水稲冷害研究チーム
2002年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
1月
−−−−−−−−− 上旬 −−−−−−−−−
○1月1日(火) 元旦、2002年早期警戒始動
【天気概況】
・低気圧が東北地方を通過するため、日本海側を中心に雪となる。低気圧の通過後は強い寒気が入る予想。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(31日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差、−0.5℃以下の海域が広がり始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(1日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで南下、10℃以下のものは八戸沖まで南下。
・12月下旬の気象表をまとめる。平均気温は1〜1.5℃程度低く経過する。
【研究活動】
・2002年早期警戒の各種作業準備を行う。
・いもち病の危険度地帯区分を完成する。監視の参考になるものと思われる。
【その他】
○1月2日(水)
【天気概況】
・強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターから新年の挨拶と松山町の風景が届く。
「新年明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話様でした、今年もご協力致しますのご指導宜しくお願いいたします。」
・モニターの方々に新年のご挨拶をメールで届ける。
「新年あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になり、感謝申し上げます。
たくさんの思い出を頂きました。冷害気象にもかかわらず、皆さんは確実な収穫を得ておられ、技術の確かさを改めて感心致しました。本年はどのような天候になるのか予想は困難ですが、油断することなく監視に努力したいと思います。田んぼに育つ稲の姿を早く見たいものです。本年もご指導よろしくお願い致します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(1日): エルニーニョ監視海域の海面水温は北部で正偏差、南部で負偏差。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島から赤道にかけての海域の海面水温は平年より低くなる。これは最近にない現象である。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(1日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(2日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで南下、10℃以下のものは北緯39度まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月3日(木)
【天気概況】
・冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。盛岡も3センチ程度の積雪。東海地方では記録的な大雪となる。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから新年のメールが届く。
「あけましておめでとうございます。こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
私の今年のテーマは、「強制コントロールする水稲」ではなく、「サポートする水稲」を目指したいと考えています。稲本来の力を、いかにストレス無く出させるかがポイントなのでしょうが、それがまた難しいですね。生育ステージの強制操作を行うのでなく、適切な管理により水稲を最大限にサポート出来ればと思っています。それが、異常気象や病害虫にも強く、美味しく安全なお米に一番と思います。そのためには、圃場毎の土壌特性や乾土効果等データを加味しながら、完熟堆肥と深耕による「土づくり」を大切にしています。また、今年の気象データ等の早期把握(先読み)が必要ですので、今年もより精度の高い早期情報を大いに期待しています。農業情勢全般は、ますます厳しい時期を迎えています。“自信を持って薦められるお米は、自信を持って作ったお米である”を信念とし、日々精進して行きたいと思っています。本年もご指導のほど、よろしくお願い致します。」
・岩手県普代村のモニターから新年のメールが届く。
「おはようございます。ご丁寧な挨拶、痛み入ります。東北地方のアメダス情報を毎日チェックし、頭では色々想像し、情景を描いたりしています。しかし毎日が小春日和のような埼玉で冬を過ごしておりますと、ついつい岩手の冬の厳しさを忘れがちです。頭で理解することと、肌で感ずることの落差を思いながら、現場に居ることがいかに大事か、また「現場」の内と外とでは避けがたい認識の落差があることを承知しておくことが、いかに大事かなどと反省しております。」
・宮城県岩出山町のモニターから新年のメールが届く。
「新年明けましておめでとうございます。例年より、早い寒気団で今年の天候の推移は
どうなることでしょう。私も今年から応援団もふえ、稲作、農業に精進いたしたいと思います。今後もよろしくお願いします。」
・山形県鶴岡市のモニターから新年のメールが届く。
「あけましておめでとうございます。昨年はこちらこそお世話になりました。皆様との交流を通して私もいろいろな刺激を受けて、つい単調になりがちな農作業も毎日生き生きとこなすことができます。おかげで昨年の米の品質、食味も満足できるものが得られました。これもひとえに鳥越さんはじめチームの皆様のきめ細かいご指導、ご鞭撻の賜物と確信し、心より感謝申し上げます。
今年も昨年以上の向上心を持ち取り組んでいきたいと思います。今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。鶴岡はうっすら雪が積もりとても静かな正月を迎えています。鳥越さんはじめチームの皆様もご家族と一緒に、穏やかな時間をお楽しみのことと思います。今年もお世話になりますが、よろしくお願い致します。」
・宮城県中田町のモニターから新年のメールが届く。
「新年明けましておめでとうございます。こちらこそ、大変お世話になりました。米づくりの「楽しさや・難しさ」を再認識させられた一年でした。どうぞ、本年も宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(2日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差、−0.5℃の海域の面積は広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
【その他】
○1月4日(金) 仕事始め
【天気概況】
・冬型の気圧配置は緩むが、日本海側を中心に雪となる。低気圧が通過するため、夜から天気は崩れる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターから新年のメールが届く。
「新しい年を迎えお喜びを申し上げます。昨年中は何かとお世話になりました。静かなお正月を迎え、お屠蘇に浸っております。例年になく穏やかな正月ですが今年の天候はいかがでしょうか。今年も、よろしくお願いします。」
・山口県のモニターから新年のメールが届く。
「明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくおねがいいたします。
地区の新年宴会で、70歳にちかい方が新しいコンバインを今年は導入するのだと話しておられました。原因は、籾袋を抱えるのがきついからだとのことでした。2百万、3百万もする、機械を導入し自分の代だけで終わるかもわからない農業を維持しなければならない現状を、目の当たりにし愕然としました。自分ならどうするだろうかと、考えさせられました。田舎で今後生きるとゆうことは、土地も、山もそれなりにあり、農業から背を向けて生きてゆく事はできないでしょう。だったら農業を楽しむ道具としたら良いのではないかと思う、61歳を迎える新年でした。
昨日(2日)は、この冬最大の寒波到来と報じる中で、昨年から始めたゴルフを、息子と楽しみました。鼻水は、ずるずると出っぱなし、顔、手の感覚はにぶるし散々でした。息子いわく「父さん、昨年とは雲然の違いだよ」とお褒めの言葉を頂き、今年も暇をみつけて、練習に励みたいと、思っております。孫が送って頂いたリンゴを「美味しい、美味しい」と言って沢山食べております。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(3日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(4日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度を超えて南下、10℃以下のものは北緯39度付近まで南下。
・1か月予報の解説が仙台管区気象台から届く。冬らしい天候が今後とも続く予想となっている。
【研究活動】
・所長の年頭挨拶がある。独立行政法人となった今、新しい研究評価システムが導入されようとしているので、その主旨をよく理解して仕事をするようにとのこと。
・アメダス監視地点のいもち病の発生危険度地帯区分と本年度の感染好適・準好適条件の出現との関係を解析する。
・年頭の挨拶の原稿を作成する。これでやっと年が越せたという気持ちになる。
【その他】
○1月5日(土)
【天気概況】
・低気圧が東北を通過するため、各地で雪となる。日本海側は大雪となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(4日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(5日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度を超えて南下、10℃以下のものは北緯38度付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月6日(日)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターから新年のメールが届く。
「新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。昨年は、ハウス建設に振り回されたように思います。その為田圃と苺の仕事を残したまま年を越してしまいました。苺は遅ればせながら昨年暮れより収穫が始り、今は連日収穫で6月中旬までつづきます。これまで、生産基盤の拡充に力を注いできましたが、今年はこれを基に複合経営としてバランス良く機能出来るよう、中身を充実させたいと思っています。今、世の中先行き不透明な中にあっても、これまでの経験を生かし方向性は自分自身で見据えていきたいと言うことを、今年の抱負に据えたいと思っています。今後とも宜しく御指導をお願いいたします。
早期警戒システムが皆様に親しまれ、更に発展されますことと、チームの皆さんの今後の御活躍と御健勝をお祈り申し上げます。」
・宮城県河南町のモニターからメールが届く。
「明けましておめでとうございます。昨年中はすっかりお世話になりっぱなしで本当にありがとうございました。今年は 集団転作で直播によるホールクロップサイレージを4〜5haほど実施する予定で、畜産農家と折衝中です。やはり不安なのは天気ですね。今年の寒だめしはどうなるのでしょうか大変興味があります。おいしい米作りに本年も全力投球いたしますので、ご指導宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(4日): エルニーニョ監視海域の北海域の海面水温は平年より高い。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島南からインドネシアにかけての海域の海面水温は平年より低くなる傾向がみられる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(5日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(6日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度を超えて南下、10℃以下のものは北緯38度付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月7日(月)
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね晴れの天気となる。低気圧が接近するため、天気は下り坂。
・今朝は放射冷却のため、かなりの低温となる。盛岡も−10℃程度に下がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(6日):エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(7日):海面水温が10℃以下の親潮は太平洋側では39度付近、日本海側では秋田県牡鹿半島付近まで南下。
・仙台管区気象台から「2001年の東北地方の気候統計値」と「2001年12月の東北地方の天候」がメールで届く。昨年12月の特徴を示すキーワードは、@低温、A14〜16日に東北南部で大雪の2つである。
【研究活動】
・研究成果とりまとめについてチーム内で検討する。
・情報技術プロジェクトの東北グループ研究推進会議とモニター交流会の日程を場内関係者で調整を行う。モニターの方々にメールでご都合を問い合わせる。
【その他】
○1月8日(火)
【天気概況】
・低気圧が日本海で発達し、南から暖かい空気が入る。日本海側では雪となる。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターから交流会に関するメールが届く。
「交流会の件、案のとおりで問題ありません。今年はどのようなことがあっても出席します。皆さんとの再会を楽しみにしています。」
・宮城県岩出山町のモニターから交流会に関するメールが届く。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。期待の交流会の季節ですね!!昨年は親父と共に参加出来て一生の記念になりました。ありがとうございます。是非、参加したいと思っています。みなさんと昨年の稲作の反省と今年への抱負を伺いたいと思います。」
・宮城県松山町のモニターから交流会に関するメールが届く。
「おはようございます。交流会の御案内を頂き有り難うございます。折角ご案内を頂いたのですが参加できそうにもありません。ハウス面積が増えたことにより日々の管理に多くの時間を要し、更に、収穫のピークと重なるためです。交流会は毎年参加してきただけにとても残念で心が痛みます。交流会に際して資料等で私に出来ることがあれば何なりとお申し付け下さい。出来る範囲内で協力したいと思いますので、宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(7日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(8日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで南下。
・仙台管区気象台からホームページが開設されたとのメールが届く。
「遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。ところで、以前お知らせしていました仙台管区気象台のホームページが昨年の末に、やっと開設しました。アドレスは、http://www.sendai-jma.go.jpです。まだまだ出来たてで、内容的にも充実しているとは言えませんが、是非ご覧になっていただきご意見等いただけたらと思います。なお、季節予報に関してはまだリンクを張っていただいて利用できる状態では残念ながらありません。よろしくお願いいたします。」
【研究活動】
・青森県六戸町の小林さんの稲作技術を検討する。基本となる苗の揃いと高い移植精度は、葉齢の標準偏差が生育を通して0.1台を維持することにつながっているものと考えられる。調査時に感じてはいたが、全く信じられない揃いである。ちなみに、生育作柄診断試験区は葉齢が進むにつれて標準偏差は徐々に大きくなり、0.2〜0.3台にある。
【その他】
○1月9日(水)
【天気概況】
・冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。盛岡では今朝10センチを超える積雪となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「昨年より少ないですが雪が田圃を真っ白にしています。雪の降り方が昭和40年代を思い出させます。今日から、豆の選別作業を始めました。交流会の設定案は了解しました。宜しくお願いいたします。」
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「新年明け早々、天候がめまぐるしく変わる毎日です。作業小屋は、もう一回目の雪下ろしを行いました。朝の冷え込みで、水道が凍結したところも有りました。寒に入り、冬本番ですね。さて、交流会の件ですが、日時調整をしておきます。昨年みたいに、交流会直前に寒波が来ないことを祈りたいと思います。みなさんから、元気を分けてもらう日を楽しみにしています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(8日): エルニーニョ監視海域の北海域の海面水温は平年より高い。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島南からオーストラリアにかけての海域の海面水温は平年より低くなる傾向がさらに顕著となる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(8日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(9日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月10日(木)
【天気概況】
・冬型の気圧配置はやや緩むが、日本海側を中心に雪となる。気温は各地で平年並みとなる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「モニター交流会開催の日取りが決まったようですね。今年は、蔵開きと日時がずれてほっとしています。万障繰り合わせて参加します。亀の尾の醸造も五回目となりなりました。時の流れの速さを感じます。寒に入ってから天候が落ち着きません。ホームページで紹介のあった仙台気象台のホームページをのぞいたら、昨年から低温期には入ったような気配が感じられます。今年の、寒試しはどのように出るのでしょうか? 楽しみです。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(9日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差、−0.5℃以下の海域の面積が広がり始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(10日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・深層追肥技術体系によって実現される理想的な生育相を分析する。稲の生育にみられる形態形成上の規則性や特徴がうまく活かされているように推察される。
・アメダス監視システムの開発計画をデータ配信先と検討する。
【その他】
−−−−−−−−− 中旬 −−−−−−−−−
○1月11日(金)
【天気概況】
・低気圧が東北を通過するため、日本海側や北部を中心に天気が崩れる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「明けましておめでとうございます。いつもご無沙汰して大変申し訳ありません。 今年の正月は、宮城大学の助教授であるA女史とその友人夫婦と一緒に新年を迎えました。と言うのも、昨年10月に縁あって近所の空き家に引っ越して来たのですが、是非日本の家庭で正月を迎えたいというのが夢だったそうで、ちょっとその夢の実現を手伝った次第です。近所の羽黒神社と伏見稲荷神社に一緒に初詣に行った後我が家で一献さし上げました。私も初めての経験でしたが大変勉強になりました。A女史の専門は環境問題らしいので鳥越さんたちにも是非会わせてみたいです。
私事としては、年末はキーウィの選別と販売に追われる毎日で正月を迎える準備もままならず、新年を迎えて元日に42歳の厄払い同級会に出席してやっと正月気分に浸ったと思ったら、3日に大雪が降って1日半かけて雪かきをやる羽目になりました。昨年と似たような正月の天候になったなと思ったのは私だけでしょうか。 今日からやっとキーウィの剪定作業が始まりました。昨年は豊作だったので今年も期待したいです。
さて、モニター交流会の件についてですが、是非出席させていただきたいと思います。昨年の私の稲作は、決して良い結果ではありませんでしたが、今年は何としても私流の直播稲作の基礎を確立したいと思います。これまでの経験と情報を集約して、確固たるものにしたいと思いますので今年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(10日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差、−0.5℃以下の海域の面積も広い。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(11日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・研究成果の検討会をチーム内で行う。
【その他】
○1月12日(土)
【天気概況】
・寒気を伴った低気圧が東北を通過するため、日本海側を中心に天気が崩れる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(11日):エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差、−0.5℃以下の海域の面積も広い。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(12日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで、−5℃以下のものは41度付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月13日(日)
【天気概況】
・南北に中心をもつ高気圧に覆われ、概ねよい天気となる。平均気温は平年より2℃程度高く経過する。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。さて、交流会の件ですが、ぜひ参加したいと思っていますので、よろしくお願い致します。楽しみにしています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(11日): エルニーニョ監視域の北部海面水温は平年より高い。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島からオーストラリアにわたる海面水温は平年より低くなる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(12日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(13日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで、−5℃以下のものは41度付近まで南下。
【研究活動】
・2001年水稲作柄の特徴をまとめる。
【その他】
○1月14日(月)
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、概ね晴れの天気となる。放射冷却で冷える。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(13日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(14日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯38度付近まで、−5℃以下のものは41度付近まで南下。
【研究活動】
・深層追肥技術体系における理想生育型の特徴について研究成果をまとめる。
【その他】
○1月15日(火)
【天気概況】
・低気圧が東北を通過するため、天気は崩れる。大寒の20日を目前にして、平均気温は平年に比べ3℃程度高く経過する。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(14日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差であるが、ペルー沿岸部から正偏差域が広がり始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(15日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで、−5℃以下のものは40度付近まで南下。
【研究活動】
・本年度の研究成果に関してチーム内で検討する。ほぼ期待通りの成果を得ることができ、研究評価にも耐えうるものと思う。
【その他】
○1月16日(水)
【天気概況】
・低気圧が近づくため、天気は下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから伝統行事を知らせるメールと写真が届く。
「こんばんは、ご無沙汰しています。1月初旬に降った豪雪も、寒に入ってからの雨でかなり少なくなりました。エルニーニョ現象も出ているとかで、本当に変な天候です。冬の雨の後は、決まって天候が荒れますので心配しています。このまま、暖冬傾向で行けば冷夏になるのでしょうか?
今日1/15は、「おさいど」で無病息災をお願いします。「火入れが遅くなると、1年中遅くなる・・・」とかで、雨の中でしたが、古い御札と一緒に燃え、無事終了しました。最近は、集落行事で開催する「おさいど」しか行わない家も多いですが、ワラ集めから作成まで中心は子供会ですので、こちらの方はどうしても休日になります。その時の写真を、添付します。(日曜は天候が良かった!)」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(14日): エルニーニョ監視海域の海面水温は概ね負偏差。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島周辺には平年より海面水温が高い塊はあるが、日本列島からオーストラリアにかけての広い海域の海面水温は平年より低くなる傾向がある。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(15日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差域が徐々に広がり始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(16日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯39度付近まで、−5℃以下のものは40度付近まで南下。
【研究活動】
・研究評価の関係資料をとりまとめる。部内研究成果検討会が明日から2日間の予定で始まる。
【その他】
○1月17日(木) 研究成績部内検討会
【天気概況】
・冬型の気圧配置となり、日本海側ではところにより雪となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(16日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差、一部に正偏差部分もある。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(17日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯38度付近まで、−5℃以下のものは40度付近まで南下。
【研究活動】
・地域基盤研究部内成績検討会が行われる。提案した成果情報候補『水稲の栽培管理を支援する簡便な発育予測モデル』が普及技術として採択される。
【その他】
○1月18日(金) 研究成績部内検討会
【天気概況】
・弱い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターから山形市の小林善彦さんの「天候変化の予測」がファクシミリで届く。これが届くと、モニター交流会の準備が毎年始まる。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(17日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差域と正偏差域とが混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(18日):海面水温が15℃以下の親潮は北緯36度付近まで、10℃以下のものは北緯38度付近まで、−5℃以下のものは40度付近まで南下。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説などがメールで届く。高温傾向が続く予想となっている。
【研究活動】
・地域基盤研究部内成績検討会が行われる。来週に予定されている外部評価会議の準備に入る。
【その他】
○1月19日(土)
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね良好な天気となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(18日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ平年並み。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(19日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月20日(日) 大寒
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね良好な天気となる。盛岡は今朝−10℃程度まで下がる。
【モニターネットワーク】
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「今年は、張り切って寒試しの天候観測をしていますが、いまだかつて経験のない寒の荒れを感じています。これから節分までにどんな天候の変化を来すのか心配です。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(19日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ負偏差。太平洋中緯度の海面水温は平年より低い状態が続く。日本列島からオーストラリアにかけての海面水温は平年よりやや低い。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(19日): エルニーニョ監視域の海面水温は正偏差域が徐々に広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(20日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度まで南下。
【研究活動】
【その他】
−−−−−−−−− 下旬 −−−−−−−−−
○1月21日(月)
【天気概況】
・低気圧が発達しながら通過するため、天気が荒れる。
【モニターネットワーク】
・青森県六戸町の篤農家小林福蔵さんにモニター交流会への参加をお願いする。快諾を頂く。他のモニターの人たちも喜んでくれるだろう。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(20日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ平年並み、東部から正偏差域が広がり始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(21日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
・中旬の気象表をまとめる。平均気温は3℃以上高い地帯もある。
・3か月予報の解説などが仙台管区気象台からメールで届く。エルニーニョ監視海域の動向予測は次の通り。神田君が所用で不在のため、掲載は明日になる見込み。
「太平洋赤道域の12月の海面水温は、偏差は大きくないが、西部で平年より高くて、東部で低く、11月から目立った変化は見られない。しかし、赤道に沿った海面から深度260mまでの平均水温では、平年より1℃以上高い領域が中部太平洋赤道域を東に進んでいる。このような正偏差域の東進は、東部の海面水温偏差が正に転じるきっかけとなる可能性がある。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が春には基準値を上回り、その差が次第に大きくなると予測している。
以上のこと及び一般的に春には太平洋赤道域の大気、海洋の状態に変化が生じやすいことから、エルニーニョ監視海域の海面水温は、冬は基準値に近い値で推移するが、春以降、基準値よりやや高くなると予測される。また、上に記したように、海洋内部での正偏差域の東進が観測されたことから、春以降にエルニーニョ現象の発生に至る可能性が先月の当速報発表時点より高まったと判断されるので、今後の推移を注意深く監視する必要がある。」
【研究活動】
・研究の外部評価会議用の資料を作成する。
・モニター交流会の開催要領(案)と公文の準備に取りかかる。モニターにもメールでお知らせする。
【その他】
○1月22日(火)
【天気概況】
・冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県河南町のモニターからメールが届く。
「交流会の日程 OKです。皆さんと逢うのが待ち遠しく思っております。先日まで田んぼが雪で覆われて、3月頃まで解けないかと諦めておりましたが、14日にはすっかり解けてしまいました。今日は風がものすごく強く大荒れです。今晩から明日にかけて雨 風共にかなり強くなるとの予報です。確定申告のシーズンですので書類作りに追われています。また今年の作付け計画も立てなければなりません。では交流会楽しみにしております。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「交流会の内容についての連絡ありがとうございます。小林さんの冷害に強い稲作についてお聞きできると言うことでとても楽しみにしております。このところの暖冬傾向の天気を見ていると、今年は寒い夏になるのではないかと心配になってきます。平成5年あの冷害もそろそろ忘れかけてきていますが、今一度思い出しながら自分の稲作を点検する時期かと思います。また2日目の日程の中で、私たちが準備するべき資料など何か宿題があれば早めにお教え頂ければ幸いです。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(21日): エルニーニョ監視海域の東西両側から正偏差域が広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(22日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・外部評価会議のための資料とOHPを作成する。
・佐伯理郎著『エルニーニョ現象を学ぶ』を通読する。
【その他】
○1月23日(水)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。盛岡では今朝久しぶりに積雪4センチ。
【モニターネットワーク】
・一般の方(小学生?)から農薬について、次のような問い合わせがある。農薬に詳しい小林さんに回答をお願いする。
「学校の調べ学習で農薬のことについて調べています。次のことを教えてください。@農薬の種類名、A農薬の働き、B農薬の使いすぎは、作物にどのような影響があるか、C農薬は、人体にどのような害があるか。よろしくお願いします。返事、お待ちしています。」
(農薬についての質問いただきました。回答の準備をしますので、少し時間を下さい。むつかしいことを勉強しているのですね。)
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(21日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ平年並み。太平洋中緯度の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島からオーストラリアにかけての海域の海面水温は平年よりやや低い。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(22日): エルニーニョ監視海域の海面水温は東西から正偏差域が徐々に広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(23日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
【研究活動】
・図説:エルニーニョ現象と冷害を作成する。
・早期警戒プロジェクトの成果報告書の原稿作成に取りかかる。平成8年から13年の5年間の総決算である。
【その他】
○1月24日(木) 全所研究成績検討会・外部評価会議第1日目
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。気温の高い状態が続く。たろし滝の氷柱の成長具合が気になり始める。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(23日): エルニーニョ監視海域の海面水温は負偏差と正偏差が混在する。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(24日): 海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
【研究活動】
・総合研究部、水田利用部、畑地利用部の研究成果検討会が行われる。
【その他】
○1月25日(金) 全所研究成績検討会・外部評価会議第2日目
【天気概況】
・冬型の気圧配置が緩み、天気は回復に向かう。
【モニターネットワーク】
・小林さんが農薬に関する質問に回答を作成してくれる。
「・農薬の種類:除草剤、殺菌剤、殺虫剤の3種が主に使われる農薬です。必要に応じて、殺鼠剤、植物生育調節剤、土壌消毒剤を使用する農家もいます。
・農薬の働き
植物生産、つまり田んぼや畑をやっていると作物にとって有害な様々な生物が発生してきます。それら有害生物から作物を保護するために使われる薬剤を農薬といいます。狭い意味ではそれらの中でも特に雑草・害虫・病原菌を防除するのが農薬です。
1,除草剤
水田には水が入っているので、畑ほど雑草は生えてきません。それでも、除草剤を散布しないと様々な雑草が生えてきてきます。雑草は本来イネが吸収するはずの土壌の栄養分を吸収するため、イネが吸収する栄養分が少なくなってしまいます。また、雑草が生えて大きくなるとイネに日光が当たらなくなるため、イネが光合成をできなくなります。したがって、雑草が生えるとイネが十分に生育できなくなり、収穫量も少なくなります。
除草剤には選択的除草剤と非選択的除草剤の2種類あります。
A)選択性除草剤
水田や畑に散布する農薬は選択制除草剤です。作物と雑草が生えてるとき、または雑草が生える前に散布します。この除草剤を散布すると、作物は枯れませんが雑草は枯れてしまいます。つまり、雑草だけを枯らす除草剤です。
B)非選択性除草剤
薬剤のかかった草は全て枯れます。作物のない所で使います。畔(田んぼと田んぼの間の通路)の雑草を枯らしたり、庭の雑草を枯らすときに使います。
2,殺菌剤
イネを病気にする菌を殺す薬です。人間と同様に、イネも菌が体内に入ると病気になります。人間と違って、イネを病気にする菌は、主に「カビ」です。イネが病気にかかると、枯れてしまい収穫できなくなります。また、病気になったイネはそこで菌を作ってばらまくので、病気にかかっていないイネも病気になってしまいます。殺菌剤には予防剤と治療剤の2種類があります。
A)予防剤
イネが病気にならないように、病気がでる前にまく殺菌剤です。この予防剤をイネが吸収すると、イネが病気にかからなくなります。
B)治療剤
イネが病気にかかったら、それ以上病気がひどくならないように治療する殺菌剤です。イネが病気にかかってしまってからまく殺菌剤です。
3,殺虫剤
イネを食べる害虫を殺す農薬です。イネの葉や、穂についている籾を食べる害虫がいます。イナゴもイネの葉を食べる害虫の一つです。殺菌剤と同様に、虫そのものを殺す殺虫剤と、殺虫剤を吸収するとそのイネが害虫に食べられなくなる殺虫剤があります。
4,その他(一般には使用しません)
殺鼠剤は、ネズミを殺す薬です。農作物を食べるネズミを殺す薬です。
植物生育調節剤は、作物の草丈を低くして倒伏を防いだり収穫しやすくする、植物の老化を防いで収穫量を上げたりします。農作業の軽減や品質の向上をもたらす目的で使われています。
土壌消毒剤は殺菌剤の一種です。土の中にも、作物に病気を引き起こす菌がいます。これらの菌は、作物の根から侵入して病気を引き起こします。土の中にいる菌には、空中で農薬をまいてもきかないので、土の中に土壌消毒剤をまいて菌を殺します。
・農薬の使いすぎは、作物にどのような影響があるのか?
1,薬害
農薬により作物に障害が出ることを言います。農薬によって定められた使用量、使用時期、使用回数を守らないと薬害が出る可能性があります。また、天候や使用方法により作物が枯れる場合もあります。薬害は様々な形で作物に現れ、主に葉が枯れたりしますが、ひどいときは作物全体が枯死します。
2,農薬がきかなくなる
同じ種類の殺虫剤を連続して使い続けるとだんだん効果が落ちてきて実用性が無くなってしまうことがあります。殺菌剤でも同じで、この現象を「抵抗性」といいます。人それぞれの体質があるように虫や菌にも個体差があり、薬剤の効きにくい体質を持った者がもともといます。それらが生き残り次世代にその体質を残すことになります。その繰り返しで抵抗性がつきます。最近では除草剤に抵抗性を示す雑草も見つかってきています。要するに同じ農薬を何度も使っていると菌や虫、雑草にもきかなくなってきます。
・農薬は、人体にどのような害があるのか?
これは難しい質問です。農薬会社の説明は以下のようなものです。
農薬が登録されるには、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、犬などの実験動物で毒性試験をします。この試験結果から、人が生涯に毎日農薬を摂取しても安全な農薬量(一日摂取許容量:ADI)が決められています。このADIと、私たちが一日に食べる食事量から、作物ごとの残留基準(作物に残っていても害のない農薬量)を決めることにより、食物中に残っている農薬の安全性を確保しています。従って、食品中には健康に障害を与えるほどの量の農薬は残留しておりません。残っているわずかな農薬を摂取しても、健康に障害を受けることはありません。
要するに、農家が正しい使用法で農薬を散布しているかぎり、作物に農薬が残っていてもその農薬量は、ヒトの健康に害のある量ではないということでしょうか。
ただ、農薬は虫、菌、雑草に効くわけですから、大量に食べたなら毒であることは間違いありません。近年、環境ホルモンやアレルギーの元ではないかと疑われている農薬の成分もありますが、この分野の研究も始まったばかりで実際よく判っていません。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(24日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(25日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説がメールで届く。
【研究活動】
・作物開発部、野菜花卉部、地域基盤研究部、草地畜産部の研究成果検討会が行われる。
【その他】
○1月26日(土)
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね晴れのよい天気となる。今朝は放射冷却のため冷え込む。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(25日): エルニーニョ監視海域の赤道付近で、帯状に正偏差となる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(26日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
【研究活動】
・図説『エルニーニョ現象を監視する(定置ブイ観測)』を作成する。
【その他】
○1月27日(日)
【天気概況】
・低気圧が発達しながら通過するため、各地で雪や雨となる。街路樹モクレンの蕾がふくらむ。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(26日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ平年並み。太平洋中緯度の海面水温は平年より低い状態が続く。日本列島からインドネシアにかけての海面水温は平年よりやや低い。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(26日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在する。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(27日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○1月28日(月) 盛岡は稀にみる大雪
【天気概況】
・発達した低気圧の影響で、日本海側を中心に天気は崩れる。盛岡はまれにみる大雪となり、50センチ程度の記録的積雪となる。JRも除雪のため、朝から運休する。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「先日頂いた書類ですが、26日に投函しました。昨日の土曜日は晴天でしたが、今日は一転、雨空です。一年で一番寒いはずの今日この頃ですが、空から降ってくるものは雨ばかりです。田んぼの雪もほとんど消えてしまい、3月頃の景色みたいです。」
・福島県飯舘町のJA関係者から「作見の井戸」についてメールが届く。
「当飯舘村にある作見の井戸について、1月8日に見に行ってきました。結果は1m70cmほどで、2m30cm以下は不作ということからあまり良い結果ではありませんでした。また今年に入ってからは例年めったに降らない雨や、今日も大風が吹くなど今年の気象はおよそ見当がつかない年ではと思っております。今後もご指導ご鞭撻いただければ幸いです。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(27日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在する。西部から徐々に正偏差域が東に広がる傾向がみられる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(28日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度付近まで南下。
【研究活動】
・図説『エルニーニョ現象を監視する(衛星観測)』を作成する。
・気象災害の本を読むと、“災害は忘れた頃にやってくる”という警句は、昭和の前半に活躍した物理学者「寺田寅彦」さんのものであることを知る。
【その他】
○1月29日(火)
【天気概況】
・冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。盛岡は今朝−9℃程度まで冷え込む。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(28日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在する。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(29日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40度と41度の中間付近まで南下。
【研究活動】
・図説『エルニーニョ現象を監視する(熱帯域の海面水温予測)』を作成する。
・早期警戒プロジェクト報告書「アメダス監視システムの開発」を作成する。
・モニター交流会の開催のための公文手続きを行う。
【その他】
○1月30日(水)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。盛岡は今朝−10℃となり、冷え込みが厳しい。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(29日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。太平洋中緯度海域の海面水温は平年よりかなり低い状態が続く。日本列島からインドネシアにかけての海域は平年よりやや低い傾向がある。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(29日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在する。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(30日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40と41度の中間まで南下。
【研究活動】
・図説「エルニーニョ現象を監視する(気象庁)」を作成する。
・早期警戒プロジェクト報告書の原稿の作成に取りかかる。あまりにも課題数が多いため、チームのメンバーで分担して取りかかる。
【その他】
○1月31日(木)
【天気概況】
・低気圧が通過し、その後冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。盛岡は今朝20センチ程度の積雪となる。また除雪・・・
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。拝察のとおり、結構いろいろあり、また食農フォーラムの開催の準備、BSE(狂牛病)対策の大会等、日々雑用に忙殺されています。交流会の書類等は明日、ご返送いたしますが、結婚式一週間前ということもあり、仕事の進み具合やその他の事情で、出席しかねる場合もありますので、2月5日までは正式に有無をお知らせいたします。本当は参加したくてたまりませんが、もう少しお時間をいただければ幸いです。
今年は、昨年とは違った暖冬傾向ですが、以前フォーラムでお話があった地球温暖化傾向で、夏の天候が心配です。みなさんとお話をして今年の稲作を占ってみたいです。また、小林福蔵さんの生の声をお聞きしたくも思います。ああ、参加したい!!何とか、参加できるようがんばりたいと思います。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(30日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在する。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(31日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯40と41度の中間まで南下。
【研究活動】
・図説「偏西風を監視する」を作成する。
・「アメダス地域気象情報を用いた作柄診断技術」の原稿を作成する。
【その他】
torigoe@affrc.go.jp