水稲冷害研究チーム

1999年編集長日誌


この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。


10月

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○10月4日(月) 
・移動性高気圧に覆われ、全般に好天となる。
・NOAAの海面水温平年偏差図(3日)によると、日本東海上の海面水温が平年より高い領域には変化が認められない。依然として著しく高い状態が続いている。
・学会からの帰り、東北新幹線沿いの稲の収穫状況を観察する。刈り取りは急速に進み、ほとんどが刈り取られていた。
・アメダス処理システムの復旧を依頼する。
・水管理試験区の全刈り籾重が出る。10アール当たり籾重(水分20%)は、浅水管理区663キロ、前歴深水管理区621キロ、危険期深水管理区692キロ、前歴と危険期深水管理区660キロとなった。
・仙台管区気象台から1か月予報と9月の天候のまとめがメールで届く。
・松山町のモニターから稲刈りの状況が届く。
「稲藁についての質問ですが、余り鋤き込む農家はいませんが、昔は石灰窒素とか腐熟促進剤とかを施用しましたが、効果がみえないのでいまは耕起を1回増すだけで済ませています。稲刈りですが残り3.7ヘクタールとなりました。収量はいまひとつですが蔵の華以外は深水の成果か乳白が少ないように見えます。」
・石巻のモニターから稲刈りが終わったとのうれしいメールが届く。
「今日ようやく刈り取りが終わりました.転作豆後に作付けした「ひとめぼれ」がとても良い様です.明日モミ摺りすれば収量がわかります.気候の影響か、豆後の窒素効果か(元肥は無肥料です.)それとも初期成育の遅れによる今年の高温障害をうまく回避したせいか?いずれにせよ、今年の成果を見極めようと思います.」



○10月5日(火) 
・稲作期間中早期警戒システムを支援していただいたモニターや友人に、早期警戒を解除したことを知らせるお礼のメールを出す。本当にお世話になり感謝したい。まだ稲刈り中のモニターもおられるが・・。
・亘理町の友人から、返信のメールが届く。
「長期間の警戒業務、本当にご苦労様でした。小生の方は収穫作業が一段落し、休日にコンバイン、乾燥機等の掃除・整備および籾殻の片付け等をしています。今年は収量的にはそこそこでしたが、米の在庫過剰感等から価格の方が低迷し、稲作専業農家は経営が大変苦しくなるのではないかと心配しています。農は趣味あるいは学問の対象としては面白いかと思いますが、最近の情勢からは生業にすることを許さないものが感じられます。大規模な稲作専業農家は意欲を無くさないで欲しいものです。」


○10月6日(水) 脱穀始まる
・NOAAの海面水温平年偏差図(5日)によると、日本列島の東海域の水温が平年より高い領域には変化が見られない。
・生育作柄診断試験区、水管理試験区の坪刈り試料の脱穀を行う。
・松山町のモニターの一人から収穫が終わったとのメールが届く。
「今日、みやこがね(20a)を刈り取って刈り取りだけは終わりました。今年の成果は深水について解ったたことと、無農薬栽培が思っていたより良くいったことです。また、早期警戒解除ご苦労様でした。あっと思う間の2年と思います。来年は600kg目指します。」
・岩出山町のモニターから収穫の状況を知らせるメールが届く。
「早期警戒態勢のお仕事ご苦労さまでした。特に生育予測が参考になりました。毎年同じ天候などはないことは存じておりますが、最近の天候はやさしさがなくなってきているように感じます。当方では未だ3haほど稲刈りを残しており、天気との戦いをしています。
米の出荷については「ひとめぼれ」を270袋、「まなむすめ」を100袋ほど出荷し、採種の2.4haの刈り取りが終わりました。岩出山町管内の1等米比率は「ひとめぼれ」については55%くらいで、この管内では平成6年以来最悪を記録しています。私の米は「ひとめぼれ」の1等米比率は92%、「まなむすめ」が80%ほどで、自分で誉めるのはなんですが、過燐酸石灰の施用は高温障害にも効いたようです。「ササニシキ」についてはこれから刈り取りですので終わり次第お知らせします。ただ残念なのは収量が思いのほか伸びなく、「ひとめぼれ」で平均490kgほど、ホソも含めた全量で540kgほどでした。見た目より1俵少ない感じです。乳白米は遅い追肥を行った方が多く、元肥だけの方は少ないようです。取り急ぎこれまで。」
・鶴岡のモニターから返信のメールが届く。
「緊張の日々、本当にお疲れ様でした。私にとっても鳥越さんはじめ研究チームの皆様とお近づきになれて、色々勉強させて頂きました。今シーズンは終わってしまいましたが、これからも色々教えて頂ければとお思います。今年はとても暑い夏が続き、豊作なのかと期待しましたが、蓋を明けてみれば全く逆でした。品質は品種に関係なくシラタが多く見栄えしません。収量はまだはっきりした事は分かりませんが、期待出来そうに有りません。しかし、来年に向けて反省と計画を立てていきたいと思います。これから宜しくお願いいたします。」


○10月7日(木) 
・モニター圃場から採取した試料を脱穀する。生育中観察を続けてきた米だけに、それぞれの玄米に親しみを感じる。品質はそれぞれ高温障害を心配してが、比較的良好で安心する。
・生研機構UR対策研究開発:「大区画水田農業の新技術」東北発表会に参加する。民間企業の成果発表内容は次の通り。
 @ 除草不要・漏水皆無なプラスチック畦畔     
A モグラ穴・暗渠探索用地下レーダー   
B モミ殻に代わるロックウール暗渠疎水材 
C 生育ムラを補正する葉色センサ搭載全自動施肥機  
D 1ヘクタールを一気に田植え可能なロングマット技術 
F 超軽量低コスト「もみがら成型マット」による田植え技術
G 利雪型の良食味・長期玄米貯蔵サイロ技術    
H 電気パルスによる安全なコメ等食品殺菌技術      
I コメ貯蔵モニタリング用超小型センサ                     
J 冷害に強い北日本型全自動水管理システム
K 幹線かんがい排水と連携した水管理システム   
L 良食味等多目的型自動水管理システム    
M 4日先の気温・雨量数値予測システム
・仙台管区気象台から寒候期予報がメールで届く。
・大阪の鮨屋さんから返信メールが届く。
「鳥越さん、お久しぶりです。本年も早期警戒、大変ご苦労さまでした。編集長日記は毎日読ませていただきましたが、今年は大忙しでしたね。アクセスが日増しに増えているのは、パソコンが農業に役立つ便利な道具と認識され導入する農家が増えたばかりではなく、早期警戒システムが如何に必要とされている「HP」かの現れです。鳥越さん、神田さんの努力の結果がアクセス数の増加です。家の前の箱の田圃では二合ぐらい収穫できましたが、半分は雀に試食してもらいました。また来年もお米の小さな花を楽しみます。


○10月8日(金) 生研機構関係者来場
・NOAA画像による雲と地表面温度分布の監視を解除する。
・昨日の生研機構成果発表の関係者が来場。早期警戒システムの研究を紹介する。関係者の中には、早期警戒システム構想を提案した元次長棟方氏も含まれる。
・場内産「あきたこまち」の第1回目出荷分は一等米に格付けされたとの連絡が入る。まずは良かった。
・宮城県農業センターから稲作情報がメールで届く。
・仙台管区気象台から1か月予報がメールで届く。
・山形県最上町のモニターから返信のメールが届く。
「おはようございます。9月30日で早期警戒態勢を解除したそうでご苦労様でした。確かに、心配された冷害は無かったのですが、異常高温とカメ虫の被害が多かった年でした。どちらも、耕種的防除と対策の連携の必要性を再認識させられました。刈り取りの方は9月30日で終了しましたが、一部自然乾燥米の取り入れが残っています。天候の回復を待っているところです。10月6日付け最上町米検査情報では、1等米比率(加工・もち除)が83.4%となっています。私のも、予定数量の6割まで出荷しましたが今のところ全量1等米でした。カメムシの発生が多い地域で聞いたのですが、「 防除を水和剤でしたのが効かなく、粉剤使用した所が効いた!」との事。そんなこと有りか?教えて下さい。今後も、冷害情報を極めながらも、多種多様の関係情報を網羅(リンク)した、21世紀稲作のトータルネットとしてますます発展されますことを期待するとともに、ご指導宜しくお願いします。このHPに関係されました諸先生方、ほんとうに1年間有り難うございました。」
・総アクセス件数が36,000件を超す。


○10月9日(土) 
・岩手県種市町モニターの品種に関する問い合わせに対する宿題をメールで送る。
・アメダス処理システムにトラブル発生。


○10月10日(日) 
・NOAAの海面水温平年偏差図(9日)によると、日本列島の東海域では海面水温が平年よりかなり高い状態が依然として続く。
・岩出山町のモニターから、本日で稲刈りが終了するとのメールが届く。稲刈りは1か月間続いたことになる。
・最上町のモニターから、各品種の全刈りによる収量が届く。いずれも600kg前後ですばらしい収量といえる。品質も良く、ほとんどが一等米になるようだ。また、生研機構の成果に関する問い合わせがある。資料を郵送する。


 
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○10月11日(月) 
・アメダス監視システム復旧する。
・種市町のモニターからメールが届く。
「台風の影響も無く作柄も良好のなか、早期警戒体制解除おめでとう御座います。来年は暦によると「平年並み」となるようですので、いやがおうでもヤマセにお付き合いをする事になりそうです。」


○10月12日(火) 
・農林水産技術会議事務局から農学情報機能部門研修の講師依頼が来る。12月1〜3日に筑波の研究情報計算センターで行われる。
・鶴岡のモニターから作柄に関するメールが届く。
「米の出荷もあと3回で終わりです。等級は1回目の出荷が2等でしたが後は1等で何とか入っているようです。90%くらいの比率でしょうか。しかし最後まで気が抜けません。鶴岡市農協の1等米比率も50%台前半のようです。冷害の年以来の悪い出来です。収量は全部籾摺りしないと何とも言えませんが、560kg位かと見ています。例年11月の第1週まで入庫でしたが、今年はスタートが早かった分全てが早まり10月中に終わりそうです。」


○10月13日(水) 
・NOAAの海面水温平年偏差図(12日)によると、日本列島の東海域では海面水温が平年よりかなり高い状態が依然として続く。
・お世話になったモニターの方々を交えて交流会を11月末に開催する予定で準備を進める。
・石巻のモニターから作柄に関するメールが届く。
「冷害早期監視活動ご苦労様でした.夏も暑かったのですが、秋盛りになってソメイヨシノが花を開いてきました.このごろの高温も何か変ですね.我が家でも、ようやく「ひとめぼれ」の調整、籾摺り作業が終了しました.屑米が反当り3袋くらい(25Kg換算)でました.籾数が多かったのが原因でした.整米は9俵に少し足りません。等級は二等米でしょうか?来週18日検査出庫予定です.粒張りが小さく、乳白等が気になります.」


○10月14日(木) 
・場内LAN分割に伴って各種ホストのネットワーク設定が行われる。早期警戒に関係するアメダス監視システム等も変更されるため、一時的に運用できない状態になる。作業が順調に進まないため、復旧は明日になる見込み。

○10月15日(金) 
・場内LAN分割作業が遅れ、本日もネットワークが利用できない状態が続く。
・場内ネットワークが午後に復旧する。
・アメダス監視システムの復旧とデータ補完が完了する。
・最上町のモニターから交流会参加のメールが届く。
「交流会の件了解しました。是非、参加したいと考えています。まだ時間がありますので、見学したい場所はゆっくり考えたいと思います。初日の、検討会ですが・・・それぞれ栽培法が違っていると思いますので、簡単な耕種栽培概要を準備して下されば有りがたいです。」
・種市町のモニターから交流会参加のメールが届く。
「僕には少し難しそうな検討課題ですが、指導的な役割をなされている皆さんのお話を聞きたく、参加させていただきます。」
・松山町のモニターから交流会参加と調査水田の収量のうれしい報告がある。
「今日、Tさんと会う機会が有りまして交流会について話した所、不都合はないそうで宜しくとのことでした。自分も同じです。それから調査田の結果が出ました、品質は良いと思いますし、特に収量は一番取れました。およそ8.8俵です。」
・鶴岡市のモニターから交流会参加のメールが届く。
「交流会に日程の件ですが、問題ありません。内容も興味深いもので楽しみにしております。皆さんにお会いできる事を楽しみにしております。来年度は一時休止していた湛水直播きを再開しようかと考えています。播種機や資料が有りましたらその時教えて下さい。」


○10月16日(土) 
・岩出山町のモニターから交流会参加のメールが届く。
「ササニシキの出荷を終えたところです。収穫量は反当り540kgで等級は残念ながら2等でした。原因は刈り遅れで胴割れと穂発芽です。乳白米は平均から見て少ないと検査員にいわれました。技術交流会参加させていただきます。各地区の篤農家のお話をお聞きする機会はなかなかないですから。」
・最上町のモニターからうれしいメールが届く。
「昨日、最後の米の出荷が終わりました。今年は、高温障害・カメムシで心配しましたが、全量1等米でした。無事終了し、課題も多々ありますが、来年の糧にしたいと考えています。」


○10月17日(日) 
・NOAA海面水温平年偏差図(16日)によると、日本列島東海上の海面水温が平年よりかなり高い海域の状況には変化は認められない。
・松山町のモニターから収穫調整が終わったとのメールが届く。
「無農薬、もちを調整してすべて終わりました。終わりの方で何とか良い結果が出ました。今年の稲作で感じたことは、稲藁が重いというか枯れていないことです。初期生育型の方が品質は別として、収量が高い傾向にあるようです。(元肥多肥一発)。とにかく交流会を楽しみにしています。」


○10月18日(月) 
・松山町のモニターから技術交流会に参加いただけるとのメールが届く。

○10月19日(火) 
・松山町のモニターに電話で、技術交流会の参加の可否を問い合わせる。参加とのことで、11名の生産者モニターの方々にお集まりいただけることになった。楽しみである。

○10月20日(水) 
・朝出勤してみると、突然の停電でアメダス監視システムが停止する。復旧を依頼する。
・NOAAの海面水温平年偏差図(19日)によると、日本列島東海上の海面水温が平年よりかなり高い領域には変化がみられない。ただ、オホーツク海の海面水温は16日までは平年より高かったが、平年より低くなる。
・明日、仙台管区気象台で開かれる気候影響・利用研究会などが主催するシンポジウム「ヤマセ研究の最前線」での早期警戒システムの講演準備を行う。
・仙台管区気象台から3か月予報がメールで届く。


 
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○10月21日(木) ヤマセ研究最前線シンポ
・仙台管区気象台で開催されたシンポジウム「ヤマセ研究の最前線」に参加する。講演内容は次の通り。
 ヤマセとは何か。
 イネ品種の耐冷性向上について−最近の育種の成果から−
 水稲冷害早期警戒の情報伝達システムと今後の課題
 ヤマセの陸上への侵入プロセスの解明と農作物への有効利用
 気象の変動から漁業資源変動を予測する−水産庁での取り組み−
 ヤマセに伴う霧の予報の可能性とその利用
 冷害対応の経済分析
 ヤマセが社会・経済活動に及ぼす影響
 ヤマセはどのくらい予報できるか
・早期警戒システムのホームページをみているよ、若い研究者や民間企業の方々から声をかけていただいた。また大学の先生の話によると、学生がレポートを作成するために良く利用しているとのこと。


○10月22日(金) 
・青森県と宮城県古川農業改良普及センターから調査用の稲穂が届く。
・生育作柄診断・水管理試験区ならびにモニター圃場の粗玄米の粒厚分布を調査する。
・仙台管区気象台から1か月予報がメールで届く。
・鶴岡のモニターから本年度稲作のまずまずの成果が届く。
「21日で全ての出荷が終わりました。そこで今年の作柄ですが、
         収量    1等米比率
ひとめぼれ  589.6kg    33.6%
はえぬき   622.9kg    100%
このように「ひとめぼれ」は残念な結果に終わってしまいました。「ササニシキ」も同じ傾向のようでした。幸い「はえぬき」が健闘してくれましたが、例年に無く心白、乳白粒が目立ちました。収量としては作況指数とほぼ一致しているのではないでしょうか。
冷害回避の為畦畔などの保守に力を入れてきているので、田圃の受け入れ準備は良いのですが。今年のように高温障害回避の為に十分な水を確保するのは、渇水状態にも有る為パイプ灌漑の圧力も下がり、とても不可能でした。田植時期を遅らせるなど出穂時期を少々遅らせる工夫も必要なのかもしれません。皆さんはどのように診ていられるのか、検討会が楽しみです。」


○10月23日(土) 
・水管理試験区の収量(水分15%)が算出され、平方メートル当たり慣行(浅水)管理区 530g、前歴深水管理区 520g、危険期深水管理区 570g、前歴と危険期深水管理区 530gとなる。


○10月24日(日) 
・NOAAの海面水温平年偏差図(23日)によると、日本列島東海上の海面水温が平年より高い領域には変化が認められなく、依然として平年より著しく高い状態が続く。
・平成5年冷害時に、減収率の少なかった篤農家の冷害回避技術を読む。冷害回避技術がいかに総合的なものであるかが良く理解できる。これら技術の科学的分析は興味深い問題である。


○10月25日(月) 
・10月15日現在の水稲の作付面積と予想収穫量が東北農政局から公表される。東北全体では、収量 564kg、作況指数103の「やや良」とのこと。
・石巻のモニターから近況を知らせるメールが届く。
「「ひとめぼれ」は全量二等米でした.残念です.23日”浜の友と野の友交芋煮会”を開きました.農業はきつい作業だと思っていましたが、養殖漁業(カキ)はさらに大変のようです.おかげで、海からあげたばかりのカキを美味しく頂戴しました.そのときに、今年の米をいろいろ試食しました.一番印象に残ったのが「ミルキークイン」、二番目は「ササシグレ」でした.子供たちに人気なのは、「まなむすめ」と「ひとめぼれ」でした.親の世代は「ササニシキ」より、粒張りの良い「ササシグレ」が人気でした.26日はいよいよ今年の総決算、その他品種の調整作業です.乞うご期待ください.」
・山口県の生産者の方から、「ひとめぼれ」の種籾の入手法に関する問い合わせがメールで届く。


○10月26日(火) 
・次年度の向けて、アメダス監視システムの改良に関してデータ配信先と第1回目の協議を行う。次年度が本研究プロジェクトの最終年であるため、可能な範囲で情報の自動更新ができるシステムに仕上げたい。
・早期警戒モニター意見交換会の開催要領を作成し、場内関係者と調整を行う。


○10月27日(水) 収穫感謝祭・家畜慰霊祭
・NOAAの海面水温平年偏差図(26日)によると、日本列島東海上の海面水温が平年より著しく高い状態は依然として変化が認められない。
・収穫感謝祭・家畜慰霊祭が行われる。開場記念日に次ぐ一大行事である。各部署において今シーズンの農作業活動に対する慰労会が開かれる。本年は豊作とはなったものの、高温障害、カメムシ、刈り遅れなどにより一等米比率が著しく低下した。高温障害は平成6年の経験から予測されたが、それに対する警戒を強く呼び掛けるには、説得力のある技術情報の充実が必要だ。監視を初めて6年を経過し、そのうちの2年高温障害を経験したことになり、かなりの頻度であったといえる。夜は関係者と慰労の酒を酌み交わす。
・山口県の生産者から自己紹介のメールが届く。
「少し、自己紹介しておきます。間もなく、定年を迎えようとしております。定年後は、自然と共にゆっくり、生きて行きたいと願っております。今までのサラリーマン生活があまりにも、流れが速かったもので、逆の生き方がしたくなりました。田圃は1ha、山林10ha、これらをうまい具合に管理、いえ付き合って行きたいと考えています。家族は長年連れ添った家内1人と、柴犬3匹です。今後とも、よろしくお付き合いのほどお願いいたします。」

場長によりたまぐし奉納

○10月28日(木) 東北地域総合研究推進委員会
・低気圧が発達しつつ、東北地方沿岸部を通過する。暴風雨となり、リンゴの落下等が心配される。
・東北農政局、管内6県、東北農業試験場などの関係者が集まり、「東北地域総合研究推進委員会」が開催され、当場で実施している5つの総合研究チームの研究戦略が検討された。総合討議では、われわれの総合研究第4チームが平成12年度でプロジェクトを終えるため、早期警戒システムの今後の取り扱いについて集中的に協議された。
・アクセス総数が37,000件を超える。


○10月29日(金) 
・宮城県鹿島台のアメダス降雨量データによると、100ミリを超える豪雨が松山町周辺であり、モニターの方々に被害がなかったかメールを出す。また岩手県北ではかなりの被害があったようで、種市のモニターにもメールを出す。
・秋田県から稲穂試料、青森県生育情報が届く。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。
・アメダス気象経過図を11月から冬用のもの変更するよう、データ配信先に依頼する。
・「東北地域試験研究機関農業情報担当者会議」(12月17日開催)で早期警戒システムを紹介するようにとの依頼が来る。


○10月30日(土) 
・松山町のモニターから被害がなかったとのメールが届く。
「100ミリとはしりませんでしたが夜に強い雨が降りました、朝に豆の圃場に行きましたら3ヘクタール位冠水していまして、多い所は豆が8割くらい水没していました。どうなるかと思いましたが、午後から見てきましたら大丈夫のようです。機械の都合でまだ作業はしていません。」


○10月31日(日) 
・NOAA海面水温平年偏差図(30日)によると、日本列島東海上の海面水温が平年より高い状態は依然として続く。


 
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