この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
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・ 昨日の気温は、地帯1の岩手松尾、地帯3の肘折、地帯4の十和田・鹿角、地帯6の「軽米」、地帯7の猪苗代、地帯8の小田野沢で20度を下回る。久々にほぼ全域で日射がある。 ・ 盛岡では秋らしい青空が広がる。赤トンボが舞い始める。 ・ 仙台リサーチセンターの日射量画像(2日)によると、岩手県の強度の日射量不足はやや改善される。福島県は日射が豊富となる傾向。 ・ 秋田県の大館・大潟・湯沢の「あきたこまち」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 宮城県仙台の「ひとめぼれ」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 山形県米沢の「はえぬき」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 福島県郡山の「コシヒカリ」が黄熟期に達したものと推定される。 ・ 生育作柄診断試験区の「ひとめぼれ」「はえぬき」が黄熟期に達する。昨年に比べて「ひとめぼれ」は11日、「はえぬき」は10日早い。 ・ 同試験区の「かけはし」の坪刈りを行う(写真参照)。本年度初めての収穫である。稲穂は重い。 ・ 東北農政局から、最終の水温データが届く。 ・ 仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。今後とも気温は高い予想となっている。稲刈りがさらに早まる可能性がある。週末には稲刈りの便りが届くようになりそうだ。 ・ クロ塗りについてモニターから次のような意見が戻ってくる。大変勉強になる。 ・ 岩出山町のモニターから 「1、先ずは漏水防止:水を溜めて、稲の成育温度を上げる、そこに施した肥料を流さない。深く水をためるとヒエなどの雑草が生えなくなる。 2、クロを作って土地の保全をする:昔ながらの田んぼ(棚田)などは自然の高低差を利用して上流から下流に水を流すので、自然と上から下へ土が流れるのでそれを防ぐためようするにダム機能をはたす。 クロは日本の風景の一部です。早苗の頃の田んぼはとても美しいです。代かきの頃に咲く名前はわかりませんが小さな草花にいつも感動します。」 ・ 最上町のモニターから: 「一番の目的は、漏水防止ですが、基盤整備されている水田でも、そのままですと漏水と共に畦畔がくずれ現状維持が難しくなります。最近は、耕耘時にロータリーに土寄せ用のデスクを付けていますのでますます細くなります。水に維持と共に、作業面のためにも畦畔は必要ですし、抑草と併せて畦畔保護のためにも必要と考えます。」 |
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・ 秋雨前線が東北地方に停滞し、日本海側を中心に雨となる。 ・ NOAAの海面水温平年偏差図(7日)によると、日本東海上の海面水温が平年より著しく高い状態はややおさまる傾向が認められる。一方、赤道付近の海面水温は平年より低くなる傾向がみられる。 ・ 仙台リサーチセンターの日射量画像(7日)によると、やや日射量不足の傾向が全域的に現れ始める。 ・ 山形県最上町のモニターの「はえぬき」が黄熟期に達したものと推定される。 ・ 青森県弘前の「つがるロマン」と三沢の「かけはし」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 秋田県阿仁合の「あきたこまち」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 岩手県北上の「ひとめぼれ」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 宮城県大衡・鹿島台の「ササニシキ」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 山形県新庄の「どまんなか」、楯岡の「はえぬき」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 福島県福島の「コシヒカリ」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 東北大学大型計算機センサーのNOAA画像の提供が停止する。 ・ 場公開のパネルディスカッション「これからの農業研究−21世紀に向け」で情報活用型農業について発表する。聴衆者のなかには、生産者の方々らしい人も多く見られた。 ・ 東北農業試験場50周年事業に来場された、農林水産技術会議事務局会長と総合研究チーム長など関係者との懇談会がある。早期警戒システムの開発状況についてご説明する。 ・ 明日は、50周年事業が行われ、懐かしい先輩たちが多数来場される予定。 |
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・ 全般に好天となる。気温は高い状態が続く。 ・ 仙台リサーチセンターの日射量画像(9日)によると、やや日射量不足の傾向が全域的に現れる。 ・ 松山町のモニターの「ひとめぼれ」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 青森県十和田・八戸の「むつほまれ」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 岩手県久慈・松尾の「かけはし」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 山形県長井の「はえぬき」が成熟期に達したものと推定される。 ・ 福島県飯舘の「コシヒカリ」が黄熟期に達したものと推定される。 ・ 宮城県から稲作情報が届く。 ・ 宮城県岩出山町、山形県最上町と鶴岡のモニターを訪問し、調査圃場の坪刈りを行う。久しぶりに再会し、作柄について話し合う。 ・ 岩出山と鶴岡のモニターは昨日から採種用「ひとめぼれ」の収穫を始めていた。 |
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・移動性高気圧の広く覆われ、全般に晴天となる。稲刈りが進むことを期待したい。 ・生育作柄診断試験区の「コシヒカリ」が成熟期に達する。坪刈りを行う。生育監視の仕事がすべて終了する。 ・当場試験区の刈り取りが「あきたこまち」から始まる(写真)。コンバインで刈り取られる稲を見ると、本作の出来事が脳裏をよぎる。 ・稲藁の腐熟に関する質問の一般的な回答を作成する。教科書的な回答に止まり、実践的なものはモニターの方々のコメントを利用していただくことにする。 ・9月15日現在の作柄概況が発表される。作況指数は東北全体では104の「やや良」、10アール当たり収量は566kg。各県の作況指数と収量は、青森県102,589kg、岩手県106、551kg、宮城県103,528kg、秋田県103,589kg、山形県104,604kg、福島県105,541kg。 ・松山町のモニターから稲刈りの進捗状況などのメールが届く。 「おかげさまでカントリーを利用しながら約10ヘクタールほど終了しました。まだ10ヘクタールは残っていると思いますが乳苗とか直播の田圃も2ヘクタールほどありますのであまりあわてていません。ご質問の立て札は、たぶん農業共済の野帳だと思います。内容は地番、面積、氏名、品種、災害の種類などを書き込みます。その被害の申込書をみて、共済の立ち見の係りが現地をみて共済額を判断します。次に稲藁の腐熟剤についてですが、私は昨年「フジュクエース」という腐熟剤を使いましたが、まあまあの成果はあったような気がします。秋耕を2回すれば大丈夫という人もいますが自分でやったことはありません。「現代農業」を見ると、いろいろな資材や方法が載っていますがまだ勉強中で、何がよいのかはまだわかりません。」 ・宮城県亘理町の友人から、収穫を終えたとのうれしい便りが届く。 「おかげさまで、26日に今年の収穫作業が全て完了しました。ご心配頂きありがとうご ざいました。ここ数日の好天により、私の周囲では刈り取り作業が急ピッチで進んでいます。あと2〜3日好天が続けば刈り取り作業はほとんど終了するものと思われます。収量は全平均で520kg/10a程度でしたので平年比102%といったところです。刈り取り初期に収量が思わしくなかったのであまり期待していなかったのですが、田んぼによる差が大きかったようです。先ごろ全体の半分ほど出荷しましたが、幸いにも全て1等米となり喜んでおります。以上、収穫作業完了のお知らせまで。 さて、今回質問についてですが、残念ながら詳しいことはわかりません。ただ、微生物の餌として米ぬかを田んぼにまいてから耕起すると腐熟が促進されると聞いたことがあります。また、石灰窒素を散布してから耕起するようにとの農協の推奨があります。最近では人為的に各種微生物・菌類を使用する方法もあるようですが詳しいことはわかりません。ただ、藁が腐熟するには湿度と温度が適度な範囲にある必要があるため、地域あるいは田んぼの特性によって耕起時期、耕起深さおよび散布材等の処理が異なってくるものと思います。」 |
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・東に偏った移動性高気圧の圏内にあり、ほぼ全域で好天が続く。 ・NOAAの海面水温平年偏差図(28日)によると、日本東海域の海面水温が平年より著しく高い海域に変化は認められない。 ・コンバイン研修を行う。コンバインの機敏な動きに戸惑いながらも、機械収穫の喜びを体感することができた(写真)。熟練した方々はコンバインを身体の一部として動かしているのに感心させられる。 ・青森県から技術指導情報がメールで届く。 ・仙台管区気象台のヤマセシンポジウム実行委員会事務局から10月21日に同台で開催されるプログラムがメールで届く。「早期警戒システム」に関する講演を依頼されている。 ・宮城県亘理町の友人に頼まれていた「まなむすめ」栽培法に関する資料を郵送する。来年は「ひとめぼれ」を一部「まなむすめ」に替えたいお考えのようだ。 ・亘理町の友人からお礼のメールが届く。 「早速「まなむすめ」の栽培法に関する文献を送って頂けるとのことありがとうございます。来年の稲作の参考にさせていただきます。昨日で私の「ひとめぼれ」の出荷はすべて終わりました。 早期警戒の監視を今週末で終了するとのことですが、今年も長期間ご苦労様でした。公開された有用な情報をたくさん活用させて頂きました。また、今回の私のお願いのような鳥越さんの本来の業務とは直接関係の無いような事柄にまできめ細かく対応して頂いたことに対して大変感謝しております。取り急ぎ、御礼まで。」 ・明日は早期警戒情報の第25号(早期警戒態勢の解除)を発信し、3日まで学会出張のため夏休みとさせていただく。日誌もこの間は休み、早期警戒システムのことを一時忘れることにしたい。 |
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