水稲冷害研究チーム
2001年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
7月
−−−−−−−−− 上旬 −−−−−−−−−
○7月1日(日)
【天気概況】
・低気圧の影響で、北部を中心に天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(29日):エルニーニョ監視海域の海面水温は大きな変化が見られない。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島周辺の海域水温は平年よりかなり高くなる。フィリッピン付近の海面水温も平年より高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(30日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差の状態が続く。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(30日):偏西風は6日頃まで北上したままの状態となる予想。
・気象庁週間予報支援図(30日):偏西風は今後との北に位置するが、7日頃から南下し蛇行の程度も大きくなる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:
・分げつ形成遅延域:全域で順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:日本海側でやや日射量不足が続く。
【研究活動】
・岩手県南部の水稲の生育状況を観察する。旺盛な生育量に驚かされる。
【その他】
○7月2日(月)
【天気概況】
・高気圧に広く覆われ、良好な天気となり、気温も上がる。大型の台風4号が発生する。これが大気の循環場にどのような変化をもたらすか注目される。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから生育データが届く。
「7/1、4回目の生育調査です。<あきたこまち> 草丈 45.8cm (43〜49cm)/昨年比 −0.5cm、茎数 22.6本 (20〜27本)/昨年比 −6.1本、葉齢 10.7齢 (10.3〜11.1) /昨年比 −0.6齢、<はえぬき>草丈 40.5cm (39〜43cm)/昨年比 −2.9cm、茎数 28.8本 (23〜35本) /昨年比 −1.8本、葉齢 10.3齢 (10.1〜10.6) /昨年比 −0.8齢。」(葉齢予測モデルとの適合も良く、順調な生育と拝察。)
・山形県鶴岡市のモニターから生育データが届く。
「今回は都合がつかず今日7月2日の調査となりました。結果は以下の通りです。<はえぬき>草丈 49.4cm、茎数 31.8本/株、葉令 10.5L(不完全葉含む)。<ひとめぼれ>草丈 50.2cm、茎数 30.8本/株、葉令 10.5L(不完全葉含む)。<コシヒカリ>草丈 48.8cm、茎数 28.8本/株、葉令 9.9L(不完全葉含む)。<直播 はえぬき>草丈 39.8cm、茎数 396.0本/u、葉令 9.6L(不完全葉含む)。深水になっていたこともあり全体的に草丈が伸びました。一部に色の薄くなってきたところも見えますが、まだ土中残存窒素の量が在るそうなので追肥は行わず、数日前から田圃に溝を切り中干しをしているところです。直播きも順調に生育し、移植の約1葉遅れで進んでいます。圃場の写真もとってありますが、デジカメでないためフィルム1巻とり終わるまでプリントに出せません。もう少々お待ちください。最近は雨の日が多く雑草の生育も旺盛です。大豆と枝豆の中耕も雨の晴れ間を見て行っていますが草と競争している感じです。じめじめした毎日ですが、健康に気をつけてがんばってください。」(葉齢予測モデルとの開きがさらに大きくなる。今後の生育がどのように経過するのか注目される。)
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(1日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差が続く。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(1日):5,6日頃偏西風は南下し蛇行の程度も大きくなり、寒気が入りやすい状態となる予想。その後偏西風は北上する予想。
・気象庁週間予報支援図(1日):偏西風は今後とも北上したままの状態が続く予想。8日頃にオホーツク海高気圧の形成が予想されている。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(2日):海面水温が15℃以下の親潮は北海道付近まで後退する。
・葉いもち予察情報:青森県津軽、秋田県全域、福島県中通りと浜通りなど広く感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能となる。
・分げつ形成遅延域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:日本海側でやや日射量不足が続く。
・仙台管区気象台から6月の天候のまとめがメールで届く。キーワードは、@月降水量は東北南部で多い、東北北部で平年並み、A寒暖の変動が大きいの2つである。
【研究活動】
・東北地域水稲安定生産推進連絡協議会が4日、東北農政局で開かれるため、資料を準備する。
・北里大学の友人である教授と大学院生が来室され、メッシュ気象情報の利活用方法について議論する。
・新システムへの移行締め切りの4日が近づく。トラブルのないことを期待したい。
【その他】
○7月3日(火)盛岡第3高等学校生徒講演
【天気概況】
・高気圧の中心が東に移動し、北から低気圧が接近するため日本海側北部から天気が崩れる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。珪酸カリ、今年は重化石(アメリカハイ燐酸)の散布も昨日で終了し、やっと2回目のあぜ刈り作業にはいります。今年の稲の生育は昨年よりも旺盛で、肉眼では確認できませんが、幼穂形成に入っているように見えます。夜の温度が比較的高く、梅雨らしく気候が経過し、日射も以外と多いのかもしれません。これからが、一番稲の生育に気をつかわないといけない季節になりました。今後の気象変化に注目します。今年は、未だ、この季節の花、螺子花が発見できずにいます。私の家にある幼穂形成を知らせる花(イトラン)の写真を添付します。毎年より、一週間早い気がします。」
・宮城県河南町のモニターから生育データがメールで届く。
「おはようございます。7月2日調査データをお送りします。<ササニシキBL>葉齢 11.6葉、茎数 38.6本、草丈 50.5cm。<直播ひとめぼれ>同10.0葉、23.6本、39cm。例年に比べ生育が5日位進み茎数もかなり多いです。追肥なのですがこの状態では倒伏が心配されます。葉色を見ながら減分期にN=1`位して見ようと思いますが、いかがなものでしょうか?」(中干し後に湛水すると土壌窒素が発現されるため、私も同じ判断である。)
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(1日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差の状態が続く。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(2日):6,7日頃に偏西風の蛇行の程度が大きくなり、寒気が入りやすい状態となる。8日は南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・気象庁週間予報支援図(2日):偏西風は4,5日頃に蛇行し、寒気が入りやすくなるが、その後は北上し南から暖かい空気が入る予想。週間予報気圧配置によると、7、8日頃に一時的にオホーツク海高気圧が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(3日):海面水温が15℃以下の親潮は北海道付近まで北上する。
・葉いもち予察情報:庄内地域に感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で蔓延可能条件となる。
・分げつ形成遅延域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:日射量不足が心配される地域はほとんどなくなる。
【研究活動】
・盛岡3校1年生約80人に“農を貴しとする−新渡戸稲造と宮澤賢治の心”と“早期警戒システム活動”を講演する。午前中は農作業実習が行われた。総合学習−進路を考える参考とのことだ。
・幼穂発育期間低温障害の問題構造−監視のポイント−を検討する。
・新システムへの移行のため、日々の情報更新をここ数日停止せざる得なくなる可能性も高くなる。神田君が懸命に移行作業と自動化の新しいプログラムを作成するために奮闘する。
・生育作柄診断試験区の「かけはし」が解剖顕微鏡による観察の結果、本日幼穂形成期に到達する。モデルに予測より2日遅い。
【その他】
・総アクセスが81,000件を超す。
○7月4日(水) 東北地域水稲安定生産推進連絡協議会
【天気概況】
・梅雨前線が東北にかかり、天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(3日):日本列島東および南海域の海面水温は平年よりかなり高い状態が続く。エルニーニョ監視海域の海面水温は平年より高くなる傾向はみられない。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリピン付近の海面水温も平年よりは高い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(3日):8日頃から東海上からオホーツク海へ気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(3日):偏西風は6,7日頃一時的に南下し蛇行するが、その後は南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(4日):海面水温が15℃以下の親潮は北海道付近に北上。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能となる。
・分げつ形成遅延域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:日射量不足の地域はほとんどなくなる。
・岩手県は2日付けで斑点米カメムシ類についての注意報を出す。
【研究活動】
・東北農業研究センターのセクションサーバーが停止する。
・平成13年度東北地域水稲安定生産推進連絡協議会、東北地域直播推進会議および稲作中間検討会が東北農政局で開かれる。早期警戒システムの運営と改良点について報告する。
・新幹線の車窓からみると、宮城県の水稲は色がやや落ち始めている。
【その他】
○7月5日(木) 盛岡3校第2グループの講演
【天気概況】
・南部は太平洋高気圧の圏内にあるが、北部は低気圧の影響で天気が崩れる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育データがメールで届く。
「毎日梅雨らしい日が続きます。今日7月4日亀の尾を解剖観察したら幼穂が観察できました。茎の根元が丸みをおびて上に向かって伸びているのがわかります。葉令は12.2葉(不完全葉含む)でした。ササニシキ直播区の葉令は10.1葉(不完全葉含む)です。穂首分化期に入ったようなのでこれから中干しにはいります。全般的に葉色が濃く成育旺盛です。今後の倒伏が心配なので中干しを強くしようと思います。6月30日観測葉令です。<亀の尾>東区:11.7、西区:11.2。平均本数24本。<ササシグレ>11.9。<直播ササニシキ>9.3。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「昨日で麦刈りがようやく終わりました。雪と雑草のため収量は昨年の3割しかでませんでした。これから大豆のこすずの播種の作業にはいります。稲の生育はこの頃の天気でかなり進みました。紙マルチ、無農薬の深水もかなり良いと思います。調査圃は11.5葉はなったと思います。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(3日):エルニーニョ監視海域の海面水温は西部から不偏差になる傾向がみられる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(4日):偏西風は北上したままで10日頃から太平洋東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(4日):9日頃から太平洋東海上からオホーツク海に気圧の尾根が形成される予想。地上気圧配置予想からも8日頃から北に偏った高気圧が形成され、その状態が続く予想。ブロッキング現象が現れ始めるか。今後の循環場の動きが注目される。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(5日):海面水温が15℃以下の親潮は北海道付近まで北上。海面水温が20℃以下の親潮は宮城県金華山沖まで南下。
・葉いもち予察情報:感染好適条件はほとんど検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほとんどの地域で可能。
・分げつ形成遅延域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:日射量不足の心配される地域はほとんどない。
【研究活動】
・新システムへの移行はまずまず順調に進むが、編集長用の自動更新プログラムが未整備のため、神田君に手動での更新をお願いしている。
・盛岡第3高等学校1年生約90名が午前中農作業実習を行う。午後に講演を依頼され“農を貴しとする−新渡戸稲造と宮澤賢治の心”と“水稲冷害早期警戒システムの活動”について話する。代表者のお礼の言葉に、「農業の見方がそれぞれ変わったと思う」があり、講演した甲斐があったと思う。
・宮城県松山町を対象とした第1回目の航空機実験の待機状態に入る。午前中は可能性が高かったが、午後から梅雨前線が南下を始め絶望的となる。
・幼穂発育期間低温障害の問題構造−監視のポイント−を検討する。
【その他】
○7月6日(金) 青森県六戸町小林さん調査
【天気概況】
・梅雨前線が南下し、日本列島に沿ってのび各地で雨となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「おはようございます。システムの移管作業ご苦労様です。新しいホームページのアドレスが変更になったようですが、正しいホームページアドレスを照会ください。なお、東北農試系統はすべて同じようです。ちなみに、7月5日発売の現代農業8月号に紹介されているホームページアドレスは旧式のアドレスでした。」(回答:東北農業研究センターホームページの公式表紙は”http://www.tohoku.affrc.go.jp/”です。水稲冷害早期警戒システム表紙は”http://ss.tnaes.affrc.go.jp/cgi-bin/reigai.cgi”です。)
・山形県鶴岡市のモニターから現代農業の紹介文を読んだとのメールが届く。
「いつもお世話様です。今年の梅雨はしっかり雨が降る本格的な型のようです。中干しはしているもののぜんぜん乾きません。稲の生育も旺盛でササニシキやひとめぼれでは倒伏が心配される圃場もあるようです。葉令としては11.3葉位ではえぬきはそろそろ穂肥えの時期になってきました。ところで今日現代農業をみていたら早期警戒システムの紹介のページを見つけました。これにより更にアクセスが増えてくるのではないでしょうか。より良いシステムにするために私に出来る事で協力させて頂きます。今後ともよろしくお願い致します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(4日):エルニーニョ監視海域の西半分は正偏差、東半分は負偏差となる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(5日):偏西風は11日頃までは北上したままとなり、南から太平洋高気圧に覆われる予想。11日頃から東海上からオホーツク海に気圧の峰が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(5日):偏西風は9日頃から大きく蛇行し、東海上からオホーツク海付近に気圧の尾根が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(6日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県南まで南下。
・葉いもち予察情報:秋田県南部や山形県庄内地域で感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能となる。
・分げつ形成遅延域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:日射量不足が懸念されるところはほとんどない。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説とコメントが届く。気温は1,2週とも高いと予想されている。
・山形県は5日付けで、斑点米カメムシに関する注意報を出す。
【研究活動】
・幼穂発育期間低温障害の問題構造−監視のポイント−を作成する。前歴・危険期深水管理を基本技術とすることを説明に加える。
・青森県六戸町の小林さんの圃場を調査する。小林さんが理想的とする稲は隣の別の品種が相当するようだ。見るからに色が落ちて貧弱な感じがするが、葉は真上にのびている。この稲には4日に深層追肥を行ったとのこと。この水田に素足でともに入り、土の感触、うわ根の張り方をどのようにみるかを伝授頂く。調査水田は中干し中でまだ色も濃い。追肥は10日頃という。私の目には、まさしく理想的に稲に見える。葉はやはり直立している。これらの稲は高校の上級生に相当するとのこと。小林さんの稲作りで最もポイントとなる時期に、ともに稲を観察し、語ることができたことはとても良い勉強となった。
・早期警戒情報第11号の原案を作成する。
【その他】
○7月7日(土) 編集長誕生日、航空機実験成功
【天気概況】
・梅雨前線は南下し、北の乾いた高気圧に広く覆われ良好な天気となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(5日):エルニーニョ監視海域の海面水温は東半分では負偏差、西半分で正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(6日):寒気が11日頃から入りやすい状態となる予想。偏西風は13日頃から蛇行の程度が大きくなる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(7日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県南部まで南下。
・葉いもち予察情報:感染に好適な条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能となる。
・分げつ形成遅延域:順調な生育が期待される。
・日射量不足域:日射量不足の地域はほとんどない。
【研究活動】
・早期警戒情報第11号を作成する。カメムシ類防除のための草刈りが今週のポイントとなる。
・自動編集プログラムが未完のため、神田君が手作業で各種情報を作成する。
・民間との共同研究で、宮城県松山町の航空機写真の撮影を実行する。天候に恵まれ無事撮影に成功する。月曜日に調査を実施することになるので関係者に連絡する。松山町モニターの稲を観察できるのが楽しみである。
【その他】
○7月8日(日)
【天気概況】
・北の乾いた高気圧に覆われ、晴れの良い天気となる。気温は早朝下がる。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「牧草の方も、刈り取り及びラッピングが終了しました。天候も落ち着き、今日から溝切りに入りました。雨が続き、思ったほど中干しの効果が出て無いためです。9日に、町産業振興センター中心に、穂肥指導が有ります。生育調査は、10日に調査して送ります。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(6日):日本付近と南海上の海面水温が平年よりかなり高くなる。エルニーニョ監視海域の海面水温は平年並みからやや低くなる傾向がみられる。太平洋中緯度の海面水温はカムチャッカ半島付近では平年よりかなり低い状態が続くが、その東海域は平年よりかなり高くなる。フィリピン付近の海面水温は平年並みからやや低くなる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(7日):西経100〜120度付近は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(7日):偏西風は北上したままで、南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(9日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県南部まで南下。
・葉いもち予察情報:福島県全域に感染好適・準感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:ほとんどない。
・日射量不足域:ほとんどない。
【研究活動】
【その他】
○7月9日(月) 宮城県松山町調査
【天気概況】
・高気圧に覆われ、晴れの良い天気となる。青森県太平洋側沿岸部は海風が入り、気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育データがメールで届く。
「昨日、今日と、とても良い天気が続いています。11日から寒気が入り込むとの情報ですが少し心配です。昨日は、石巻稲作研究会で亀の尾の成育調査現地検討会を開きました。葉色は葉色計で平均値34を示し、昨年と比べて6ポイントほど高くなっており、土壌窒素の発現効果には驚かされます。付近を見渡してもひとめぼれと変わらない葉色です。分株本数は平均で20本程度、良く株が開いており葉もまっすぐに伸びています。とりあえず中干しを強め、倒伏に備えるのみです。7月8日の成育調査状況は次の通りです。<亀の尾>葉齢東区:12.4、西区:12.2、平均本数23.13本。<ササシグレ>葉齢13.0。<直播ササニシキ>葉齢10.6、平均本数37.00本(6/17日付:12.5本)。」
・栃木県の高等学校の先生からモニター参加の依頼がある。大歓迎であり、今後の交流が楽しみである。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(8日):西経100〜120度付近は負偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(8日):南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・気象庁週間予報支援図(7日):今後南海上に中心をもつ太平洋高気圧に覆われる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(9日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県南部まで南下。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:ほぼ全域でない。
・日射量不足域:全域で日射量が多い条件となる。
【研究活動】
・航空機による写真撮影が成功したため、民間企業の方と協力して松山町のモニター圃場などの生育調査を実施する。稲の生育は想像通り順調であり、多くの田圃は中干しを実施している。
【その他】
○7月10日(火) 新人研修、生育・作柄診断試験区の生育調査
【天気概況】
・概ね高気圧に覆われ、まずまずの天気となるが、青森県太平洋側と岩手県北部沿岸では海風の影響で気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターから生育データがメールで届く。
「7月9日調査データです。<ササニシキBL>葉齢12.3、茎数 37.0本、草丈 61.0cm。<直播ひとめぼれ>同11.3、30.4本、51cm。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「メール有り難うございす。先日は、4カ所の調査ご苦労様でした。12日にまた調査にお出でとのことですが時間がありましたらお寄りください。」
・栃木県の高校のモニター先生からメールが届く。
「早速ご丁寧なお返事をいただきましてありがとうございます。水稲の栽培品種は@月の光とAコシヒカリです。生育調査に関しては、作物(1年生)と栽培環境(2年生)の時間に実施しております。調査項目は、現在のところ、@草丈、A葉数、B分げつ数、C1株当たり本数、D葉色(葉色板を用いて実施)、E観察、F図を描くです。調査対象は、月の光です。2日前に幼穂の観察をしました。全員上手くゆかず。再度チャレンジすることとしました。今後調査項目はどのようにしたらよいのかご指導いただけますようお願い申し上げます。わたしは、稲作一年生ですので、観察を主にやっております。来年から、本格的な調査を実施したいと思っております。近いうちに、稲作関係の資料をお送りいたします。ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。」
(回答)
「いくつか提案致します。ご検討下さい。
@幼穂形成期の確認は稲作の栽培管理上最も重要な時期です。生育診断と栄養診断で最も重要な時期で、それを基に追肥、水管理、いもち病の防除などの意思決定が行われます。幼穂形成期に入ると容易に幼穂の観察が可能となります。幼穂形成期は幼穂長2mmをいい、頴花分化の盛期に当たります。是非とも針やナイフを用いて解剖顕微鏡で観察できるようになると良いと思います。
A葉数を観察されているので、是非とも葉齢指数に換算して、幼穂の発育段階を観察することをお奨めします。幼穂の発育経過を知ることは稲の収量成立過程を理解するのに良いと思います。
B出穂・開花・受精後は玄米の発育過程を観察することをお奨めします。乳熟期(籾を指で押すと、乳状の液が出る頃をいいます)、糊熟期(籾を指で押しつぶすと糊状となる頃)、黄熟期(籾の50%程度が黄色くなる頃)、そして成熟期(籾の80〜90%)が黄色く熟する頃です。
これら稲の主要な発育ステージを圃場で観察・同定することができることが基本となると思います。取り急ぎ、用件のみにて失礼致します。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(9日):エルニーニョ監視海域の東半分は負偏差、西半分は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(9日):偏西風の蛇行の程度が15日頃から大きくなり、東海上からオホーツク海に気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(9日):偏西風は北上したままで、南から太平洋高気圧に覆われる予想。強い寒気の南下もない模様。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(10日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県南部まで南下。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能な状態が続く。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待される。
・日射量不足域:心配される地域はほとんどない。
・生育作柄診断試験区の「むつほまれ」「つがるロマン」「ゆめあかり」「あきたこまち」が幼穂形成期に達したものと推定される。
・宮城県亘理町・中田町のモニターの水稲が花粉母細胞分化期に近づいているものと推定される。
【研究活動】
・新規採用者2人に連携研究第1チームの研究内容、早期警戒システムの活動などについて説明する。手植えして頂いた生育作柄診断試験区などの稲の生育状況をともに観察する。
・宮城県と山形県のモニターを12,13日に訪問する計画を立案する。日頃会えない山形県のモニターとお会いできるのが楽しみです。モニター各位にメールで日程を知らせる。
・秋田県大曲市周辺で実施する航空機多波長域走査センサによる実験の調整を航空測量会社関係者と調整を行う。7月20日〜30日を計測待機とする。
・神田君が頑張るが、新システムへの移行が順調には進まない。あまりにも環境が大きく変わった。また研究の方も忙しくなってくる。
【その他】
−−−−−−−−− 中旬 −−−−−−−−−
○7月11日(水)
【天気概況】
・低気圧が南下してくるため、日本海側から天気が下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
・山口県のモニターから生育状況を知らせるメールが届く。
「お変りありませんか?早く梅雨が明ければいいがと願っておる今日この頃です。今日、幼穂を確認しました。5ミリ〜15ミリくらいの長さになっております。休耕田の後の作付けなので、肥料はひかえたのですが葉色が引かず、1回目の穂肥はパスとゆうことになりそうです。」
・山形県最上町のモニターから生育データがメールで届く。
「おはようございます、7/105回目の生育調査です。<あきたこまち> 草丈57.7cm (56〜61cm)/昨年比 −1.7cm、茎数20.6本(17〜26本) /昨年比 −7.5本、葉齢11.5齢 (11.2〜12.0) /昨年比 −0.6齢、幼穂長 1.5mm /昨年比 −3.5mm。<はえぬき> 草丈50.1cm (48〜52cm)/昨年比 −6.6cm、茎数27.1本(22〜35本) /昨年比 −1.9本、葉齢11.1齢 (10.5〜11.5) /昨年比 −0.9齢、幼穂長 −。次回は、7/20の予定です。」
・山形県鶴岡市のモニターから生育データがメールで届く。
「おはようございます。7月10日の生育調査データです。<はえぬき>草丈54.4cm、茎数34.4本/株、葉令11.4L 不完全葉含む。<ひとめぼれ>草丈59.6cm、茎数 31.0本/株、 葉令11.4L 不完全葉含む。<コシヒカリ>草丈55.8cm、茎数31.0本/株、葉令11.1L 不完全葉含む。<直播はえぬき>草丈54.0cm、茎数470.0本/u、葉令10.8L 不完全葉含む。穂肥えの時期を迎え葉色も落ちてきました。ひとめぼれも直播きもここ数日で施肥しようと考えています。13日は調査のために鶴岡まで御出で頂けるということで、お会いできることを楽しみにしております。」
・岩手県で畑作経営を行っている方からモニター参加のメールが届く。大変うれしいことだ。転換水田の田畑輪作を実践する方々に強い味方ができた。
「普段は、直接、編集長日記にアクセスするため、「モニター募集」の記事は最近初めて拝見いたしました。麦を10町歩ほど作付けしており、いつもこの時期は黒カビの発生と競争で麦の収穫に没頭しています。当村は、ご承知の通り「やませ地帯」で、霧が多くまた他の地域が晴れていても、特異的に雨が降る・霧が舞うという状況が多いように感じております。そんなわけで、6月後半から7月初めにかけての「編集長日記」の天気概況と早期警戒活動の部分を常々熟読し、利用させていただいております。水稲関係の記事が多いため、モニターの件は留保しておりましたが、別の面から何か協力できることでもあればと思いモニター参加を希望いたします。私は、新規就農で当地域に入植し、今年で8年目になります。作付けは下記の通りですが、約30町歩ほど輪作体系で営農しております。 今年は、昨日から麦の収穫開始。水分は36−37%とやや高めですが、明日からの天候の崩れを見越して決行。麦収穫業の合間に忙中閑有り。」
(回答)「おはようございます。水稲冷害研究チームの鳥越です。モニターにご参加頂けるとのこと、感謝申し上げます。是非ともお願い致します。水稲の冷害が中心のシステムですが、私は農業そのものを考えたいと思います。私も以前は畑作物の収量成立過程の解明に関する研究や輪作の研究に従事してきました。とくに輪作は農学研究の原点にあると思います。荒木さんが大規模に普通作物(オーソドックスな作物)を主体とする畑作経営をやっておられるのに驚いています。やませ最前線で着実に営農をされているのですね。そのうち是非伺ってお話をしたいです。本当にありがとうございます。またメール致します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(9日):日本列島近海から南海域の海面水温が平年よりかなり高くなり、その状態が続く。エルニーニョ監視海域の海面水温が大きな変化はみられない。カムチャッカ半島付近の中緯度海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリッピン付近の海面水温はここに来て平年より低くなる傾向が現れる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(10日):15日頃から太平洋高気圧の張り出しが弱まる予想。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(10日):偏西風は北上したままで、東または南から太平洋高気圧に覆われる予想。地上気圧配置によると、15日頃から台風の影響が予想され、太平洋高気圧の張り出しが弱まる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(11日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県南部まで南下。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能な状態が続く。
・低温障害が懸念される地域:ほとんどの地域で問題とならない。
・日射量不足域:全域で日射量が多い状態が続く。
・宮城県は11日付けで紋枯病に関する注意報を出す。
【研究活動】
・宮城県・山形県モニター圃場の観察調査のため、明日から1泊2日の旅となる。その間、日々の情報更新を一時的に停止する。調査には解剖顕微鏡、葉緑素計などを持参し、モデルによる推定結果の検証を行いたい。
・月曜日に採集したサンプルの室内調査を行う。
・生育作柄診断試験区の追肥を行う。「あきたこまち」の幼穂形成期にあわせて実施する。
・生育・作柄診断試験区の「むつほまれ」「つがるロマン」「あきたこまち」は7月8,10,11日にそれぞれ幼穂形成期に入ったことを解剖で確認する。また「ゆめあかり」は本日花粉母細胞分化期とある。モデルの葉数設定が1枚多かったことが判明したので、修正する。「かけはし」に近い発育ステージ経過をとるものと推定される。
・水管理試験区では前歴深水管理処理に本日から入る。
【その他】
○7月12日(木) 宮城県モニター訪問
【天気概況】
・梅雨前線がかかり、日本海側や北部を中心に雨となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち予察情報:
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:心配される地域はほとんどない。
・日射量不足域:多日射条件が続く。
【研究活動】
・宮城県中田町のモニターを訪ねる。ご両親が草刈りをしながら待ってくれる。稲(品種ひとめぼれ)は予測通り花粉母細胞分化期にある。草型も良好で、多収が期待できる。調査後稲作技術について茶菓子を頂きながら聞き取りを行う。今後は深水管理を実行し、葉いもち・紋枯病・カメムシの防除が残される。
・宮城県石巻市のモニターを訪ねる。2人のモニターが待っていてくれる。酒米品種は花粉母細胞分化期にある。草型も良く、順調な生育である。東北172号は予測より遅く、平年並みで推移している。ササシグレと直播ササニシキも平年並みで推移し、モデルの葉数設定を変更する必要がありそうだ。どれも良好な生育で多収が期待できそうだ。昼食を共にとり、松山町に移動する。
・松山町のモニター圃場を訪ねる。品種ひとめぼれは花粉母細胞分化期から幼穂形成期にある。草型と生育も良好であり、多収が期待できそうだ。モニターとは月曜日にお会いしていたので、岩出山町に移動する。
・岩出山町のモニター圃場を訪ねる。品種ひとめぼれとササニシキは花粉母細胞分化期にある。ひとめぼれは多収が期待できる草型である。モニターとは都合が悪くお会いすることができなかった。
・山形県に移動し、山懐の温泉に宿をとる。
【その他】
○7月13日(金) 山形県のモニター訪問
【天気概況】
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち予察情報:
・葉いもち蔓延可能域:
・低温障害が懸念される地域:
・日射量不足域:
【研究活動】
・天気予報ではかなり高い確率で降雨が予想されたが、運が良く晴れ間が後を追う。
・鶴岡市のモニターを訪問する。ご夫妻で歓迎してくれる。モニターの稲は葉齢予測モデルと大きくずれたため、どのような生育か興味深く観察する。草型と生育は良好であり、葉数の設定を検討する必要がある。分げつが多くなっているのではと心配されたが、深水によってうまく制御しているので安心する。昼食をお世話になり、一時楽しく歓談する。稲のあるときに交流会があれば、もっと良いのではとの意見もでる。
・最上町のモニターを午後訪問する。モニターの稲はモデルの予測値とのよく適合し、盛岡の稲の姿と類似する。品種あきたこまちは幼穂形成期で追肥の可能な葉色となり、品種はえぬきは幼穂形成期には達していない。追肥、葉いもち防除などについて話し合う。ゆっくりと話し合いたかったが、時間がなく失礼する。申し訳ないことをした。
・出来秋に笑顔で再会できることを楽しみに恒例の遠隔地のモニター訪問旅行を終える。
【その他】
○7月14日(土) 早期警戒情報第12号
【天気概況】
・梅雨前線が東北に停滞し、大気の状態は不安定となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。生育調査にご同行できず残念です。所要で鳴子に行き、すぐ無人ヘリの試験飛行ということで時間が取れるはずだったのですが、本当に残念です。また父のほうへ伝言ありがとうございました。今年は、イモチの発生を私も確認しており、無人ヘリにて徹底的に防除するつもりでおります。生育は昨年以上に進み、いつ追肥をするのか悩んでおりますが、減数分裂後がいいのかなーと考えます。 今年も、幼穂と茎が同時に伸長していて追肥時期がはっきりとつかめないでいます。このような生育だと稲刈りは9/5ぐらいかと考えます。ことしもまたバタバタとした作業日程になり、大変こまります。時間がとれれば山形や、他の地域に足を伸ばして、稲作行脚をしたいものです。お礼とご挨拶まで!!」
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「こんばんは、今日はお忙しい中おいで下さいましてありがとうございました。到着直前まで、どしゃ降りの雨でして心配しましたが、到着時は嘘のように晴れ上がり、圃場を見て貰うことが出来ました。私の圃場は、発育シミュレーションとほぼ合致しており、作業体系の組み立てに大変役立っています。”あきたこまち”と”スノーパール”は、幼穂を確認しており葉色を見て穂肥対応したいと思っています。今年は、いもち病の対応も考える必要が有りそうです。時間が有れば、もっとゆっくり話をしたかったのが・・・残念でした。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(13日):エルニーニョ監視海域の海面水温は東半分で負偏差、西半分で正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(13日):偏西風は北上し、南から太平洋高気圧に覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(14日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県金華山沖まで南下。
・葉いもち予察情報:12日分は青森県津軽、秋田県南部、岩手県などに感染好適条件が検出される。13日分は前日と同様な地域に感染好適条件が広域に検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:ほとんどない。
・日射量不足域:秋田県北部が日射量不足となる。
・秋田県は葉いもちに関する注意報を13日付けで出す。
・早期警戒情報を作成する。梅雨前線が東北に停滞し天気がぐずつく予想であり、また12,13日の観察からも警戒の必要な地点を観察したところ、葉色の濃い圃場ではかなりの高頻度で葉いもちの発生が確認されたため、特に葉いもちの発生と蔓延が懸念されることから警戒ランクを強める。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区の稲が2日間見ないうちに、姿を大きく変える。
・宮城県・山形県モニターの葉齢進度予測モデルを再検討する。モデルと実際の発育とのずれは最終葉数を1枚増やすことで改正される。明日には情報を改正して提供したいと思う。
・調査でお世話になったモニターの方々に調査結果をお礼のメールを出す。
【その他】
○7月15日(日)
【天気概況】
・東海上の高気圧に覆われ、南部を中心に概ね良好な天気となる。南海上に低気圧の大きな渦が形成され始める。台風に成長するか。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(14日):日本列島近海から南海域の海面水温が平年よりかなり高い状態が続く。エルニーニョ監視海域の海面水温には大きな変化はみられない。カムチャッカ半島付近の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。フィリピン付近の海面水温は平年より低くなる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(14日):偏西風は18日頃から大きく蛇行し、東海上からオホーツク海に気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(15日):海面水温が20℃以下の親潮は宮城県金華山沖まで南下。
・葉いもち予察情報:青森県全域、岩手県全域、秋田県全域で感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:秋田県北部で日射量不足となる。
【研究活動】
・モニター圃場の幼穂観察結果を基に、葉齢進度予測情報を改正する。今後順次改良を進めることにする。
【その他】
○7月16日(月)
【天気概況】
・梅雨前線の影響で、北部を中心に天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
・一般の方からプール育苗と老朽化水田に関する質問がメールで届く。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(14日):エルニーニョ監視海域の海面水温は東半分で負偏差、西半分で正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(15日):19日頃から東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(15日):18,19日頃に東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成され、その後南から太平洋高気圧が張り出す予想。地上気圧配置予想によると、18日頃から太平洋高気圧の勢力は弱まり、中心が北に偏った高気圧の影響を受けやすくなる見込み。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(16日):海面水温が20℃以下の親潮は青森県下北半島付近まで後退する。東北東海域の海面水温がかなり高くなる。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:秋田県北部で日射量不足となる。
【研究活動】
・水管理試験区に水温測定器を設置する。
・生育作柄診断試験区の「かけはし」「ゆめあかり」は止葉が完全展開する。
・生育作柄診断試験区の「まなむすめ」「めんこいな」「ひとめぼれ」「はえぬき」が解剖観察の結果、本日幼穂形成期に達する。「ササニシキ」は17日幼穂形成期と推定される。
・航空機実験の準備を行う。天候判断や実行の意思決定手順を整理する。
・岩手県久慈農協から、8月5日(日)に行われる小学校高学年を対象にした「親子農業体験学習」で“やませ”について講演をして欲しいとの依頼がある。近くに住む新しいモニターを訪問できるかも。
【その他】
○7月17日(火) 秋田県大曲市周辺の水稲生育調査
【天気概況】
・梅雨前線が停滞し、南部を中心に天気がぐずつく。オホーツク海に高気圧の中心が移動し、青森県太平洋側と岩手県沿岸北部には海風が入り、気温が上がらない。水稲は障害不稔の危険期に入るため、オホーツク海高気圧の動向が注目される。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「先日の成育調査視察ご苦労様でした。16日付けの生育状況を送ります。<亀の尾>葉齢東区:13.5、西区:13.3、平均本数23.13本(有効分げつ確保)。<ササシグレ>葉齢13.9。<直播ササニシキ>葉齢11.6、平均本数35.13本(6/17日付:12.5本)最高分げつ期を過ぎたか?」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「先日はご苦労様でした。有意義な時間間を過ごさせていただきました。調査結果参考にさせていただきます。」
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「調査結果ありがとうございます。過リン酸石灰区のササニシキとまなむすめには追肥を行いました。珪酸区のひとめぼれはご指示通り、減分期に追肥をしたいと思います。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(15日):エルニーニョ監視海域の海面水温は東半分で負偏差、西半分で正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(16日):偏西風は大きく蛇行し、21日頃までは東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。ブロッキング現象につながるかが注目される。
・気象庁週間予報支援図(16日):オホーツク海高気圧が今後形成され、北日本へ影響を及ぼす可能性が予想される。地上気圧配置予想では、中心が北に偏った高気圧が日本付近に張り出し、比較的長く続く見込み。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(17日):海面水温が20℃以下の親潮は青森県下北半島北部まで後退する。
・葉いもち予察情報:南部を中心に準感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:秋田県北部で日射量不足が続く。
・秋田県は16日付けで斑点米カメムシ類に関する注意報を発令する。
・新システム移行後動かなかった意見交換の広場が復旧する。
【研究活動】
・岩手県アメダス監視地点の生育情報を作成する。
・秋田県大曲市周辺で実施する航空機実験の事前調査を行う。テストエリアを設定し、水稲の生育と葉いもちの発生状況などを観察する。また普及センターに調査協力のお願いをする。
【その他】
○7月18日(水)
【天気概況】
・梅雨前線が東北に停滞し、不安定な状態が続く。オホーツク海高気圧の影響で太平洋側北部は海風が入り、気温が下がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(16日):エルニーニョ監視海域の海面水温には大きな変化はみられない。日本近海、特に東北の東海域の海面水温が平年よりかなり高くなる。カムチャッカ半島付近の海面水温は平年よりかなり低い状態が長く続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(17日):エルニーニョ監視海域の海面水温は東半分で負偏差、西半分で正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(17日):22日頃から南海上に中心をもつ太平洋高気圧に覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(17日):21日頃から南海上に中心をもつ太平洋高気圧が勢力を強める予想。地上気圧配置予想では、23日頃まで北に中心をもつ高気圧に覆われる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(18日):海面水温が20℃以下の親潮は青森県下北半島付近まで後退する。
・葉いもち予察情報:青森県と秋田県で感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:ほぼ全域で順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:秋田県北部で日射量不足が続く。
【研究活動】
・20日から待機する2つの航空機実験の準備を行う。
【その他】
○7月19日(木)
【天気概況】
・低気圧が通過するため、北部を中心に雨となる。やませの影響で青森県太平洋側と岩手県北部・沿岸部で気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターから生育データがメールで届く。
「7月16日調査データです。<ササニシキBL>葉齢 13.3葉、茎数34.8本、草丈68.4cm、幼穂長10〜15ミリ。<直播ひとめぼれ>葉齢12.3葉、茎数44.4本、草丈63cm。分けつがかなりおおいようで、葉色も濃く葉齢のわりには草丈も長く、倒伏が心配です。毎日猛暑が続き夕立ちもあり夜はかなり寝苦しく大変です。昨日から夜はちょっと涼しく安心しております。つゆは明けたのでしょうか?今月20日頃に追肥しようと思っております。」
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「毎回調査・結果のメール有難うございます。システムも復旧・安定してよかったですね
お疲れ様でした。本業が少々忙しく実家にも足を運べずに恥ずかしながら電話で生育状況を聞いております。編集長日記拝見しました。画像拝見しましたが、この地方では「たばごすらい」=「休憩しましょう」と言う意味で、微笑ましかったです。母が「おらいの田んぼ、見さきてもらえで、張り合いでるな〜」と言っていました。父と調査結果の話を電話でしながら、「生育の状況が過剰で倒伏の危険性は・・・」と聞きますと、「中干しをして、根の張りを助長(茎が太くなる)しているが、もう少ししてからの危険域(生育が急激にする時期と話していましたが?)に入ったころに、MCPと言う薬剤(6月末から7月に散布)が、効果をあらわして急激な成長を抑制するのだそうですが、ここで調整が上手くいけば、生育状況は他の方と差がなくなるはずだと思う・・・。ちなみに中干しは近くの田んぼでは、あまり実施されておらず、茎の太さを比較すると若干弱々しいとのことです。」父談。昨年までは、こんなに踏み込んで親子で話す機会を持たなかったのですが、今年は、我が家での話題は「何かと田んぼの話が多く」私としては、よい勉強につながっています。暑い日が続くことと思いますが、体調には十分留意されて調査研究頑張ってください。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(17日):エルニーニョ監視海域の海面水温は西経110〜130度まで負偏差、同130〜150度まで正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(18日):22日頃から南海上に中心をもつ太平洋高気圧に覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(18日):22日頃から南海上に中心をもつ太平洋高気圧に覆われる予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(19日):海面水温が20℃以下の親潮は青森県下北半島北部まで後退する。
・葉いもち予察情報:青森県太平洋側で感染好適条件が広域的に検出される。
・葉いもち蔓延可能域: ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:梅雨前線が停滞しているため、青森県全域と秋田県北部で日射量不足となる。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区の幼穂発育情報を作成する。
・青森県と宮城県モニターの幼穂発育情報の準備を始める。
・葉齢進度予測モデルの自動プログラムにバクが見つかり、修正の作業を依頼する。
・明日、小林福蔵さんの水稲調査に行くことし、電話でお願いする。選挙管理委員会の仕事が忙しいが、30分程度お話を伺えるとのこと。今、やませが来ており、早く天候が回復することを期待されている。どのような稲に姿が変わったか、見るのが楽しみである。
【その他】
○7月20日(金) 青森県六戸町の小林さん圃場調査
【天気概況】
・梅雨前線の活動は弱まり、天気は回復する。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(19日): エルニーニョ監視海域の海面水温は東半分で負偏差、西半分で正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(19日):今後南から太平洋高気圧に覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(19日):今後南海上に中心をもつ太平洋高気圧に覆われる予想。地上気圧配置予想では、27日頃にオホーツク海高気圧が形成される予想となっている。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(20日):海面水温が20℃以下の親潮は青森県下北半島付近まで南下。
・葉いもち予察情報:岩手県南部、宮城県全域、福島県浜通北部と中通り北部、山形県内陸に、準感染好適条件が広域に検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能となる。
・低温障害が懸念される地域:青森県下北半島と岩手県沿岸北部地域がやや心配される。
・日射量不足域:青森県全域、秋田・岩手両県の北部が日射量不足となる。
・山形県は19日付けで斑点米カメムシ類の警報と葉いもちの注意報を発令する。
・東北南部が梅雨明けしたと発表される。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説とコメントが届く。東北北部も梅雨明けが間近のようだ。
【研究活動】
・青森県六戸町の小林さんの圃場を調査に伺う。選挙管理委員長で多忙の中、30分圃場でお話を伺う。
・小林さんの稲は前回とは大きく変わって、すばらしく勢いのある稲の草姿となる。幼穂長が5センチ程度となり危険期にある稲としては葉色も濃く、葉は直立し、多収の稲の姿となる。当人の予測では、700kgが期待できるとのこと。これで今年の稲作は決定づけられたといえる。
・当日はやませが入り、濃霧がたちこめ、肌寒さを感じる。深水で管理する水田が散見された。
【その他】
−−−−−−−−− 下旬 −−−−−−−−−
○7月21日(土) 早期警戒情報第13号
【天気概況】
・梅雨前線の活動は弱まり、高気圧の圏内に入り日本海側を中心に天気が回復する。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「警告ありがとうございます。現在草刈の真っ最中ですが、カメムシを見ることができます。防除も含め気をつけていきます。」
・山形県最上町のモニターから生育データがメールで届く。
「7/20、6回目の生育調査です。 <あきたこまち> 草丈69.4cm (66〜72cm)/昨年比 100.7%、茎数19.2本(16〜23本)/昨年比75.0%
葉齢13.1齢 (12.5〜13.4) /昨年比98.4%、幼穂長30mm。<はえぬき>草丈62.5cm(61〜64cm)/昨年比97.5%、茎数25.3本(18〜31本)/昨年比91.3%、葉齢12.5齢 (12.2〜13.2) /昨年比96.2%、幼穂長3mm。次回は、7/30の予定です。」(期待通りの生育が実現されているとのこと。また同管内ではいもち病の防除をしている方が多くみられたとのこと。)
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(20日):エルニーニョ監視海域の海面水温は全域で正偏差となる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(20日): 南から太平洋高気圧に覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(20日):偏西風は25日頃から蛇行の程度が大きくなり、日本付近に気圧の尾根が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(21日):海面水温が20℃以下の親潮は青森県下北半島北部まで南下。
・葉いもち予察情報:青森県津軽、岩手県南部、宮城県沿岸部、福島県浜通、山形県最上などで感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:青森県太平洋側と岩手県北部で日射量不足となる。
【研究活動】
・早期警戒情報を作成する。早い稲が危険期に入り始める。葉いもちとカメムシ類の防除がポイントとなる。
【その他】
○7月22日(日)
【天気概況】
・梅雨前線が近づき、北部から天気は下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。メール遅くなって申し訳ありません。先日は、調査結果を知らせていただき有り難うございました。今現在、調査圃場を含め進んでいるところで幼穂が2〜3センチ位で進み具合も田植えをした順序とはいかないようです。今日から稲の状態を見ながら追肥をしようと思っています。先日の雷でISDNが破損してしまい電話とインターネットが使用不能となりました。早速別な機種と交換し、息子にセットアップしてもらい現在PC、電話とも復旧致しました。梅雨も明けこれから1年中で最も暑い時期に入りますが、チームの皆さんにおかれましては暑さに負けないよう頑張って下さい。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(21日):日本列島東海域の海面水温が平年よりかなり高い状態が続く。エルニーニョ監視海域の海面水温は平年よりやや高くなる傾向がみられる。フィリピン付近の海面水温は平年よりやや低い。カムチャッカ半島付近の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(20日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(21日):今後とも南から太平洋高気圧に覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(21日):今後とも南から太平洋高気圧に覆われる予想。26日頃からオホーツク海高気圧が形成される予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(22日):海面水温が20℃以下の親潮は下北半島北端まで南下。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:順調な生育が期待できる。
・日射量不足域:青森県太平洋側と岩手県北部が日射量不足となる。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区の「かけはし」「ゆめあかり」は出穂が近くなる。「むつほまれ」「つがるロマン」にも止葉がみられ始める。
・宮城県・山形県モニターの幼穂発育情報を作成する。
【その他】
○7月23日(月) 生育作柄診断試験区の生育調査
【天気概況】
・南から太平洋高気圧に覆われ、南部は好天となるが、北部は前線の影響で天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから生育データがメールで届く。
「毎日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。亀の尾は穂ばらみ期に入りました。ササシグレも幼穂が大きくなってきました。直播きササニシキは幼穂がようやく確認できます。7月22日の成育調査状況は次の通りです。<亀の尾>東区:葉齢14.0 葉耳間長+50mm、幼穂長160mm、西区:同14.0、葉耳間長0mm。<サシグレ>葉齢14.3、葉耳間長−50mm、幼穂長60mm。<直播ササニシキ>葉齢12.2、平均茎数30.4本(7/16日付:35.13本)最高分げつ期を過ぎた様です。今週中に亀の尾の出穂が観察できそうです。」
・山形県鶴岡市のモニターから生育データがメールで届く。
「おはようございます。7月20日の生育調査データです。遅くなってしまいましたがご参考にしてください。<はえぬき>草丈65.6cm、茎数30.0本/株、葉令12.6L(不完全葉含む)。<ひとめぼれ>草丈67.2cm、茎数28.4本/株、葉令12.6L(不完全葉含む)。<コシヒカリ>草丈66.4cm、茎数28.4本/株、葉令12.0L(不完全葉含む)。<直播 はえぬき>草丈65.6cm、茎数600.0本/平方メートル、葉令11.9L (不完全葉含む)。カメムシ警報が発令されたと先日メールを頂きましたが、草刈をしているとカメムシの臭いがしてきます。発生頭数の多さを実感します。これから出穂期に向け防除を徹底したいと思います。先日は調査の為はるばるお出で頂きありがとうございました。有意義な時間を過ごすことができ、これからの活力を頂いた気がしました。今後ともよろしくお願い致します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(21日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差、+0.5℃以上の海域の面積も増える傾向がみられる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(22日): 南から太平洋高気圧に広く覆われる予想。
・気象庁週間予報支援図(22日):偏西風は今後蛇行が大きくなり、26日頃からオホーツク海高気圧が形成される予想。地上気圧配置予想によると、26日〜28日頃にオホーツク海高気圧の影響を一時的に受ける可能性もある。また、台風が九州付近に接近する可能性もある。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(23日):海面水温が20℃以下の親潮は岩手県南部まで南下する。
・葉いもち予察情報:福島県で感染好適条件が散見される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:青森県太平洋側で注意が必要となる。
・日射量不足域:日射量不足はほぼ全域で解消され始める。
・仙台管区気象台の予報官から3か月予報の解説が届く。暑い夏が予想される。
・青森県は19日付けで斑点米カメムシ類に関する注意報を発令する。これで全県で注意報・警報が出されたことになる。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区などの生育調査を行う。「かけはし」「ゆめあかり」には走り穂が出始める。いよいよ出穂が始まる。
・水管理試験区は危険期深水管理に切り替える。
・2つの航空機実験の待機に入っているが、計測に好適な天候がなかなか来ない。
・葉齢進度予測の自動プログラムが改正されたので、アメダス監視地点の予測設定を行う。
【その他】
○7月24日(火) 航空機実験成功
【天気概況】
・低気圧が北海道付近に停滞し、北部は天気がぐずつくが南部は南の太平洋高気圧の
影響域に入る。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターから生育データがメールで届く。
「7月22日調査データです。<ササニシキBL>葉齢13.7葉、茎数30.3
本、草丈74cm、幼穂6〜7センチ。<直播ひとめぼれ>葉齢13.0葉、茎数4
5.4本、草丈67p。とにかく暑いです。」
・宮城県岩出山町のモニターに出穂の状況を伺ったところ、返信のメールが届く。
「こちらこそ御無沙汰しています。まだ穂は出ていませんが、もうすこしで出そうで
す。昨年同様、早い稲刈りになりそうです。5/20に定植したトルコキキョウもお盆前
には花が咲きそうです。二回目の無人へりによる穂イモチ、カメムシの防除を8/10頃
から始めます。その後、8/17から叔父からの招待でインド洋の環礁の島国モルディブ
に行きます。そこからもメールしたいと思います。ご報告まで。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(22日):エルニーニョ監視海域の海面水温は
ペルー沿岸部を除いて+0.5℃以上の正偏差となる。海面水温の平年偏差は徐々に
高くなる傾向がみられる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(23日): 偏西風は大き
く蛇行し、日本付近からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(23日):偏西風は今後蛇行の程度を大きくし、オホーツ
ク海の高気圧が形成される予想。北日本・東日本上空には26日頃からやや強い寒気
が入る予想。地上気圧配置予想によると、台風6号は今後北上し、東北東海域を北上
する予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(24日):海面水温が20℃以下の親潮
は岩手県南部まで南下する。
・葉いもち予察情報:感染好適・準好適条件が北部を中心に広域的に検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:心配される地域はほとんどなくなる。
・日射量不足域:日射量不足の地域は解消される。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区の「こいむすび」「コシヒカリ」の幼穂を解剖調査する。「こ
いむすび」はコシヒカリ並の熟期と予想していたが、幼穂長は12〜25mm程度であり、
花粉母細胞分化期頃となる。したがって、「ひとめぼれ」「ササニシキ」並の熟期と
予想される。「コシヒカリ」は幼穂長1mm程度であり、26日頃が幼穂形成期と推定
される。
・生育作柄診断試験区の「かけはし」は明日25日が出穂期と予想される。昨年より
5日遅くなる。
・岩手県農業気象協議会に出席する。11時発表の週間予報が話題となり、今後のオ
ホーツク海高気圧や低温の程度が話題となる。主要品種が今後減数分裂期を迎えるた
め、今後の天候の動きが注目される。
・待望の航空機写真が撮れる。明日の調査の準備を行う。
【その他】
○7月25日(水) 宮城県松山町調査
【天気概況】
・北の高気圧圏内に入り、北部では曇り、南部では晴れの良い天気となる。明日頃からオホーツク海高気圧の影響を受け始める予想。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「早速のご返事ありがとうございました。メールをいただいてじっくり観察してきました。 私と親父も今年最後となる畦刈りを酷暑の中やっています。明日は仙台にて会議なので、もし岩出山に寄ることがお出来になれば、親父が田んぼでお待ちしております。 参考に今日撮った写真をお送りします。なかなかお会いすることができず大変残念です。ササニシキはもう少しで稲口を切り、珪酸区のひとめぼれは穂が充実してきました。葉イモチはついていますが、無人ヘリのコラトップ10にて防除が功を奏し、終息状態です。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(24日):日本列島周辺海域の海面水温は平年よりかなり高い状態が続く。エルニーニョ監視海域の海面水温は平年よりやや高くなる傾向がみられる。カムチャッカ半島付近の海面水温が平年よりかなり低い状態が続く。フィリッピン付近の海面水温は平年よりやや低い状態が続く。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(24日):エルニーニョ監視海域の海面水温は全域で正偏差。一部+0.5℃の海域もある。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(24日):偏西風は日本付近で大きく蛇行し、オホーツク海高気圧が形成される予想。台風6号は関東に近づき、その後東に移動する見込み。
・気象庁週間予報支援図(24日):偏西風は日本付近で大きく蛇行し、オホーツク海高気圧が形成される予想。北日本上空にはやや強い寒気が入る見込み。地上気圧配置予想では、台風6号は関東の南を東に通過する予想で、オホーツク海高気圧が断続的に影響を及ぼす予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち予察情報:岩手県北部に感染好適条件が散見される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:警戒の必要な地域はない。
・日射量不足域:ほぼ全域で多日射条件となる。
・仙台管区気象台の予報官から低温に関する情報とコメントがメールで届く。情報の内容は次の通り。
「低温に関する東北地方気象情報(第1号)、平成13年7月25日13時20分、仙台管区気象台発表。(本文)東北地方は、太平洋高気圧におおわれて暑い日が続いていました。 しかし、明日(26日)から数日間はオホーツク海高気圧からの冷たい東よりの風の影響で、東北地方の太平洋側では最高気温が平年より5度前後低くなる所がある見込みです。 農作物の管理などには十分注意して下さい。」
【研究活動】
・宮城県松山町に民間の方と共同調査を実施する。モニターの方々ともお会いし、水稲の生育状況を観察・調査する。生育は順調で見事な草姿となっている。生育ステージは減数分裂期から花粉内容充実期にある。明日からの低温が心配される。モニターの一人からラジオで、低温に関する情報が気象台から出されたことを聞く。
・宮城県岩出山町モニター圃場を調査する。お父さんが田圃で待ってくれている。久しぶりにお会いしたため、話題は多方面に及ぶ。「ササニシキ」の圃場は予想していたとおり、出穂を始めていた。27日頃には出穂期に達する見込み。明日からの低温が心配される。
【その他】
○7月27日(金) 航空機多波長域走査センサ実験
【天気概況】
・オホーツク海高気圧の影響で太平洋側はやませが入る。太平洋側では広く低温となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「今日から少ししのぎやすくなりました。我が家の亀の尾は26日出穂始期(走り穂)を迎えました。昨年より3日遅れています。明日以降の気温の変化に注意しながら様子を見ます。」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「昨日は大変有り難うございました。ニンニクの収穫がようやく終わりました。次の作業はコスズの除草です。終わり次第夏休みにしたいです?」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(25日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。+0.5℃以上の占める割合も高くなる。+1.0℃以上の海域も現れる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(25日): 偏西風の蛇行の程度は今後とも大きいが、月末頃から南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・気象庁週間予報支援図(26日):オホーツク海高気圧は月末まで影響を与え、その後は南から太平洋高気圧が張り出す予想。地上気圧配置予想では、台風6号は関東付近に接近し、その後東北の東海域を通過する予想。北からの高気圧の影響は引き続きあり得る。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(27日):海面水温が20℃以下の親潮は岩手県久慈付近まで南下。
・葉いもち予察情報:青森県太平洋側、秋田県北部、岩手県北部に感染好適条件が検出される。
・低温障害が懸念される地域:ほとんどない。
・日射量不足域:ほとんどない。
・極端な最低気温域:ほとんどない。
・開花・受精に不適な気温域:ほとんどない。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説などがメールで届く。第1週目は太平洋側で気温が低いと予想されている。
【研究活動】
・生育作柄診断試験区の「ゆめあかり」が出穂を始める。
・航空機実験のため秋田県大曲市に行く。実験地は朝雲があったが、お昼に近づくにつれて晴れ間が広がる。しかし、奥羽山脈を越えて低い雲が入り、航空測量担当者とも協議して断念する。明日の方が条件はさらに良くなるとの情報から、明日再挑戦することにする。
・早期警戒情報第14号の原案を作成する。最も弱い時期にかなりの低温が予想される。幼穂形成期の低温が回避されたことは幸いする。
・新システムによる葉齢進度予測情報が提供できるようになった。次は幼穂の発育情報を提供する準備を始める。
【その他】
○7月28日(土) 航空機多波長域走査センサ実験再び、成功
【天気概況】
・オホーツク海高気圧が張り出し、全般に気温が下がる。午前5時現在、青森県黒石、岩手県軽米・岩手松尾・雫石・盛岡・紫波・江刺・千厩、秋田県阿仁合・角館・湯沢、宮城県築館、福島県猪苗代では15℃以下となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(日):
・気象庁週間予報支援図(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち予察情報:岩手県北部で感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:ほとんどない。
・日射量不足域:ほとんどない。
・極端な最低気温域:岩手県北部と沿岸部が17℃以下となる。
・開花・受精に不適な気温域:ほとんどない。
【研究活動】
・航空機実験のため秋田県大曲市に向かう。現地では3時間青空が広がるのを待って、実験を無事実施する。高度2,000mと800mから航空機で可視域から熱赤外域の波長別データを収集する。地上では同時に分光計測器で生育や葉いもち発生程度の異なる群落について情報を集める。翌日は地上データを広域に収集するために、大曲市に宿泊する。
【その他】
○7月29日(日) 地上データ収集
【天気概況】
・オホーツク海高気圧の影響で太平洋側を中心に気温が上がらない。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(27日):日本列島を取り巻く海域に海面水温は平年よりかなり高い状態が続く。エルニーニョ監視海域の海面水温は平年より高い傾向がみられる。フィリピン付近の海面水温は平年並みとなる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(27日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差、一部+0.5℃以上の海域もみられる。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(28日):来月になると、南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・気象庁週間予報支援図(28日):8月2日頃まではオホーツク海高気圧の影響があり、その後低気圧が寒気を持ち込む予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(29日):海面水温が20℃以下の親潮は岩手県宮古付近まで南下。
・葉いもち予察情報:宮城県南部と福島県中通り北部で準感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:ほとんどない。
・日射量不足域:ほとんどない。
・極端な最低気温域:岩手県北部内陸に検出される。
・開花・受精に不適な気温域:青森県太平洋側や福島県阿武隈山系に不適な条件が検出される。
【研究活動】
・航空機多波長域走査データを収集した範囲で、数カ所で水稲の生育と葉いもち発生程度を調査する。薬剤散布している風景が所々で見られる。本年度の主要な実験がすべて無事終わり、一同笑顔で盛岡に帰る。
【その他】
○7月30日(月)
【天気概況】
・前線が北部にかかり、北部を中心に天気はぐずつく。南部は高気圧の圏内にあり、晴れのよい天気となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターから生育データがメールで届く。
「7月29日調査データです。<ササニシキ BL>茎数27.6本、草丈82cm、出穂初期。<直播 ひとめぼれ>葉齢13.7葉、茎数39.2本、草丈75.5cm、複粒:幼穂長1cmくらい、散播:幼穂長2〜4cm。複粒は葉色が、かなり濃いです。散播は淡く、7月21日にN=1kg 追肥しました。(密植ぎみ)。播種日同日、葉齢もほぼ同じなのに、幼穂長が違うのは、なぜなのでしょうか??亀の尾も、出穂し始めました。」
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。低温注意報も、思ったより低くならず助かりました。最近は、雨が少ないために用水路の水も少なくなっており、出穂直前に多少心配しています。あきたこまち及びヒメノモチで、数本穂が出て来ました。まもなく、出穂期を迎えるでしょう。今のところ、稲は順調に生育しています。これからは、天候が落ち着くみたいなので一安心しています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(29日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(29日):偏西風は今後北上し、南から太平洋高気圧が張り出す予想。
・気象庁週間予報支援図(29日):オホーツク海高気圧は今後とも影響を及ぼし続けるとみられる。8月に入ると北日本上空にかなり強い寒気が入る予想。地上気圧配置予想でも、8月5日頃まではオホーツク海高気圧が形成され、北日本に影響を及ぼす予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(30日):海面水温が20℃以下の親潮は岩手県久慈付近まで南下。
・葉いもち予察情報:感染好適条件は検出されなかった。
・葉いもち蔓延可能域:ほぼ全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:心配される地域はほとんどない。
・日射量不足域:ほとんどない。
・極端な最低気温域:岩手県北部と福島県阿武隈山系に現れる。
・開花・受精に不適な気温域:太平洋側を中心に不適温度が広く現れる。ほとんどはまだ出穂・開花期を迎えていない。
・生育作柄診断試験区の「ゆめあかり」は7月28日に出穂期に達したものと推定される。「つがるロマン」「むつほまれ」は出穂を始め、「あきたこまち」に走り穂が見られる。「かけはし」は本日穂揃い期に達する。
・太平洋側に出されていた低温注意報は解除される。
【研究活動】
・アメダス監視地点の幼穂発育情報の作成を設定する。近日中に提供できる見込み。
【その他】
○7月31日(火)
【天気概況】
・前線が北部に掛かり、北部を中心に天気がぐずつく。南部は太平洋高気圧に覆われてよい天気となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「今日、圃場を巡回したところ調査圃では確認できませんでしたが、進んでいる各品種の圃場(美山錦、蔵の華、チヨホナミ、ひとめぼれ)で出穂の確認が出来ました。ササニシキも明日は確認できるかも?今、小雨がぱらついているので、明日朝にはかなり確認できると思います。」
・山形県最上町のモニターから生育データがメールで届く。
「7月30日:7回目の生育調査です。 <あきたこまち>草丈79.9cm (77〜82cm)/昨年比94.5%、茎数18.2本(15〜22本)/昨年比79.8%、葉齢13.6齢 (13.4〜14.3) /昨年比98.5%、 葉耳間長 + 5.7cm ( 3〜10cm)。<はえぬき>草丈77.3cm (75〜81cm)/昨年比103.6%
、茎数24.1本(19〜28本)/昨年比97.1% 、葉齢13.4齢 (13.2〜14.2) /昨年比95.0%、幼穂長50mm。あきたこまちはまもなく出穂期を迎えそうです。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(30日):エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・ヨーロッパ中期予報センター北半球500hPa循環場予測(30日): 5日頃から東海上からオホーツク海にかけて気圧の尾根が形成される予想。
・気象庁週間予報支援図(30日):太平洋高気圧が南から張り出す予想だが、北日本上空へやや強い寒気が入る見込み。5日頃から偏西風の蛇行の程度が大きくなり、北日本上空にやや強い寒気が入る予想。地上気圧配置予想によると、3日頃までオホーツク海高気圧の影響を受け、その後寒気を伴った低気圧が通過する予想。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
・葉いもち予察情報:北部三県で感染感染好適条件が検出される。
・葉いもち蔓延可能域:全域で可能。
・低温障害が懸念される地域:心配される地域はない。
・日射量不足域:宮城県山沿いと岩手県沿岸部に日射量不足の地域が現れ始める。
・極端な最低気温域:極端な低温に遭遇した地域は少なくなる。
・開花・受精に不適な気温域:出穂開花が始まる宮城県ではやや不適な温度域が広がる。
【研究活動】
・久慈市山根地区「白樺平牧場」で8月5日開かれる「くじ地域ふれあい農業体験学習(小学校4〜6年生までの親子対象)」の講演資料を作成する。与えられた課題は「やませと地域農業」である。どのような資料を作成すれば良いか苦慮する。
・近くの村に住む大規模畑作農家のモニターにお会いできる時間があるかメールで問い合わせる。
【その他】
torigoe@tnaes.affrc.go.jp