水稲冷害研究チーム

2000年編集長日誌


この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。


6月

上旬へ 中旬へ 下旬へ
 
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○6月1日(木) 
【天気概況】
・低気圧の影響で天気はぐずつく。青森県・岩手県北部は海風が入り、気温が上がらなかった。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターから生育調査データがメールで届く。活着は順調で、そろそろ分げつが始まるとのことだ。
・山形県最上町のモニターから発育情報の提供などについて建設的な意見を頂く。昨年の発育経過図を参照できるようにしては。また印刷したときに一枚に納まるように配置を工夫してはなどなど。
・横浜市のある小学校から次のような素朴な質問が来る。
「僕達は、小学校5年の生徒です。今ぼくらは、社会の勉強で米のことを調べています。バケツ稲も、みんなで育てています。社会科の資料集で「米の生産量」について調べていると、暖かい地方より寒い地方の方が、米がよくとれるということが分かりました。でも、普通の植物なら、暖かい地方の方がよく育つはずなのに、なぜ稲は寒い地方でよく育つのでしょうか?「品種改良」と関係があるのかと予想していて、今、グループ毎に本やインターネットを使って調べています。教えていただけないでしょうか?」
<回答>メールありがとうございます。さて、ご質問のことですが、長い歴史(たとえば明治時代から現在まで)でみれば、お米の収量(単位面積当たりの玄米収量、普通kg/10aで表します)は少しずつ多くなってきました。これは品種と作る技術が改良されてきたからなのです。ご質問はたとえば東北のような寒い地域の収量がなぜ南の暖かい地域のものより多いのかですよね。このことに最も影響することは、稲が穂を出した後玄米が生長する過程の温度なのです。玄米が生長するためには、太陽エネルギーを受けて葉が光合成を行い炭水化物(むつかしいかな、でも分かるよね)を生産します。この炭水化物は稲の体を維持するための呼吸と玄米の生長の両方に使われます。玄米が生長を初めて成熟するまでの期間の平均気温とお米の収量との関係を調べてみると、平均気温が21.5度付近で収量は最も多くなります。南の米作りではこの期間の平均気温は21.5度以上(24度〜26度程度)となります。光合成によってある一定量の炭水化物が作られても、この21.5度を少し超えはじめると、呼吸に利用される量が増えて玄米の生長に利用される量が減ってしまいます。さらに平均気温が24度以上となるようですと、この呼吸に使われる量はさらに大きくなり、また光合成を行う葉が高温のため枯れてきます。葉が枯れることは光合成を行う面積が少なくなり(それにともなって根の力も落ちてきます)、作られる炭水化物の量も減ってきます。すなわち、呼吸に消費される量も多くなり、また生産される炭水化物の量も減ってきて、収量は少なくなってしまいます。これが基本的な原因なのです。日本において収量の高いのは東北各県や長野県などです。東北でも市町村データでみると、収量が600kg/10aを記録する地域は限定されてきます。ホームページの「東北の稲作」コーナーの「東北の稲作と冷害」に『冷害危険度地帯区分』があります。それをみていただくと、収量が高い地域は青森県津軽地方、秋田県大曲市周辺、山形県庄内地方・天童付近・山形市付近、そして福島県会津地方などです。これら地域は冷害の危険性も少なく、安定してかつ高い収量が得られます。これは玄米が生長する気温が最適なところにあり、また日射量も多いため光合成によって作られる炭水化物の多いのです。玄米の生長に恵まれた条件が揃っているのです。以上が回答ですが、さらに分からないことがあれば、メールを下さい。」
・友人から激励のメールが届く。
「鳥越様及びチームの皆様へ。東北農試を離れてから3年6カ月ほどになりますが,皆様の活躍はホームページで随時拝見させていただいております。また,固有名詞が出てくる都度皆様の顔が浮かんできます。アクセス数が50,000件を超えたとのこと,おめでとうございます。新しい形の研究体制が構築されてきているものと思います。ここまでモニターを含めネットワーク体制及びリンクが広がっている状況を考えるとき,私なりに考えたチーム設立当初の心配事(チーム長の体力,研究者以外の者,特に一般農家へのアピール度)は予想以上の好成績で推移していると思います。私もチームの情報等を利用して,水稲の栽培(作付 1.4ha)を郷里の平鹿郡雄物川町で休日,年休を利用して行っていますが,現在の仕事との調整には非常に参考になっています。当初は,筑波から通っていましたし,現在は福島県の西郷村から通っています。(水管理以外は大体自分で行っています。)
チームも新たな計画を立てる時期にさしかかっていると思いますが,今後とも研究が良い方向に推移するよう祈念致します。お体ご自愛下さい。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:偏西風の流れは短い周期で変化する見込み。
・週間予報支援図(31日):3,4日頃に北日本・東日本上空へ弱い寒気の南下が予想されている。
・警戒メッシュ図(31日):全域で活着に良好な気温条件となる。
・葉いもち予察(31日):感染好適条件は検出されなかった。
・青森県防除所から発生予報がメールで届く。イネドロオイムシが全県的に発生がやや多いと予測されている。
・事務局からのお知らせを作成する。葉いもち予察情報の提供を始めたことを知らせる。
・仙台管区気象台から5月のまとめが届く。5月を特徴づけるキーワードは「上・中旬の多雨寡照」「下旬の高温」「落雷や降雹」であるとされている。
【研究活動】
・科学技術庁関係者が来場。水稲冷害早期警戒システムについて開発概況と内容を紹介する。
・河北新報記者からやませに関する問い合わせがある。
・私たちの研究を支援していただいている業務3科の「早苗ぶり」があり、田植えが無事終わり活着も順調なので喜ぶ。
【その他】


○6月2日(金) 陸羽132号田植え
土の温もりを感じながら! 【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、天気は回復する。ただ、日本海側は寒気が入り、天気はぐずつく。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「現在、稲の成育は順調そのものですが、かなり生育予測より早まっているように思えます。昨年と同様、カセキと珪酸カリの散布を6月20日頃から始めたいと考えております。今は、遅れているトルコキキョウの定植をしています。私の年度はじめの天候の予測(勝手な判断)とかなり似通ってきているので、7月下旬の低温を心配していますが、全体的に気温が高く経過しているので、それほど心配はしておりません。ただかなり天候の変動にはかなり落差があり、大きな台風が来襲するのを心配しております。私のHPにもそちらの公開シンポジウムへのリンクをつけました。ご了承ください。私のところへは農家ファンが集まりますので!!(http://www.lares.dti.ne.jp/~komatuya) 紹介ではありますが、NHKBS地球法廷“食と環境を問う”を現在インターネット上で討論しています。世界中の方々(市民、学者、農業者、企業)が活発に意見交換しています。皆様も参加してみてください。(http://www.nhk.or.jp/forum/menu.htm)私のところでもカッコウが鳴き始めました。一番気候がよいときです。それではまた!!」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:6日頃までは暖かい空気が入りやすい状態が続くと見込まれる。
・週間予報支援図(1日):北日本・東日本上空には強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(1日):活着は全域で順調に進んでいるものと推察される。昨日気温が低かった青森県と岩手県沿岸部も今日は気温も上がる。
・葉いもち予察(1日):感染に好適な条件は検出されなかった。
・岩手県から発生予察情報が届く。
・仙台管区気象台から春の天候まとめと1か月予報の解説が届く。
・福島県から技術情報が届く。
・宮城県から生育診断圃場の生育情報が届く。
【研究活動】
・山形県鶴岡市のモニターの発育情報を作成する。
・シンポに参加いただく板垣さんが賢治の会関係者と陸羽132号を田植えするとのことで、田植えの現場に出向く。板垣さんと賢治の会関係者は素足で田には入り、丁寧に陸羽132号の苗を土の温かさを感じながら植える。
・宮城県亘理町の友人が仕事で盛岡に来る。夜は酒を酌み交わせて、田植え時には話す時間がなかったため、積もる話題に話が弾む。
【その他】


○6月3日(土) 早期警戒情報第7号・亘理町の友人来場
【天気概況】
・高気圧に覆われて、天気は比較的良好となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:偏西風は北上し、低気圧が周期的に通過する予想となっている。
・週間予報支援図(2日):北日本・東日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。むしろ暖かい空気が入る予想となっている。8日頃から偏西風の蛇行が大きくなる予想。
・警戒メッシュ図(2日):ほぼ全域で気温は高く、冷温障害は心配ない。
・葉いもち予察(2日):感染好適条件は検出されなかった。
・福島県の技術情報を更新する。
【研究活動】
・早期警戒情報第7号を作成する。1か月予報によると、平均気温が高い確率が70%とある。アンサンブルメンバーの動きも安定した動きを示す。入梅時期も近づいたため、葉いもちへの注意を促す。
・宮城県亘理町の友人が来場。試験場内、水稲関係試験、試験施設などを見学する。
【その他】


○6月4日(日) 
【天気概況】
・北部を中心に気圧の谷の影響で天気がぐずつく。気温も上がらない。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(3日):日本列島東海上の海面水温が平年より著しく高い領域は広がりはじめる傾向がみられる。熱帯海域の海面水温は大きな変化が認められない。
・北半球500hPa高度場:低気圧が周期的に通過する見込み。
・週間予報支援図(3日):今後数日北日本・東日本上空に弱い寒気が南下する予想。9日頃から偏西風の蛇行がやや大きくなる見込み。
・警戒メッシュ図(3日):気温は徐々に平年並みに近づきはじめる。
・葉いもち予察(3日):感染好適条件は検出されなかった。
・5月中旬と下旬の気象表をまとめる。下旬は気温が平年に比べて著しく高かった様子がよくわかる。
【研究活動】
【その他】


○6月5日(月) 
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、天気は良好となる。日本海側は気温が徐々に平年並みに近づく。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:低気圧が周期的に通過する予想。
・週間予報支援図(4日):7,8日頃に北日本上空に寒気の南下が予想されている。
・警戒メッシュ図(4日):中山間地において気温はやや低くなる。
・葉いもち予察(4日):感染好適条件は検出されなかった。
・秋田県・宮城県の技術情報がファクシミリで届く。
【研究活動】
・国際協力事業団の講義のためにつくば市に移動する。車窓からみると、宮城県内の稲は株が太くなり、かなり分げつが発生しているものとみられる。関東周辺の二条大麦は見事に成熟し、麦秋を迎える。
【その他】


○6月6日(火) 
○6日(火)筑波国際センター講義
【天気概況】
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:
・週間予報支援図(日):
・警戒メッシュ図(日):
・葉いもち予察(日)
【研究活動】
・稲作(中南米・大洋州・アジア諸国)コース研修員10名に水管理の科学的意義と実践について1日講義を行う。英語による長時間の講義は大変疲れる。
【その他】


○6月7日(水) 
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、概ね晴れの良好な天気となる。南部では気温も上がる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育情報のメールが届く。順調に生育しているようだ。
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「稲の成育は相変わらず順調で、日照時間も多くとてもいい状態です。おかげで雑草(稗も)多く、処理をせねばならない田圃も出てきました。この調子で行くと秋の倒伏とイモチなどの発生が心配です。あまり分茎させず、深水栽培に移行したほうが良いと思います。 遅れていた畔刈りをしているところです。6/8は午後から会議(宮城県青年連盟)で仙台に行くことになっています。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(6日):日本列島東海上の海面水温が平年よりかなり高い領域には変化が認められない。熱帯海域の海面水温も変化はほとんどみられない。オホーツク海の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。
・北半球500hPa高度場:9日頃から偏西風の蛇行が大きくなる見込み。
・週間予報支援図(6日):7日に北日本上空に強い寒気の南下が予想されているが、その後は強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(6日):岩手県北部・沿岸部、青森県太平洋側、中山間地などでは気温が下がり、水管理に注意が必要な状態になりつつある。
・葉いもち予察(6日):感染好適条件は検出されなかった。
【研究活動】
・宮城県監視各地点・石巻市モニターの発育情報を作成し公開をはじめる。
【その他】
・総アクセスが51,000件を超す。


○6月8日(木) 松山町・岩出山町調査
直播圃場の生育調査 【天気概況】
・低気圧が西から近づき、天気は下り坂となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:低気圧が周期的に通過する予想。
・週間予報支援図(7日):北日本上空には弱い寒気が断続的に入る見込み。
・警戒メッシュ図(7日):気温が上がり、水管理に注意すべき地域は中山間地と青森県の北部地域に限定される。福島県では平均気温が19度を超える地域が現れ始める。
・葉いもち予察(7日):感染好適条件は検出されなかった。
【研究活動】
・松山町と岩出山町のモニター圃場の生育調査を行う。モニターの稲は順調に生育しており安心する。一部には過剰な生育もみられた。
・NHK盛岡が同行取材に来る。松山町のモニターの一人に無理を言って田んぼと自宅で取材に応じてもらう。大変ご迷惑をお掛けした。
・帰りに一迫町の白鳥さんを訪問する。今度の公開シンポジウムについて打ち合わせを行い、また菊の栽培に関する技術を勉強する。大変な人物であることを再認識する。
【その他】


○6月9日(金) 
【天気概況】
・梅雨前線が北上し、各地で雨となる。久しぶりの雨である。昨日は岩手県沿岸部と青森県太平洋側で気温が上がらなかった。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。昨日はお疲れさまでした。生育調査のあといつもの様に自宅にお寄りになるのかなと思っていました。NHKの取材があったので忙しかったのでしょう。稲の方は減農薬(ひとめぼれ)をのぞきひととおり追肥をしました。また今年も場所によっては゛ほたるい″が発生しました。雑草の丈をみて除草剤(液剤)を散布しようと思っています。直播きも、まあまあと言ったところです。苺は昨日の出荷で今シーズンはおわりです。これからもまた忙しく苗、片づけ、定植準備に追われる事と思います。」
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「私の稲の生育状況と鳥越さんの予測生育進度があまりにも一致しすぎています。鳥越さんの予測結果が適切なのでしょうか。予測が適切に出きれば現場での処置もしやすくなります。また、現地生育状況に対する生育予測の標準化が出きればこれからの作業に大いに利用できます。これからの目安として、幼穂形成期を確認する手段として、葉令観察以外で、稲の生育進度を観察する簡便法があれば適切な管理が出来ますが、良い知恵をご伝授ください。(葉齢観測を忘れた時の緊急避難措置)」
<回答>
・予測と実測が見事に一致しています。この時期はほぼ一致しても不思議ではありません。ずれるのはこれからの可能性があります。このモデルは私にはかなり自信があります。というのも、葉の生長過程の規則性などを考慮して作成しているためです。幼穂形成期の判定の仕方ですが、やはりモデルによる予測情報と稲の姿に注目するしかありません。幼穂形成期に近づいた稲は節間の伸長が始まるため、少しずつそれそれの茎が立ってきます。それを観察した後、やはり生長点を観察する必要があります。幼穂長が2ミリ程度になると、生長点を覆っている若い葉が比較的容易に爪で取れるようになります(取れない場合は幼穂形成期より若いか、あるいは裁縫針を用いるのも良いと思います)。このようにして比較的簡単に観察ができると思います。または剃刀などで茎の中心をねらって、解剖するのもひとつのやり方です。」
・古川農業試験場からリンク許可を頂く。
「お世話様です。ようやく古川農試のホ−ムペ−ジを開設いたしました。以下にリンクしていただければ幸いです。http://www.faes.pref.miyagi.jp/」
・宮城県河南町のモニターから生育情報が届く。予測値とほぼ一致する。
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:低気圧が周期的に通過する予想となっている。
・週間予報支援図(8日):10日から13日にかけて日本付近に弱い寒気の南下が予想されている。
・警戒メッシュ図(8日): 福島県浜通り平坦部は気温が19度を超す。
・葉いもち予察(8日):感染好適条件は検出されなかった。
・午後1時現在、青森県太平洋側と岩手県沿岸部と北部は気温が海風の影響で12〜14度程度となる。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。気温が高い確率が50%、同平年並みが40%となり、あわせると90%となる。気温が低くなる可能性は非常に低いことになる。
【研究活動】
・生育・作柄監視試験区の生育調査は雨のため月曜日に延期する。
・水温監視情報作成の準備に入る。
・松山町の直播水稲の発育情報を作成する。本モデルが直播水稲にも適用できるはずであるが、結果が興味深い。
・シンポの対談者板垣さんと古澤さんの打ち合わせを明日予定する。
・昨日の調査結果を調査モニターと他地域のモニターの方々にメールでお送りする。自分の稲と比較することも、地域性の違いや作り方の違いが分かって興味深いものと思う。
・NHK盛岡がホームページ更新作業風景の取材に来る。
【その他】



○6月10日(土) 早期警戒情報第8号
賢治歌碑の前で:古澤さん(左)と板垣さん(右) 【天気概況】
・北部は高気圧の覆われ良好な天候となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「調査ご苦労さまです。お会いできず残念でした。頂いたデータを見ると各地モニターのバラツキがなく、順調に生育してことがわかります。私のところの葉齢が進んでいるのは種蒔きが早いのが要因と思います。珪酸区はカラスにヤラレ、対照区は分げつ促進のため浅水管理しているためと思います。過石区が私のところの平均的な値と思います。6月19日頃から一週間をかけて珪酸、カセキの散布をする予定です。稲作りはこれからが勝負だと思います。今日はしばらくぶりの雨で、ゆっくりと家で過ごしていました。これからの一週間は残った稗の処理と畔刈りで毎日が暮れます。それでは!」
・山形県鶴岡市のモニターから生育調査結果がメールで届く。
「6月10月生育調査データを送り致します。モニターの皆さんの参考データありがとうございました。葉令はすでに一枚違うようですね。最も今年はいつもより遅く植えているので特に差が開いたかもしれません。茎数は一株あたりの本数なのでしょうか。もしそうだとするととても大きい稲に育っているようですね。此方の方も少々遅れているかのように思いますが、徐々に追いついていくと思います。これからの生育の仕方に注目です。」
・宮城県河南町のモニターから生育調査結果が届く。
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:13日頃からオホーツク海高気圧の影響を受ける可能性もありうる。
・週間予報支援図(9日):15日頃まで北日本・東日本上空にやや弱い寒気が入る予想。
・警戒メッシュ図(9日):青森県太平洋側北部、岩手県北部と沿岸部で気温が低い状態が続く。
・葉いもち予察(9日):準感染好適条件(1)が岩手・秋田県南部と山形県・福島県中通り・会津地域など広範囲に検出される。
【研究活動】
・早期警戒情報第8号を作成する。1か月予報は気温が高い確率が高いが、北の高気圧の影響で太平洋側などでは海風の影響もありえる。
・シンポ関係者の古澤さんを板垣さんのお宅にお連れする。午前9:30から午後3時まで、途中“たろし滝”や葛丸ダム・近くで野営した宮沢賢治の歌碑(葛丸−ほしぞらは しづにめぐるを わがこころ あやしきものにかこまれて立つ−)などをご案内いただき楽しい一時を過ごす。葛丸川を長靴を履いてわたり、夏のたろし滝を初めて拝見する。滝とはいえ、糸を引いたような水が無数に滴り落ちている。板垣さんによると、年間3,000人が訪れるという。
【その他】


 
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○6月11日(日) 
【天気概況】
・梅雨前線が北上し、北部は晴れるが、南部は前線の影響を受ける。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから生育調査結果が届く。モデル予測値とほぼ一致する。生育は今のところ順調に進んでいるが、今後の天候を心配されている。
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(10日):日本東海上の海面水温が平年より著しく高い領域は広がり、偏差も大きくなる傾向がみられる。オホーツク海の海面水温は平年より著しく低いが、同海域北部は偏差が平年並みとなりはじめる。熱帯海域の海面水温には大きな変化は認められない。
・北半球500hPa高度場:13,14日頃にオホーツク海高気圧の影響を受ける可能性がある。
・週間予報支援図(10日):15日以降は太平洋高気圧の勢力が強くなり、暖かい空気が上空に入り予想となっている。
・警戒メッシュ図(10日):岩手県北部・沿岸部、青森県北部では気温が低く、水管理に注意が必要な状況。
・葉いもち予察(10日):感染好適条件は検出されなかった。
・北の高気圧の影響で地帯3,5の日本海側は最高気温が平年より1度程度低くなる。
【研究活動】
【その他】


○6月12日(月) 生育・作柄診断試験区の生育調査

【天気概況】
・梅雨前線が本州南岸に停滞し、南部を中心に天気はぐずつく。北部は晴れる。
【モニターネットワーク】
・宮城県亘理町の友人から生育調査のデータが届く。
「モニター各氏の生育データありがとうございました。第4回目の生育調査を行いました。
結果は下記の通りです。調査日時:平成12年6月11日、18時。主茎葉齢:8.9〜9.7齢、平均9.3齢(不完全葉を含む)。1株茎数:13〜26本、平均19.4本(移植本数3本/株)。お送り頂いたモニターのデータと比較しますと、私の稲の生育は葉齢が進んでおり、茎数もそこそことれているようです。葉齢が結構進んでいるようなので、ひょっとしたら主茎の最終葉齢は15齢となるような気もしますがいかがでしょうか。今年の平均
移植本数は3.6本/株でしたが、この結果を見る限りでは平均移植本数2.5〜3本/株でも充分な茎数がとれるものと推測されます(もちろん、軟弱徒長苗でないものを移植すると仮定して)。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「直播きの“はえぬき”は鳥害に悩まされながらも何とかスタートしました。移植栽培より1葉程度遅れているようなのでその辺を目安に管理していこうかと考えています。転作用大豆も出芽し一安心といったところです。今年から受託分が増えた為、なにかと忙しい日々が続いてきましたが。やっとパソコンに向かって整理できる時間が出来てきました。昨日、今日と雨が降りゆっくりした時間を過ごしています。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:14日頃までは北の高気圧の影響を受けやすいとみられる。
・週間予報支援図(11日):15日頃から北日本と東日本上空に暖かい空気は入る予想。
・警戒メッシュ図(11日):岩手県北部・沿岸部、青森県北部では気温が低く、水管理に注意が必要な状況が続く。
・葉いもち予察(11日):準感染好適条件(1)が福島県浜通・中通り南部・会津地域にまとまって検出される。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区・水管理試験区の生育調査を行う。調査結果は次の通り。
品種名  葉齢(不完全葉含む) 株当たり茎数(栽植密度30cm x 20cm)
かけはし 8.13 14.60
むつほまれ 8.18 14.50
つがるロマン 8.37 13.69
あきたこまち 8.46 13.48
じょうでき 8.10 12.65
ゆめさんさ 8.25 16.03
どまんなか 8.36 15.58
おきにいり 7.72 12.33
ひとめぼれ 8.20 14.35
ササニシキ 8.17 15.45
はえぬき 8.23 13.28
コシヒカリ 8.10 12.45
 茎数も例年になく多く、順調な生育を示す。「おきにいり」はやはり他の品種に比較すると遅れてきた。
・水温情報を作成し、ホームページに掲載を始める。
【その他】



○6月13日(火) 
【天気概況】
・梅雨前線が停滞し、南部を中心に天気はぐずつく。海風が入り、太平洋側を中心に気温が低い状態が数日続く。また日照の少ない状態も続く。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育データがメールで届く。ここ数日は肌寒い日が続いているとのことだ。
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:14日頃までオホーツク海高気圧の影響を受け、その後は太平洋高気圧が北に北上する見込みとなっている。
・週間予報支援図(12日):北日本・東日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(12日):岩手県山間地・沿岸部と青森県北部は気温が低く、水管理に注意が必要な状態が続く。
・葉いもち予察(12日):感染好適条件は検出されなかった。
【研究活動】
・高温障害に関する監視態勢と技術情報の作成案を検討する。7月中には完成させたい。
【その他】


○6月14日(水) 六戸町小林福蔵さん訪問
稲を語る小林福蔵さん 【天気概況】
・梅雨前線が南北に列島を覆い、南部と太平洋側を中心に雨となる。地帯1,5,6,7では最高気温が低く、かなりの日照不足となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「公開シンポジウムの公文書届きました。明日返送いたします。最近、曇りの日が多く生育が緩慢になってきました。これからの天候の変化が気になるところです。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:16日頃から南の高気圧が日本付近に張り出してくる予想となっている。
・週間予報支援図(13日):17日頃から南の高気圧が日本付近に張り出す予想。北日本・東日本上空には強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(13日):青森県太平洋側と岩手県北部・沿岸部で気温が低くなり、水管理に注意が必要となる。
・葉いもち予察(13日):福島県浜通と中通り南部に準感染好適条件(1)が検出される。
・生育作柄診断試験区の「かけはし」が穂首分化期に達したものと推定される。平年より4日早い。
【研究活動】
・青森県太平洋側沿岸部の水稲の状況を調べる。三沢や六ヶ所などの沿岸部は低温のため生育がやや停滞しているが、内陸に入るとほぼ順調に生育している。
・青森県六戸町の小林福蔵さんを訪ねる。30日のシンポに関することで資料を頂き、小林さんの稲を見せていただく。裏庭には春の天候不順で散布できなかった堆きゅう肥が山積みされていた。乾土効果と施肥効果の切れる時期にさしかかり、稲の色はやや落ち始めている。じっくりと稲の様子を見ているとのこと。小林さんは町の選挙管理委員長で公務があるため1時間強の短い時間であったが、稲の一生の読み方、技術、生き方など話は尽きなかった。米作り名人の話はわれわれに感動を与えるものであった。シンポが楽しみである。
【その他】


○6月15日(木) 
【天気概況】
・高気圧の影響で天気は回復する。平均気温において全般的に低温傾向が現れ始める。またほぼ全域でかなりの日照不足となる。
・今日はほぼ全域で快晴の良い天気となる。盛岡では“チャグチャグ馬コ”が開催される。岩手山も久しぶりに顔を出し、農耕馬に感謝を捧げる初夏の行事を応援する。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「今朝NHKの朝のニュースで鳥越さんたちの早期警戒システムについての報道を見ました。いつも利用させて頂いていることが改めてテレビで紹介されると嬉しくなってきました。これを機会にHPへのアクセスがさらに増えることと思います。これからもお世話になりますが、宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(13日):日本列島東海上の海面水温が著しく高い領域は徐々に広がり、偏差も大きくなる傾向がみられる。オホーツク海の海面水温は平年より著しく低いが、北部域は平年並みになり始める。熱帯海域の海面水温は大きな変化が認められない。
・北半球500hPa高度場:偏西風は今後東西に流れる形となる予想。
・週間予報支援図(14日):16日以降北日本・東日本上空に暖かい空気が入る予想。オホーツク海高気圧の発達は予想されていない。
・警戒メッシュ図(14日):青森県下北の小田野沢付近で冷温障害を警戒すべき気温となり始める。平均気温が19度以上の地域はなくなり、気温が全般的に下がる。
・葉いもち予察(14日):青森県を除く5県で準感染好適条件(1)が広範囲に検出される。
・日射量分布図(14日):岩手・秋田県南部以南で強度の日射量不足が推定されている。
【研究活動】
・公開シンポジウムに向けて関係者の動きが慌ただしくなる。
・当日配布するパンフレットの原案作成にかかる。
【その他】


○6月16日(金) 仙台管区気象台訪問
【天気概況】
・高気圧の影響で概ね晴れの良い天気となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市モニターからシンポパンフレットの原稿が届く。
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:19日頃まではオホーツク海の高気圧の影響を受け、海風が入る可能性がある。
・週間予報支援図(15日):北日本・東日本上空へ強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(15日):岩手県北部・沿岸部と青森県太平洋側では気温が低く、水管理に注意が必要な状態が続く。
・葉いもち予察(15日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(15日):宮城県北部・山沿い、福島県浜通で日照不足が続く。
・生育・作柄診断試験区の「かけはし」が枝梗分化期に達したものと推定される。
・宮城県岩出山町のモニターの2圃場が穂首分化期に達したものと推定される。
・宮城県から生育情報が届く。モデルの適用度を検討する。古川の実測値がモデルと大きく異なってくる。これは多けつ性の生育のためのようである。茎数が平方メートル当たり500本を超え、前年の約2倍となっている。他の地点の適合度は妥当なところといえる。
【研究活動】
・仙台管区気象台を訪ね天気相談所長さんとシンポの打ち合わせを行う。地球温暖化の実態を気象庁観測以来の膨大なデータに基づいて解析され、説得力ある分かりやすい図を作成されており、興味深くお話を伺う。また、シンポ聴衆者は盛岡近郊の方が多いとの判断から、盛岡のデータを使って温暖化の実態を示してくれている。温かい配慮である。
・これですべてのシンポ参加者に数度お話を伺い、調整をほぼ完了する。参加される方は分野は異なるが、すべてある信念と哲学をお持ち、それを実践されている方々ばかりであり、当日は貴重なお話が伺えるものと確信を得る。
【その他】


○6月17日(土) 早期警戒情報第9号
【天気概況】
・西から低気圧が近づき、天気は下り坂となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「シンポジュウムまでもう少しですね、準備大変でしょうが頑張ってください。此方からは2名以上は参加すると思います、私の大豆の播種次第です。今日調査圃を見てきましたついでに葉齢を見ましたら9.6〜10葉には達しているようです。」
・宮城県石巻市のモニターから生育調査データが届く。
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「こちらは、梅雨の合間の晴天で一番草の収穫(ラップサイレージ)の追い込みに超忙
しいです。残りを、雨の前の明日中に目処つけたいと思っている所です。編集長日記の中の、”六戸町の小林福蔵さんを訪ねる”のjpegを拝見して懐かしく思い出しておりました。
おそらく、自宅からの下りの道を降りて右側の圃場の写真でないかと思っております。前に見学したときの、しっかり葉先が立ち見事に開張していた稲姿を思い出しておりました。 側条施肥の、継ぎ目苗に差が出て来ました。(通常より、5日ほど早い)前半の好天で、確実に肥料は消費しているようです。私も、部分ムラ直して様子を見ている所です。周りの水田では、出来過ぎの圃場も有るようですので、6/20の生育調査結果を見て対応したいと考えています。シンポジュウムの準備で忙しいと思います、私も参加しますのでよろしくお願いします。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:今後オホーツク海付近は低圧部となり、南から暖かい空気が入りやすくなる予想。
・週間予報支援図(日):
・警戒メッシュ図(16日):このところの気温上昇で、冷温障害が心配される地域は少なくなってきた。
・葉いもち予察(16日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(16日):太平洋側南部の日射量不足も徐々に改善され始める。
・早期警戒情報第9号を作成する。オホーツク海高気圧の発達が予想される情報は見あたらない。南から暖かい空気が入りやすくなる可能性が高い。
・東北農政局から水温などの情報がファクシミリで届く。
【研究活動】
【その他】


○6月18日(日) 
【天気概況】
・梅雨前線が南下し、概ね晴れの良好な天気となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(17日):日本列島東海上の海面水温が平年より著しく高い領域はその範囲を広がり、偏差も大きくなる。熱帯海域の海面水温には変化が認められない。
・北半球500hPa高度場:偏西風の蛇行の程度は小さく、今後暖かい空気が入る可能性が高い。
・週間予報支援図(17日):北日本・東日本上空への寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(17日):福島県中通り・会津、山形県庄内・内陸部、秋田県横手盆地などは平均気温が19度を超す。
・葉いもち予察(17日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(17日):ほぼ全域で日射量が多い。
・6月上旬の気象表をまとめる。
【研究活動】
【その他】
・アクセス総数が52,000件を超す。


○6月19日(月) 
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね晴れの天気となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「ご無沙汰しております。先日は、深水と分げつに関する資料をいただきました。有り難うございました。資料を拝読しますと、鳥越さんに言われているような感じがします。深水と分げつの関係について、またそれらについて色々な生育パターンがあることも勉強させていただきました。稲の方は概ね順調に経過しておりますが、一部地力にムラがあるところでは色がさめており追肥をしています。苺は苗の育苗にとりかかっています。シンポジウムには是非参加しようとおもっています。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:22日頃から偏西風は北上し、南からの高気圧が張り出す可能性がある。
・週間予報支援図(18日):25日頃からオホーツク海に高気圧が発生する可能性を示唆する。
・警戒メッシュ図(18日):ほぼ全域で冷温障害の危険性がなくなる。一方、いもち病の蔓延可能な20度程度の気温条件が南部・平坦部を中心に広がる。
・葉いもち予察(18日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(18日):全域で多日射条件が続く。
・東北農政局から水温データが届く。
・仙台管区気象台から気象情報がメールで届く。「東北北部の少雨に関する東北地方気象情報 第1号」。内容は「東北北部では、青森県や秋田県を中心に5月半ばから低気圧や前線の影響を受けにくく、雨の少ない状態が続いています。今後も数日はおおむね晴れて雨の降らない状態が続く見込みですので、農作物や水の管理等十分注意して下さい。」
・岩手県から技術情報の号外がファクシミリで届く。
【研究活動】
・公開シンポの当日パンフレット原案を作成し、一部印刷屋に手渡す。
【その他】


○6月20日(火) 
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、晴れて気温も上がる。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターから生育情報が届く。
「6月19日現在で葉齢8.7、茎数25.1本、草丈38cmです。直播は葉齢6.5葉です。田んぼに“イトとんぼ”が羽化しました。30日頑張ってください。私も行く予定です。次回は 6月29日調査予定です。」
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「鳥越さんの予測の通り、ひとめぼれが最高分茎期がおわり、まなむすめとともに茎伸長期にはいっています。今年は雑草がおおく、稗専用除草剤を散布し、今日より過燐酸石灰の散布を行っています。暑くて大変です。早く梅雨に入ってほしいくらいです。21日は採種圃に珪酸カリを散布しています。この時期は毎年涼しいはずなんですが、気候の異常を感じております。」
・山形県鶴岡市のモニターから生育調査データが届く。
「梅雨とは思えない良い天気が続き、稲は順調に成育しています。去年より約1週間遅く植えたのですが、平年並みに追いついてきました。茎数はやや少なめですが、このまま行けば十分確保できます。今日は、いもち病予防の殺菌剤を散布してますが、来週からは溝切り中干しの予定です。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:24日頃までは偏西風の蛇行は比較的小さくなる予想。
・週間予報支援図(19日):北日本・東日本上空への寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(19日):平坦部のほぼ全域の平均気温は19〜22度の範囲で推移する。
・葉いもち予察(19日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(19日):全域で多日射条件となる。
・青森県から監視地点の生育調査データが届く。葉齢予測情報を作成して公開する。
・仙台管区気象台から3か月予報の解説と丁寧なコメントが届く。7月の気温は高いと予想されている。
【研究活動】
・公開シンポジウムに関する場内打ち合わせ。前日と当日の様々な行動と問題点の摘出を行う。
・会場のマリオスの技術者との打ち合わせを行う。
【その他】


 
−−−−−−−−−   下旬   −−−−−−−−−


○6月21日(水) 松山町・岩出山町モニター圃場調査
これからが勝負、珪酸カリ散布 【天気概況】
・西から低気圧が近づき、天気は下り坂となる。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから生育情報が届く。生育はむしろ過剰なほどで、深水管理で生育を抑制しているとのこと。3か月予報が暑い夏を予測するため、高温障害に関する図説を至急に作って欲しいとのこと。モデル予測値と実測値は1日程度のずれであり、良く適合している。
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(20日):日本列島東海上の海面水温が平年より著しく高い領域はさらに拡大し、偏差値もさらに高くなる傾向がある。昨年夏は、東北東海上が同様な現象を示したが、本年はさらに高い領域が南まで広がる傾向にある。オホーツク海の海面水温は平年よりかなり低い。熱帯海域の海面水温には大きな変化がみられない。
・北半球500hPa高度場:偏西風の位置が北上し、梅雨前線も北上し、南から高気圧が張り出す予想となる。
・週間予報支援図(20日):25日頃から偏西風が大きく蛇行し始め、オホーツク海に高気圧の発達が予想されている。
・警戒メッシュ図(20日):ほとんどの地域で、平均気温が19度以上となる。今後梅雨前線が北上するため、葉いもちの監視に注目する必要がある。
・葉いもち予察(20日):好適感染条件は検出されなかった。
・日射量分布図(20日):多日射条件が続く。
・生育・作柄診断試験区の「むつほまれ」「つがるロマン」「あきたこまち」「ゆめさんさ」「じょうでき」「おきにいり」が穂首分化期に達したと予測される。平年的気温経過よりも5日程度早くなっている。
・モニター圃場の生育も平年的気温経過に比較して3〜5日程度早まっている。
【研究活動】
・宮城県松山町・岩出山町モニター圃場を訪ね、生育調査を行う。大豆播種、玉ねぎ収穫、珪酸追肥などで皆忙しく働いている。
・生育はすこぶる良好であるが、一部に過剰生育が見られる。1株当たり茎数が30〜50のものもある。
【その他】


○6月22日(木) 生育・作柄診断試験区の生育調査
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、北部を中心に快晴となる。高温・多照・少雨条件が長く続き、灌漑水などの不足が心配される。
【モニターネットワーク】
・宮城県亘理町の友人からメールが届く。
「そこそこ順調な生育かと思います。好天が続いているせいか、地力の低いところでは葉色が低下してきました。有効茎数は25本/株程度取れればいいかな思っていますが、この先どうなることやら。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:25日頃から偏西風の蛇行が大きくなり、オホーツク海高気圧の発達の可能性もある。
・週間予報支援図(21日):偏西風は25日頃から蛇行の程度が大きくなり、東海上に気圧の峰が形成される予想となっている。北日本・東日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(21日):平均気温が22度以上の地域は福島県中通り、山形県山形市・米沢市付近、岩手県南部に広がる。
・葉いもち予察(21日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(21日):多日射条件が全域で続く。
・秋田県から監視地点の生育情報がファクシミリで届く。発育情報の作成に取りかかる。
【研究活動】
・生育・作柄試験区、水管理区などの生育調査を実施する。
・昨日のモニター圃場の生育データが神田君によって整理されたので、モニター・友人に参考情報としてメールで届ける。
・公開シンポ関係の当日用パンフレット初校が届く。遅れていた原稿・写真も届き、ほぼ準備が整った。
【その他】


○6月23日(金) 
【天気概況】
・梅雨前線が北上し、南部を中心に雨となる。太平洋側沿岸部は海風が入る。
【モニターネットワーク】
・宮城県亘理町の友人からメールが届く。
「モニターの方々の生育データありがとうございました。場所、品種、作り方(人)によってこれほどまでに生育が異なるものかと感心してしまいました。お忙しいところ申し訳ありませんが、モニターの方々の移植本数(直播については苗立ち数でしょうか?)」
<回答>全部4本植です。直播は1個体当たりの分げつ数を示す。
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「データありがとうございます。現在30本以上の茎数もあり、天候が良かった事が裏付けられていると思います。このまま出穂するはずが無く、茎数無効化による根疲れの心配も有りそうです。私の場合、元肥のN量を全体的に7kg>5kg>4kgと落として(冷害の年より)来ましたが、来年は品種間の再調整の必要性を感じています。(毎年、完熟堆肥を2〜3t/10a 入れているので、肥効も天候にかなり左右されます。)どんな天候にも左右されない、全天候型稲作はなかなか難しいです。今年は、穂肥前の生育過剰の稲姿補正を目的に、微量要素肥料の散布をすぐに行うつもりです。(コスト低減のために、土壌改良資材だけにとどめ・・・暫く止めていました)これからの1ヶ月の管理が、水稲にとって最重要と感じています。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「モニターの皆さんのデータ受け取りました。どの数字も大きく、鶴岡の7月10日の数字と同じくらいです。平年よりもかなり大きく出来ているようで、鳥越さんの生育予測のグラフでも見て取れます。今後の生育が楽しみです。私の場合は田植を遅らせた関係で茎数はまだ少なめですが、やや遅れ気味であった葉令は平年まで追いついてきたようです。来週からは作溝、中干と穂肥えを出来る様にする為の環境作りに入ります。なお、都合によりシンポジウムには参加できませんが、ご成功をお祈りしております。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:24日〜27日頃にかけてオホーツク海に高気圧が形成される予想となっている。偏西風の蛇行も大きくなる。
・週間予報支援図(22日):25〜27日頃にかけてオホーツク海に高気圧が発生、その後は日本列島東海上に気圧の峰が形成される予想となっている。
・警戒メッシュ図(22日):水管理に注意が必要な地域はなくなった。一方では葉いもちの発生に注意すべき地域がほぼ全域に広がる。
・葉いもち予察(22日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(22日):多日射条件が続く。
・秋田県の発育情報が完成したので公開する。青森・秋田・宮城の三県の発育情報が揃う。
・福島県農業試験場相馬支場から技術情報がメールで届く。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説とコメントがメールで届く。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区の昨日の調査結果は次の通り。数字は葉齢(不完全葉を含む)、1株当たり茎数(30cm x 20cm)を示す。ここ数年間に例のないほど、分げつ数が早期に多数確保されている。品種の草型と葉色の違いが明瞭となる。
6/22 葉齢 茎数
かけはし 9.73 27.3
むつほまれ 9.81 27.2
つがるロマン 10.22 27.0
あきたこまち 10.32 26.8
じょうでき 9.76 26.5
ゆめさんさ 9.92 30.3
どまんなか 10.16 31.5
おきにいり 9.38 23.3
ひとめぼれ 9.97 29.3
ササニシキ 9.93 33.1
はえぬき 9.95 28.0
コシヒカリ 10.00 26.7
・岩手大学農学部に公開シンポジウム議事録作成を依頼したところ、青森県と秋田県出身の学生さんが引き受けてくれる。有り難いことに、最適任者である。
・シンポ当日配布用のパンフレットの初校が届く。まずまずの出来である。
【その他】


○6月24日(土) 早期警戒情報第10号
【天気概況】
・梅雨前線が北上し、南部を中心に雨となる。またオホーツク海の高気圧の影響で海風が入り、気温は太平洋側では上がらない。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「調査ご苦労さまでした。生育が順調なのと、松山の方たちとあまり生育が変わらないことがわかりました。天気予報でも石巻より古川のほうが気温が高く推移していので納得ができます。古川は内陸性の気候であることがわかり、また岩出山もそれに近いこと理解できます。今年は急激に葉色が落ちています。この時期の追肥は草丈伸長にかなり作用するのでどうしようかと思っています。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:偏西風は蛇行し、東海上に気圧の峰が形成され、オホーツク海高気圧の発達が予想される。
・週間予報支援図(23日):北日本・東日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(23日):水管理に注意が必要な地域はごく限定される。
・葉いもち予察(23日):感染好適条件や準感染好適条件(4)(1)が福島県のほぼ全域に検出される。
・日射量分布図(23日):北部を中心に多日射条件が続く。
・生育・作柄診断試験区の「かけはし」が幼穂形成期に近づいたと推定される。
【研究活動】
・早期警戒情報第10号を作成する。1か月予報の解説によると、今週から次週にかけてオホーツク海高気圧の影響が明記されている。今後の推移が注目される。
・仙台管区気象台予報官から、東北北部が梅雨入りしたとのメールが届く。
・生育・作柄診断試験区の「かけはし」の幼穂の生長を解剖観察する。幼穂長は約1ミリ程度で、明後日頃には幼穂形成期に入る見込み。
【その他】


○6月25日(日) 
【天気概況】
・オホーツク海高気圧の影響で、太平洋側を中心に気温が下がる。梅雨前線の影響で南部を中心に雨となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「また皆様とお会いできることうれしく思います。珪酸カリと過燐酸石灰、試みの重カセキの追肥の半分(5ha)が終わりました。29日までは作業が終わる予定です。過燐酸石灰については藻が生えてきました。今年はどんな藻が生えるか報告したいと思います。」
・宮城県河南町のモニターからメールが届く。
「我が地域では 6月27日から7月6日まで中干しです。前に編集長日誌で 八丈島で田んぼをしている友人がいると紹介してありましが、もう少し早くわかっていれば現地に行ってみたかったです。5月25日に行ったのです。八丈島は 気候も温暖で 時間がゆっくり流れる感じで大変住み良い感じのところと思いました。フェニックス、アロエが主な生産物と聞きました。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(24日):日本列島東海上の海面水温が著しく高い海域は依然として続く。オホーツク海と太平洋高緯度海域の海面水温は平年より著しく低い状態が続く。熱帯海域には大きな変化は認められない。
・北半球500hPa高度場:東海上に気圧の峰が形成され、今後ともオホーツク海高気圧が発達しやすい状態が続く。
・週間予報支援図(24日):今後とも東海上に気圧の峰が形成され、オホーツク海高気圧の影響が長引く可能性が高い。
・警戒メッシュ図(24日):青森県下北、岩手県沿岸部、福島県阿武隈山地などで気温が低くなり、水管理に注意を要する。
・葉いもち予察(24日):感染好適条件や準感染好適条件(4)(1)が福島県・宮城県に広域的に検出される。
・日射量分布図(24日):福島県で日射量が低下し始める。
【研究活動】
【その他】


○6月26日(月) 岩手県農業気象協議会6月例会
【天気概況】
・オホーツク海高気圧の影響で、太平洋側を中心に気温は下がる。地帯8、6では気温がかなり低下する。
・オホーツク海高気圧の中心が南下したため、岩手県南部から福島県、さらには関東方面の太平洋側に海風が入り、気温は20度を超えなかった。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育データがメールで届く。
「田んぼの方も前半の管理が終了し、25日から通水停止となり中干に入りました。我が家の亀の尾は毎年の倒伏で何かと大変なので、今年の全般の栽培方針として、少肥栽培を目標に設定し、去る22日小林福蔵さんの冷害に勝つ稲作りを参考に穂首分化期追肥の適期(鳥越さんの葉齢進度予測本葉10枚目展張時)を目標に追肥をしました。数年前に同図書を購入し通読しただけでしたが、良く熟読すると,冷害だけでなく、どんな天候にも左右されない稲の生育環境があり、多くの先人がその管理方法を残してくれていたのにふれ改めて感謝します。我が家では、もう一つの試みとして、ササシグレの湛水点播直播に挑戦しています。こちらの方は、発芽以降天然生育ですので、イネ本来の生育状況が見れて毎日が楽しいです。さて、石巻の近況をお伝えします。昨日6月24日車とんぼの羽化を確認しました。記録が取れなくて残念です。平成10年は6月30日でした。平成11年は6月28日でした。去年より4日平年より一週間早い様です。それに合わせて稲の成育もかなり進みました。田んぼの稲と鳥越さんの生育進度予測が一致しています。」
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:偏西風は蛇行し、東海上に気圧の尾根が形成され、オホーツク海高気圧の影響が続くものと予想される。
・週間予報支援図(25日):東海上にブロッキング高気圧が形成され、その状態が7月上旬まで続く予想。
・警戒メッシュ図(25日):青森県太平洋側・岩手県沿岸部と北部で気温が下がり、水管理に注意が必要。
・葉いもち予察(25日):感染好適条件や準感染好適条件(4)(1)が福島県浜通りと中通り南部・宮城県南部に広域的に検出される。
・日射量分布図(25日):福島県中通り南部では日射量不足となる。
・仙台管区気象台から少雨に関する情報がメールで届く。
「東北北部では、5月半ばから低気圧や前線の影響を受けにくく、雨のかなり少ない状態が続いています。今後、明日(27日)から明後日(28日)に雨が降る見込みですが、これまでの降水量がかなり少なくなっていますので、農作物や水の管理には注意してください。 また、今後発表される天気予報等にも留意願います。」
(灌漑用の水が心配される。今後低温が来たときの、深水管理用の水は確保できるのか?)
【研究活動】
・水管理試験区において前歴深水管理を始める。施肥試験区では過燐酸石灰を追肥する。
・生育・作柄診断試験区の「かけはし」は幼穂形成期に達したことを観察で確認する。
・岩手県農業気象協議会に出席する。水稲の生育は順調過ぎる程度で、穂首分化期が平年より1週間程度早まっているとのこと。分げつ数が多く、中干し・追肥などの生育制御が難しくなると予想される。これから秋落ち的な生育をどのように回避するか。
【その他】


○6月27日(火) 
【天気概況】
・低気圧の接近で、天気は下り坂となる。気温はやや上がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:今後とも偏西風は蛇行し、東海上に気圧の尾根が形成される予想。
・週間予報支援図(26日):今後オホーツク海付近が低圧部となり、南から暖かい空気が入る予想。
・警戒メッシュ図(26日):青森県太平洋側、岩手県北部・沿岸部、福島県阿武隈山地などで気温がさらに下がり、水管理などに注意が必要となる。
・葉いもち予察(26日):感染好適条件は検出されなかった。
・日射量分布図(26日):福島県浜通理・中通りで日射量不足となる。
【研究活動】
・総合研究推進委員会が開かれ、本年度研究計画などが討議される。
・公開シンポの準備、最終調整などを行う。
【その他】


○6月28日(水) 
【天気概況】
・梅雨前線が東北を通過し、各地でまとまった雨となる。恵みの雨となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(27日):オホーツク海と太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い。日本列島東海域の海面水温が平年より著しく高い領域では偏差値がやや低くなる。熱帯海域の海面水温は大きな変化が認められない。
・北半球500hPa高度場:今後とも日本列島の東に気圧の尾根が形成され、北海道付近が低圧部となる。偏西風が北上し、南から暖かい空気が入る可能性もある。
・週間予報支援図(27日):北日本・東日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。
・警戒メッシュ図(27日):青森県太平洋側と津軽地域北部、岩手県沿岸部と内陸北部、福島県阿武隈山地では気温の低い状態が続く。
・葉いもち予察(27日):感染好適条件が秋田県男鹿半島の限られた地域に検出される。
・日射量分布図(27日):福島県中通り・浜通り、宮城県全域で日射量不足の状態となる。
・福島県農業試験場から技術情報がメールで届く。
【研究活動】
・NHKの東北版で前回放送されたものが本日全国版に流されたとのこと。関係者からメールや電話が入る。また民間の企業からリンク依頼がメールで届く。
・「早速のお返事ありがとうございます。それでは、リンク作成させていただきたく思います。私自身は都会育ちですし、デスクワークですので、実際の作業やご苦労は、ほとんど知らないのですが、農業に従事されていらっしゃる方々は、基本的には会社などの組織的な活動と違って、すべて個人個人での営農となってしまうケースが多いのではないのかなと思っております。冷害、鳥獣被害、作物の病気、害虫の被害などと孤独に戦っていらっしゃるのではないでしょうか。そんな中で、少しでも情報の提供のお役に立てればと思っております。”農業に関するリンクがどんどん広がっていくといいなぁ”と感じている、今日このごろです。どうも、ありがとうございました。」
・公開シンポジウムの準備に追われる。明日は関係者が来場され、事前の打ち合わせを行う予定。宮城県松山町のモニターも当日に役場関係者と来られるとのこと。
・青森県のある市社会教育委員会の方から頑張って下さいとの激励のメールが届く。
【その他】
・総アクセスが53,000件を超す。



○6月29日(木) 公開シンポジウム事前打ち合わせ会
【天気概況】
・移動性高気圧に広く覆われ、晴れて気温が上がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:偏西風の蛇行は小さくなり、東西流となる予想。
・週間予報支援図(28日):北日本・東日本上空への強い寒気の南下は予想されていない。7月4日頃から寒気の南下が予想されている。
・警戒メッシュ図(28日):青森県太平洋側と津軽地域北部、岩手県沿岸部と内陸北部、福島県阿武隈山地では気温の低い状態が続く。
・葉いもち予察(28日):準感染好適条件(1)が宮城・福島県全域と山形県内陸部に検出される。気温も低く、いもち病に対する稲の感受性が高まることが心配される。
・日射量分布図(28日):岩手県南部、宮城県、福島県浜通り・中通りで日射量不足が心配される。
・宮城県病害虫発生予察情報を更新する。発生量はやや少ないと予想されている。
【研究活動】
・公開シンポ関係者が当場に集まる。明日の進行などに関して打ち合わせを行う。
【その他】


○6月30日(金) 公開シンポジウム「自然を読み、稲と語り、そして心を耕す」
【天気概況】
・南から暖かい空気が入り、気温は上がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・NOAA海面水温平年偏差図(日):
・北半球500hPa高度場:
・週間予報支援図(日):
・警戒メッシュ図(日):
・葉いもち予察(日):
・日射量分布図(日):
【研究活動】
・今まで長い間準備を進めてきた公開シンポジウム「先人の知恵を活かす−自然を読み、稲と語り、そして心を耕す−」が開催される。篤農家である白鳥文雄さん、板垣 寛さん、小林福蔵さんの自然の読み方、菊や稲の見方と管理の仕方、地域社会への貢献などが対談者の努力で存分に引き出され、感銘を受けるものであった。また、早期警戒システムのモニター小松さん、太田さんも篤農家に負けることなく、それぞれの持ち味を発揮していただいた。仙台管区気象台天気相談所長の竹谷さんからは地球温暖の実態を気象庁の地道な観測データを用いて説明頂いた。われわれがあまり見ることのできないデータであり、参集の皆さんも温暖化の実態が良くわかったものと思う。
・他のモニターの方々も遠路駆けつけてくれた。感謝。
・貴重な記録を取ることができた。今後はテープを起こし、資料として公刊する作業が残る。
【その他】




 
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