水稲冷害研究チーム

2001年編集長日誌


この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。


5月

上旬へ 中旬へ 下旬へ
 
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○5月1日(火) 
【天気概況】
・オホーツク海高気圧が停滞し、太平洋側を中心にやませの影響を受ける。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。明日、昨年の珪酸区の田植えをします。品種は、ひとめぼれ採種、稚苗、3葉です。雨が降らないため、代かき用の水が、地中に浸透してばかりいて、代かきがすすみません。仕方なく、早めの田植えをしています。ひとめぼれ採種田圃は、5/1.2の田植え予定です。そのほかリン酸区は5/4.5の予定です。この雨不足で、今後の気象変化を注目します。大雪、雨不足、霜害、冷害にならなければ思います。この雨不足は、岩出山町では70年ぶりとなるそうです。それでは!」
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「ようやくパソコンが復旧しました。まだ過去のデータは利用できません。29日から代掻きをはじめました。今年もかえるの卵が浮いていました。気温は寒いのですが、田植えの適温が近づいて来ています。お田植桜の八重桜も満開です。3日の直播をお待ちします。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「ご無沙汰して申し訳ありません。雨が降ったら一休みしてメールでもと考えていましたが、今日になってしまい申し訳ありませんでした。先日は農業技術研究機構の立ち上げのご挨拶状を私にまで頂きありがとうございました。又最近送っていただいた天気の予想にはとてもびっくりしました。4月後半からの少雨の予想はピタリ一致していましたね。好天に恵まれ育苗のほうも順調に経過しています。今年は4月15日前後に播種した人が多かったようですが、田植えは連休終わりの7日ころから本格化しそうです。ところで直播きの件ですが、今年は約2haで行います。コーティングに石巻のモニターのアイディア使わせて頂き、散播と条播両方にトライしてみます。散播は今日播きました。条播は明日播種の予定でいます。定期的に苗立ちの状況も写真でお送り致しますのでお楽しみに。連日目の回るような忙しさですが、妻と何とかがんばっています。鳥越さんにおかれましても早朝からの勤務いつも頭の下がる思いです。お体に気をつけながら今シーズンもがんばりましょう。これからもよろしくお願い致します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(30日):偏西風は日本付近で大きく蛇行し、6日頃まではオホーツク海高気圧の影響を受ける予想。その後は低気圧が日本付近を通過し、南から暖かい空気が入る模様。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・稚苗移植の可能域:太平洋側では仙台市まで北上、日本海側では山形市・鶴岡市周辺。
・中苗・成苗移植の可能域:福島県浜通り地域と福島市付近。
・湛水直播の可能域:太平洋側では岩手県南部まで北上、日本海側では山形市・鶴岡市周辺。
・午前5時25分に青森県太平洋側と岩手県沿岸北部に低温注意報が発令される。
・オホーツク海高気圧の影響で太平洋側を中心に、気温が低くなる。
【研究活動】
・連休中の田植え調査日程をモニター各位・チームメンバーと打ち合わせを行う。3,5日に調査を予定する。
・分げつ形成期における気象障害の問題構造を検討する。
【その他】


○5月2日(水) 
【天気概況】
・オホーツク海高気圧が停滞・張り出し、東日本の太平洋側はかなりの低温となる。岩手県久慈では気温がマイナスとなる。田植えが本格化するが、気温が早く上がることを期待したい。
【モニターネットワーク】
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「田植え調査の件ですが!父と母も、協力してくれるそうですが、当日は、あいにく父が不在となりますので私と母が対応いたします。」
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「今日はとても寒い1日でした。明日、8反歩の代を掻いて田植えの準備が終了します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(30日):エルニーニョ監視海域の海面水温はやや下がる傾向がみられる。太平洋中緯度の海面水温は平年より低い状態が続く。フィリピン付近の海面水温は平年よりかなり高くなる傾向もみられる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(30日):ペルー沖の赤道域海面水温は西経90〜150度まで正偏差、西経90〜120度までは+0.5℃。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(1日):偏西風は7日頃から東西流となる予想。
・気象庁週間予報支援図(1日):オホーツク海高気圧の影響は3日頃まであるが、その後も偏西風が日本付近で蛇行し、寒気が入りやすい状態が続く見込み。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(2日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮古沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:太平洋側では最近の低温で可能域が減る。日本海側では山形県庄内と山形市周辺。
・中苗・成苗移植の可能域:可能域は検出されない。
・湛水直播の可能域:太平洋側では岩手県南部まで北上、日本海側では山形県庄内・内陸部、秋田県秋田市と横手盆地周辺まで北上する。
・仙台管区気象台から4月の東北地方の天候がメールで届く。キーワードは、@記録的少雨、A上旬から中旬にかけての高温、B下旬の遅霜とある。
・低温や霜注意報が各地に発令される。
【研究活動】
・分げつ期低温障害の問題構造−監視のポイント−を検討する。
・3日と5日に宮城県を中心に行う田植え調査の準備を行う。
【その他】


○5月3日(木) モニター調査区設定
いよいよ生育調査が始まる 【天気概況】
・オホーツク海高気圧が停滞して張り出し、太平洋側を中心に気温が低くなる。低温注意報が各地に出される。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「5/3は寒くなければ、30aを田植えして、午後から代かきをします。気温が低く、活着は未だしていないと思います。幸い風が少ないため、枯れてはいません。明日、雨がふればいいなーと思っています。近くまで、いらしたら携帯に連絡ください。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(2日):ペルー沖の赤道域海面水温は西経90〜150度まで正偏差、西経90〜120度までは+0.5℃。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(2日):オホーツク海高気圧の影響は6日頃までで、その後偏西風の流れは東西流となる予想。
・気象庁週間予報支援図(2日):低気圧が7〜8日に通過する予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・稚苗移植の可能域:最近の低温で可能域は太平洋側ではほとんどない。日本海側では山形県庄内と山形市周辺、秋田県秋田市周辺。
・中苗・成苗移植の可能域:最近の低温で可能域はみられない。
・湛水直播の可能域:最近の低温で太平洋側では宮城県仙台市周辺まで南下。日本海側では山形県庄内・内陸部、秋田県秋田市と横手盆地周辺まで北上する。
【研究活動】
・宮城県中田町の新モニターが田植えを行うので、調査区の設定に伺う。稲作の技術を長年蓄積したお母さん、奥さんと子供たち総出で田植えが始まる。
・宮城県石巻市のモニター圃場で複粒による直播が当センター総合研究第1チームによって行われるので見学に出向く。ほかのモニターや普及センターの方々も見学に訪れる。鳥害に秘策を練るモニターの努力が実って、順調な苗立ちを期待したい。
・宮城県岩出山町のモニター圃場に移動し、採種圃場の「ひとめぼれ」に調査区を設定する。
【その他】


○5月4日(金) 
もう少し早く作業ができれば・・寒い 【天気概況】
・オホーツク海高気圧の影響で太平洋側を中心に、気温は低くなる。低温注意報も太平洋側で出される。
【モニターネットワーク】
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「今日は、遠路はるばる有難うございました。私も、今帰ったばかりです。本日の作業は、調査対象圃場のみ終了しまして後は、苗運びでした・・・父も午後から帰ってきて、「今度はぜひお会いしたい」と話していました〜。こんな我が家ですが、末永く宜しくお願い致します。ちなみに、父の名前は「亀治(かめじ)」といいます。今度、調査にいらした時には、寺山の自宅にお寄りください。それでは・・・」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(3日):7日頃に低気圧が通過し、その後は偏西風の流れは東西流となる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(3日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県まで北上するが、太平洋側では可能域はない。
・中苗・成苗移植の可能域:最近の低温で可能域はない。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部まで北上するが、太平洋側では可能域はない。
【研究活動】
【その他】


○5月5日(土) 早期警戒情報第2号、モニター調査区設定
急ピッチで進む田植え 【天気概況】
・オホーツク海高気圧に広く覆われ、太平洋側を中心に気温が低い状態が続く。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「急に今日から田植えをしました。明日都合により、調査圃の田植えを行いますので、調査区の設定よろしく。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(3日):ペルー沖の赤道域の海面水温は西経90〜150度まで正偏差、
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(3日):偏西風は7日以降東西流となり、周期変化する予想。
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(4日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部まで、太平洋側では検出されない。
・中苗・成苗移植の可能域:ほとんど検出されない。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部まで北上、太平洋側では福島市周辺。
【研究活動】
・宮城県石巻市、松山町、岩出山町のモニター圃場に調査区を設定する。気温も上がり、田植えが急ピッチで行われる。久しぶりの再会の笑顔がほころぶ。
【その他】


○5月6日(日) 
田植えは家族と親戚で豊作を願う 【天気概況】
・オホーツク海高気圧の中心は南に下がり、概ね晴れの天気となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(5日):ペルー沖の赤道域の海面水温は今までは平年より高くなる傾向が見られたが、ペルー沿岸の近海では平年より低くなる傾向がでてきた。今後の動きを注視したい。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリッピン付近の海域の海面水温は平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(4日):西経90〜150度付近の赤道域の海面水温は正偏差。西経90〜110度付近の海面水温は−0.5度と低くなる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(4日):偏西風の流れは8日頃から蛇行し、一時的に寒気が入りやすくなる予想。
・気象庁週間予報支援図(5日):13日頃にはブロッキング高気圧が形成され、オホーツク海に高気圧が発生する予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(5日):海面水温が10度以下の千島海流は岩手県沿岸南部まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部まで北上、太平洋側では福島県南部。
・中苗・成苗移植の可能域:福島県会津、山形県庄内や秋田県南部の一部。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部まで北上、太平洋側では福島県南部。
【研究活動】
・苗の生育状況を調べる。順調に生育しており、予定通りの田植えとなりそうである。
・本年度の生育作柄診断試験区の品種配置を決める。被害診断技術を検証するため、普及面積の多いあるいは増加が見込まれる品種を中心に選抜する。青森県「ゆめあかり」「むつほまれ」「つがるロマン」、岩手県「かけはし」、宮城県「まなむすめ」「ひとめぼれ」「ササニシキ」「こいむすび」、秋田県「あきたこまち」「めんこいな」、山形県「はえぬき」、福島県「コシヒカリ」の12品種とする。
【その他】


○5月7日(月) 
【天気概況】
・気圧の谷が通過し、北部を中心に雨となる。久しぶりの恵みの雨となる。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「毎日良い天気が続いて有難いのですが、畑のほうは砂漠のようです。枝豆の定植をしても根付くまでなかなか時間がかかります。一方稲のほうは順調です。直播きの芽も動き出してきたようです。鳥害に注意しながら観察している状況です。鳥越さんも石巻に出張ということでお疲れ様でした。複粒種子もコーティングさえうまく製造できれば何とかなりそうですね。私の地区でも今年より新規に直播きに取り組み始めた人たちが数名います。すべて第2種兼業農家の人たちです。雇用情勢も厳しいなか、なるべく時間を掛けず(勤めを休まないで)に連休中に稲作をスタートさせようという人たちです。このような状況の中で鳥害に付いてももっと研究が進めば、苗立ち率がさらに良くなりさらに普及して行くものと思います。まだまだ先の話になりますが、今年度もモニターの交流会があると思いますが、そのときに直播きについての情報交換もしたいので、今年取り組んでいる方々からは、是非圃場の状況を写真で記録しておいてもらいたいものです。生育の進んでいた(はえぬき)を今日機械の試運転がてら移植しました。明日から3日間ではえぬきを終わらせようと考えています。その後ひとめぼれと、コシヒカリがまだ残っていますが。春の一大事業もいよいよ終盤にさしかかってきた感じです。最後まで気を引き締めてがんばります。」
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「遠路はるばる調査ごくろうさまでした。ようやく、田植えも半分ほど終わりました。今後ともよろしくお願いします。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「昨日はたいした応対も出来ず、すいませんでした。もう少しゆっくりお話ししたかったのですが、またの機会を楽しみにしております。田植えも順調に進み、あと1.3haほどを残すのみとなりました。しかし都合があって10日過ぎにしか植えられませんので、とりあえず一段落です。直播につきましては、発芽以降逐次報告いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(5日):西経90〜150度付近の赤道域の海面水温は正偏差。西経90付近の海面水温は−0.5度と低くなる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(6日):偏西風は日本付近で大きく蛇行し、ブロッキングとなり10日頃からオホーツク海高気圧が発生する予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(7日):海面水温が10度以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部、太平洋側ではほとんど検出されない。
・中苗・成苗移植の可能域: 日本海側では庄内、横手付近、秋田市周辺。太平洋側ではほとんど検出されない。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では福島県南部。
【研究活動】
・青森県六戸町の篤農家小林福蔵さんに生育調査の実施を依頼する。12日に田植えを行うとのこと。本年は調査区を設定して、篤農家の稲をじっくり観察させていただくことにする。
・分げつ期低温障害の問題構造−監視のポイント−を検討する。
【その他】
・総アクセスが76,000件を超す。


○5月8日(火) 
複粒種子直播の成果は如何に 【天気概況】
・気圧の谷が通過し、オホーツク海高気圧が発生する。岩手県沿岸部と青森県太平洋側は気温が10℃程度となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターからメールが届く。
「先日は、お忙しいところパソコンを見ていただき、ありがとうございました。調査ほ場の田植えの日程ですが、5月10日に予定しております。(天気次第ですが・・・。)直播は総合研究第1チーム長さんに23a播種していただきましたが、複粒種子の残量の関係で10aほど播種出来ませんでした。あと10aは、5月9日に動力散布機で散播する予定です。田植えは、5月13日頃までかかるようです。気象に関する情報をよろしくお願いします。」(複粒種子の直播試験の新聞記事が添付されている。)
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。「先日は、お疲れ様でした。西へ東への毎日かと思います・・・。我が家も、昨日で90%と植付けは終了しております。他もぼちぼち始まりましたが、大半が来週の田植えが多数です。沿岸部は、深刻な「水不足で」明日以降の雨?にかなり期待を寄せている状況です。田植え風景の画像を送ります。あっ それと編集長日記をみました。実家の母も喜んでいました。うちのカミさんと息子達もHPをみて驚いていました(笑)。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(6日):西経90〜140度付近の赤道域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(7日):13日頃から偏西風の位置が北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・気象庁週間予報支援図(7日):10日頃までは北部太平洋側を中心にオホーツク海高気圧の影響を受け、その後一時的に寒気が入るが、13日頃から偏西風の位置は北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(8日):海面水温が10度以下の千島海流は宮城県金華山を超え南部まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では福島県南部。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では庄内、横手付近、秋田市周辺。太平洋側では福島県会津。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では福島県中通りと浜通南部。
・日別気温の凡例値を2℃高く設定する。
・青森県太平洋側と岩手県内陸北部・沿岸北部に低温注意報が出される。
【研究活動】
・アメダスデータ配信先の関係者と旧システムの撤去について打ち合わせる。新システムへの移行は神田君の努力で順調に進む。
・調査したモニター圃場の生育予測を開始する。次回の活着後の葉齢を基に予測情報の提供をはじめたい。
・活着期障害の監視の考え方に間違いがあったので、活着期警戒情報を改正する。
・分げつ期低温障害の問題構造−監視のポイント−を検討する。他のステージに比較して低温障害の現れる程度が低い時期であるが、警戒のポイントを稲の発育や生理的機能のどこに置くかで、限界気温の設定が異なる。文献を精査すればするほど、難しさを感じる。
【その他】


○5月9日(水) 
夫婦で田植え−中田町モニター 【天気概況】
・低気圧の影響で天気がぐずつく。岩手県北部と青森県太平洋側には低温注意報が継続される。やませが岩手県北部と青森県太平洋側に入り、気温が10℃を超えなかった。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「最上町管内は、耕耘がほぼ完了間近で、早い人は代掻きに入っています。ただ、今日まで雨がほとんど無く、圃場はコンクリートみたいに固くなっており、耕耘に思いの外時間がかかりました。用水は足りていますが、水の乗りが悪く代掻き開始までしばらくかかりそうです。私の場合、苗の発育は良好ですが今年は播種が遅かったので、18日前後に田植えを予定し作業を組んでいます。代掻きに入る前に、転作田に食用とうもろこしの定植作業が残っており、いろんな意味で”恵みの雨”になりました。今年の春は、記録的な少雨で経過し、田の土は乾いてひび割れた状態でした。乾土効果が期待できますが、逆に心配な面もあります。その分を想定しながら昨年の反省も踏まえ、作付け品種毎の微調整を行う予定ですが、肥効と発現時期等の資料など有りましたら貰えないでしょうか?(図説にUPして貰っても良いです)東北各地のモニター報告を日記で見ると、改めて気候(積算気温等)の地域格差を感じています。田植え終了間近の声も各地から聞こえて来ますが、マイペースで安全作期(警戒メッシュ)に合わせた田植えを行いたいと思います。やっと暖かくなりましたが、5月初旬の寒さの再来の心配も有ります。ニューリアルした、早期警戒情報から目が離せなくなりました。」
・宮城県石巻市のモニターから田植え終了のメールが届く。
「複粒化種子による湛水直播の立会い、生育調査圃場の設置と忙しくおいでいただきご苦労様でした。おかげさまで天候にも恵まれ6日の午前中で目標面積の田植えが終了しました。移植後4日目の苗は活着した様子で、第5葉目が伸び始まってきました(不完全葉を第1葉とします)。正確なデータは後日連絡します。直播区の方は、落水出芽法にして田面を乾かしている為でしょうか、カラスなどの鳥害は今のところ発生しておりません。この調子で推移すると出芽時期が早まるものと思います。昨年は、冷害監視システムモニター各位のご指導とご支援をいただきながら直播に取り組みましたが、今年は少し余裕が出ました。皆さんありがとうございます。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(8日):ペルー沖の赤道域の海面水温は平年より高く経過したが、やや下がる傾向がみられる。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリピン周辺の海面水温は平年よりやや高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(7日):西経90〜140度付近の赤道域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(8日):13日頃から偏西風は北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(9日):海面水温が10度以下の千島海流は宮城県金華山を超え南部まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では福島県と岩手県南部まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では秋田市、太平洋側では福島県まで北上。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では岩手県盛岡市周辺まで北上。
【研究活動】
・葉齢進度予測モデルによるモニター圃場の発育予測を開始する。
・古澤典夫さんが公開シンポの校正原稿をもって来室される。四方山話に興じる。
・宮城県河南町のモニターから電話があり、田植えを12日に遅らせるとのこと。明日は宮城県松山町と中田町の圃場の調査を行う予定。
【その他】


○5月10日(木) モニター圃場調査区設定
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧が通過するため、天気はぐずつく。岩手県沿岸北部と青森県太平洋側は依然として気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(8日):西経90〜130度付近の赤道域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(9日):偏西風は13日頃から北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・気象庁週間予報支援図(10日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(10日):海面水温が10度以下の千島海流は宮城県金華山を超え南部まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では岩手県盛岡市まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部、太平洋側では福島県まで北上。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では岩手県盛岡市まで北上。
【研究活動】
・宮城県松山町のモニター圃場の調査区設定と中田町モニター圃場の葉齢調査を行う。田植えが早かった圃場では葉先の枯死や黄化などが顕著に現れる。3日に植えたモニター圃場の苗は被害がほとんどみられない。中田町モニターのお父さんと田んぼで出会い、稲作技術の特徴を興味深く聞き取る。夫婦ともにまさしく精農家である。また葉齢調査の結果では、予測値と実測値はほぼぴったりであった。松山町に比べるとやませの影響はやや少ない立地と判断される。
・岩手県内の田植えはこれから本格化する様子。最近の低温を考慮して、田植えを例年よりやや遅らせているように見受けられる。
・宮城県石巻市のモニターから電話があり、田植えを16日に実施するとのこと。調査予定に加える。
【その他】


 
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○5月11日(金) 
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧が北日本に停滞し、日本海側を中心に天気がぐずつく。青森県太平洋側には低温注意報が出されるが、解除される。
【モニターネットワーク】
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「父に連絡しました!“やっと、鳥越さんと会えだんだげっと 時間ねくてねー。”今度は、“家でお茶っこすっぺし、もうすわげねがったなや・・・”と話してました。それで、調査についてどうでしたかと聞いたところ、“俺なりにカアチャンと40年も協力して、百姓してきたげっとも、こいなの(HP)もイイね!”“苗の色っこと、肌で感じる気温で、生育管理してきたんだげっとも、時代だなや〜!”と言葉少なく感想を話してましたが、私からすると“ほー父ちゃんがこんなに理解をしてくれるなんて・・・感心しました、改めて大先輩に敬服しました。”(笑)。沿岸部も、待望のまとまった雨が降り、見る見る間に圃場が緑色に変わっています。夜には、蛙の合唱も聞こえてきて、季節感を感じております。東北地方の皆さん、“田植え最盛期(もう終わったよと言う方は、お疲れ様です!)かと思いますが、頑張りましょう!”“水稲冷害研究チームの皆さんもお忙しいと思いますが、今後も宜しくお願いします。”毎日、アクセスして最新情報を楽しんでおります。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。調査の件は了解いたしました。我が家では13日頃から試運転をしようとおもっています。16日お待ちしています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(9日):赤道海域の海面水温は西経90〜130度までは正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(10日):偏西風は16日頃から日本付近で蛇行が大きくなり、寒気は入りやすくなる予想。
・気象庁週間予報支援図(10日):偏西風は15日頃から日本付近で大きく蛇行し、また南に下がり、寒気が入りやすい状態となる見込み。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(11日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部、太平洋側では福島県まで北上。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。2週目以降、オホーツク海高気圧の影響が明記される。
・仙台管区気象台から少雨に関する情報がメールで届く。内容は以下の通り。
「東北南部の少雨に関する東北地方気象情報 第2号(平成13年5月11日11時35分 仙台管区気象台発表)
(見出し)
 東北南部では4月から降水量の少ない状態が続いています。向こう1週間も16日頃に天気の崩れる所がありますが、その他の日は高気圧に覆われ概ね晴れる見込みですので、水や農作物の管理には十分注意してください。
(本文)
 東北地方は、4月は高気圧に覆われて晴れる日が多く、各地で記録的な少雨となりました。5月は、7〜9日に低気圧や前線の影響で東北北部を中心にまとまった降水がありました。このため、東北北部の少雨は概ね解消されましたが、岩手県の沿岸南部や東北南部では引き続き降水量の少ない状態が続いています。向こう1週間も16日頃に天気の崩れる所がありますが、その他の日は高気圧に覆われ概ね晴れる見込みですので、水や農作物の管理には十分注意してください。」
・東北大学川村先生から監視情報に関するメールが届く。
「日射のWebがもうすぐ開通します。これまでとftp用のデータベースを除いて、これまでと同様のサービスが行えるものと考えています。来週にでもご連絡いたします。」
【研究活動】
・来週は場内の田植えが行われるため、作業打ち合わせを行う。
・青森県六戸の篤農家、宮城県石巻市や松山町のモニターなどと田植えと調査の予定を打ち合わせる。12日は青森県、13日は石巻市、16日は松山町の調査を予定する。
・早期警戒情報第3号の原案を作成する。来週は一転してかなりの高温になる模様。田植え直前にある苗の老化、ムレ苗や日焼けなどが心配される。
【その他】


○5月12日(土) 早期警戒情報第3号、小林福蔵さん圃場試験区設定
北の稲作名人小林福蔵さんとともに! 【天気概況】
・高気圧に広く覆われ、概ね良好な天気となる。気温も上がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(10日):赤道海域の海面水温は西経90〜130度までは正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(11日):偏西風は16日頃から南下し蛇行の程度の大きくなり、寒気が入りやすい予想。気圧の尾根が東海上に形成され、オホーツク海高気圧の発生も予想される。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部、太平洋側では福島県まで北上。
・湛水直播の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
・岩手県から水稲の播種状況、田植えの進捗状況(10日現在)、技術情報第3号がメールで届く。田植えの進捗状況は10日現在県全体で13%。これから本格化する。
【研究活動】
・青森県六戸町の小林福蔵さんの圃場に試験区の設定に伺う。
・調査区を設定していて驚いたことは、苗質が良くて揃っていること。また機械植だが、1株本数の植え付け精度がきわめて高いことである。今まで経験したことのないものである。育苗期間中に一度来るべきであった。
・親戚の6人の早乙女たちが移植と同時に補植を行っている情景もはじめてである。稲作環境の厳しい故か。
・育苗のこと、耐厩肥施用、本田耕起、代かき、植え付け後の水管理などについてお話をお聞きする。稲作に対する篤い情熱が伝わる。まさしく北の稲作名人といえよう。
・これから定期的に調査に訪れ、小林さんの稲と技術を学びたい。
【その他】


○5月13日(日) モニター圃場試験区設定
直播の種の発芽は?いよいよ鳥に注意! 【天気概況】
・移動性高気圧に広く覆われ、快晴の良い天気となる。気温は急激に上がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(10日):ペルー沖の赤道域の海面水温は西経90〜130度付近が正偏差。傾向としては海面水温が低くなるようにみられる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(13日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部、太平洋側では福島県まで北上。
・湛水直播の可能域:日本海側では青森県日本海側沿岸部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
【研究活動】
・宮城県河南町のモニターの試験区設定と松山町、岩出山町の既設調査区の調査を行う。
【その他】


○5月14日(月) 
【天気概況】
・東海上に中心をもつ高気圧に広く覆われ、快晴の良い天気となる。気温も急激に上がる。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから近況を知らせるメールが届く。
「ご無沙汰しています。早期警戒情報、見やすくなりました。また、バージョンアップの苦労の後も見えます。ありがとうございます。毎回思うのですが、絶妙な各アイコンも素晴らしいです。ところで、私の方は14日から代掻きに入ります。(苗に合わせて) 早いところは、10日頃から田植え始まった地区も有ります。報告まで。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(12日):赤道海域の海面水温は西経90〜130度までは正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(13日):偏西風は16日頃から蛇行が大きく、オホーツク海付近に高気圧が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(13日):偏西風は16日頃から蛇行が大きくなり南下、寒気が入りやすい状態となる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(13日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では秋田県北部、太平洋側では盛岡市周辺まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では秋田県中部、太平洋側では福島県まで北上。
・湛水直播の可能域:日本海側では青森県日本海側沿岸部、太平洋側では岩手県北部まで北上。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区など移植を直前にした苗の状態をみる。順調な生育であり、過繁茂もみられない。16日は水管理・過燐酸石灰施用区の機械移植、17日は生育作柄診断試験区の手植えの予定。
・明日、上部組織である農業技術研究機構理事長が視察に来る予定。水稲冷害早期警戒システムの紹介を依頼され、資料などを準備する。
・盛岡市周辺でも土曜日頃から田植えが始まる。
・チームメンバーも連日の調査などで疲れがたまり、本日は代休として、田植えに備える。
【その他】


○5月15日(火) 農業技術研究機構理事長視察
【天気概況】
・東海上に中心をもつ高気圧に広く覆われ、快晴の天気となる。気温も急激に上がる。中国大陸で低気圧の大きな雲の渦が形成され始まる。オホーツク海高気圧の形成につながるか。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。東西南北たいへんご苦労さまです。あと2,3日で今年の田植えが終了いたします。今年は天候が良すぎたせいで、かえって仕事が遅れました。私も太田さんの直播を見学に行きたいと思います。もう出芽はしているのですか?また、生育診断に、風速、風向などの要素も関連させているのでしょうか?珪酸区は、毎年、栗駒おろしに悩ませられております。リン酸区は、毎年、一蕃生育の早い場所です。16日は雨でなければ、近くの田の田植えをしています。それでは!」
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「忙しく圃場調査活動ご苦労様です。昨年度のシンポジュウムの記録にようやく目を通しました。今思い返すと、ずいぶんと、カッコイイことを話したものだと照れています。当日の様子が克明に再現されており感心しました。今週16日に来るようなので草稿原稿を鳥越さんに渡すように頼んでおきますのでお受け取りください。とりあえず、総合研究第1チームが設置した直播区の水温データを送付します。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「昨日でようやく田植えが終わりほっとしているところです。今年は天気に恵まれ7日に植えたところはもう活着しています。近いうちに調査株を決定し、データを送る予定です。ところで直播きですが、3日前に除草剤を散布しまだ水に隠れていますが、早いところで2cm位まで伸びてきていると思います。落水するとすずめが来るので、水を張った状態を保っていますが、鴨に一部食害されています。もう少し被害がはっきりしてから対策を考えようと思います。それではまた。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(11日):ペルー沖の赤道域の海面水温は局所的に平年より高いところもあるが、平年並みに戻る。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリッピン付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(13日):ペルー沖赤道域の海面水温は正偏差域が減少する傾向にある。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(14日):19日頃まで寒気を伴った低気圧が北日本を周期的に通過する予想。
・気象庁週間予報支援図(14日):偏西風は17日頃から蛇行が大きくなり南下する。オホーツク海高気圧が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(15日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:日本海側では青森県津軽地域、太平洋側では青森県十和田周辺まで北上。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では青森県津軽南部、太平洋側では岩手県盛岡市周辺まで北上。
・湛水直播の可能域:全域で可能となる。
【研究活動】
・農業技術研究機構の理事長が所の視察に来る。行政−生産者との連携研究として、水稲冷害早期警戒システムの活動を紹介する。
・田植え準備は順調に進む。代かきも終わり、明日から水管理試験区などの機械移植が始まる。
・国際協力事業団筑波研修センターと稲作コースの講義について打ち合わせを行う。
・ある大学の東京にある附属中学の生徒さんから、研究内容「やませとの戦い」で訪問の趣旨に関するファクシミリが届く。訪問の目的は「やませの影響と対策を知る」とあり、主な質問が列記されている。冷害のこと。やませの活用法、品種改良の方向、さらには岩手の農業はどのようにあるべきだと?などがある。5人の生徒さんだけで24日午前に訪問されるとのこと。楽しみであると同時に、私も勉強しなくては。
【その他】



○5月16日(水) モニター圃場調査区設定
小林さんの苗に迫る−石巻モニター 【天気概況】
・寒冷前線が通過するため、天気はぐずつく。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターからメールが届く。
「先日はご苦労様でした。除草剤も半分ほど散布し一段落しているところですが、17日からアルバイトに行くことになりました。直播きのほうですが、草も出てきたので14日にキックバイを散布しました。調査圃場に米ヌカを反当40kg程振ってみました。除草効果はどうか。食味のほうに期待しております。これからの好天に期待しております。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(15日):ペルー沖の赤道域の海面水温は平年並み程度であり、大きな変化は認められない。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(14日):ペルー沖赤道域の海面水温は正偏差域が減少する傾向にある。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(15日):偏西風の位置は北に上がるが、オホーツク海に高気圧が21日頃までは居座る予想。
・気象庁週間予報支援図(15日):偏西風は今後蛇行の程度が大きくない、オホーツク海付近に高気圧が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(16日):海面水温が10℃以下の千島海流は宮城県金華山沖まで南下。
・稚苗移植の可能域:全域で可能となる。
・中苗・成苗移植の可能域:日本海側では青森県津軽平坦部、太平洋側では青森県十和田周辺まで北上。
・湛水直播の可能域:全域で可能となる。
【研究活動】
・宮城県石巻市と松山町のモニター圃場に調査区を設定する。石巻市のモニター圃場の直播は水面に出芽が確認される。雀の害が心配されている。
・車窓から見た範囲では、宮城県はほぼ移植が終わり、岩手県南もほぼ終わる。
・水管理区と過燐酸石灰施用区の品種「あきたこまち」を機械移植する。こちらは仲間にお願いする。
【その他】


○5月17日(木) 生育作柄診断試験区の手植え、早苗振り
豊作を祈りながら! 【天気概況】
・北からの高気圧に覆われ、概ね晴れの良い天気となる。最高の田植え日よりとなる。
【モニターネットワーク】
・岩手県種市町のモニターからメールが届く。
「やませ報告が疎かになりご迷惑をおかけしました。久慈市夏井町、種市とも一番早く田植えを済ませた人は5月14日です、16日までに凡そ1%ぐらいの進捗率だと思います。今度の土日から本格的なさなぶりとなるかと思っています。ヤマセですが少し小休止の感があり、20日以降のオホーツク高気圧の張り出しを見て(低気圧等の邪魔者が無い時)日を決めたいと思いますが、如何でしょうか?取りあえず近況報告まで。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(16日):ペルー沖赤道域の海面水温は負偏差に転じるように見える。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(16日):偏西風は20日頃から北上し、南から暖かい空気が入りやすくなる予想。
・気象庁週間予報支援図(16日):偏西風は21日頃から北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・稚苗移植の可能域:全域で可能となる。
・中苗・成苗移植の可能域:全域で可能となる。
・湛水直播の可能域:全域で可能となる。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区の田植え。総勢35名で恒例の手植えを行う。夜は“早苗振り”で豊作をみんなで祈念する。
【その他】
・総アクセスが77,000件を超す。


○5月18日(金) 
【天気概況】
・南から張り出す高気圧の影響で、気温が上がり晴れの良い天気となる。中国大陸には巨大な低気圧の雲の渦が形成される。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターが有機・無農薬栽培で紙マルチ移植方式を導入し、その実演が23日に行われるとのこと。当日は調査をかねて見学に伺うことにする。
・青森県六戸町の篤農家に電話し、次回調査の打ち合わせを行う。普段はボランティアをされているとのこと。25日に調査に伺うことにする。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(17日):偏西風の位置は北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・気象庁週間予報支援図(17日):偏西風は今後北上し、南から暖かい空気が入りやすくなる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(18日):海面水温が10℃以下の海域は青森県下北半島東海上まで北上。
・ほぼ全域で田植えが可能となる。
・東北農政局からダムの水温データがファクシミリで届く。いよいよ東北地域水稲安定生産推進連絡協議会の活動も始まる。
【研究活動】
・冷水掛け流し温室や試験用ポットの移植を行う。
【その他】


○5月19日(土) 早期警戒情報第4号
【天気概況】
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「調査ご苦労様です。私のところもあと30aを残し田植えが終了します。紙マルチの田植え作業も見てみたいです。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「紙マルチ田植機の開始は普通通りに8時頃から行います。それで午前中では終わらないと思いますので、午前中に来て頂ければ良いと思います。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(17日):エルニーニョ監視海域の海面水温は西経90〜140度付近まで負偏差となる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(18日):偏西風は北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・気象庁週間予報支援図(18日):偏西風は北上し、南から暖かい空気が入りやすい状態が続く見込み。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(19日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県浜通中部まで南下。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説とコメント、少雨に関する情報などがメールで届く。予報関連資料や予報官のコメントなどは今後の気象経過を推察する上でとても参考になる。
・葉いもち蔓延可能域を監視する警戒メッシュを設定する。
【研究活動】
・葉齢予測モデルによると、宮城県中田町モニターの稲が葉齢6(不完全葉を含む)に近づく。
・宮城県松山町モニターの発育予測情報作成の準備を終える。
【その他】


○5月20日(日) 
【天気概況】
・東海上に中心をもつ高気圧に覆われ、比較的良い天気となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターから松山町モニターの紙マルチ移植実演を見学したいとのメールが届く。役場に集合して圃場に案内することにする。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(19日):ペルー沖の赤道域海面水温は平年より低くなる傾向が見られる。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリッピン付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(18日):エルニーニョ監視海域の海面水温は西経90〜140度付近まで負偏差となる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(19日):偏西風は北上し、低気圧が日本付近を通過する予想。
・気象庁週間予報支援図(19日):低気圧が周期的に北日本を通過する予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち蔓延可能域:福島市周辺が20℃に近づきつつある。
・青森県六戸小林さんの水稲が異常に早く生育しているものと予想される。他のモニター圃場も順調に活着し、生育が進んでいるものと推察される。
【研究活動】
・宮城県岩出山町・石巻市・河南町・中田町モニターと青森県小林さんの葉齢予測情報の作成準備を終える。
【その他】


 
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○5月21日(月) 各種試験区の調査区設定
鶴岡モニター直播圃場−今は鴨対策に追われる 【天気概況】
・オホーツク海高気圧が張り出し、北部太平洋側には海風が入る。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育情報が届く。
「おはようございます。出芽、生育状況を報告します。5月20日現在の状況で、葉齢は不完全葉を含んで数えます。直播のササニシキ 播種日、5月3日。葉齢2.5葉くらいです。 亀の尾:移植日、5月4日。移植時葉齢4.2葉。20日で葉齢5.4葉くらいです。ササシグレ:移植日、5月6日。移植時葉齢4.1葉。20日で葉齢5.8葉くらいです。直播の露出した部分が少し鳥害を受けましたが大きな影響はありません。出芽生育の比較は、すじ撒きのものが良く、次にソフトシリカ粉衣で、カルパーのみは少し遅れているようです。墨の塗布したものとの差はありません。カルパー後の外部塗布では効果の期待が出ないようです。広葉雑草対策として、クリンチャー入りのSM剤を使用したいと思います(マメットSM)が、使用時期はいつ頃が適切でしょうか。お知らせください。20日観測の水温データを送ります。」(直播の参考資料によると、ノビエやウリカワ、ホタルイなどの多年生雑草発生した場合−イネが5葉期をすぎていて、ノビエが3葉期以内であれば、稚苗移植で使われている中期除草剤のクミリードSM粒剤、マメットSM粒剤などを散布するとあります。)
・山形県鶴岡市のモニターから生育データのメールが届く。
「おはようございます。今日から10日毎の生育調査のデータをお送りいたします。ことしは移植のはえぬき、ひとめぼれ、コシヒカリ、それに直播きはえぬきの調査を行います。はえぬき:草丈18.0cm、茎数114.3本/平方メートル、葉齢4.9L(不完全葉含む)、5.6本/株。
ひとめぼれ:草丈17.2cm、茎数98.0本/平方メートル、葉齢4.1L(不完全葉含む)、4.8本/株。
コシヒカリ:草丈18.6cm、茎数98.0本/平方メートル、葉齢4.1L(不完全葉含む)、4.8本/株。
 尚、直播きはえぬきのデータは夕方まではお送りできると思います。サイズが大きくて申し訳ありませんがとりあえず写真だけお送りします。草丈が約6cm、葉令が2.6Lくらいです。まずまずの苗立ちかなと見ています。しかし、せっかく発芽してきた苗を鴨が食害していて毎日その対策に苦労しています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(19日):西経90〜140度付近の赤道域の海面水温は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(20日):南岸にある低気圧はゆっくりと日本付近を通過し、その後偏西風は東西流となる予想。
・気象庁週間予報支援図(20日):偏西風は26日頃から南下し蛇行の程度が大きくなり、北日本上空に寒気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(21日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県まで南下。
・葉いもち蔓延可能域:福島市周辺が19℃を超え、近づきつつある。
・仙台管区気象台の予報官から1か月予報と実況とが違ってきている点を注意するメールが届く。今日から南岸を通る低気圧の影響で湿った東風が入り、太平洋側では気温が低くなる見込み。オホーツク海高気圧の北部まで影響を及ぼし始める。
・仙台管区気象台予報官から3か月の解説とさらに詳しいコメントが届く。オホーツク海高気圧の影響は6月後半から7月初めを予想。エルニーニョ監視海域の海面水温の動向に注しているとのこと。東北地方は過去のデータによるとエルニーニョ現象になった場合には、夏の気温は低い8:平年並み7:高い1と平年並みから低温の傾向があるという。詳しい内容は次の通り。
6月:天気は概ね周期的に変化しますが、梅雨前線やオホーツク海高気圧の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多く、一時気温が低くなることがあるでしょう。気温、降水量共に平年並でしょう。
7月:天気は概ね周期的に変化しますが、梅雨前線やオホーツク海高気圧の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多く、一時気温が低くなることがあるでしょう。梅雨明け後は、太平洋高気圧に覆われて気温の高い日がある見込みです。気温、降水量共に平年並でしょう。
8月:太平洋高気圧に覆われ平年と同様に晴れの日が多いでしょう。寒気や前線の影響で、曇りや雷雨となる時期もある見込みです。気温、降水量共に平年並でしょう。
【研究活動】
・生育・作柄診断試験区、過燐酸石灰追肥区、水管理区の調査区設定を行う。活着は順調で早いものが新根を数センチ伸ばしている。
・宮城県石巻市と山形県鶴岡市モニター圃場の葉齢予測モデルを作成し、発育情報提供の準備を行う。
・生育・作柄診断試験区の葉齢予測モデルを作成する。
【その他】


○5月22日(火) 
【天気概況】
・南岸の低気圧に吹き込む海風で太平洋側では気温が下がる。岩手県沿岸北部と青森県太平洋側では気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「毎日ご苦労様です!神田さんのHP見ました。鳥越さんのお面ダウンロードしました(笑)調査の件は、父にTELしておきます。今週は、天候も不順で気温も低そうですね。HP注意して、拝見します。それと、現在居住している所で、宮城の新種 東北172号の植付けしている方を発見!先週、18日に田植えをしていました。少々遅いですねと話しかけたら、そういった指導だそうです。職場の近くなので、生育状況を私なりに観察していこうと思っています。ちなみに観察のポイントは、ご指導お願いします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(20日):西経90〜140度付近の赤道域の海面水温は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(21日):偏西風は今後27日頃までは東西流を予想。
・気象庁週間予報支援図(21日):偏西風は24日頃から蛇行の程度が大きくなり、寒気が入りやすくなる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(22日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県まで南下。宮古湾の水温も12℃程度まで上がってくる。
・葉いもち蔓延可能域:福島市周辺が蔓延可能平均気温20℃に近づきつつある。
【研究活動】
・ある大学の附属中学校生徒5人が24日やませと冷害について調査研究に来室のため、その資料を作成する。主な質問内容は事前に頂いているが、実際どのような質問が飛び出すか、やや不安である。
・青森県にあるラジオ放送局から「やませ」に関する電話取材がある。早期警戒システムのアドレスをお教えする。
・東北農政局・NHK仙台から少雨に関する問い合わせがある。仙台管区気象台発表の4月の天気(速報)に詳しい情報があることをお教えする。
【その他】


○5月23日(水) モニター圃場調査・モニター紙マルチ移植見学
【天気概況】
・南岸を通る低気圧の影響で南部は雨となるが、北部は比較的良好な天気となる。気温が低かった北部沿岸部もやや上がる。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから田植えが終わったとのメールが届く。
「18日から開始した田植えも、順調に進み21日に無事終了しました。期間中、天候も良く活着の兆しが見えて良好です。昨日(22日)、「あきたこまち」と「はえぬき」に調査圃場を設置しました。苗(4/19播種−5/19”あきたこまち”・5/20”はえぬき”田植え)は、”あきたこまち”で苗丈15.5cm(14.0〜17.5)・葉齢4.3齢(4.0〜4.6/不完全葉含む)で、”はえぬき”は苗丈14.7cm(13.5〜16.5)・葉齢4.2齢(4.0〜4.5/不完全葉含む)で、昨年と同じ3本植えに設定しました。なお、”はえぬき”調査圃場ですが、スノーパールの栽培面積が増えた為に、圃場場所が昨年と変わっております。今年は、育苗期間中天候が良かったので葉齢の進みも早く、一部の苗には分けつの発生が見られるのも有りました。5/30から、10日間ごとに調査開始(報告)の予定です。最近、雨がほとんど無く日差しが強かったので、カナが異常発生しています。一雨、欲しいところです。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(21日):ペルー沖の赤道域海面水温には大きな変化は見られなく、平年よりやや低い傾向がある。太平洋中緯度海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリピン周辺の海面水温は平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(21日):西経90〜140度付近の赤道域の海面水温は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(22日):26日頃から偏西風の流れは東西流となる予想。
・気象庁週間予報支援図(22日):偏西風は26日〜28日頃に南下し蛇行の程度も大きくなる予想。オホーツク海高気圧の発生は予想されていない。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(23日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県まで南下。
・葉いもち蔓延可能域: 可能域は検出されない。
【研究活動】
・宮城県松山町のモニターが紙マルチ移植を行うので岩出山町のモニターといっしょに見学に行く。県農業試験場、普及センター、役場、酒造会社、生産者などが集まり約6反の圃場に酒米品種「蔵の華」が移植される。専用の田植機を使用して田面に紙マルチが張られ、その上から移植される。代かきと落水程度が好適なため、予想以上に精度高く移植が行われる。現時点では紙マルチのコストが高いが、今後普及が期待される技術とみられる。今後の雑草抑制効果などを観察してみたい。
・宮城県岩出山町・松山町・石巻市・河南町のモニター圃場の葉齢調査を行う。葉齢予測モデルの精度は比較的良く、発育予測情報が提供できることを確認する。近いうちに順次提供を始めたい。
【その他】


○5月24日(木) 東京の中学生来室
珍客−熱心に話を聞く中学生! 【天気概況】
・低気圧の影響で太平洋側南部はまとまった雨となる。北部太平洋側は海風が入り気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(23日):西経90〜140度付近の赤道域の海面水温は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(23日):偏西風は29日頃まで南下し寒気が入りやすい予想。
・気象庁週間予報支援図(23日):偏西風は28日頃まで南下し寒気が入りやすい予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち蔓延可能域: 山形県鶴岡市と酒田市周辺が19℃を超す。
【研究活動】
・ある大学の附属中学校生徒5人が「やませと戦う」を研究テーマに来室。NHK制作の平成5年大冷害の記録(ビデオ)、早期警戒活動、生育作柄診断試験区などを紹介する。卒業旅行を兼ねているとのこと。数人のグループでテーマをもち岩手県内を調査研究しているとのこと。午後は岩手県庁を訪問し、岩手山の火山活動と監視の実態を勉強するという。
・民間企業の方が共同研究の打ち合わせに訪れる。相互の知恵を出し合って良い研究ができれば最高である。
・明日は小林福蔵さんの田んぼの調査に伺う予定。ここ4日間、最高気温が12,3℃程度で経過。小林さんの稲の姿が楽しみである。
【その他】


○5月25日(金) 青森県六戸町小林さん訪問
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧が通過し、太平洋側を中心に概ね良い天気となる。太平洋側は気温が上がる。
【モニターネットワーク】
・岩手県種市町のモニターからメールが届く。
「5・16日に中北の農家が、19,20には久慈地方の大方の(7割ぐらい)農家が田植え(移植)を済ませ残りも週末には済ませるかと思います。一番早かったのは5・14日でした。19日まで暖かい日が続きましたが20日以降はぐずついた日が続いています。やませの撮影に適した天気図になかなかならず焦りぎみですが、気長に待つことにいたしましょう。とりあえず報告まで。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。圃場の調査結果を知らせていただき有り難うございます。田植えは、19日に無事完了いたしました。来月からは、大麦の刈り取りが始まります。仕事がいくつも重なり大変ですが頑張っていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。」
・モニター各位に23日葉齢調査結果をメールで報告する。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(24日):西経90〜130度付近の赤道域の海面水温は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(24日):29日頃から東海上からオホーツク海に気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(24日):偏西風は今後蛇行の程度が大きくなる。29日頃からは東海上からオホーツク海に気圧の尾根が形成される予想。オホーツク海高気圧の発達も考えられる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(25日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県いわき市付近まで南下。
・葉いもち蔓延可能域: 山形県鶴岡市の近くに可能域が検出され始める。
・葉いもち予察:福島県中通り・会津地域に感染好適条件が広く検出される。
・1か月予報の解説などが仙台管区気象台からメールで届く。
・福島県病害虫防除所から発生予報第3号がメールで届く。
・早期警戒情報第5号の草案を作成する。活着障害の監視を引き続き行うことにする。
【研究活動】
・青森県六戸町小林福蔵さんの圃場の生育調査に伺う。このところの低温で稲の生育は停止し、水田の水温は日射がなかったせいかとても低い。用水路の水温は11℃程度。葉齢調査を行ったところ、予測よりは0.5葉程度遅れていた。植え付け直後の異常高温や水温が低いことが影響したものと考えられる。
・調査を終えること、日差しが久しぶりに戻る。あぜ道で小林さんからいろいろな話を伺う。土作りの成果が今の生育どのように現れているのか?苗の伸び具合や色。水管理は?夜に入れて、朝4時半頃止める。ここ数日低温なので5cm程度維持。夜間灌漑昼間止水を励行する。朝4時半から入れたのでは、気温が最低となる朝5時までに灌水できない。小林さんは稲の生育を我が子と見なして管理するが、今の発育段階は?田植え時が小学校への入学で、今は小学校5,6年生といったところ。中学生になると、友達とつき合うことが多くなる。ボランティアをされているとが?警察関係の少年非行防止などいろいろある。また本年は参議院選挙がある。町の選挙管理委員長をしていると不在者投票に対応する必要があるため、例年追肥を2回行っているが、本年は選挙の日程を考えて1回にする予定。そのため基肥窒素を0.3kg程度増やしている。・・・一年の稲作管理は既に設計済みということか。あぜ道で1時間程度の長話となる。改めて人としてまた稲作名人としての小林さんの人柄に感銘を受ける。次回の調査の約束をして別れる。
・八戸市周辺の水田地帯を調査する。田植えは6,7割程度終わり、この週末にほぼ終わるようにみえる。田植え時期が低温と重なった水田は葉色が黄色くなっているものもある。予想通りの稲があった。
【その他】


○5月26日(土) 早期警戒情報第5号
【天気概況】
・寒冷前線が通過するため、天気は下り坂となる。各地で雷雲が発達し、雷雨となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(25日):偏西風は今後蛇行が大きくなり、29日頃から東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(25日):偏西風は今後蛇行が大きくなり、29日頃から東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち蔓延可能域: 検出されなかった。
・葉いもち予察情報:秋田県南と福島県会津地域に感染好適条件が検出される。
・岩手県農業研究センターから田植えの進捗状況と当面の水管理などに関する情報がメールで届く。田植えは25日現在で97%が終了しているようだ。
・岩手県技術情報を更新する。
【研究活動】
・早期警戒情報第5号を作成する。太平洋側の盛岡以北は田植え直後ないし田植え中のため、活着障害の監視を引き続き行う。
・山形県モニターの葉齢進度予測情報を作成する。これで生育・作柄診断試験区とモニターの圃場の情報提供が完了する。
・農業技術研究機構の公式ホームページが農水省の計算センターに移行する作業が間近に迫るが、受け入れ先の準備が遅れており、情報提供の一時停止もありうると神田君が心配する。
・東北大学川村先生から気象衛星ひまわりの情報提供を開始したとのメールが届く。待ち遠しいものであった。
「ひまわりデータの処理を再開いたしました。東北農業試験場のWebページがリンクしていた画像は以下のURLにあります。http://www.ocean.caos.tohoku.ac.jp/~gms/jpeg_file/tohoku_vis.jpg(東北地方の可視画像)。http://www.ocean.caos.tohoku.ac.jp/~gms/jpeg_file/tohokurad.jpg(東北地方の日射画)。http://www.ocean.caos.tohoku.ac.jp/~gms/jpeg_file/tohoku_ir1.jpg東北地方の赤外画像)また、仙台リサーチセンターのWebページの情報は、http://www.ocean.caos.tohoku.ac.jp/~gms/apl/ から以前と同様に利用可能です。(鳥越さんの依頼で作った5日移動平均日射も利用可能です)上記のアドレスをご参照下さい。何とか今年もヤマセに間に合ったようです。」
【その他】


○5月27日(日) 
【天気概況】
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「データありがとうございました。宮城県の皆さんはやはり播種日も早いせいもあり、葉齢が進んでいますね。移植後の天候にも恵まれこちらも順調に進んでいます。葉齢進度予測情報の提供開始を心待ちにしています。今後ともよろしくお願い致します。」
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「現在の状況を報告します。複粒化種子のほうは大体同じ生育です。植付け深さが浅いのと(設計深度5mm)、8日か9日に降った雨で洗われてカルパー籾が浮き出て、その後カラスにいたずらされ浮き苗となりました。大部分は株形成をしていると思いますが、すじまきによる単粒播種区に比べると見劣りします。道路から見る限り、すじまきの生育はきれいに見えます。株形成後の今後に期待します。一部奥の方が低いので深水となり生育が遅れているところもあります。結果として、播種深度は10mmを基準として表面に露出させないことが、鳥害から守り、生育のそろった姿になるようです。それから、田面の高低は15mm程度まで均平にして発芽をそろえたいと思います。昨年は、発芽遅れを気にして低いところを基準としたため高いところが雑草に負けてしまいました。来年は、カルパー時に練り水の変わりに墨汁原液2分の一希釈を使用し中まで黒くして使いたいと思います。ソフトシリカの混入は効果が期待できます。墨の表面着色は溶けると白くなって効果がありません。墨の量も少ないためでしょう。これからの生育に期待してください。追伸:河南町のもインターのところの「ひとめぼれ」は少し遅れているようです。出芽時の品種特性が影響しているのでしょうか。同じ日にすじまき機で蒔いた友人の「ひとめぼれ」は順調な生育です。カルパー後の加温と無加温の差でしょうか。」
・岩手県種市町のモニターからメールが届く。
「鳥越さんお晩でございます。一部の農家、補植をしている農家を除き、大方の農家は田植えを済ませました。金曜日に4時間、今日6時間の日照で苗も元気を取り戻し出来秋を予感させるものがあります。ヤマセは未だ低気圧との絡みがあり、撮影には不向きかと思います。以上報告まで。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(26日):ペルー沖の熱帯海域の海面水温は平年より高くなる傾向が現れる。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリッピン付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(25日):西経90〜130度の赤道域で負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(26日): 偏西風は6月1日頃から北上する予想。
・気象庁週間予報支援図(26日):偏西風は6月1日頃まで蛇行の程度が大きく、寒気が入りやすい状態となり、その後北上し南から暖かい空気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち蔓延可能域: 検出されなかった。
・葉いもち予察情報:感染好適条件の広域的な発生はなかった。
・活着障害警戒:青森県下北半島と岩手県北部沿岸で生育の遅延が懸念される。
【研究活動】
・水田利用部の友人から大曲周辺の田植え状況を知らせるメールが届く。
「田植えの方はほとんどおわりました.これから大豆の播種です.大曲周辺農家の田植えは先週がピークでこの土日でほぼ植え終わると思います.早めに植えた方は移植後の温度が高く,活着も良好なようですが,昨日から温度がさがっており今移植している苗は多少影響を受けそうです.大曲市内でも直播をやる農家が増えていますが,苗立ちはまあまあのようです.来週時間をみつけて見て回ろうかと思っています.」
【その他】


○5月28日(月) 葉齢進度予測情報の提供開始
【天気概況】
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育情報が届く。
「おはようございます。27日日曜日の生育状況(葉齢)を報告します(不完全葉を含む)。亀の尾:東6.8葉、西6.1葉。ササシグレ:6.8葉。直播ササニシキ:4.1葉。以上です。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(26日):エルニーニョ監視域の海面水温は全体的には正偏差に変わりつつある。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(27日):6月1日頃オホーツク海に高気圧が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(27日):偏西風は6月1日頃まで蛇行し南下、寒気が入りやすい状態となる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・活着障害警戒:青森県太平洋側と岩手県北部・沿岸部で活着障害が懸念される。
・葉いもち蔓延可能域:検出されない。
・葉いもち予察情報:福島県を中心に感染好適条件が検出される。
・生育・作柄診断試験区とモニター圃場の葉齢進度予測情報の提供を始める。
【研究活動】
・東北農政局関係者が来室され、稲作中間検討会の日程などについて打ち合わせを行う。
・分げつ期低温障害の問題構造を検討する。
【その他】


○5月29日(火) 岩手県農業気象協議会
【天気概況】
・東海上に中心をもつ高気圧に広く覆われ、良い天気となる。気温も上がる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。先日は紙マルチ実践試験栽培田植えに同行させていただきありがとうございました。稲作は省力、環境農業に確実に歩んでいると思います。私も見習わないといけないと思いました。葉齢進度予測を見ました。今年の生育も昨年同様、急なカーブを描いた生育にならずに、もう少しゆっくり着実な生育環境になってもらいたいものです。農作業がついていけません。今年も、6月中旬以降に、リン酸と珪酸カリの散布作業を考えております。葉齢進度予測を毎日見て、作業の指標にさせていただきます。現在、トルコキキョウの植えつけ作業をしています。今年は、管内の田圃では、水不足により、除草剤がまけずにいる田が多く、雑草が繁茂していたり、大豆の種蒔き作業中です。まとまった雨が必要です。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(27日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差とかる傾向がみられる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(28日):6月2日頃から偏西風は北上し、南から暖かい空気が入りやすくなる予想。
・気象庁週間予報支援図(28日):6月2日頃までは寒気の入りやすい状態となるが、その後偏西風は北上し南から暖かい空気が入りやすくなる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(29日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県北部地域まで南下。
・活着障害警戒:青森県太平洋側と岩手県北部・沿岸部で活着障害が懸念される。
・葉いもち蔓延可能域: 検出されなかった。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
【研究活動】
・情報技術プロジェクト研究打ち合わせ会議の設定を行う。
・分げつ期低温障害の問題構造を整理する。
・草丈・根の伸長停止域、分げつ形成停止域、ならびに分げつ期低温障害警戒メッシュ画像の作成を設定する。
・国際協力事業団筑波国際センターから稲作(アジア諸国)コース研修員に水管理に係わる講義依頼が公文で届く。本年度は、バングラディシュ、マレイシア、ミャンマー、パキスタン、パプア・ニューギニア、フィリピン、スリ・ランカ、ガーナ、イラン、タンザニアからの研修員10名である。6月5日一日英語での講義はやや苦痛である。
・岩手県農業気象協議会に出席する。水稲関係は順調に田植えが終わり、活着も進んでいるようだ。
【その他】


○5月30日(水) 
【天気概況】
・低気圧が近づき、天気は下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「暑いほどの日差しを浴び、苗の方は順調に生育している様です、ご安心下さい。苗に負けないくらい、ヒエの方も伸びてきてまして、除草剤の散布を昨日終えた所です。逆に、畦畔の草は、少雨のせいか?平年より少ない気がします。(助かっています)葉齢進度予測も始まり、アメダス情報と合わせて、作業予定を組んで行きたいと考えています。1回目の生育調査の方は、5/31に(約10日毎に/月3回)予定しています。」
・山形県鶴岡市のモニターから問い合わせのメールが届く。
「春作業も大詰めを迎え残すは大豆の播種のみになりました。スズユタカが大部分なのですが、鈴の音という納豆加工用の品種も少し播種しようと思います。しかし、種子が余りにも小さくトラクターに取り付ける目皿回転式の播種機では、回転目皿と調整板の隙間に豆が挟まったりしてうまく回転しないときがあります。このような小粒品種の播種にはどのような播種機が最適なのか教えてください。お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願い致します。」(松山町のモニターが納豆用小粒品種を栽培しているので、問い合わせる。一般の方からもご教示頂けたら。)
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(29日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(29日):6月4日頃から東海上からオホーツク海にかけて、気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(29日):偏西風は6月3日以降北上し、北日本には暖かい空気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(30日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県中部まで南下。
・活着障害警戒:青森県下北半島と岩手県北部沿岸に限定される。
・葉いもち蔓延可能域: 検出されなかった。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
【研究活動】
・分げつ期低温障害の問題構造−監視のポイント−を作成する。
・岩手大学横山先生の研究室を岩手県農業研究センター関係者と訪問し、情報技術プロジェクトの研究打ち合わせを行う。
【その他】
・総アクセスが78,000件を超す。


○5月31日(木) 
【天気概況】
・低気圧の通過に伴って、全域でまとまった雨となる。恵みの雨だ。
【モニターネットワーク】
・東京中学生から先日の話に対するお礼のメールが届く。
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「早速松山町のモニターから播種機に関してアドバイスを頂きました。メーカーと型式を教えて頂きましたので大変参考になりました。こちらでもう少し工夫してみます。どうもありがとうございました。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(28日):エルニーニョ監視海域の海面水温は平年よりやや高いが、大きな変化はみられない。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリピン付近の海面水温は平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(29日):エルニーニョ監視海域の海面水温はほとんど正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(30日):偏西風は5日頃から北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・気象庁週間予報支援図(30日):偏西風は6月4日頃から北上し、南から暖かい空気が入る予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(31日):海面水温が15℃以下の千島海流は福島県北部まで南下。
・活着障害警戒:心配される地域はほとんどなくなる。
・葉いもち蔓延可能域:検出されなかった。
・葉いもち予察情報:感染好適条件が福島県中通り南部に検出される。
・青森県病害虫防除所から予察情報が届く。
・宮城県病害虫防除所から予察情報が届く。
【研究活動】
・国際協力事業団の講義資料を作成し、郵送する。
・岩手県立大学の学生さんが早期警戒に興味をもち、指導教官の方と6日に来室されるとのこと。
【その他】



 
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