の状況を調べる。台風による倒伏等の被害は幸いにもほとんど見あたらない。
・ 松山町の坪刈り調査の準備を行う。
・ 生育・作柄診断試験区の「じょうでき」「どまんなか」が成熟期に達した。
○9月24日(木) 松山町坪刈り調査
・ 秋雨前線が停滞し、全般に天気はぐずつく。
・ 気圧配置は8月末の集中豪雨のパターンを示す。
・ 宮城県農業センターと共同で、松山町で22筆を対象に坪刈り調査を行う。ほぼ全筆が成熟期に達していた。役場も作況調査を実施していた。
・ 宿舎でモニターの方と歓談する。
○9月25日(金) 松山町坪刈り調査
・ 秋雨前線が停滞し、西日本では大雨となる。
・ 坪刈りは順調に進み、終了後に雨となる。
・ 農水省統計情報部による9月15日現在の作況概況が発表される。
○9月26日(土) 早期警戒情報第23号作成
・ 前線が東北北部にかかり、全般にぐずついた天気となる。
・ 南海上には低気圧の渦の雲が形成され始めた。今後台風に成長する可能性が高い。
・ 気温は全般に高いが、日照不足の状態が続く。各地ともこの長雨で収穫作業が進んでいないようだ。
・ 昨日発表された15日現在の作況概況は予想通りのものといえる。
・ 生育・作柄診断試験区の「おきにいり」「ひとめぼれ」「はえぬき」が成熟期に達する。数日後には「ササニシキ」が成熟期に達する見込み。「ササニシキ」「コシヒカリ」はこのところの雨で軽微な倒伏が始まる。
・ 種市の友人から、共済の作況調査の結果を知らせるメールが来る。概査ではまずまずの結果がでているが、これから悉皆調査に入るとのこと。
○9月27日(日)
・秋雨前線が日本南岸に停滞する。熱帯低気圧の大きな雲の渦が南海上で成長する。今後の動きが注目される。
・ 岩手県釜石、遠野、紫波周辺では稲刈りが一斉に始まる。
○9月28日(月)
・ 秋雨前線が東北に停滞し、天気はぐずつく。南海上の熱帯低気圧は今日中には台風に成長する予想となっている。
・ 地帯4の一部と地帯6,8を除く、各地帯の基幹品種は今日までにほぼ成熟期に達したものとみられる。各地で刈り取りが始まっているものと予想される。
・ 生育・作柄診断試験区と水管理試験区の収穫調査を行う。期待したいたより穂数が少ない品種が多い。粒の張りはまずまずである。
○9月29日(火)
・ 秋雨前線が南岸に停滞する。台風9号は南海上で発達中。
・ 午前5時現在、北海道内陸部では気温が3〜5度程度となっている。霜害が心配される。東北では10度以下の監視地点はない。
・ 週間予報支援図によると、週末頃から北日本上空に強い寒気の南下が予想されている。
・ 雫石地域では刈り取りが始まる。一方では、まだ青い稲も多くみられる。
○9月30日(水)
・ 秋雨前線が東北に停滞し、天気がぐずつく。各地で雨となり、刈り取りの遅れが心配される。
・ 台風9号は西九州に接近しつつあり、今後の動きが注目される。
・ 生育・作柄診断と水管理試験区の成熟期調査を行う。
・ 各地のモニターに収穫作業の進捗状況を問い合わせる。
・ 花巻・石鳥谷・紫波・盛岡周辺の稲刈りの進捗状況をみる。稲刈りは始まったばかり。倒伏も目立つ。
torigoe@tnaes.affrc.go.jp