水稲冷害研究チーム

1999年編集長日誌


この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。


6月

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○6月1日(火) 
・ 移動性高気圧に広く覆われ、好天が続く。
・ 500hPa高度場の予測(6月5日)によると、偏西風は日本付近で大きく蛇行し、オホーツク海高気圧の発達を示唆する。
・ 週間予報支援図(31日)によると、今後強い寒気の南下は予想されていない。
・ アメダス1キロメッシュ利用システムにトラブルが発生する。復旧を配信先に依頼する。
・ 福島県農試から稲作情報第2号がメールで届く。早々に情報更新する。
・ 仙台管区気象台気候・調査課統計係から、先月の天候についてまとめた報道発表資料がメールで届く。
・ 開発を依頼していた「葉いもち予察画像情報」が完成し、近いうちに提供ができる。
・ 明日行われる「早期警戒システム」のプレスリリース用の資料を準備する。生産者の方々からのご教示を期待したい。
・ 山形県鶴岡のモニターK氏から、生育調査のデータが届く。
「先日(5月26日)は遠いところお出で頂き本当にありがとうございました。その頃から日照も十分有り、稲の成育はすこぶる順調です。それでは6月1日のデータを報告致します。」


○6月2日(水) 「早期警戒システム」報道関係への発表会
・ 気圧の谷の接近で、天気は下り坂となる。
・ 500hPa高度場の予測(6月5日)によると、昨日の予想とはやや異なり、偏西風は東西流となり、オホーツク海高気圧の発達は予想されない。
・ 台風3号が発生する。
・ 午前10時から、「早期警戒システム」の報道関係への発表会を行う。生産者の方々から、要望が多数来ることを期待したい。
・ 東北農政局から水温データがファクシミリで届く。水温情報の更新を行う。
・ 仙台管区気象台気候・調査課統計係から、春の天候についてまとめた報道発表資料がメールで届く。月別と季節別東北地方の天候(速報)は図表の鮮明さを活かすためにPDFフィイルで提供することにする。
・ 松山町モニター両氏に、先日の調査結果とモデルによる予測値を報告する。
・ 山形県鶴岡市のモニターK氏から、地域の水稲の生育状態を知らせるメールが届く。モニターの生育状況は地域の中でも早い方に位置するという。
・ 岩手県種市のモニターから、やませ情報とテレビ放映の知らせが届く。
「鳥越さん今日は。隣村の侍浜で,少しヤマセが来たとの事IBCラジオで話していました。昼のNHKを見ていたら,鳥越さんが出ていてチ−ムの活動内容の説明をしており,懐かしさを覚えました。」

報道関係者への発表会

○6月3日(木) 第1回生育調査
・ 前線が通過し、天気は回復に向かう。
・ 週間予報支援図(2日)によると、北日本への強い寒気の南下は予想されていない。
・ 人事院関係者の視察があり、「早期警戒システム」を紹介する。
・ 秋田県予察情報(第3号)が発表される。
・ 5月下旬の気象表をまとめる。気温は比較的高く経過した。
・ 生育・作柄診断、水管理試験区の第1回目の葉齢調査を行う。葉齢は5.2〜6,2(不完全葉含む)に分布する。葉齢の進んだ個体では、第3葉からの分げつが現れ始める。これに基づいて、葉齢進度経過を追跡し、ホームページに発育経過を掲載する予定。
・ 山形県庁に勤務する友人から、メールが届く。
「ご無沙汰しております。HPのメニューも見るたびに充実してきて、ご苦労の様子がうかがえます。ある村では、“今年のこぶしの花が上を向いて咲いたので干ばつだ”と言っているようです。どうなることやら。情報を活用させていただきます。今後もよろしくおねがいします。」
・ 宮城県亘理町の友人(ホームページ開設直後に最初にメールを頂いた方)から、生育状況を知らせるメールが届く。
「私の稲の生育状態ですが、田植え後の気温が高めに経過しているせいか生育は順調です。分けつも2本程度出ているものが多いようです。昨年の前期の生育と似ているように感じられます。」


○6月4日(金) 全場さなぶり
・ 梅雨前線が北上して、南から暖かい空気が入り、天気はぐずつく。
・ 500hPa高度場の予測(6月9日)によると、偏西風は東西流となる予想である。
・ 週間予報支援図等によると、北日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。8日頃から一時的にオホーツク海高気圧が北海道の東海上に形成される可能性もありうるか。
・ 生育・作柄診断試験区の第6葉にマークを付ける。生育の早い個体で、第3葉からの分げつが時々目に付く。また、イネミズゾウムシも観察できる。
・ 仙台管区気象台の予報官から、1か月予報が届く。内容が前回よりもさらに充実し、スタイルが変化する。さらに内容の充実を図る考えのようで、スタイルが固定した段階で、神田君に入力支援システムを変更してもらうことにする。取りあえず、PDFファイルでの提供する。また、予報官から、オホーツク海高気圧の発達に関するコメントがある。本日の週間予報資料では、同高気圧の発達は予想されていないとのことだ。
・ 山形県最上町のモニターから、鷺による苗の踏みつけによる被害の状況が報告される。森林総合研究所(在盛岡)の鳥獣関係に詳しい友人に問い合わせたところ、鷺が寄ってくることは、そこに小動物が多く生息していることを意味する。したがって、そのような田んぼは生態的に恵まれたものといえる。テープ等を貼り、物理的な障害をつくることは少しは効果が期待できるが、決定的な被害回避にはならない模様。小動物をいなくすることが決定的な効果を示すが、推奨できることではないと思う。直播水田のカモの被害はよく聞くが、保護鳥の鷺までが悪さをするとは思ってもいなかった。
・ 宮城県亘理町の友人から、育苗管理と移植作業の労力を削減したい。収量に影響しない範囲で、単位面積当たり株数と1株当たり植え付け本数を減らすために参考になる情報提供をお願いしたいとの依頼がある。今後、これに関係する研究成果をレビューして、技術情報に加えたい。


○6月5日(土) 早期警戒情報第7号
・ 寒冷前線が通過するため、天気はややぐずつく。
・ 週間予報支援図によると、8日頃に北日本に寒気の南下が予想されている。
・ 早期警戒情報第7号を作成、更新する。週の後半にどのような気圧配置になるか、現時点では予測できない。いもち病に関して、取り置き苗の処分を注記する。
・ 福島県農試会津支場から、技術情報がメールで届く。
・ 東北農政局渇水対策連絡会議の『渇水ニュース』が届く。東北地方のダム貯水状況は5月17日現在ほぼ平年並みに推移しているとのことだ。
・ 山形県鶴岡市のモニターK氏から、接続に時間がかかるというメールが届く。
「先日のプレスリリースの様子、NHKのニュースで見ました。最近はアクセス件数が特に増えているのでしょうか。朝早い時間帯でも繋がりにくい時があるのですが、アクセス件数増加と関係有るのでしょうか。」(発表後、アクセス件数は倍増したが、??)


○6月6日(日) 
・ 前線が近づき、天気は下り坂となる。
・ 500hPa高度場の予測(6月10日)によると、オホーツク海高気圧の発達を示唆する。
・ 週間予報資料(4日)によると、梅雨前線が日本南岸に停滞し、いよいよ本格的な梅雨に入る予想となっている。
・ NOAAの海面水温平年偏差図(6月5日)では、大きな変化は認められない。オホーツク海の海面水温は平年よりかなり低い状態が続いている。
・ 青森県から、予察情報第3号が届く。
・ 葉いもち予察情報提供の準備を進める。
・ アクセス数が27,500件を超え、最近4週間では昨年比200%を超える。
・ 山形県最上町のモニターY氏から、鷺が苗を踏み荒らし、取り置き苗で補植をしたとのメールが届く。また友人の直播栽培の苗が腐る症状が出ているとのこと。昨年は総合研究第1チームの秋田県仙北での直播は順調に苗立ちし、600kg以上の収量を得た。、本年は今まで気づかなかった不安定要因が摘出されるのか?
・ 宮城県松山町のモニターO氏から、生育調査結果に関するコメントが届く。
「変わらずいい天気で、一雨ほしいです。調査の結果で生育が停滞していたとのことですが、分けつがでない事で感じています。又、我が家の圃場以外でも見られ、水管理による違いかなとも思います。」


○6月7日(月) 全域で梅雨入り
・ 梅雨前線が北上し、ほぼ全域で雨となる。
・ 仙台管区気象台は、東北地方が本日梅雨入りしたとみられると発表する。
・ 500hPa高度場の予測(6月11日)によると、偏西風は東西流となり、オホーツク海高気圧の発達を示唆するものとなっていない。
・ 青森県は海風が入り、気温が上がらなかった。
・ 週間予報資料(5日)によると、梅雨前線が日本南岸に停滞し、いよいよ本格的な梅雨に入る予想となっている。
・ 恩師渡部忠世先生が主宰する「農耕文化研究振興会」にホームページ(http://www.d1.dion.ne.jp/~nobunken/)があることを定期通信で知る。早々に拝読し、メールを出す。
・ NTT古川と明日のISDN設置について、最終確認をとる。


○6月8日(火) 松山町モニターのパソコン設置
・ 前線は東海上に去り、高気圧に覆われ、天気は南部を中心に回復する。
・ 500hPa高度場の予測(6月12日)によると、偏西風は東西流となり、オホーツク海高気圧の発達を示唆するものとなっていない。
・ 松山町で新しくモニターになっていただける2方に、ISDN、パソコン、インターネット環境を整備する。一方は、10ヘクタール以上の水稲作を主に経営、またもう一方はイチゴと水稲の複合的経営を実践している専業農家である。早期警戒システムが生産者の方々に利用できるように、種々ご指摘を頂く予定。
・ 松山町のモニターの「ひとめぼれ」圃場の生育調査を行う。分げつ期に入り、圃場は一面緑の絨毯となる。現在8〜9葉期(不完全葉を含む)に達している。比較的順調に生育が進んでいる。
・ 京都にある農耕文化研究振興会渡部先生の秘書(学生当時お世話になった方)から、メールが次のようなメールが届く。「さっそくに電子メイルをありがとうございました。編集長日誌はなかなかユニークですね。日々の記録、楽しいとはいえ大変なことと察します。関西は入梅しましたが、今年は空梅雨で、暑い日が多いようです。渡部先生が、よろしくお伝え下さいとのことです。おからだ大切に。」
・ 山形県鶴岡市のモニターK氏から、生育状況を知らせるメールが届く。「田圃の方は天気に恵まれ順調です。葉色も最高レベルまで上がっているようです。最近は雨も時々降るので畑の枝豆のどんどん伸びてきています。それと同じく雑草も伸びてきて草刈に追われる毎日です。2日後に生育調査のデータを送りますのでよろしくお願い致します。」

私のパソコンだ!?

○6月9日(水) 葉いもち予察情報の試験公開始める
・ 移動性高気圧に覆われ、概ね好天となる。寒気が入るため、所によって強い雨となる。
・ NOAAの海面水温平年偏差図(8日)によると、海面水温の大きな変動は認められない。
・ 500hPa高度場の予測(6月13日)によると、偏西風は東西流となり、オホーツク海高気圧の発達を示唆するものとなっていない。
・ 週間予報支援図(8日)では、北日本上空に強い寒気の南下は予想されていない。
・ 新生育予測モデルによる予測値と6月3日の実測値を比較したところ、12品種に関して高い精度で予測されていた。
・ 水管理試験区の葉齢マーク。(生育・作柄試験区と共に、追肥:8日、イネミズゾウムシ防除剤:9日施用)
・ 葉いもち予察情報を本日から公開する。モニターの方々に新しく情報提供を始めたことをメールで連絡する。また、病害生態研究室特別研究員の小林さん(いもち病リモセンを共同で研究している)に本年度の葉いもち病発生について専門的見地からの監視をお願いする。
・ 葉いもち予察:7日に感染好適条件が山形県天童〜上山市周辺、岩手県一関周辺に出現したものと推定される。8日:好適条件は全域で出現しなかったものと推定。
・ 山形県最上町のモニターから、稲作情報と直播水田の画像(苗が腐れ欠株が生じている状況)が届く。
 「昨日雨は、稲にも畑にも恵みの雨になりました。山間部の、田植えが遅いところは除草剤散布していました。今年は春からそうでしたが、両極端の天候サイクルでしたので天気が続き過ぎたので逆に心配していました。10日に、2回目の生育調査をしますが順調のようです。ただ、水温がずっと高かった為に葉の先が少し赤くなった(除草剤の薬害とガスか?)所も有りますが、全体的には全く影響ないと思われます。また、LPタイプ一発肥料を使用している水田は(私は未使用)、特に肥料が効きすぎている感が有ります、天候が崩れたら本当に葉いもち心配です。先日のTV放送、見られなくて(知らなくて)残念でした。」
・ 宮城県亘理町の友人から、葉いもち予察情報についてコメントのメールが届く。
「なかなか見やすく出来ており、防除実施を決定する際の心強い援軍になることでしょ
う。」
・ 北海道で獣医の勉強をしている娘から、ホームページをみたとのメールが届く。
「ホームページも見てみました。パパの顔がのっているところは思わず笑ってしまいました。頑張っているなあ・・・鳥越編集長。今日は天気がとてもよいです。暖かいです。いまが北海道で一番良い季節だね。」

私も使うよ!

○6月10日(木) 
・ 移動性高気圧に広く覆われる。放射冷却のため、午前3時現在、監視地点のうち山形県肘折、福島県川内は5度以下となる。岩手県藪川は1度となっている。霜害が懸念される。昨日は盛岡の南にある矢巾町付近で雹が降った模様。
・ 午前4時現在、気温は山間高冷地で3〜6度程度に下がる。
・ 500hPa高度場の予測(6月14日)によると、偏西風は北上し、一時的に暖かい空気が入ることを示唆する。
・ 週間予報支援図(9日)では、今後北日本上空に暖かい空気は入ると予想されている。
・ 山形県防除所から、発生予報第4号は発出される。
・ 葉いもち予察手法を開発した越水さんに電話で、葉いもち予察画像がホームページで公開されていることを報告する。たいへん喜んでおられた。
・ 山形県最上町のモニターから、葉いもち予察情報についてコメントが届く。
「大変見やすいようで、参考にさせていただきます。特に、県別のはデータが乗れば前後様子が一目で確認できそうなので楽しみにしています。どうしても、画像だけだと重いので回線混んでいるとき大変です。この好天、崩れた時が心配なので期待しています。”図説”の「やませと水温の変化」ですが、表示が変になります。確認の上、PDF版もお願いします。」
・ 山形県鶴岡市のモニターから、生育調査結果と生育状況に関するメールが届く。
「葉色も上がっています。葉幅も広がり力強く見えます。20日まではいもち防除剤を散布するようにとの情報も入っています。それに向けて作業日程を考えているところです。また、いもち予察情報も興味ある内容です。使わせて頂きます。」


 
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○6月11日(金) 県提供情報もPDFファイルで
・ 移動性高気圧に広く覆われたが、寒気が入り局所的な雷雨がある。
・ 500hPa高度場の予測(6月15日)によると、偏西風は東西流となり、オホーツク海高気圧の発達を示唆するものとなっていない。
・ 週間予報支援図(10日)によると、北日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・ 6月上旬の気象表をまとめる。地帯1と7は気温も高く、日照時間も平年比140%前後となっている。他の地帯はほぼ平年並みに推移。青森県六ヶ所の日照時間は平年比170%となり、本年は“やませ”が少ないことを如実に物語る。
・ 葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件は全地域で昨日出現しなかった。
・ 宮城県から稲作情報がメールで届く。PDFファイルで提供できるように、神田君に編集支援システムを改良してもらう。
・ 仙台管区気象台予報官から、1か月予報とオホーツク海高気圧に関するコメントが届く。極東東西指数の予測結果を教えて頂くようお願いしたら、調査官からメールで予測画像が届く。
・ 早期警戒情報第8号の作成準備を行う。
・ 岩手県種市町のモニターから、霜害はなかったとの返信メールが届く。
・ 山形県最上町のモニターから、生育調査の結果が届く。最上町も霜害は出なかったようだ。
・ 宮城県松山町のモニターT氏からメールが届く。「ようやく梅雨らしいお天気になってきました。12日13日と農場において、今年第1回目の消費者のたまねぎ収穫体験を行います。消費者の方と交流する事が出来、いろいろ勉強にもなります。てるてるぼうずを、つるしておきましょうか・・・・」
・ アクセス件数が28,000を超える。


○6月12日(土) 早期警戒情報第8号
・ 帯状の移動性高気圧に覆われ、好天となる。松山町のモニターのたまねぎ収穫体験会も盛会に終わることだろう。
・ 500hPa高度場の予測(6月16日)によると、偏西風は東西流と予想されている。
・ 週間予報支援図(11日)によると、16日以降北日本上空に寒気が入る予想となっている。
・ 早期警戒情報第8号を作成する。高温に経過する予想なので、異常還元に伴う有害ガスや有機酸の生成を加える。また、葉いもちについては、6月7日に一部地域で感染好適条件がでたことを指摘する。
・ 葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件は全地域で昨日出現しなかった。
・ 山形県最上町のモニターからの宿題:図説「“やませ”による水田水温の急激な低下」を作成する。
・ 岩手県から技術情報がファクシミリで届く。
・ 宮城県の予察情報入手。


○6月13日(日) 
・ 移動性高気圧に広く覆われ、好天が続く。気温も上がり、夏のような天気となる。西から寒冷前線が近づきつつある。
・ NOAAの海面水温平年偏差画像(12日)によると、大きいな変化はみられない。気象庁はラ・ニーニャ現象を数日前の速報で確認する。北海道沿岸のオホーツク海の海面水温が正偏差に変わる。
・ アクセス数が28,000件を超え、最近4週間では昨年比210%となる。
・ 生育・作柄診断試験区は最近の高温で藻が発生する。最近ではあまりみられないことだ。
・ 葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件は全地域で昨日出現しなかった。


○6月14日(月) 生育・作柄診断試験区の第3回目調査
・ 移動性高気圧に覆われ、好天が続く。気温も上がり、夏のような天気となる。
・ 500hPa高度場の予測によると、15日頃から16日にかけてオホーツク海に気圧の峰が形成される可能性を示唆する。
・ 週間予報支援図(13日)によると、19日頃に北日本上空に寒気が南下する予想となっている。
・ 週間予報資料(13日)によると、18日頃からオホーツク海高気圧が形成され、東北地方にも影響を及ぼす模様。
・ 作柄診断の統計モデルを準備する。各地帯の作柄の状況を予測する。
・ 葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件は全地域で昨日出現しなかった。
・ 生育・作柄診断試験区の生育調査を行う。葉齢(不完全葉を含む)は7.5〜8.5の範囲にあり、分げつも個体当たり数本発生し始めている。
・ 業務科の新人研修で早期警戒システムを紹介する。
・ 県北部の農協で水稲の技術指導を担当している方から、メールが届く。いもち病の情報とか低温の予想とか、現場に参考になる情報なので指導会などに利用させて下さいとのこと。大変嬉しいメールである。早期警戒システムを一緒に作っていきませんかとモニターを依頼する。
・ 宮城県石巻市のモニターから、生育調査結果と水稲の生育状況に関するメールが届く。
「葉イモチの予察情報はとても見やすいです.石巻では、ひとめぼれの生育の早いものに色落ちしてきているものが見受けられます.」

生育・作柄診断圃場、いよいよ本番突入!

○6月15日(火) 
・ 寒冷前線が近づき、天気は下り坂となる。
・ 500hPa高度場の予測によると、16日にオホーツク海に気圧が形成される可能性を示唆するが、一時的なものでその後は偏西風の流れは東西流となる予想。
・ 昨日の週間予報支援図によると、18日前後に北日本上空に寒気が南下する予想となっている。
・ 昨日の週間予報資料によると、17日頃から梅雨前線が北陸・東北地域まで北上し、オホーツク海高気圧が張り出す予想となっている。
・ 葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件は全地域で昨日出現しなかった。
・ 図説:いもち病の主因と誘因を作成する。
・ 作柄診断の統計的モデルによる現時点での評価を行ったところ、各地帯ともほぼ順調な気象経過であったといえる。しかし、これからの天候が作柄を大きく影響する。
・ 東北大学の川村教授(NOAA画像や仙台リサーチセンターの推定日射量画像を提供頂いている先生)から10月21日に研究会を開催したいとの電話がある。
・ 東北農政局から「渇水ニュース(構造改善局計画調整室発行)」がファクシミリで届く。東北地域63ダムの有効貯水量は1,252,126千立方メートルで、6月1日現在972,272千立方メートルであり、貯水率77.6%(平年比102.3%)である。ほぼ平年並みの貯水率が確保されているようだ。


○6月16日(水) 
・ 寒冷前線が南下し、日本海側から雨が降り出す。
・ 500hPa高度場の予測(20日)によると、偏西風の流れは東西流となる予想。
・ 昨日の週間予報支援図によると、17日前後に北日本上空に寒気が一時的に南下する予想となっている。
・ 昨日の週間予報資料によると、19日頃から北海道東海上に高気圧が形成され、数日その状態が続く予想となっている。この高気圧は暖かい空気をもつものか、週間予報では気温が上がる予想だ。
・ 最高気温が2〜5度程度高く、平均気温は2〜3度程度高く推移している。日照時間も平年よりかなり多い。
・ 試験区に稲が日々姿が変わる。無窒息の葉色が他とは明らかに淡くなる。稲が窒素を盛んに吸い始めたことが分かる。
・ 葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件は全地域で昨日出現しなかった。
・ 東北農政局から、水温計測データが届く。
・ 青森県から水稲の生育調査結果が届く。
・ 東北農政局から、7月9日の稲作中間検討会の出席に関する問い合わせがある。
・ 岩手日日新聞社から、葉いもち発生予察情報と生育進度予測情報がいつから公開するのかとの質問が電話で来る。葉いもち情報は9日から公開、葉齢進度予測情報は25日をめどに作業を進めていると返事をする。なお、葉いもち予察結果の帳票は今週末には提供できる見込み。
・ 宮城県松山町のモニターOB氏から、水稲の生育状況を知らせるメールが届く。18日に生育調査に伺う予定。「稲は圃場ごとの色が出てきました。茎数の多い圃場は色が落ちてきました。生育調査圃場はまだ回復していませんが、田植えの早い順に生育が良いようで稲の色が濃くなってきました。肥料の特徴かと思います。天気が良くていいのはドロオイ虫の発生が収まったくらいです。」
・ 山形県最上町のモニターYH氏から、「図説:“やませ”による水田水温の急激な低下」のPDF版に欠落部分があるとの指摘を受ける。また、生育予測結果の公開はいつ頃になるかとの質問。(来週をめどに準備を進めている)


○6月17日(木) 
・ 梅雨前線が停滞、南部・中部を中心に雨となる。
・ NOAAの海面水温平年偏差画像(12日)によると、大きいな変化はみられない。日本付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・ 500hPa高度場の予測(20日)によると、偏西風の流れは東西流となる予想。オホーツク海に気圧の峰が形成される。
・ 昨日の週間予報支援図によると、17〜21日頃まで北日本上空にかなり強い寒気が南下する予想となっている。
・ 葉いもち予察情報:昨日にかけて広い範囲で降雨があったが、雨が強すぎて感染好適・準好適条件は山間部で散発的に発生したに止まった。
・ 図説:「いもち病菌の増殖過程」を作成する。
・ 新しい生育予測モデルによる生育情報公開に向けて準備する。
・ 石巻市のモニターOT氏から、生育と作業状況についてメールが届く。「もう少しでくろ草刈りがおわります。去年、基盤整備後の転作田に白鳥の餌になる“まこも”が多数発生しました。人間のえさにはならないので必死に除草しているこのごろです。」
・ 松山町のモニターOT氏から、水田の状況を映した画像が試験的に送られてくる。


○6月18日(金) 
○ 18日(金)
・ 梅雨前線が日本付近に停滞し、東北南部は雨となる。
・ 500hPa高度場の予測(22日)によると、偏西風の流れは東西流となる予想。オホーツク海に気圧の峰が形成される。
・ 昨日の週間予報支援図によると、21日頃まで北日本上空にかなり強い寒気が南下する予想となっている。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察では、福島県柳津町・三島町付近に感染好適条件が発生したと予想される。
・ 警戒メッシュにトラブル発生。修復を情報提供先に依頼する。
・ 生育調査のため松山町へ行く。生育調査をしてみると、前回とは見違えるような勢いのある稲である。モニター4氏を訪問する。モニターのうち2人は、無人ヘリによる葉いもち予防粒剤の散布に追われている。また1人は転作のソラマメの初収穫に取りかかっていた。イチゴを生産しているモニターは、イチゴが終わり一息入れているところだ。専業農家の方々はいつも忙しい。
・ 福島県早期警戒関係者から、水温データの間違いを指摘され、早々に改正する。
・ 仙台管区気象台の予報官から、1か月予報資料とオホーツク海高気圧の発生に関するコメントがメールで届く。1か月予報を更新する。
・ 松山町のモニターTK氏から、作業の状況を知らせるメールが届く。
「先日の玉ねぎ収穫祭は、お天気がよかったのも幸いして、初日から完売という盛況ぶりとなり、2日目頭をかかえることとなりました。14日からは、ヘリコプターによる防除作業の手伝いをしています。いまのところ、好天続きで葉いもちは見られないようです。」

モニターと生育状況を話し合う

○6月19日(土) 早期警戒情報第9号
・ オホーツク海に高気圧が移動し、海風が入り太平洋側では気温が下がる。今夏になってはじめてオホーツク海高気圧が形成される。
・ 早期警戒情報第9号を作成する。今後、オホーツク海高気圧の影響で太平洋側を中心に一時気温が下がるものと予想する。
・ 500hPa高度場の予測(23日)によると、オホーツク海に気圧の峰が形成される予想となっている。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察では、福島県沿岸部に感染好適条件が発生したと予想される。


○6月20日(日) 
・ 梅雨前線が東北南部にかかり、南部を中心に雨となる。オホーツク海高気圧は北海道の北に位置し、やませが入る。気温は低く経過する。
・ 福島県と青森・岩手両県の沿岸部では、昨日の最高気温が20度を超えなかった。
・ 500hPa高度場の予測(24日)によると、オホーツク海に気圧の峰が引き続き形成される予想となっている。
・ NOAAの海面水温平年偏差画像(19日)によると、大きいな変化はみられない。日本付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ アクセス数は28,600件を超え、最近4週間の対昨年比は200%。


 
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○6月21日(月) 生育調査(第4回目)
・ 北海道付近にある高気圧に覆われ、好天となる。気温は沿岸部を除いて上がる。
・ 東北南部と太平洋側沿岸部で、昨日の最高気温が20度を超えなかった。
・ 週間予報支援図(20日)によると、北日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・ 週間予報資料(20日)によると、26日頃からオホーツク海高気圧が明瞭に形成される予想となっている。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ 生育・作柄診断試験区の生育調査を実施する。葉齢は8.8〜9.8程度、第7葉(不完全葉含め)葉腋から分げつが認められる。ほぼ順調に生育している。
・ 仙台管区気象台の調査官から、3か月予報がメールで届く。前回のものと様式がかなり異なり、神田君に入力支援システムを改変してもらうが、調査疲れのため更新するのに大騒ぎとなる。気象台は予報資料を分かりやすく改良するよう努力されている。
・ 3か月予報によると、7月の気圧配置の特徴にはオホーツク海高気圧の発達が指摘されていない。8月に寒気の南下が予想されている。平穏な夏になれば幸いだ。
・ 岩手県から技術情報がファクシミリで届く。
・ 山形県鶴岡市のモニターから、生育調査の結果と稲の様子を知らせるメールが届く。
「ここ数日、曇りとか雨の日が続き肌寒い日が続いています。稲の方は余計な分けつを押さえる為に深水気味に管理しています。茎1本1本は大変充実しています。いもちの予測マップも赤い地域が増えてきている様ですので、今日風がやんだら予防粒剤を散布します。」
・ 山形県最上町のモニターから、生育調査の結果がメールで届く。葉いもちの予防粒剤の散布が終わったとのことだ。
・ 宮城県岩出山町の閲覧者の方から、次のようなメールが届く。
「宮城県の岩出山町でお米を10haほど作付けしております。以前より、そちらのHPを稲作の参考にさせていただいております。平成五年度の大冷害の以前から、冷害を予防策として、6月下旬に珪酸カリ肥料を反あたり60kg散布をし、深水栽培をしています。また珪酸カリ肥料を使用すると栽培のコストが高くなるので、過燐酸石灰を反あたり60kg散布し、以後深水栽培をしています。これが大変効果があるようです。作業が大変ですが....。私にもHPがありますので、是非一度遊びにきてください。お米のコンテンツはありませんが、寒さを生かした凍り豆腐のHPを中心として趣味のページを作ってあります。http://www.lares.dti.ne.jp/~komatuya」(興味深い冷害対策技術なので、一度お話を伺いたいとお願いする。)


○6月22日(火) 
・ 梅雨前線が北上をはじめ、南部から天気は下り坂。中国大陸に低気圧の大きな渦が形成され始める。
・ 地帯5では、気温が平年より低い状態が続く。
・ 500hPa高度場の予測(25日)によると、オホーツク海高気圧が発生する可能性を示唆する。
・ 週間予報支援図(21日)によると、北日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ 6月中旬の気象表をまとめる。気温は日本海側ではほぼ平年並み、太平洋側ではかなり高く経過した。降水量が太平洋側を中心に極端に少なかった。
・ 青森県の生育進度情報を更新する。
・ 新しく開発した生育予測モデルに基づく情報提供の方法を検討する。モニターの方々に提供する情報の見本画像をメールで送信する。
・ 宮城県岩出山町の生産者の方から、モニターを引き受けて頂けるとのメールが届く。幼穂形成期頃にお邪魔して、稲の姿を見せていただき、栽培技術についてお話を伺う予定。

品種:ひとめぼれ、9.1葉期(不完全葉含む)

○6月23日(水) 
・ 東の高気圧の影響で、全般に天気は良好。ただ、海風の影響で太平洋側沿岸部では気温があまり上がらない。
・ 気温は東北南部で平年より低く経過する。
・ 500hPa高度場の予測(25日)によると、オホーツク海高気圧が発生する可能性を示唆する。
・ NOAAの海面水温平年偏差画像(22日)によると、大きいな変化はみられない。日本付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・ 週間予報支援図(22日)によると、北日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ 図説:「葉いもち病斑の分類」を作成する。
・ 生育・作柄診断試験区とモニター圃場の発育予測情報を作成する。
・ 山形県鶴岡市のモニターから、発育予測情報についてモデルより実測値が下回る件についてメールが届く。私にとっては興味深い結果であり、大きく2つの理由が考えられる。1つは、アメダス鶴岡の気温とモニターの圃場のものとの関係がアメダス盛岡と我々の圃場のものとの関係と異なる可能性があること。2つは、我々の試験圃場で作成した予測係数が鶴岡に適用できなく、高い温度域に無効領域がある可能性があること。したがって、実証の意義がでてきた。モニターの方もモデルの挙動にドキドキしておられる。ちなみに、同県最上町の予測は比較的適合度が高い。これらの情報は今週末には公開する予定である。急遽土曜日に温度計を設置に伺うことに決める。鶴岡のアメダス気温とモニター圃場の気温との間に、どの程度の違いがあるか調べる必要がある。


○6月24日(木) 岩手県農業気象協議会
・ 低気圧とそれからのびる寒冷前線が東北地域を通過したため、ほぼ全域で雨となる。低気圧の通過後、どのような気圧配置になるか。
・ 500hPa高度場の予測(28日)によると、偏西風は東西流となる予想である。オホーツク海高気圧の発達を示唆するものではない。
・ 週間予報支援図(23日)によると、25日に一時寒気の南下があるが、その後は高温で推移する予想となっている。
・ 生育・作柄診断試験区とモニター圃場について発育予測情報を公開する。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ 岩手県農業気象協議会に出席する。水稲の生育は順調である。
・ 石巻のモニターから生育調査の結果が届く。東北農政局長との懇談会に参加し、稲作では早期警戒システムも話題になったようだ。
・ 鶴岡のモニターから、気温計設置に関する打ち合わせを行う。
・ 最上町のモニターから、発育情報に関して掲載場所を確認するメールが届く。稲の生育はものによっては過剰気味のようだ。冷害に耐える稲の体質づくりに努めているとのこと。


○6月25日(金) 葉齢調査
・ 梅雨前線の影響で、南部を中心に天気がぐずつく。
・ 週間予報支援図(24日)によると、25日に一時寒気の南下があるが、その後は平年並みで推移する予想となっている。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ 発育予測モデルの検証のため、生育・作柄診断試験区の葉齢調査を実施する。本日のデータを入れて、発育情報を更新する。
・ 発育予測情報の公開を、“事務局からのお知らせ”で知らせる。また、最近のアクセス状況を示す図を付ける。
・ 明日、山形県鶴岡のモニター圃場に設置する簡易温度計のテスト運転を行う。
・ 宮城県発生予察情報を入手、更新する。
・ 青森県から稲作指導情報第6号がメールで届く。降雨が少ないので、水の有効利用が指摘されている。
・ 仙台管区気象台技術部気候・調査課から、1か月予報がメールで届く。気温は平年より高い予報となっている。ただ、アンサンブル予想のコメントに、2週目以降に低温を予想するメンバーも見られると記されている。ただ、予報の信頼度は低い。
・ 早期警戒情報第10号の草案を作成する。


○6月26日(土) 早期警戒情報第10号、鶴岡モニター圃場、気温・水温計設置
・ 乾燥した高気圧に覆われ、梅雨の晴れ間となる。
・ 500hPa高度場の予測(30日)によると、オホーツク海に気圧の峰が形成される予想となっているが、高気圧の中心は北に偏り、オホーツク海高気圧の発達は予想できない。
・ 早期警戒情報第10号を作成、更新する。地帯4,8では生育がかなり進んでいるものと推察されるので、この点を特記する。
・ 秋田県経由で鶴岡のモニターの圃場に温度計の設置に行く。私たちを家族総出で温かく迎えてくれる。今年の稲の生育と今後の対応について話が弾む。今年の気象経過は最近経験したことのないものとのこと。稲は順調に生育し、盛岡のものとは同一品種でも大きく異なる。今日から、中干しに入るとのことだ。簡便な気温・水温測定装置を設置する。
・ 石巻のモニターからメールが届く。お送りした発育予測画像で、葉齢実測値が小さいのは、たまたま生育の遅れているところを対象としているためとのこと。
・ 最上町のモニターから、本日の長距離ドライブの安全を願うとのメールが届く。サクランボは今が旬のようである。サクランボ狩りの行楽客で道が混む恐れがある。
・ 松山町のモニターTK氏から、発育情報に関する次のようなコメントが届く。
「稲の生育結果、順調でなによりです。とても見やすく興味深く拝見しました。HPに、ありました岩出山町の方の冷害対策参考になります。23日大区画圃場へ追肥を施し、深水を実践しているのは、同じ理論かもしれませんね。経験上の・・・・」

鶴岡の稲品種「はえぬき」の生育状況

○6月27日(日) 
・ 梅雨前線が北上し、南部から雨となる。
・ 500hPa高度場の予測によると、28日〜29日にかけてオホーツク海に気圧の峰が形成される予想となっている。
・ 週間予報支援図(26日)によると、北日本上空には強い寒気の南下は予想されていない。
・ NOAAの海面水温平年偏差画像(26日)によると、大きいな変化はみられない。日本付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ 昨日お邪魔した鶴岡のモニターから労いのメールが届く。
「今日は遠路お出で頂きありがとうございました。今回の温度計設置により疑問箇所の原因究明になればと考えています。鳥越さんのように今まで長年稲を研究されていた人たちにも分からない事が有るという生物の奥の深さに改めて感心しています。」
・ アクセス数は29,000件を超え、最近4週間の対昨年比は約200%。


○6月28日(火) つくば市へ移動
・ 梅雨前線が南下し、高気圧の覆われ好天となる。中国大陸に低気圧の大きな渦が形成され始めた。オホーツク海高気圧は明日頃から影響を及ぼしそうだ。
・ 午後からやませが入り、沿岸部を中心に気温が上がらない。
・ 500hPa高度場の予測によると、29日〜30日にかけてオホーツク海に気圧の峰が形成される予想となっている。
・ 週間予報支援図(27日)によると、北日本上空には強い寒気の南下は予想されていない。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は山形県鶴岡市と会津盆地に局所的に発生したものと推定される。
・ 青森県の監視地点の発育情報を作成する。生育が総じて平年よりかなり早まっている。
・ 通信・放送機構仙台リサーチセンターに、推定日射量データを用いて日射量不足を監視する画像の作成を依頼する。
・ 国際協力事業団稲作研究コースの講義の準備を行う。
・ 岩手県種市町のモニターから、やませが午前11時頃上陸して来たとのメールが届く。
・ 宮城県石巻市のモニターから、生育状況の写真と「全国亀の尾サミット」の案内が届く。8月28日古川市で開かれる予定。


○6月29日(火) JICAで講義
・オホーツク海高気圧の影響で沿岸部では気温が上がらなかった。
・ 国際協力事業団筑波国際センターで、稲作研究コースの研修員に水管理について一日講義をする。今回は、バングラディシュ、中国、キューバ、ミヤンマー、スリランカから集まった7名の研究者だ。下手くそな英語だが、熱心に講義を聴いてくれた。
・ つくば市では、落花生が花を着け始め、栗も小さな実をつけ始めている。水稲は幼穂形成期直前といったところだ。葉色も落ちてきた田んぼが目立つ。生育は良好のように見える。
・ 東京からの帰り、福島県から宮城県にかけて雨がしとして降っていた。久しぶりに監視を休む。


○6月30日(水) 
・ 低気圧が通過し、各地で強い雨となる。オホーツク海高気圧は依然として居座り、低気圧の動きを遅くしている。
・ 午前8時現在、福島県の数地点で強い雨(20mm以上)がある。雨域は全域に広がりつつある。
・ 午前9時現在、福島県の数地点で強い雨(20mm以上)が続く。
・ 午後10時現在、強い雨もややおさまる。
・ 午前11時現在、福島県・宮城県の数地点で再度強い雨(20mm以上)がある。
・ 午後1時現在、福島県浪江付近で強い雨(20mm以上)がある。
・ 午後4時現在、強い雨の峠は越えたようだ。
・ 500hPa高度場の予測によると、7月1日〜4日にかけて偏西風は蛇行し、オホーツク海に気圧の峰が明瞭に形成される予想となっている。オホーツク海高気圧が今後居座る可能性もある。
・ NOAAの海面水温平年偏差画像(29日)によると、海面水温には大きいな変化はみられない。日本付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・ 葉いもち予察情報:昨日の予察判定では、感染好適条件は発生しなかったものと推定される。
・ モニターと生育・作柄診断試験区の発育情報等を更新する。「かけはし」が29日に幼穂形成期に入ったと推定された。予測値は実測値よりやや早いので、数日後には幼穂形成期に入るものと推察される。
・ 仙台リサーチセンターから日射量不足を評価する画像が作成できたとのメールが届く。同センターのホームページで提供が始まっている。
・ 山形県から技術情報がファクシミリで届く。
・ 松山町のモニターMK氏から、岩出山町のモニターの過燐酸石灰追肥について問い合わせがある。それぞれのモニターに問い合わせのメールを出す。
・ 同町のモニターTK氏から返事のメールが届く。
「今朝から、すごい雨量で驚いています。田の水温計は、水没ぎりぎりくらいです。過燐酸石灰施用ですが、以前私も試みましたが、コスト高と、倒伏の原因となり今は、窒素成分の追肥を行っています。2日に、お会いした時にお話しできればと思います。」
・同町のモニターOT氏、岩出山町のモニターKY氏からもそれそれ過燐酸石灰追肥に関するコメントが届く。それぞれ経験が豊富である。
・ 福島県農業試験場から稲作技術情報がメールで届く。生育は概ね順調のようである。PDF版のファイルを添付する。具体的数値が分かり、より参考になるものと思う。
・ 石巻市のモニターから生育調査結果とくるまトンボが羽化したとのメールが届く。
「昨年より3日早く ”くるまトンボ” が羽化しました。」(写真参照)
・松山町のモニターOT氏から次のようなメールが届く。
「昨日調査圃を見てきました前回のマーカーから1.5〜2葉生育していました、私の圃場も初期成育が良くありませんでしたが、ここに来て葉が垂れ下がるくらい伸びちょと心配です。地区の圃場も、例年と同じく色のかなりさめた圃場もみられます。
<質問>警戒システムのはイモチ予察情報の県別予察票の数字が1〜10まで有るのが分かりません。<回答>・1〜4番はメッシュ画像の準好適条件に対応します。4〜9番はなくて、感染好適条件が10に対応します。
<質問>また、生育予測情報のTOさんとKTさんの平年の生育ステージの月日が違うのはなぜですか。<回答>・最初の葉齢が違っていますので、平年なみの気温経過した場合の各生育時期は最終葉数が同じでも異なります。最初の葉齢が同じなら、平年の生育時期は同じになります。

くるまトンボの羽化


 
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