水稲冷害研究チーム
1999年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
1月
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○1月1日(金)
・早期警戒業務にとっても、いよいよ新しい年が始まる。
・ アメダス日別気象表にトラブル発生し、データ作成が中止される。
・ 昨年お世話になったモニターの方々に電子メールで年賀状を出す。
・ 山形県最上町のモニターから、年賀メールが届く。ある企業がこのようなサービスを行っている。これからは年賀状もこのような形に変化していくのか。
・ 山形県鶴岡市のモニターから、次のような電子メールによる年賀状が届く。
「あけましておめでとうございます。昨年もいろいろお世話になりました。本当にありがとうございました。鳥越様、ご家族様、チームの皆様のご健康とご多幸をお祈りします。
今年も春になりましたら、毎日HPを見させていただきます。年ごとに内容が充実していくので楽しみにしています。今年も農業に関しては厳しい状況が続くようですが頑張っていきたいと考えています。これからもよろしくお願いいたします。」
○1月2日(土)
・ 早期警戒システムの昨年の10大トピックスを考え、新年の挨拶文を作成する。
・ 12月下旬の気象表をまとめる。東北北部の気温はほぼ平年並み、南部は平年より1度程度高い。太平洋側は降雨が少なく、特に南部は降雨がほとんどない。
○1月4日(月) 仕事始め
・ 場長から年頭の挨拶がある。地域農業試験場にとって、本年は農政改革、行政改革、ならびに科学技術に関する行政監察などを巡り、大きな転換期を迎えることになりそうだ。
・ 宮城県亘理町の友人から次のような年賀の返信メールが届く。
「新年おめでとうございます。米の関税化の受入れ等、自由化に向けてじりじりと外堀が埋められていくなか、この正月は我零細農家の今年の稲作りをどのようにしようかと楽しんで過ごしました。このような状況下、鳥越さんも研究テーマの選定等でご苦労されていることと思います。今年もよろしくお願いします。」
○1月6日(水)
・ 宮城県松山町のモニターから次のようなメールが届く。新年会を行う予定のようだが、成績のとりまとめで出席する余裕はなさそうだ。
「天気と同じ穏やかな正月でした。しかし暮れの米関税化の決定と、9年産の本精算が自主流通米奨励金分しか精算されず、今後の稲作経営に不安を感じる年の始めとなりました。 今年は卯年ということなので、この際ピョンピョンハねまわてい来たいと思います
ので、今年も宜しくお願い致します。」
○1月7日(木)
・ 盛岡にしてはかなりの積雪がとなる。これから第1級の寒波が来週はじめにかけて到来する予報。日本海側や山間部では大雪が予想されている。
○1月8日(金)
・穂いもちの航空機実験を共同して実施した民間航空測量会社の担当者が来室。多波長域画像解析の結果について打ち合わせた。データは良質で、一瞬の機会をうまくとらえてデータを収集した結果は満足のいくものであった。
・ 宮城県松山町のモニターから記念すべきメールが届く。聞き取り調査時に聞き忘れていたことを問い合わせた。
・ 岩手県北上市のモニターから次のような年賀のメールが届く。
「昨年は色々ご教示下さいましてありがとうございます。暮れに送り下さいました資料興味深く拝見しました。私のような一般農家は、その年の作柄で良い年悪い年と決めてしまいがちの経営です。今後もより良い研究に励み下さい。」
○1月9日(土)
・前中嶋場長の訃報が届く。早期警戒システムにご理解があっただけに、悲しい知らせだ。
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○1月12日(火)
・ 東北地域のひまわり画像と推定日射量分布画像を提供いただいている仙台リサーチセンターのホームページが昨日新しく改訂され、今まで以上の豊富な情報提供が始まった。
・ 国際協力事業団から稲作コース(アフリカ・中近東対象)の水管理の講義の依頼が来る。
○1月13日(水)
・ 仙台リサーチセンターの友人から次のようなメールが届く。
「遅ればせながら、ホームページ等の改善を始めたところです。より使いやすい環境を整えていきたいと考えておりますのでご意見ご要望等がありましたらお申しつけ下さい。今後ともよろしくお願いします。」
○1月15日(金)
・ 1月上旬の気象表をまとめる。平均気温は1〜2度程度低く経過した。
・ 宮城県石巻のモニターが作った古い品種からできた新酒の初しぼりが今日盛岡市内の酒造会社で行われるというので見学に行く。私たちには有名な南部杜氏さんにお会いすることができ、感激する。時期的にとても忙しい中、酒造りの過程を丁寧に見学させていただき、初しぼりの純米吟醸酒を試飲する。昨年の7月中旬の低温時に、深水管理の徹底をお願いし、収穫前にみたみせていただいた稲が無事最終産物まで到達した感慨を、モニターの方は「自作の米がこのような酒になり、なにやら恥ずかしいような気持ちだ」と表現された。
・ 岩手県久慈のモニターから、新年の次のようなメールが届く。
「鳥越さん、新年明けましておめでとう御座います。返事が送れて、ただただ恐縮しております。実は、昨年暮からマザーボードの交換から始まり、HDDの増設、Win98のインストールと、PCを自作するのと同じ工程を踏んでおりまして、このごろやっと安定した次第です。CPUは166を200Mzと対して変わりませんが、グラフィックカードがRiva128と少し早くなりました。
五月の後半のヤマセは割合、ハッキリしていて宜しいかと思いますが、お仕事の方との兼ね合いがつきますか?今年こそ、これがヤマセだ!といえる映像が取れるといいですね。
遅くなりましたが、本年も有用な情報提供をお願いします。」
○1月19日(火) 総合研究部成果検討会
・ 本年度の試験研究成果の検討会が行われる。
○1月20日(水)
・ 福島県農業試験場来室。航空機多波長域走査センサによる穂いもち発生状況の解析画像を検討する。
・ 山形県最上町のモニターから次のような要望が来る。食味に関するデータは残念ながら取っていない。盛岡には不向きな品種もあるため、品質データを示すと品種のイメージダウンになる場合もあり得る。
「今年も、よろしくお願いします。さて、春に向けて「生育監視圃場この1年(98年版)」の準備を進めていることと思います。集計表の中に、食味「タンパク、アミロース、脂肪酸、食味値(メーカー記載)」値を品種ごとに記載できないものでしょうか?(別途、品種別・年ごとの食味推移でもいいですが・・・)収量もそうですが、気候でかなり違ってくる気がします。チェックデータの、資料にしたいと思っています。
今年は、生育量に合わせて、食味にも力を入れていきたいと考えています。別の意味でも、全天候型の稲作を目指したいと思っています。ご検討ください。」
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○1月21日(木) 総合研究第4チーム成績検討会
・ 本日、地域総合研究「早期警戒」プロジェクトの本年度成績と次年度計画の検討会が行われた。夜は幹部も集まってにぎやかに慰労会。
○1月22日(金)
・ 1月中旬の気象表をまとめる。平均気温は平年より1度前後高い。最低気温が平年より1〜3度高いためによる。
・ 東京にお住まいの方から、次のような激励のメールが届く。
「私は東京に住んでいます。毎日お米を食べています。農家だけでなく、冷害を研究する方たちがいるお陰で、お米がおいしく食べられる。ありがたいことです。このホームページは、データだけでなく、その見せ方の工夫がよくできているので、大変感心いたしました。将来は私も農業をやりたいと思っています。お米作りもやってみたい。そのときは、いろいろ教えてください。(今は年に40日ほど岩手県で畑仕事をしています)では、皆様のご活躍とご健康を祈っています。」
○1月25日(月)
・ 東京のフジテレビから、岩手県石鳥谷の「たろし滝」の豊凶占いに関する問い合わせがある。
○1月26日(火) 全場試験研究成果検討会
・ 全場の室長クラス以上が集まり、本年度の試験研究成果と次年度以降の研究計画に関する検討会(第1日目)が行われる。
・ 盛岡では気温も平年より3度程度高く経過し、融雪も早く春のような気配が感じられる。
○1月27日(水) 全場試験研究成果検討会
・ 昨日に続き、本年度の試験研究成果と次年度以降の研究計画に関する検討会(第2日目)が行われる。
○1月29日(金)
・ 早期警戒のプロジェクト研究を所管する本省農林水産技術会議事務局地域研究振興課長が来場され、「早期警戒システムのホームページ」の開発状況を視察された。
・ 早期警戒プロジェクトは本年度中間評価が外部委員によって行われる。そのための資料作成に追われる。
○1月30日(土)
・ 大阪の寿司屋さんから、久しぶりに次のようなメールが届く。
「久しぶりにメールを出せるようになりました。パソコンを95から98に変えることに失敗し、又、元の95に戻すにも手こずり蓄積したデータも操作間違いで消滅。やはり、自分には紙と鉛筆が向いていると、自己嫌悪に陥り、小さい頃、自転車の乗り方、釘の打ち方まで教えた長男も工学部1年、今は立場が逆転し、頭を下げて教えてもらいながら、やっと復活できました。
暦の上では大寒に入り、大阪でも大寒にふさわしい冷え込みです。関西、特に大阪では、節分には寿司屋にとってありがたい「巻きずしの丸かぶり」 をする風習があります。私も詳しい事は知らないのですが、戦前花柳界で芸者衆が「巻きずしを恵方に向かって黙って丸かぶりすると幸福がくる」との話が25年程前にテレビ、ラジオで取り上 げられ、大阪の海苔屋の組合が仕掛けてきたのがきっかけだったと記憶しています。節分は大阪の寿司屋にとって暇になる時期だけに大助かりです。
岩手はまだまだ、寒いのでしょうね ご慈愛の程。」
○1月31日(日)
・石巻のモニターが大阪の寿司屋さんと意見交換したいとのことで、お願いしてみた。次のようなメールが届く。早々に転送する。
「鳥越さんは朝が早いのですね。私も朝の早いのは苦にはならないのですが、暗いのが嫌いで、目は覚めていても冬は外が明るくなるまで、布団の中で待っている。少々変わり者です。石巻の方にお伝えください。大した知識もありませんが、私でお役に立てる事でしたら、いつでも歓迎です。メールをお待ちしています。」
torigoe@tnaes.affrc.go.jp