水稲冷害研究チーム
2000年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
4月
−−−−−−−−− 上旬 −−−−−−−−−
○4月1日(土)
【天気概況】
・低気圧が発達しながら北海道を通過。北部は弱い冬型となり、西風が強い。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・3月下旬の気象表をまとめる。気温は平年並み、降水量は平年より2倍程度、雪や雨が多かったことが分かる。
【研究活動】
【その他】
○4月2日(日)
【天気概況】
・移動性高気圧の覆われ、天気は比較的良好となる。盛岡では朝うっすらと雪化粧となる。
【モニターネットワーク】
・大至急の書類作成に追われ、遅れていたモニターからのメールに返信を出す。
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(1日)によると、太平洋赤道東部のペルー沖の海面水温は帯状に平年より高くなり始める。ラ・ニーニャ現象がそろそろ終息に向かうのか。
【研究活動】
・明日は小林さんの辞令交付が行われる。
【その他】
○4月3日(月) 小林さん辞令
【天気概況】
・移動性高気圧に広く覆われ、天気は良好となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「明日、ハウスに苗を並べます。溶りんを掛け土にした育苗機に入れた箱苗800枚(採種用ひとめぼれ)です。未だ梅の花がちらほら咲き、藪つばきは咲かず、庭のクロッカスがやっと咲きました。苗が風邪を引きそうな天候がつづいています。 先日、東京に行ってきましたが、桜の花の蕾が膨らみ、梅はとっくに終わって、レンギョウと白木蓮が満開でした。岩出山がこれらの花が咲くのは4月20日くらいなると予測しています。農作業は、今年は急がなくてもよさそうです。」
【早期警戒活動】
・仙台管区気象台から3月の天気のまとめが届く。3月の東北地方の天候の特徴は、「多雨(雪)・寡照(東北太平洋側洋側南部を除く)」「寒暖の変動が大きい」「16日に東北太平洋側で大雪」に要約されている。どこも人事異動で本日は大変のようだ。
【研究活動】
・小林さんの入所式に参列し、場内の挨拶回り。
・種籾の塩水選と浸漬が始まる。
【その他】
○4月4日(火)
【天気概況】
・移動性高気圧に広く覆われ、天気は良好。やっと春が来たことを感じる。
【モニターネットワーク】
・岩手県種市町のモニターからメールが届く。
「パンフレットですが先月のうちに届いていました。その日浄法寺に行く用事があり3部ほど配布方お願いして来ました(資材屋さんです)、ネット環境は整っているようでした。お米について質問してもいいかなと言ってましたので、快く許可を出しておきました。さて、日影の雪も溶け出してきましたので、ハウスのビニール掛けと種まき作業に入りました。体がなまって言うことを利いてくれません。若しかしたら6日に盛岡に行くかも、その時に広報をお持ちいたします。其れでは叉。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。種まきが終わったとのこと。
「昨日で6品種の播種作業が終わりました。先人の知恵をお借りしたいような天候でしたが労力の都合もあり作業をしました。遅れましたが早期警戒システム紹介パンフレット届きました、大変よくできています。役場には届いているので一部普及センターにあげました。先人の知恵に学ぶですが出来れば参加したいと思います。日程・内容は問題ないと思いますが、農家の関心は不明かと思います。是非開催をお願いします。開催の広報を関係新聞、JAこちらですと県農林振興事務所を通して町役場、土地改良区、普及センター管轄の農家に呼び掛けをお願いするのがこちらでは一般的です。一迫の篤農家さんですが東北農家の会(農文協事務局)で出会ったことがあります。」
【早期警戒活動】
【研究活動】
・小林さんの研究費獲得のための予算要求書を大至急で作成する。
・シンポジウム企画案を場幹部に事前説明を行う。次回の部長会議で場として取り組むことがはかられる。
【その他】
○4月5日(水)
【天気概況】
・西から低気圧が近づき、天気は崩れる。気温はこのところ平年並みで推移する。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターから種まきを知らせるメールが届く。
「ハウスのこと心遣いをいただいてありがとうございます。幸いにして被害はありませんでした。前に講演会のことでご推薦のメールを送ろうと思ったのですが、送りかねてしまいました。すいませんでした。案内が来るのを心待ちにしております。さて、今日やっと第一回目の播種をしました。品種は「蔵の華」と「トヨニシキ」と「ひとめぼれ」です。
もう一回播く予定です。それから、今年は直播の面積を増やそうかと思っております。だいたい5ha前後になる予定です。手法は乾田直播と点播にする予定です。乾田直播は2メーカーのもので4月20日前後に播く予定です。点播は5月1日前後の予定です。やっと田んぼも乾き、レーザーレベラーで均平作業をしていますが、予想以上の高低差に四苦八苦しております。このまま天気が続くことを願いたいのですがそうもいかないようです。明日は朝一から作業をはじめようと思います。それでは…」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。数日間吹き荒れた台風並の強風も収まり頬にふれるそよ風は心地よく広い田圃はトラクターで賑わい始めています。ハウスを御心配していただいて大変有り難うございます。毎年弱い箇所を補強していますので強風の割には軽微の被害ですみました。水稲の方は種まき準備中で今週末の播種を予定しています。パンフレットを送っていただいて有り難うございました。シンプルなものを想像していたのですが、大変立派に出来上がり驚きました。特にモニターからの推薦の言葉は生の声として多くの方々に親しみと共感を与えホームページへのアクセスも増えてくると思います。シンポジウムの件ですがタイトル、開催趣旨とも私たちに感銘を与える内容だと思います。特に先人の知恵、「自然を読み、稲と語り、そして心を耕す」は、水稲のみならず他の作物にも共通するように思います。せっかくのすばらしい企画ですのでPRのためマスコミ等に働きかけをして取り上げて頂くようにしてはみてはいかがでしょうか。私も出来れば参加したいと思っています。それから、 図説東北の稲作と冷害 (確率予報の利用法)の感想ですが 専門的で難
しいと言うのが正直なところです。でも正確な分析をする以上当然の事だと思います。 これまでは天気予報(確率)は当たっても外れてもどうせ予報なのだからと言う気持ちが支配的でしたが実際に統計をとって数値化しグラフに表わしたものを見るとうなずけますしまた品種間によっても冷害に対する特性の違いもかいま見ることが出来ます。確率予報を利用したコスト/ロスモデルについてですが、これはいつも農作業での優先順位を決める際に、まようのですがそれを言葉と計算式に表したもののように思います。G=(ρ×L)−(100×C)は分かるのですが、ρ/100>=C/L) :対策をとる、、、のなかでρ/100の意味が分かりません。また、ロスモデルについてですがコストもロスも圃場や、やりかたによっても一律ではないとも思いますので、この計算式に具体的な数値を入れて説明していただければよりわかりやすいとおもいます。一応思うがままに書きましたが誤ってましたらお教え願います。返事がおくれて大変申し訳有りませんでした。それからお願いですが、先日おはなしいたしましたが微生物が作物(水稲、野菜)の土、と根と生育(養分の流れ)等にどのように関わっているのかお教えいただけませんでしょうか。以上ですが今後とも宜しくおねがいいたします。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「小林さんの件、本当におめでとうございます。鳥越さんにとっても頼もしい研究員が増えて、新たに取り組んでみたい夢が膨らんでいる事と思います。小林さんにとってもじっくり腰をすえて研究できる環境が出来たのではないでしょうか。第4チームのますますの発展を期待致します。ここ数日春らしい天気が続きハウスの修理も終わり、今日は床土に肥料混合をしました。播種は12か13日に予定しています。稲作に毎年自分なりに課題を設けるようにしているのですが、耕作地のローテーションに取り組んでみるつもりです。
転作作物に大豆と枝豆を採用し、はえぬき直播き、はえぬき移植、それにひとめぼれ移植の4作物を輪作していこうと思います。畑地から田圃にするのも田圃から畑地にするのもそれぞれ余計に手間は掛かりますが、また別の長所も見えてくるのではないかと期待しています。今後とも宜しくお願い致します。」
・宮城県岩出山町のモニターからシンポジウムに関連するメールが届く。
「私の家では「凍り豆腐」製造をしていて江戸時代からの伝統的に冬の天候(昔は自然相手)の見方を教えられてきました。寒だめしではないにしろ、雪の降り方、風の吹き方、寒さの来方から、今日は冷えるとか雨が降ると感のようなものを教えられてきました。勘所は1月中旬から2月中旬までの天気が西高東低の気圧配置が整い、底冷えがするといい凍り豆腐ができて、お米のほうも豊作になると教えられてきました。なかなかお話できない方々と稲のもっとも気になるシーズンにお話できること楽しみにしております。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(4日)によると、熱帯赤道東部ペルー沖の海面水温は帯状に平年より高くなる傾向が顕著となる。
【研究活動】
・シンポジウム企画の経過などについて、話題提供者と対談者に報告する。
・明日から東京大学で作物学会が始まるため、その準備にとりかかる。
・農業関係の出版社から「水稲冷害早期警戒システム」紹介記事の依頼がある。
・早期警戒紹介パンフレットを各県・東北農政局に送付する。
【その他】
○4月6日(木) 農林水産技術会議事務局
【天気概況】
・弱い冬型となり、北部を中心に天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターの確率予報に対する質問について解説するメールが届く。
「鳥越様、モニターの方々。何時もお世話になっております。確率予報を利用したコスト/ロスモデルに関する補足説明です。まず、P/100の意味ですが、これは予想される確率のことです。今回の場合は冷害を対象としているので、気温の低くなる確率(30%は0.3とか50%は0.5)といったところでしょうか。G=(P×L)−(100×C)において、Pは実際にそのような現象が起こる回数を表しており、それを100で割るので、いわゆるP%(百分率)となります。また、コストもロスも圃場ややり方によっては一律ではないので、ロスについては被害別(大した被害がない場合、時たま被害が起こる場合、平成5年の大冷害)にして、コストは皆さんからのアドバイスで一応5万円と設定しました。文中では表と文章が混在しているので、分かりにくかったのかもしれません。結局、使うのはコスト(冷害を回避するための対策にかかる費用)とロス(冷害による被害額)で、このコスト/ロス比を閾値として対策をとるかどうかを判断する材料とできることを分かっていただければいいのですが。このコストやロスは、おっしゃるように圃場ややり方、考え方で全然異なってきます。このため、ある人にとっては適当な閾値でも別の人にとっては損失をもたらす閾値にもなり得ます(実際、3月6日の編集長日誌に亘理町の方のコメントがあります)。ですから、農家の方それぞれが大まかでもかまいませんのでコスト/ロス比を計算していただき、一つの判断材料としていただければいいと思います。よろしくお願いします。」
・宮城県松山町のモニターの質問に対する返事。
質問:微生物が作物(水稲、野菜)の土、と根と生育(養分の流れ)等にどのように関わっているのかお教えいただけませんか。
この質問は簡単には説明できないのですが、平成5年冷害の篤農家(今度シンポジウムにお呼びする方)の冷害対策の土壌管理技術を参考にご説明します。この篤農家は土づくりのため数年に一度深耕(秋起こし)を行い、毎年堆きゅう肥とヨウリンを施用します。それにより乾土効果、土壌微生物の増殖ならびに作土層の拡大に努めています。1)乾土効果は土壌中のアンモニア態窒素供給能を高める働きをします。2)土壌微生物の増殖は、土壌中の炭素有機化合物や窒素有機化合物の総量を増やし、同様にアンモニア態窒素の供給能を高めます。また土壌微生物の増殖は多糖類の生成を促し、腐植物質の生成へつながります。それにより、土壌の団粒構造が発達し根の形成が良好となります。3)作土層の拡大は根が深く張ることにつながります。このような土づくりをしておいて、基肥を減量し、また代かきは表層だけを細かく、下層を粗くして透水性を付与するように配慮しています。苗は育苗中過湿にならないよう(むしろ乾燥気味に)に注意し、健康な中苗から成苗を育成しています。
本田での管理は、初期生育は基肥窒素の減量により抑え気味にもっていって、根系の発達を作土層全体に、さらには深く導きます。したがって、初期の生育は他の慣行のものに比較して貧弱なように見えます。先の土づくりと施肥管理に加えて、穂首分化期から幼穂形成期にかけて軽度の中干しを行い、分げつ盛期頃に伸長する根は稲株の直下に伸長する特性を活かして、根張りを下層土に深く張らせます。ころころの外見は小型で葉色は淡いのですが、植物体内の窒素量に対して炭水化物量が相対的に多く維持されています。そして、穂首分化期に60日の緩効性窒素肥料を追肥します。その頃から葉色が徐々に濃くなり、幼穂形成期以降でも葉色が高く維持されます。幼穂形成期以降はうわ根が土壌表層にマットのように張り、土壌全体に大きな根系が形成されることになります。このような根系ができれば、平年的な年では11表程度獲れます(地理的な条件で登熟期の気象条件が良いことも関係しますが)。平成5年の冷害時は前歴と危険期深水管理を行って、下層に張った根系に稲の活性を高く維持させて(うわ根は低温の影響を受けやすい),周辺の慣行栽培では収穫皆無であったのですが、8俵以上を獲っています。
このように、稲の生育に伴う根の張り方の特徴、すなわち初期は中層・斜め下層、中期は直下層、そして後期は横伸長(うわ根)をうまく引き出すような土づくりと土壌管理に努めています。そうすれば、作土層や下層全体に稲が張り、低温や高温による稲体の活性低下を受けにくいのです。(昨年、現地検討会でみたOさんの「ひとめぼれ」(調査水田)がそれに近い生育だったと思っています。またTさんの土壌管理と段階的深水管理の稲の生育も参考になると思います。)
【早期警戒活動】
・日別気温の刻みを2度づつ高く変更する。
【研究活動】
・研究計画書を本省農林水産技術会議事務局の担当官に持参する。
【その他】
・新幹線の車窓からは、数週間の間に変化する自然の移り変わりを数時間で体験できる。東京は本日桜の満開が宣言される。
○4月7日(金) 作物学会
・移動性高気圧に覆われ、天気は概ね良好となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「今日、米糠に関する文献が届きました。今読んでいますが参考になるところがあり、今年の栽培管理に利用したいと思います。大変忙しいところ、ありがとうございました。今は耕起作業を始めています。今後とも宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
【研究活動】
・東大で作物学会講演会に参加する。
【その他】
○4月8日(土) 作物学会
【天気概況】
・寒冷前線が通過し、西よりの風が強い。天気は回復に向かう。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。早々に詳しいご回答いただき有り難うございました。微生物、土,根、に関して篤農家を事例にだしていただいてこれもまた詳しい御回答を頂き有り難うございました。今度またお出でになったときにお話したく思いますので、宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・仙台管区気象台から1か月予報の解説が届く。予報内容は次の通り。
[気 温]:東北地方は「平年並」か「低い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「高い」の確率は20%と小さい。
東北地方は、この期間低気圧と高気圧が交互に通り、天気は周期的に変化するでしょう。低気圧の通過後は一時寒気が入る見込みです。また、上空に寒気を伴った低気圧の影響で天気がぐずつき気温の低い時期があるでしょう。降雹や降霜のおそれもあります。
平均気温は平年並か低いでしょう。
特に、2週目以降、寒気が入りやすく、霜や雹がある可能性を予測している。そろそろ警戒態勢に入る必要がある。
○4月9日(日)
【天気概況】
・移動性高気圧の広く覆われ、天気は良好。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから近況を知らせるメールが届く。
「しばらくご無沙汰しています。今日の午後から苗床の保温マットを撤去しました。今年の苗の出芽は天候に恵まれてとても順調でした。明日から、直播用の種子の水漬けに入ります。」
・宮城県松山町のモニターから近況を知らせるメールが届く。
「だいぶご無沙汰してすみません。ホームページのパンフレット、カラーで読みやすくすばらしいです。育苗センターでの種まきが、四月七日から九日までの予定で作業中です。毎日風が強いためか、それほど地温が上がっていないように思います。それでも、まずまずのすべり出しです。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(8日)によると、熱帯ペルー沖の海域の水温には大きな変化は認められない。日本列島東海上の海面水温がかなり高い海域にも大きな変化はみられない。
【研究活動】
・アイコン作成担当から今度のシンポのポスター原案が届く。デザインの趣旨は次の通り。
「本シンポジウムのテーマである「稲と語る人」のデザインを中心におき、また上部には自然(気象)をイメージした太陽と雲のデザインを配置した。これらのデザインは一筆ですべて描かれ、米粒をイメージしたデザインの中に配置され、全体として自然を読み、稲と語り、心を耕すことにより絶え間なく生産を行ってきた農の営みの一体化を表している。また、一粒の米の中に、気象そして稲、生産者を表現することから、平成12年3月に出された食料・農業・農村基本計画の中でも触れられた食料ロス(食べ残し等)の問題解決の糸口は、極めて基本的な部分、すなわち食料に対する畏敬および生産(者)の営みへの感謝にあることを示唆している。」
【その他】
・盛岡ではフキノトウが盛んに現れ始める。
○4月10日(月)
【天気概況】
・発達中の低気圧が近づき、天気は下り坂へ向かう。かなりの降雨が予想されている。
【モニターネットワーク】
・一般の方から相互リンクの依頼がメールで届く。
「農業広場の深田と申します。当方のサイトは、産直情報と農業情報を中心に開設しております。農業関連の興味深いホームページを拝見しまして、当方の設置している”農業サーチ”に是非登録をお願いしたいと思いメール致しました。(http://www.nogyo.co.jp/cgi-bin/yomi-search/yomi.cgi)お時間のある時に是非一度覗いて頂き、該当すると思われるカテゴリに気軽にご登録いただければ幸いです。その他に、農業会議室などもありますのでぜひご利用下さい。もし、相互リンクいただけるのであれば農業広場トップページ(http://www.nogyo.co.jp/)にお願いします。それでは、お待ちしております。最後に、貴ホームページのアクセスアップのお手伝いが出来れば幸いです。」
・筑波大学の学生さんからメールが届く。データを送付する。
「こんにちは。私は、宮城県の田尻町と米山町に興味のある学生です。ふたつの村について市町村別収量推移が1971年から1999年までグラフになっていましたが、それぞれの年の数値を教えていただけないでしょうか?この2つの町を比較してみてみたいのです。良いお返事をお待ちしております。」
・上の学生さんからお礼のメールが届く。
「こんにちは。早速のメールとデータ、ありがとうございました。ホームページでたまたま見つけて興味深く拝見させていただいています。私は、今は学生で茨城の方に住んでいますが、もともとは岩手県矢巾町出身です。(ご存知ですか??)これからも何かとお世話になるかもしれませんが、その時はよろしくお願い致します。」
・東北大学の学生さんから問い合わせがメールで届く。必要なデータの詳細を問い合わせる。
「東北地域の水稲冷害に関心をもっています。今,今年の夏の水温と大気環境がどのようになるか予測してみる予定です。ところが、99年の気温と水温データを水稲冷害研究チームから入手できるかをうかがいたいです。よろしくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・平成11年度水稲市町村別収量をまとめ、データベースを作成する。
・日別気温の刻みを変更する。稲作の活動に合わせて区分を設定する。
・NOAA画像による雲と地表面温度分布の監視態勢の準備を行う。明日から情報の提供を開始したい。神田君に準備をお願いする。
・監視地点の気象経過情報の提供方式に関してデータ配信先と検討する。
【研究活動】
・福島県東白川と船引、青森県蟹田と黒石の安全作期情報を作成する。
【その他】
−−−−−−−−− 中旬 −−−−−−−−−
○4月11日(火) 早期警戒態勢の準備
【天気概況】
・発達した低気圧から伸びる寒冷前線が東北通過し、各地で強い風雨となる。寒冷前線の通過後、弱い冬型の気圧配置となり、風が強く、日本海側を中心に天気はぐずつく。盛岡では夕方から雪となり、数センチの積雪を記録する。
【モニターネットワーク】
・秋田県農業試験場にホームページが開設されたので、リンク許可依頼のメールを出す。
【早期警戒活動】
・NOAAによる雲・地表面温度分布画像の提供を本日から始める。
・気象経過図を夏のバージョンに変更する。
・北半球500hPa高度場・週間予報支援図による監視態勢を準備する。
・山形県発生予察情報を更新する。
【研究活動】
・岩手県紫波と千厩、秋田県角館の安全作期情報を作成する。
・農文協から「現代農業」読者の窓へ掲載予定のシンポジウムお知らせ(第一弾)の原稿が届く。
【その他】
○4月12日(水) 早期警戒監視態勢に入る
【天気概況】
・発達した低気圧が北海道北に停滞し、寒気が入る。日本海側を中心に天気はぐずつく。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「2年ぶりで携帯電話交換したら・・・まるで 別のものに進化していました。web機能は、windows初期のi-netの感が有りますが、よく小さい本体に持たせたものと感心しています。
でも、考え方はなるほどと思っています。機能のほとんどがサーバで管理されていまして、それを引き出しているだけなのですが本体だけに詰め込んでいたら、決して出来なかったと思います。携帯とサーバを、無線LANでつないでいるからこそ出来た芸当でした。
これからは、さらにこのような形態になると思います。”百姓”は、百の知識が無いと出来ないと聞いたことが有りました。現代では、詳細なニーズに対応しないといけないから栽培だけでない訳で倍の知識でも足りないのですが、リアルタイムに対応するための手段 を持つことにより、許容範囲以上のそれも各部門のエキスパート知識を取得することも可能になりつつ有ります。益々の情報に、期待しています。アンテナの設置場所の関係から、管内は機種を選ばないといけません。セルラーに換えたら、移動場所の関係上”圏外”が少なくなりました。また、急な警戒情報もリアルタイムで受信可能になりました。これで、”緊急情報(携帯)−情報確認及び対策(I-NET)−警戒判断及び広報(指導機関等)−対策の実行”という、自分のミレニアム対策の下準備ができました。平地では、除雪した雪以外はなんとかこの雨で消えましたが、中山間や山間ではまだ雪が残ってます。(30〜50cmか?)ハウス予定場所は、ぬかるんでいますので天気が続かないと設置できない状態です。他のモニターの方の春便りが、目にいたい感じです。加えて、今日は夕方みぞれでした。寒気が抜けきっていない感じです。」
・宮城県松山町のモニターから質問のメールが届く。
「おはようございます。確率予報の利用法についてお教えいただきまして有り難うございました。おかげさまでこれまで以上に理解を深めることが出来ました。今後、この確率予報を実践的に利用してみたいとおもっていますのでまた分からないことがあった場合また宜しくお教え願います。それからまたお願いですが今年度土壌改良材としてケイサンカリ、またはようりんを使用したいとかんがえています。そこで燐酸について昨年田圃で色々教えていただいたのですが(燐酸は元肥で使用するのが基本7月までに吸収させておく等)もう1度お教えいただけませんか。色々な方からのアクセスへの対応で大変かとはおもいますがよろしくおねがいもうしあげます。」
・回答:容易でない質問ですが、次のように回答申し上げます。
「リン酸は稲体内で最も動きやすい成分のひとつです。新しく吸収されたものは常に稲体内の若い代謝活性の盛んな部分に集中する傾向があり、一応そこに集積したものも時間とともに生育が進み、より若い組織が生長してくればさらにそこに移行します(同時並行的に新しく土壌中からも吸収しています)。生育の初期に吸収されたものが、稲体の発育とともに古い組織から流出し、新しい組織へと流入を繰り返し、最後に茎葉から玄米に大部分のものが移行します。この様相は基本的には窒素の場合と変わりません。茎葉部から玄米への移行する割合はリン酸では80〜90%ともいわれています。このように生育の初期に吸収されたリン酸は稲の一生を通じて繰り返し新しい組織の形成あるいは代謝活性に関与することから、稲の生育に対するリン酸の効率は生育の初期に吸収されたものほど高いのです。それゆえ、リン酸は基肥として施肥するのが基本といわれています。
水稲のリン酸吸収過程を生育時期別にみると、分げつが形成始めることから吸収が始まり、幼穂形成期から出穂前までは急激に吸収されます。そして、開花期にはほとんどが吸収されてしまいます。ご承知のように、分げつが始まると、分げつとその節から根が形成されます。さらに幼穂形成期に入ると穂も形成され始めます。この時期から穂ばらみ期頃までの稲の姿の変化には著しいものがあります。どんどん新しい組織が形成されます。この時が最もリン酸の吸収の盛んな時期であることは理解できると思います。したがって、分げつ形成にはリン酸が大きく影響します。このことは穂数の確保と密接に関係します。
以上です。さらにご質問があれば遠慮なくメールを下さい。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(11日)によると、赤道海域における変化は認められない。
・北半球500hPa循環場:北海道北にある停滞中の低気圧は13,4日頃まで影響し、その後偏西風は東西に流れる形になると予想されている。
・週間予報支援図(11日)によると、北日本上空に16日頃から強い寒気の南下が予想されている。
・4月上旬の気象表をまとめる。各地帯とも気温はほぼ平年並みといえる。降水量は全般に少なく、日照時間は平年より多かった。
・青森県予察情報を作成する。
【研究活動】
・秋田県角館と横手の安全作期情報を作成する。秋田県の全監視地点のものが揃う。残念なのは秋田市の準平年値がないことだ。もう少しで全地点を網羅できそうである。来週中には完成したい。
・公開シンポジウム企画が部長会議で了承され、早急に事務局態勢を全場的に確立することと決められた。事務局態勢について関係者で打ち合わせる。
・東北農政局から本年度の早期警戒関連情報収集依頼文書原案が届く。
【その他】
○4月13日(木)
【天気概況】
・北海道の北にある低気圧は弱まり、天気は全般に回復し、気温は上がる。春らしい陽気が戻る。
【モニターネットワーク】
・松山町のモニターから苗の生育状況が届く。
「ようやく梅が満開です。平年より20日くらい遅いかなと思います。大麦(シュンライ)もまだ幼穂が8oくらいで下旬に出穂が始まりそうもないですというのも、日照があるものの風が寒いです。無加温でもハウスなので温度が上がり10日で一葉目が展開してほぼ順調です。今度床土が乾いたら入水してプール育苗にしようかと思います。田植えの予定は葉令・日数からやはり連休だと思います早く気温が平年になりませんか?何とかしてください。」
【早期警戒活動】
・500hPa高度場:北海道北の低圧部はさらに北に移り、日本付近では偏西風は東西に流れる予想となっている。
・週間予報支援図(12日):15日頃から偏西風の流れが蛇行し、オホーツク海付近が低圧部となり北から寒気が入り込む予想となっている。17,18日頃に強い寒気の南下が予想されている。
・福島県農業試験場から中通りの技術情報がメールで届く。
・秋田県・福島県の発生予察情報第1号を作成する。
【研究活動】
・山形県尾花沢と肘折の安全作期情報を作成する。新庄については準平年値がないため、作成できない。山形県の監視地点については作成を終了する。
【その他】
○4月14日(金)
【天気概況】
・日本海に低気圧が発生し、天気は下り坂となり、日本海側を中心に雨となる。盛岡も朝から雨が降る。西には大きな低気圧にともなう雲が中国大陸にある。土曜日頃から天気が大きく崩れず予想。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。燐酸についての詳しく分かりやすいご回答をいただき有り難うございます。今後実践を通じて勉強をしていきたいとおもいますので、今後とも宜しくお願いいたします。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「一昨日と昨日の二日間で播種し苗箱をハウスまで運びました。今日と明日はそれらをハウス内に並べその上にポリフィルムをべた掛けする作業です。これからいよいよ本田での作業が多くなるという時期になり雨降りの日が多くなっています。このままでは田圃が柔らかすぎてトラクターでの作業が大変そうです。まずは溝切から始め表面水の排水に努めたいと思います。二十日頃になると枝豆の播種も始まります。ますます忙しくなり、春作業本番という状態です。それから、今年も生育調査のデータをお送り致しますのでご活用下さい。満足の行く作が出来るよう頑張りたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:15日頃から北海道北部で偏西風が蛇行し、オホーツク海付近が低圧部となる予想。
・週間予報支援図(13日):15日から18日頃にかけて、日本に寒気が流れ込む予想となっている。
・警戒メッシュ図作成の準備にかかる。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。予報内容は次の通り。
「東北地方は、この期間低気圧と高気圧が交互に通り、天気は周期的に変化するでしょう。低気圧の通過後は一時寒気が入る見込みで、寒暖の変動が大きく、降霜の恐れもあります。平均気温は平年並でしょう。第1週目は山沿いを中心に雪が降ることも、第2週目は低気圧の通過後は寒気が入りやすく、降霜の恐れがあると予想されている。今後も気温の変動が大きいことを意味する。なお、確率予報内容は次の通り。
[気 温]:東北地方は「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「低い」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「高い」の確率は20%と小さい。
【研究活動】
・種まきを予定している17日は気温も低く天気も悪い予報となっている。
・福島県小名浜と二本松の安全作期情報を作成する。
・シンポジウム会場のマリオスを下見する。
・新しいモニターに日曜日にお持ちするパソコンのセットアップなどの準備を行う。
【その他】
・総アクセスが46,000を超す。最近のアクセス状況は前年に比べ2倍以上を維持している。
○4月15日(土)
【天気概況】
・低気圧が西から近づき、天気は下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターの種まきが遅く感じたので問い合わせる。次のようなメールが届く。
「種蒔きは例年より約1週間遅いです。田植に徐々に早まりゴールデンウィークで家族の手の有るうちにいくらでも済まそうという傾向が強くなってきていましたが、昨年の結果を見るとカメムシ以外2等米の要因として、心白、腹白、乳白などがありました。本来は8月10日頃の出穂の品種でも7月下旬から8月上旬に出穂してしまい、登熟期間があまりにも高温過ぎてしまった事も関係しているとの事でした。そこで今年は田植を若干遅らそうという指導です。何とか全量1等米にしたいものです。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:偏西風の蛇行は19日頃には東西流となる予想。それまでは蛇行し、寒気が入りやすい状態が続く見込み。
・週間予報支援図(14日):今後とも北日本上空には寒気が南下する予想となっている。
【研究活動】
【その他】
○4月16日(日) モニターパソコン設置
【天気概況】
・寒気が南下し、気温も低く、天気は北部・日本海側を中心にぐずつく。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「 どうもご無沙汰しております。こちらもやっと梅の花が咲き、藪つばきやカタクリなども咲いて、今年最初のひばりの声も聞いて春になったことを実感しております。ハウスの苗も緑の絨毯になり、今現在1.5葉になっております。稚苗1800枚、中苗1800枚で合計3600枚の種蒔き、箱置きなど育苗作業は潅水を除きすべて終了しました。 ここ2日間は田圃の弾丸暗渠を施して終わり、田圃が乾き具合をみて、あぜ塗りと田打をしようとと考えています。今年の天候は寒暖の差が大きく、苗の管理も大変です。昨年の田植え初日が4月30日であった事を考えると気温の上がりしだいだと思っていますが、連休前後の天候の予想はいかがなものでしょう。このように雨が多い年は私の浅い過去の経験からはないことなので、急激な気温変化ということがないと思うので、苗の育ち過ぎを心配しております。弾丸暗渠を施していると穴から水が噴出すほどで、地下水位がかなりあがっています。このことから考えますと土壌窒素の発現が少なくなると思いますので化成肥料の量を通常より多く施したほうがいいと思っています。以上 報告まで」
・筑波大学の学生さんからメールが届く。宮城県の市町村別収量データをメールで送付する。
「こんばんは。先日、詳しい資料をいただき、お世話になりました。ホームページにある東北各県の水稲収量分布の図を拝見させていただきました。もし資料がございましたら、宮城県全体の平均収量の数値を1972〜現在まで教えていただけないでしょうか。この間いただいた田尻町と米山町との収量の変化を比較したいと思っているからです。資料があれば、ということなので、もしありましたら、よろしくお願い致します。失礼致します。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(15日):東北東海上の海面水温が高い領域は広がり、平年偏差もさらに高くなる。熱帯海域には大きな変化は見られない。
・北半球500hPa高度場:19日頃まで偏西風の蛇行が続き、寒気の入りやすい状態が続く見込み。
【研究活動】
・新しくモニターになって頂ける石巻市と河南町の自宅を訪問し、パソコンなどのインターネット環境を整える。
・石巻市は水仙やレンギョウが咲き、春本番といった感じである。ハウス内にはイネの苗が育つ。田植えの準備も少しずつ始まる。
○4月17日(月) 水稲の種まき
【天気概況】
・寒気が上空に残り、北部・日本海側を中心に天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
・筑波大学の学生さんからメールが届く。
「こんにちは。データの方、ありがとうございました。早速、県平均の収量をとり、田尻と比較してみました。やはり水害や冷害・いもち病にやられて、収量が落ちている変化が良く分かりました。全国の収量変化はどうなっているのでしょうか?データがあれば再びご協力願います。冷害は東北に顕著な特徴でありますが、全国でも水害やいもち病で一律的に同じような収量変化が見られるのでしょうか?私は、現在、田尻町にある蕪栗沼を中心に災害が人間の生業や環境意識にどう影響しているかを調べています。そのため、下準備でいろいろとお世話になっています。これからもよろしくお願い致します。」
・宮城県松山町のモニターから苗の生育状況を知らせるメールが届く。
「おはようございます。苗の発育は、順調です。五センチほどです。昨日、今日と気温が上がってきています。田植えは、例年通り連休を予定しています。詳しく、決まりましたら、お知らせしたいと思います。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:20日頃から日本付近に気圧の峰が形成される予想となっている。
・週間予報支援図(16日):20日頃までは北日本上空に寒気が入る予想となっている。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区・施肥管理・水管理試験区の種籾を播種する。いよいよ稲作シーズンが始まる。昨日見たモニターの苗の緑が鮮明に思い出される。
・青森県小田野沢、岩手県久慈と福島県川内の安全作期情報を作成する。これで青森・岩手の監視地点の情報作成を終える。岩手県宮古は準平年値がないので作成できない。
【その他】
・場内の牧草地に自生する水仙が咲き始める。
○4月18日(火)
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、概ね良好な天候となる。気温もやや上がる。
【モニターネットワーク】
・宮城県亘理町の友人からメールが届く。
「当地も桜が開花を始め、春独特の土の匂いが空気にも感じられるようになってきました。私の苗も約1.5葉となり順調に生育しています、と言いたいところですが、去る15日の夜に猪に育苗ハウス内を踏み荒らされてしまいました。約110箱ほどが踏みつけられましたが、幸いにも致命的なものは12箱程度で済みました。予定外の作業として、育苗ハウスの周囲約110mほどに波トタン板を巡らして自衛策をとりました。今年度は鳥越さんにとって締め括りの年となるようですが、時間が許す場合には私の稲も見て頂けたらうれしいです。今年は「まなむすめ」を60株/坪、4〜5本/株で移植しようと思っています。まだ1.5葉ですが、「まなむすめ」は「ひとめぼれ」にくらべて葉色が少し淡い印象を受けます。本年も各種情報を利用させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:20日頃から太平洋に気圧の峰が形成され始め、22日頃は偏西風が大きく蛇行する予想となっている。南北型のブロッキング高気圧が形成されるのか。
・週間予報支援図(17日):今後は北日本上空への強い寒気の南下は予想されていないが、平年よりやや低く経過する予想となっている。
【研究活動】
・福島県飯舘と猪苗代の安全作期情報を作成する。準平年値のない地点を除き、監視全地点の安全作期情報を完成する。今週中には掲載できるものと思う。過去、71監視点のほとんどを訪ね、その地点の特徴を体感してきたが、今回の安全作期を作成してみると、地点の特徴が良く把握できる結果となった。気象立地条件の厳しいところ、作期に十分な余裕のあるところなど様々である。これらのデータを活用すれば、今利用している地帯区分(過去の収量データに基づく)とは別のより興味深い地帯区分が作成できると思う。
・シンポの対談者の方にお電話し、打ち合わせの調整を行う。明日は“たろし滝”計測保存会さんにお会いに伺う予定。2月の計測日ではゆっくり話する時間がなく、心残りであったが、再びお会いできるのが楽しみである。」
【その他】
○4月19日(水)
【天気概況】
・西から近づく低気圧は動きが遅く、天気は比較的良好で気温も高くなる。
【モニターネットワーク】
・岩手県種市のモニターからメールが届く。
「此方もこぶしの花が咲き始め、春作業の真っ只中になりました。先日は図書館の田中さんに無理な注文をして…神田さんにもご無理を賭け申し訳御座いませんでした。お蔭様で3日ほど前に早期警戒システムを複写したCDROMが届きまして昨日JAにおいて来ました。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(18日):オホーツク海の流氷面積が顕著に少なくなり、オホーツク海の海面水温は平年より低い。熱帯海域も大きな変化は認められない。
・北半球500hPa高度場:21日頃からオホーツク海付近に気圧の峰が形成される予想となっている。
・週間予報支援図(18日):20頃から北日本上空の気温は平年より高くなる予想。
【研究活動】
・仙台管区気象台からシンポジウムへの講師派遣の内諾を頂く。長期予報は冷害に苦しめられている農家を救うために始まった事業であること。さらには最近の気象変動の実態を紹介いただければと思う。これで主役のすべてが決まる。
・青森県農業試験場関係者からシンポジウムに話題提供頂く関係者との話し合いの場を設定したいとの連絡が入る。来週に藤坂支場で開催するよう調整して頂けるとのことだ。大変有り難く、またお世話になり感謝申し上げる。
・“たろし滝”計測保存会長の篤農家にお会いして、豊凶占いを始める動機、氷柱の生長過程の観察ポイント、稲作などについてお話を伺う。予想した通りの人格、稲作技術の持ち主であった。
【その他】
○4月20日(木)
【天気概況】
・高気圧がオホーツク海上に移動し、海風が入り太平洋側を中心に気温が低くなる。また西からゆっくりと移動してきた低気圧の影響で南部は雨となる。
・地帯2,3,5では、最高気温が1.5〜2度程度低く経過する。他の地帯は平年並みで経過する。
・中国大陸に大きな渦を形成する低気圧がある。今後の天候に大きく影響を及ぼす見込み。
【モニターネットワーク】
・石巻市の新モニターからインターネット接続環境が整ったとのメールが届く。
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:今後24日頃まで、東海上に気圧の峰が顕著に形成され、ブロッキングが生じ、日本付近は低圧部となり天気はぐずつくのでは。
・週間予報支援図(日):24日頃まで“やませ”の時に特徴的に現れるブロッキング状態が続き、その後寒気が入る予想となっている。
・早期警戒情報作成の準備を行う。警戒メッシュ図では、過去7日間の移動平均による平均気温は福島県浜通と福島市付近で10度を超えているが、他の地域は10度以下となっている。
・岩手県と宮城県の発生予報第1号をそれぞれ作成する。
・福島県相馬支場から稲作情報第1号が届く。
【研究活動】
・安全作期情報が完成したため、事務局からのお知らせを作成する。
・青森県農試関係者からシンポ関係者による会合を25日、藤坂支場に設定したとの連絡が入る。有名な篤農家にお会いできることを感謝したい。本当に楽しみである。
・仙台管区気象台から3か月予報の解説がメールで届く。内容の概要は次の通り。
○ 5〜7月の3か月平均気温は、「平年並」の可能性が最も大きく、その確率は50%です。「高い」の可能性が次に大きく、その確率は30%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は20%です。
○注意すべき点:気温の変動が3か月を通して大きいこと。また5月に晩霜が懸念されていること。
【その他】
−−−−−−−−− 下旬 −−−−−−−−−
○4月21日(金)
【天気概況】
・西から低気圧が発達しながら近づき、天気は下り坂となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「田んぼの均平作業もやっと終わり、昨日から代掻きも一部始まりました。今日二プロのハローシーダで乾田直播の作業を行う予定でしたが、雨のために中止にしました。スガノのバーチカルハローシーダでは天候が良ければ23日(日)に行う予定です。また、打ち込み式の点播は4月30日(日)に行う予定です。苗の生育は順調で、早ければ田植えの方も今月末から行う予定です。水の便の都合上いつもこのような作業日程でやっています。
それではこれから肥料散布と代掻きに行きますので…」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「作業は代掻きをするだけになりましたが、ちょっと寒く苗の生育が止まっているようです。でも桜のつぼみは色づいており好天が続くと開花しそうです。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:24日頃まで東海上に気圧の峰が形成され、ブロッキングが生じる予想。
・週間予報支援図(20日):月末にかけて偏西風は大きく蛇行し、強い寒気が南下する予想となっている。
・岩手県に「アグリネット」(http://www.nougyou.kitakami.iwate.jp/)が開設される。技術情報や病害虫発生予察情報などが掲載されているため、リンク許可依頼をお願いする。
・福島県会津支場から稲作情報第1号が届く。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。寒暖の変動が大きく、降霜の恐れもあるとの予報である。気温は、低い確率が30%、平年並み50%、高い20%。最近の予報内容には、変動が大きいという指摘が多くなる。
【研究活動】
・宮城県から「平成11年度稲作及び大豆・麦類の作柄解析」資料が郵送で届く。
【その他】
○4月22日(土) 早期警戒情報第1号
○22日(土)
【天気概況】
・発達した低気圧が東北を通過し、各地で強い雨となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターからはじめてのメールが届く。
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:25日頃までは偏西風が蛇行し、ブロッキングが続く見込み。
・週間予報支援図(21日):今後とも偏西風の蛇行が続き、寒気が入りやすい状態となる見込み。
・早期警戒情報第1号を作成する。
【研究活動】
【その他】
○4月23日(日)
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧が東北地方に接近し、天気はぐずつく。最高気温は全般的に1〜3度程度低く経過する。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから近況を知らせるメールが届く。
「携帯電話でのimode版HP試験は、異機種間仕様トラブルの件もほぼクリアし順調に運
用できるようになりました。忙しい中、調整していただき有り難うございました。我が家の方は、4/19に一回目の播種、4/22に2回目の播種を行いました。管内全般的には、3〜7日程の遅れになっているようです。冷たい風が吹く中、1日中でも雨−晴れ−曇り−雨(一時、雷雨)のリフレインで、育苗機から出たばかりの苗には辛い1日でした。
ハウスの温度管理も、一番大変な気候です。連日の雨で、また田圃はぬかるんできた感があります。土壌改良資材の共同散布や、畦塗り作業日程の目処さえ今の所つかない状態に頭がいたいです。管内の耕耘は、5月の連休が最盛期なのですが、それまで乾いてくれるか心配な所です。播種時、いつも満開の梅の花が今年はまだ蕾です。今年の気候は、通常とは1週間ほどの遅れを感じています。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(x日):
・北半球500hPa高度場:今後とも偏西風の蛇行が続き、寒気の入りやすい状態が続く見込み。
・週間予報支援図(22日):北日本上空には寒気が入る予想となっている。
・4月中旬の気象表をまとめる。気温は平年並みで推移。
・日別気温の区分を変更する。
【研究活動】
【その他】
○4月24日(月)
【天気概況】
・北海道西にある低気圧の影響で、日本海側を中心に天気はぐずつく。ブロッキングのため低気圧の動きが遅い。盛岡は今日も寒い朝となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:27日頃から偏西風が蛇行し、オホーツク海に高気圧が発生する予想。
・週間予報支援図(23日):偏西風は蛇行し、今後とも北日本上空には寒気が入りやすい状態が続く。28日頃からオホーツク海に高気圧が形成される予想となっている。
・移植時期監視メッシュ図(23日)によると、平均気温が10〜12度の範囲が仙台市付近の太平洋側沿岸部、福島市周辺、また日本海側では庄内、秋田市、能代市などに広がる。
【研究活動】
・苗の生育状況はやっと針のような芽が出始めたところ。このところの低温で苗の生育の進みが遅い。
・1999年監視地点穂相調査データをとりまとめる。
・本年度発育予測モデルの準備を行う。本年度はモニターも増え、また直播についても予測を行うため、数がさらに増える見込み。
【その他】
・コブシの花が咲き始める。花は横向きであり、言い伝えによると夏強風に注意とのこと。
・昨年は23日頃に5,6分咲であった桜も本年はまだ蕾の状態であるが、蕾の先が桜色を呈し始める。月末にやっと開花が始まるか。
○4月25日(火) 青森県藤坂支場
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧の動きが遅く、北部を中心に天気はぐずつく。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。本年も生育調査を行い、データを送付していただけるとのこと。
「本当に、変な天候です。1日のうちに春夏秋冬が有るみたいです。ハウス内の、最高最低温度計は日中で10〜35度を示しています。突如のスコール状態の雨や、初冬のような寒風が吹いたり、あっというまに晴天になったり、苗だけでなく体調も変になりそうです。平年と同時期に播種した所は、緑化がかなり遅れたりで心配している人もいるようです。通年に比べ、育苗管理にかなり神経質になっています。」
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「田圃が乾かず、作業が遅れています。一方、ハウスの稚苗は2.5葉になり、田植えを待つばかりになっています。桜は3分咲きで、白木蓮、コブシ、レンギョウが一世に咲き、川原の柳も青くなってきました。しかし、苗代の中苗はまだ1.5葉ほどで田植えができるのは5月15日過ぎになると思います。田植えの初日は5月3日頃になりそうですが、近隣の田圃の田おこしが小さなトラクターの方が出来そうもないので、水路に水が流れてから、代掻き作業に入るのでまだ田植えはその後になるので本当のところまだ決まっていません。
田植えが始まってからの作業日数は約2週間となります。昨年は4月30日から5月15日だったので、今年は5月3日から5月20日ぐらいで15ha終わるはずです。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(22日):オホーツク海域の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。また南米ペルー沖の熱帯海域では海面水温が平年より高くなる傾向がみられる。
・北半球500hPa高度場:29日頃から日本列島付近に気圧の峰が形成される予想。
・警戒メッシュによると、過去7日間の平均気温が10〜12度の地域は太平洋側では岩手県一関付近までの平坦部に北上してきた。一方、日本海側では秋田県北部沿岸部と福島県会津、山形県楯岡付近、秋田県大曲・横手・湯沢・大館付近まで北上する。また同平均気温が12〜13度(稚苗移植の早限温度)の地域は福島県いわき付近にはじめて現れる。
【研究活動】
・青森県農業試験場藤坂支場を訪問し、青森県関係者と篤農家の小林福蔵さんにお会いし、シンポジウム企画の説明と小林さんの対談内容について詳細を打ち合わせる。同氏の人柄と稲作技術の一端を知ることができ、感激であった。
【その他】
○4月26日(水)
【天気概況】
・西から低気圧が近づき、天気は下り坂となる。日中は日差しがあり、苗の生育が進むと期待される。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「石巻地域の新モニター2名からメールが届いたと、編集長日誌に記載されているのを見てほっとしました。石巻地方は、昨日24日桜が満開になりました。少し寒い日が続いたので何部咲きと言う区分けが無く、一度に満開になった様です。さて、苗の生育も順調に進み、29日から代掻きに入る予定です。直播は5月一日に予定していますがこの調子ですごせば順調な生育が期待できそうです。」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(25日):大きな変化は認められない。北海道東沖には平年より著しく高い海域が依然として残る。北海道オホーツク海沿岸の流氷はなくなり、海明けしたものと推察される。オホーツク海の海面水温は平年よりかなり低くなっている。ペルー沖の赤道域には大きな変化は認められない。インド洋の海面水温は平年よりやや低い。
・北半球500hPa高度場:
・週間予報支援図(25日):30日頃から偏西風の蛇行が大きくなり、ブロッキングとなり、日本付近は低圧部となり寒気が入りやすい状態となる予想。北日本上空は一時的に平年より高くなるが、低い状態が続く見込み。
・警戒メッシュ(25日):平均気温が10〜12度の範囲は日本海側では青森県津軽地域まで北上、太平洋側では岩手県花巻市付近まで北上する。福島県いわき市周辺は平均気温が12度を超え、稚苗移植が可能となり始める。そろそろ、田植えのニュースが届くか。
・岩手県から技術情報が届く。「アグリネット」(http://www.nougyou.kitakami.iwate.jp/)にリンクする形で更新する。
・青森県の予察情報が届く。
【研究活動】
・苗の生育状況をチェックする。出芽は比較的順調で、不完全葉がほぼ抽出する。
・ホームページの意見交換の広場に、次のようなメールが届く。日別気象概況に風の情報を加えて頂きたいとのことか。詳細を提案の方にメールで問い合わせる。
「いつもお世話になっております。 私は海の環境について調べていたところ、どうしても海と陸上の環境の接点部分で(つまり沿岸気象)気象の変化を捕まえたかった所でした。 そこでこのHPを見つけ感動してしまいました。私の考えたとおりきわめて関係が深いことが明瞭に分かりました。そこで、叶わぬお願いがあります。それは風の気象概況を併記してみてはいかがでしょうか? 米の生産にはあまり関係がないように見えますが、風と気温と日射には沿岸の気象には密接な関係が見られる事は様々な報告でお分かりかと思います。もちろんこのHPの管理上大変なことは十分承知です。よろしかったら検討してみて下さい。」
【その他】
・総アクセス件数が47,000件を超す。
○4月27日(木)
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧が東北を通過し、全域で雨となる。日本海には低気圧の大きな渦が形成され、北から寒気を引き込む。
【モニターネットワーク】
・一般の方から昨日の件について、詳細を知らせるメールが届く。
「説明不足になってしまい申し訳ありませんでしたが、ご指摘のとおり日別気象データの事です。今日のアメダスの個所では風も併記されているのに日別ではカットされているのが少々気になりメールしました。私は農業と関係のない海の生態を観察しておりますが、データの裏付けとして東北地方の気象に興味が惹かれました。例えば、海の牡蠣を養殖している漁師は北上川上流の山の植林を行い、海に安定したミネラル補給しようと努力しています。その北上川の水を使い農業が展開されているのですから、海と農業が無関係とはいえないと思います。また、風は海を荒らす事もありますが、海の循環栄養分の鉛直循環には必要不可欠です。その風は害虫を運ぶこともあるでしょうが、花粉の運搬役にもなります。自然環境を補足するためには風と気温(私としては日射量、湿度、雨量はその次かな?)は極めて重要な要素だと思います。」(考え方は良く理解でき、またやませの状況などを把握するためにも必要と考える。別のシステムで作成しているので、神田君に自動掲載の方法を検討してもらうことにする。図の体裁は少し異なるが。)
・宮城県松山町のモニターから直播の作業予定が届く。見学に行くことにする。
「点播は予定通り行います。一日がかりで約3haぐらいやりたいと思っておりますので
都合の良い時間に見に来てください。」
・宮城県亘理町の友人から田植え作業の予定がメールで届く。
「おはようございます。以下の日程で田植え等の作業を予定しています。代掻き作業:4/29〜5/1、移植作業:5/2〜5/5。水の掛かり具合、天候等によっては予定がずれ込むこともあります。ここにきて少し天候がすぐれませんが、苗の葉齢は2〜2.2齢となっています。このところ雨量もあるため、田圃の水の走りも良好で我田引水にあまり苦労しなくても済みそうです。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:依然として偏西風が大きく蛇行して、ぐずついた天候が続きそうだ。
・週間予報支援図(26日):今後とも偏西風の蛇行は大きく、寒気が入りやすい予想となっている。
・警戒メッシュ図(26日)によると、平均気温はなかなか上がらない。稚苗移植の可能な12度以上の範囲はいわき市周辺と鶴岡周辺に限られる。
【研究活動】
・山形県病害虫防除所から相互リンクの許可を頂く。
・仙台リサーチセンターに過去5日間の推定日射量画像の提供を依頼する。
【その他】
○4月28日(金) 岩手県農業気象協議会
【天気概況】
・動きの遅い低気圧が北海道の西にあり、寒気が流れ込み、日本海側を中心に天気がぐずつく。気温は低い状態が続く。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「苗の方が待ちきれそうもなく面積もこなさなければいけませんので、例年のごとく田植えを始めることになりました。乾田直播きの方が行えなくて気に病んでおりますが、最悪の場合断念せざるを得ないと思っております。替わりに湛水条播か点播で対応しようと考えております。石巻のモニターからメールが届きました。お待ちしています。」
・宮城県河南町のモニターから田植え予定のメールが届く。
「田植えは5月6日から始め5・6日かかる予定です。天気次第ですが、直播きは機会の都合上5月9日午後の予定で、条播きで行います。苗は2葉位で順調にプールで育っています。今日、新しい田植え機械が納車になりました。」
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:偏西風の蛇行は今後小さくなるが、5月2日頃から蛇行が大きくなり、日本海に低気圧が移動してくる予想。
・週間予報支援図(27日):偏西風の蛇行は今後との続き、寒気が入りやすい状態が続く。5月2、3日頃北日本上空に強い寒気が入る予想。
・警戒メッシュ図(27日)によると、稚苗移植が可能な12度以上の地域が福島県浜通りから仙台以南の沿岸平坦部に、また山形県鶴岡市・酒田市周辺に広がる。
・仙台管区気象台予報官から1か月予報の解説と今後の気象経過のポイントがメールで届く。参考になる助言に感謝する。
・岩手県と福島県の発生予報第2号が届く。
【研究活動】
・岩手県農業気象協議会総会と4月例会に出席する。水稲に関しては本田の準備、苗の生育がやや遅れている模様。連休が近づき、関係者の間でもこの春の不順な天候が話題となる。
・苗の生育状況を調べる。第一本葉が展開する。少し遅れているように感じる。田植えは5月17日を予定する。本田作業が遅れているが、どうにか挽回できる見込み。
【その他】
・場内の桜がやっと咲き始める。花巻市周辺では代かきが始まる。
○4月29日(土) 早期警戒情報第2号
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧は東に抜けるが、日本海側を中心に天気はぐずつく。中国大陸には次の低気圧があり、寒冷前線は発達した雲を伴う。喜多方・会津若松などの会津盆地は最高気温が平年より4度以上低くなる。低温注意報がでる基準に達する。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターと明日の訪問に関して調整を行う。モニターの一人が直播による播種を実施する予定。
【早期警戒活動】
・北半球500hPa高度場:偏西風は引き続き蛇行し、30日頃から徐々にブロッキングが始まり、日本付近は低圧部となり寒気が入りやすい状態となる予想。
・週間予報支援図(28日):5月4〜5日頃北日本上空に寒気が入る予想となっている。
・警戒メッシュ図(28日)によると、気温が低くなり、田植え前線は後退する。
・早期警戒情報第2号を作成する。仙台管区気象台予報官のコメントを参考に作成する。
・福島県発生予報第2号を作成する。
・仙台リサーチセンターのホームページで過去5日間の平均推定日射量分布画像の提供が始まる。
【研究活動】
・科学技術庁流動促進研究制度の研究予算が内定し、予算書類を作成する。5月12日に科学技術庁で14時から1時間ヒアリングがあるとのこと。
【その他】
○4月30日(日) 松山町モニター直播
【天気概況】
・移動性高気圧に広く覆われ、久しぶりに好天となり、気温も上がる。
・地帯5の長井・喜多方・若松、地帯7の猪苗代は最高気温が平年より4度以上も低く経過する。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「連休中お仕事ご苦労さまです。先日の大雨で管内の土地改良区の取水口が壊れ修復中のため100%の水が確保できず、さらに一斉に代掻き作業が始まったため作業が遅れています。ことし初の田植えは5月5日になりそうです。今現在、桜が満開です。代掻き作業中にツバメを見かけました。管内では、遅く種蒔きをした方たちの苗に障害が出ています。過湿度のためのムレ苗になっています。今年のハウス内の温度差が激しいため、苗も伸びにくくなっています。波瀾の稲作のスタートとなりました。今年の出来はどうなることやら?報告まで」
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「水田には、水がたまっており手がつけられない状態です。今日も、一日中曇りで冷たい風が吹き通しでした。苗の方は、育苗器から出したときに日照が有ったためになんとか順調ですが、かなり悪い農家も有るようです。(1回目の方が、2回目より遅れていました)毎年春に、約2000袋の土壌改良資材を共同散布しているのですが、その目処が立たないのが一番の心配です。(その後に、耕耘に入る)」
【早期警戒活動】
・NOAAの海面水温平年偏差図(29日):日本列島東海上の海面水温が著しく高い海域には変化がみられない。九州の南海域の海面水温は平年より低くなり始まる。ペルー沖の熱帯海域の海面水温には大きな変化は認められない。
・北半球500hPa高度場:5月2日頃からブロッキングの傾向が予想されている。
・週間予報支援図(29日):偏西風の蛇行は続くが、北日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(29日)によると、稚苗移植の可能な範囲はなかなか北上しない。
【研究活動】
・松山町のモニターが直播をするので見学にいく。別のモニターのパソコンが不調なので点検する。
・直播は打ち込み点播播種機を用い、催芽生籾を一定の間隔で代かきした土壌中に播く方法である。「ひとめぼれ」「ササニシキ」「蔵の華」の3品種各1ヘクタール圃場で行われた。作業時間は1ヘクタール当たり2時間と早い。石巻のモニター2人も見学に来る。
・松山町では一斉に田植え作業が始まり、田植え中の農家も多い。われわれのモニターも代かきに追われている。5月3,4日頃から田植えが始まるとのこと。
【その他】
torigoe@tnaes.affrc.go.jp