水稲冷害研究チーム
2002年編集長日誌
この日誌は早期警戒システムの舞台裏を記録するものです。
2月
−−−−−−−−− 上旬 −−−−−−−−−
○2月1日(金)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が弱まるが、寒気の影響で日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
・モニター交流会の公文をモニター各位に郵送する。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(31日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(1日):海面水温が10℃以下の親潮は仙台沖付近まで南下。
・1月下旬の気象表をまとめる。平均気温は2.5〜3℃程度高く経過する。太平洋側南部は降水量が平年よりかなり多くなる。
・仙台管区気象台から1か月予報の解説と1月の天候のまとめがメールで届く。1月の特徴を表すキーワードは、@記録的な大雨や暴風、A高温とある。また今後の気温は高く経過する予想となっている。
【研究活動】
・図説『地上天気図予想で先の天気を読む』『三陸沖の海面水温を気象衛星からみる』を作成する。
・岩手大学工学部横山研究室の関係者が来室される。デジタル標高データを農業分野へどのように活用するかについて議論する。
【その他】
○2月2日(土)
【天気概況】
・冬型の気圧配置は緩むが、日本海側では雪雲が残る。盛岡は今朝10センチ程度の積雪となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(1日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(2日):海面水温が10℃以下の親潮は仙台沖付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○2月3日(日) 節分
【天気概況】
・低気圧が南東南部を通過するため、南部では天気が崩れる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(1日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。太平洋中緯度海域の海面水温は長い間平年より低い状態が続いていたが、やや高くなる傾向がみられる。日本列島南からインドネシアにかけての海域の海面水温は平年よりやや低い傾向がみられる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(2日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(3日):海面水温が10℃以下の親潮は仙台沖付近まで南下。
【研究活動】
【その他】
○2月4日(月) 立春
【天気概況】
・日本海に中心をもつ高気圧に覆われ、晴れのよい天気となる。盛岡は今朝−8℃程度冷え込む。
【モニターネットワーク】
・一般の方から、寒じめホウレンソウに関する次のような質問が事務局メールで届く。
「お店で見つけて買ってみました。葉もしっかりしているし、本当に土の中にしっかりと根をはって養分を豊かに含んでいるのではないかと思うほどです。大変に気にいています。店でお客さんの様子を見るとどう見ているか分かりません。少々高いと思っているのでしょうか?私が気がかりなのは、土地の化学肥料の汚染、収穫のための農薬の使用などです。私も友人のルッコラをもらいましたが、小さい虫がいっぱいついているのに少々困ったことがあります。この点が難しいと想像します。そこでそちらにもきっと主張があると思われます。それを聞かせて下さい。安心して食べられるとおもいます。よろしくお願いします。」
(意見交換の広場で回答)
寒じめホウレンソウの栽培技術は、東北農業試験場(今の東北農業研究センター)で開発されたものです。この技術は東北の寒さをうまく活用する方法はないと、研究を進めてきた成果です。冬あまり活用されないビニールハウスを利用して、ホウレンソウを収穫可能な大きさまで育てます。その後、ハウスの裾を約50センチ上げ冬の外気を入れ、そのまま低温下で栽培を続けると、糖分や各種ビタミンの含有率が高まり、食味が良くまた栄養価の高いものになります。このように、“寒じめ”とは冷たい外気に曝し、葉の展開を抑制しながら、栄養価を高める方法なのです。したがって、土壌や農薬の問題とは異質のことです。
土壌や農薬の問題は、消費者の皆さん方も気になる点でしょう。ハウスなどでホウレンソウなどの作物を連続的に作ると、土壌の養分のあるものが異常に増えたり、また土壌病害のある種のものが異常に増えたりして、作物が正常に作れなくなります。これを連作障害といいます。消費者の人に安心して食べて頂きたいと考えている生産者は、まず堆肥などを施し、作る作物に合わせた土づくりをしっかりと行います。また、同じ作物を連作しないように、異なる種類の作物を交互に作ります。このようにすると、農薬などの化学物質の使用を最小限にでき、健全な作物を作ることができます。最近は生産者と消費者の交流が盛んになっています。安全で安心して食べられる食物を作ることは、両者の協力なくしては容易に実現できるものではないと思います。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(3日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(4日):海面水温が10℃以下の親潮は宮城県南部まで南下。
【研究活動】
・図説『北西太平洋海域の海面水温を観測する(気象庁)』『気象衛星「ひまわり」による雲の分類画像』を作成する。
・早期警戒プロジェクト報告書を作成する。
・ITプロジェクトの福島県の研究成果報告書がメールで届く。
【その他】
・北鹿新聞のホームページで、雪中田植えの豊凶占いの結果をみる。「今年は不作で冷害が心配される」という。
・石鳥谷町の板垣 寛さんに電話して「たろし滝」の豊凶占いの予定日をお聞きする。2月11日、午前10時からとのこと。
○2月5日(火)
【天気概況】
・低気圧が接近するため、天気は下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(4日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域が混在。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(5日):海面水温が10℃以下の親潮は福島県沖まで南下。
【研究活動】
・モニター交流会の書類などを参加者に送付する。
・東北農業試験研究推進会議水稲部会が6,7日に秋田県大曲市で開催されるため、その準備を行う。
・早期警戒プロジェクトの報告書の原稿を作成する。
・共同研究を実施している民間の方々が昨年の成果と今後の研究推進に関する打ち合わせに来室される。
【その他】
○2月6日(水) 東北農業試験研究推進会議水稲部会第1日目
【天気概況】
・低気圧の影響で、天気がぐずつく。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。意見交換会の案内いただきました。皆さんと再会し、直接お話を聞くことを楽しみにしています。春のような陽気が続いていますが、そのときだけ猛吹雪という事のないことを祈っています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(5日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差と負偏差域とが混在。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
・東北農業試験研究推進会議水稲部会栽培研究会が秋田県大曲市で開かれる。研究成果情報候補課題と畦畔管理研究の方向が検討される。
【その他】
○2月7日(木) 東北農業試験研究推進会議水稲部会第2日目
【天気概況】
・寒気の影響で、日本海側を中心に天気が崩れる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(6日): エルニーニョ監視海域の海面水温は西部から正偏差域が広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
・東北農業試験研究推進会議水稲部会栽培研究会が秋田県大曲市で開かれる。産官学連携を軸とした水稲関係試験研究の課題、低コスト稲作技術の現状と今後の研究方向などが議論される。
【その他】
○2月8日(金)
【天気概況】
・寒冷前線が南下するため、天気が下り坂に向かう。
【モニターネットワーク】
・青森県六戸町の小林福蔵さんからモニター交流会の資料が届く。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(7日): エルニーニョ監視海域の海面水温は西部から正偏差域が広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(8日):海面水温が10℃以下の親潮は宮城県金華山沖付近まで南下。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの本年度成果をとりまとめる。
【その他】
○2月9日(土)
【天気概況】
・強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。盛岡では今朝3センチ程度の重い雪が積もる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(9日):海面水温が10℃以下の親潮は福島県南部まで南下。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの本年度成果をとりまとめる。
【その他】
○2月10日(日)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(8日): エルニーニョ監視海域の海面水温は西部から正偏差域が東部へと広がりを見せる。太平洋中緯度の海面水温は正偏差域が広がり、偏差も大きくなる傾向がみられる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(9日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差域がさらに広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(10日):海面水温が10℃以下の親潮は福島県南部まで南下。
【研究活動】
・情報技術プロジェクト参画県から報告書がメールで届く。
・情報技術プロジェクトの本年度成果をとりまとめる。
【その他】
−−−−−−−−− 中旬 −−−−−−−−−
○2月11日(月) “たろし滝”豊凶占い
【天気概況】
・強い冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(10日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差となり、+0.5℃以上のところも現れ始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(11日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
・2月上旬の気象表をまとめる。平均気温は平年より2〜3℃近く高く経過する。
【研究活動】
・岩手県石鳥谷町葛丸渓谷にある“たろし滝”の豊凶占いに神田君とともに行く。9時半に現地に着く。“氷柱はなかった。”保存会関係者やマスコミの方々が既に準備を始めている。9時45分に保存会会長の板垣寛さんが到着する。
・神事が10時に始まり、祈願の後、神楽が奉納される。いよいよ測定となるが、氷柱がないために、測定不能と宣言される。会長の板垣さんから“たろし滝”の由来と経過が紹介され、恒例の川柳が紹介される。今年は要注意の年と指摘し、“いい兆し 皆で創れと 滝が言い”とご託宣がある。一同、御神酒を頂き、滝を後にする。
【その他】
○2月12日(火)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。盛岡は積雪10センチ程度ある。
【モニターネットワーク】
・岩手県普代村のモニターから交流会に参加できないとのメールが届く。
「交流会の件ですが、今回は残念ながら参加見合わせにしたいと思います。普代方面も、今年は降雪量が多く、先月末の大雪以降も何度か降雪があったようです。昨日現在で私の作業場のある付近は50センチ前後とか。例年ですと2、3月は畑には殆ど雪はなく、麦踏みなどやっているのですけど。大豆選別のみならず運搬のことを考えると、やはり余裕を見て対処したいと思いますので、15日には帰ります。こちらは13日朝に出発、14日は盛岡で岩手生協の会合に出席した後、14日16時過ぎには研究センターに行く予定にしております。いろいろご面倒をお掛けいたしましたが、以上のような事情ですので、悪しからずご了承ください。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(11日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差、+0.5℃以上の海域の面積も広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(12日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの報告書を作成し、事務局に送付する。
・モニター交流会の準備に取りかかる。
【その他】
○2月13日(水)
【天気概況】
・冬型の気圧配置はやや緩む。盛岡では気温が今朝−13℃程度まで冷え込む。岩手県藪川は−26℃程度。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターから交流会に出席できないとのメールが届く。
「たいへんご無沙汰しております。私どもに大変お気遣いをいただき感謝しております。 スケジュール調整しておりましたが、都合がつかなくなってきました。来週には結婚式があり、その準備に追われています。皆さんにぜひお会いし、お話をしたいと存じますが、一生に一度のことなので、こちらを優先したいと思います。大変失礼ですが、今回は欠席させていただきます。」
・宮城県中田町のモニターからお父さんが参加できないとメールが届く。
「寒い毎日が、続いていますけど、いかがお過ごしですか? 実は、交流会の件ですが、父が体調を崩してしまい「不参加」。楽しみにしていたのですが・・・私は、予定どおり参加しますので宜しく、お願い致します。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(11日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ正偏差、ペルー沿岸部の偏差が大きくなる。太平洋中緯度の海面水温は平年より低い状態が続く。日本列島からインドネシアにかけての海域の海面水温は平年よりやや低い。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(12日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差、+0.5℃の海域もある。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(13日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・モニターの刈り取り調査結果をまとめる。データにはモニターの技術の個性が如実に表れ、とても興味深い。
【その他】
○2月14日(木) 普代村モニター来室
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。盛岡は今朝−12℃程度まで冷え込む。
【モニターネットワーク】
・宮崎県の中学2年生の方から、東北の稲作について質問が届く。
「宮崎の中学2年生です。東北地方の学習していますが,疑問に思ったことがあるので,調べていますが,なかなか分からないことがあります。教えていただけませんか。それは,“稲は熱帯性の作物なのに九州などの南の地域よりも北の東北地方の方がどうして稲作が盛んなのか”いうものです。東北地方は,冬に裏作ができないからか。転作が難しいからなのか。どうしてなんでしょうか?よろしくお願いします。」
(回答)
「さて、難しいご質問です。暖かいところを好む稲ですが、長い歴史の過程で東北地方でも作れる稲の品種と技術が開発されてきたのです。東北地域は、現在、わが国で最も収量が高く、良食味米を生産する地域として重要な地位を占めています。しかし、過去を振り返ってみると、度重なる冷害に見舞われ、悲惨な歴史がありました。冷害を克服すること、それが東北稲作の最大の課題であったといってもよいでしょう。
江戸時代の東北の稲作では冷害凶作が度々起こっていました。その悲惨さは言葉では言い尽くせないものがあります。当時の指導的な農業者は老農といわれる方々でした。自然や稲の観察力は鋭く、実験的な精神も旺盛であったことが、当時著された農書に克明に記載されています。
時代は変わり明治・大正時代に入りますと、冷害による凶作にまつわる悲惨な出来事が引き続き繰り返されましたが、行政機関の支援もあり、農業者自らによる生産技術の向上を目指した多くの活動が展開されてきました。老農が農事巡回教師となり、農産物品評会・共進会・種子交換会などを組織して開催したりいたしました。秋田県の種苗交換会は明治11年に第1回が開催され、伝統ある農業祭として今日まで続いています。また庄内の民間育種も強調すべき活動であったと思います。阿部亀治(あべ・かめじ)さんが水口にある稲から「亀の尾」を選抜したのは明治26年のことです。「亀の尾」は冷害に強く品質も良かったために東北を代表する品種になり、「神力」「愛国」をともに3大品種と呼ばれていました。もう一つの画期的な出来事は「陸羽132号」の育成にあったといえます。当時の農事試験場陸羽支場(現在の秋田県大曲市にある東北農業研究センター水田利用部)において、大正3年に「亀の尾4号」と「陸羽20号」の交配組み合わせから大正10年に「陸羽132号」が誕生しました。この品種は肥料をたくさんやっても倒れないので「亀の尾」より収量が多く、病気や虫の害にも強かったため、急速に「亀の尾」の栽培地帯に広がっていきました。「陸羽132号」は、民間育種家が育成した品種「亀の尾」の後を受けて、東北における稲作の安定性を向上させ、東北の米の市場評価を高めることに大きく貢献したといわれています。また、研究機関が育成した新品種の到来を告げるものでもありました。
そして、時代は昭和に移り、宮沢賢治の活動、すなわち農学を学び農民指導に奔走した賢治の農業への熱い思いはあまりに有名であります。その詩「雨ニモ負ケズ」の一節「サムサノナツハオロオロアルキ」は冷害常襲地を象徴する表現であります。昭和6,7,9,10年と続いた冷害は、東北地域はもちろん全国的に深刻な社会的影響を及ぼしました。この冷害を契機に、近代的な冷害研究がわが国で一斉に始まりました。
詳しくは触れませんが、一つだけとても重要な技術が開発・普及されました。それは保温折衷苗代(ほうおんせっちゅうなわしろ:今普及している育苗技術)です。それにより、当時6月に田植えしていたのですが、5月の上旬から田植えができるようになりました。そうすると、稲の穂が発育し、穂が出て玄米が成長する過程の東北の気象条件が生育に最も適したものとなりました。冷害や病気に強い稲の品種育成と栽培技術の改良の成果が確実に現れてきました。すなわち、明治・大正時代には東北地域の収量は低かったのですが、昭和25年頃になると、山形県の収量が全国第3位に、岩手県や宮城県の収量も全国平均に近づきました。そして平成2年になると、秋田・山形・青森の3県が1〜3位を占め、岩手・福島・宮城の3県もベスト10に入ってきました。現在、東北地域の稲作は全国の約25%の作付面積で約28%の玄米を生産する一大生産地帯となっています。この輝かしい米作りの躍進は、元青森県農業試験場長であり数々の冷害に強い品種を育成した田中稔さんの言葉をお借りすると、生産者、行政普及関係者、研究者、民間など多方面の農業関係者の稲作改良にかけた情熱と努力、そして関係者の相互交流の結晶であるといえます。
これら関係者は東北の気象条件を変えたのではないのです。変えたのは稲作技術なのです。東アジアにおいて毎年訪れる雨期、わが国では梅雨(つゆ)は地球に降り注ぐ太陽エネルギーによって動かされる大気循環に左右されています。梅雨は稲作にとって恵みの水を与えてくれています。しかし、梅雨前線を境に北の冷涼なオホーツク海高気圧と南の暖かい太平洋高気圧が一進一退を繰り返し、その過程で冷害を引き起こす偏東風“やませ”が東北太平洋側に吹き付けてきます。その範囲と低温の程度は年々違いますが、この現象は東北地域の宿命と言っても良いと思います。付け加えますが、気象庁が行っている季節予報(1か月や3か月予報)は冷害に苦しめられている東北の農家を救おうとする気持ちから研究が始まり、今日に至っています。
最後に、なぜ盛んなのですか、については、東北地域の自然や社会的な条件が大きく影響しています。詳しくご説明するのは私にも困難です。ただ一言、豊かな自然と農地と人があり、今の技術では最も稲作に適する条件がそろっているのです。一度、東北を旅行してください。そのことが、直感的に理解できると思います。
以上ですが、先生の助けも借り、またホームページの図説コーナーなども参考にして勉強してください。分からないことがありましたら、メールを下さい。」
・早々に次のようなお礼のメールが届く。
「インターネットでいろいろ調べて分からなかった質問に答えていただきありがとうございました。すこし難しかったですが,具体的に書いてあり,とても参考になりました。ありがとうございました。またお聞きすることがあると思いますけど,そのときは,よろしくお願いします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(13日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(14日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・モニター交流会用の資料作成を終える。小林福蔵さんの技術は芸術なのか、科学的な知識に裏付けられるものかを話題にした。
・岩手県普代村のモニターが県民会館で開かれた「食・いのち・農林漁業を考える」第6回産直運動推進大会にパネラーで参加後、来室される。夕食を伴にして、様々な話題について話し合う。久しぶりの再会に話が弾む。これからは、大豆の調整、ジャガイモの種芋準備、小麦の麦踏みなどの作業が待っているという。
【その他】
○2月15日(金)
【天気概況】
・冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に雪となる。冷え込みややや緩むが、盛岡の気温は今朝−8℃程度まで下がる。
【モニターネットワーク】
・交流会参加のモニターに雪道や路面の凍結が予想されるので、気をつけて来て頂くようメールを出す。
・交流会に参加できないモニターに当日配布の資料を郵送する。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(14日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(15日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
・1か月予報の解説などが仙台管区気象台からメールで届く。気温が高い確率が60%とある。久しぶりにみる高確率である。春が駆け足で近づくか。
【研究活動】
・モニター交流会の諸々の準備を行う。明日、皆さんにお会いできるのが楽しみである。
・情報技術プロジェクトの推進会議について大学・県関係者と調整を行う。
【その他】
○2月16日(土) モニター交流会第1日目
【天気概況】
・冬型の気圧配置が緩み、移動性高気圧に覆われ、日本海側も天気は回復する。
【モニターネットワーク】
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「明日は、こちらこそよろしくお願いします。時間に、余裕を持って出かけようと思うのですが、天候が荒れないことを祈っているところです。チームの皆さんとは秋以来ですが、モニターの方々とは1年ぶりの再会です。明日が楽しみです。」
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「いよいよ待ちに待った日がやってきました。皆さんとの再会をとても楽しみにしています。今年の元気の元をいただきにお邪魔します。」
・宮城県石巻市のモニターからメールが届く。
「明日のモニター交流会楽しみにしています。伊藤さんと二人で参加します。高橋さんのパソコンの本体を明日持っていきます。石巻の寒試しのデータを紹介します。みなさんで講評してください。明日楽しみにしています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
・モニター交流会第1日目が開かれる。小林福蔵さんの稲作技術についてみんなで討論する。夜は山懐の温泉で懇親会を行い、皆で再会を喜び合う。
【その他】
○2月17日(日) モニター交流会第2日目
【天気概況】
・低気圧の影響で南から暖かい空気が入り、気温は上がる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(16日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。太平洋中緯度海域の海面水温は平年より低い状態が続く。日本列島からインドネシアにかけての海域の海面水温は平年より低い傾向。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(16日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(17日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・モニター交流会第2日目。昨年の作柄の特徴、モニターの稲作技術情報交換、本年の抱負などをみんなで話し合う。午後1時に、来年の再会を約束して名残惜しく解散する。小林福蔵さんは、若いモニターが新しい技術に果敢に挑戦する態度と楽しく農業を行っている姿に感銘を受けたと、特急“はつかり”で盛岡駅を後にする。種まきの頃にお会いできることを楽しみにする。
【その他】
○2月18日(月)
【天気概況】
・低気圧が発達するため、日本海側を中心に大雪となる。木々の枝が薄くピンク色に染まり、春が着実に近づきつつあることを感じる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。ご無沙汰しております。交流会の資料、昨日つきました。有り難うございます。今年は交流会に参加できなくてとても残念です。苺の収穫と日々の管理でどうにもなりませんでした。今は、ほぼ全棟収穫しています。栽培面積が増えた分確実に仕事はきついです。でも今後どのようになるか、楽しみでもあります。田圃の方も苺の間隙をみて少しずつ昨年やり残した仕事をしています。頂いた資料をもとに今年の栽培計画を立てようと思っています。時間があきましたらこちらの方にもお出で下さい。今後とも宜しくお願いいたします。」
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「二日間の交流会!大変勉強になりました(カルチャーショック!!)。帰りに、実家に寄って父と母に「内容報告」しました。父は、「モニターの方々の冷害対策」に興味があったようですが、「小林さんの資料を読んで、感じて下さい・・・」と話しました。それと、モニターの方々から伝わる「農業への意気込みを・・・」不足していた私に、チャージして頂きました。チームの皆さん!!大変お世話様でした。」
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「モニター交流会、大変お世話になりました。盛岡から最上町まで帰る途中、積雪の違い気候の違いを改めて考えさせられました。交流会の中で、いろんな意見が出されましたが、それらを活用するにはいろんな意味での地域特性が関与しそうです。良いことは大いにコピーし、自分(地域)に合ったように進化させる事の必要性や、それぞれが自分の目標を持って取り組む事の重要性等、今年の稲作への糧になり大変有意義な参加となりました。あながち先の見えない農業情勢下の中で、モニター各自のチャレンジ精神に明日の稲作への光を見つつ、自分自身のエネルギーになった事が何よりの収穫でした。
また、平成5年の大冷害以降・・・私のバイブルとも言える小林福蔵さんとの再会で、身近で詳細なお話を聞く機会が得られた事にとても感謝しています。今後とも、よろしくご指導ください。
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「おはようございます。昨日は大変お世話になりました。5時半に帰宅しました。週末と言うことで車の数も少なく順調に流れていました。皆さんにお会いすることができ、今年の勇気と元気を頂きました。小林さん、三浦さんにははじめてお会いしたわけですが、今まで何度もお会いしたことがあるような錯覚を覚えるほど、気さくに意見交換できて不思議な感覚でした。小林さんのバイタリティーには敬服いたしました。鳥越さんはじめチームの皆様のきめ細かな準備のおかげで、とても有意義な時間を過ごすことができました。心より感謝しております。今シーズンもまもなく動き出しますが、今後ともよろしくお願い致します。」
・宮城県亘理町の友人からメールが届く。
「お忙しい中、資料を送付頂きまして有難うございました。モニターの皆様の調査結果を興味深く拝見させて頂きました。株数、穂数、着粒数および登塾歩合等は各氏まちまちのようですが、いずれも高収量を達成しておられるのには感心させられました。これは稲の収量のポテンシャルがかなり高い所にあることを意味しているのでしょう。取り急ぎ、御礼まで。」
・青森県六戸町の小林さんにお礼の電話を入れ、閉会時に頂いた言葉(若いモニターに贈る言葉)のコピーを送って頂くようにお願いする。記念にもらっておきたい。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(17日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(18日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・モニター交流会が終わり、いよいよ新しい一年が始まる。一年間をしみじみと振り返る。
・今月25,26の両日、つくば市で開かれる情報技術プロジェクトの推進・評価会議の資料などの準備に取りかかる。
【その他】
○2月19日(火) 雨水
【天気概況】
・低気圧が北海道付近で発達し、強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に雪となる。盛岡は今朝10数センチの積雪となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「研究室の皆様、モニターの方々と本当にお話がしたかったです。新婚旅行は最近話題に上る、ダイポール現象の地、モルジブです。昨年8月には海水温度が上がり、さんご礁が死にかけ、再生している時期でした。地球温暖化は本当に大変なことです。たろし滝の氷柱もないとのこと、今年は冷害にかなり警戒しなければいけないかもしれません。経済も環境もすべてグローバルに考えねばなりません。今の農家はほんとに大変です。応援よろしくお願いします。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(18日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(19日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
・気候予測のための国際研究所:2月時点でのエルニーニョ現象の発生予測情報によると、本年の6〜8月に同現象が発生するものと予想されている。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの推進・評価会議の資料などを作成する。
【その他】
○2月20日(水)
【天気概況】
・冬型の気圧配置は弱まり、移動性高気圧に覆われ、春らしい天気となる。
【モニターネットワーク】
・小林福蔵さんから封書が届く。次のような言葉がある。生涯の記念に大切に保存しておきたい。モニターには写しを郵送する。
@「県木あすなろは 厳冬のなかで開花・授精する そしてたくましく子孫を築く」平成14年元旦、青森県やませ銀座 喜寿の百姓 小林福蔵
A「自然と対話しながら 汗して生きる喜びは すべて我れ等に幸せを与える」平成14年二月 農に生きる 福蔵
B信条:「百姓は災害に合う程 たくましく生長する そして一歩一歩階段を登る」平成14年二月吉日 喜寿の百姓 小林福蔵
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(18日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。太平洋中緯度の海面水温は平年より低い状態が続く。日本列島からインドネシアにかけての海面水温は平年より低くなる。
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(19日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(20日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
・仙台管区気象台から3か月予報の解説などがメールで届く。可能性の大きな天候の特徴は次の通り。(神田君が風邪で寝込んでいるため、掲載は遅れる見込み。)
3月:高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。平年と同様に、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。気温は高く、降水量は平年並でしょう。
4月:高気圧と低気圧が交互に通り、天気は概ね周期的に変わるでしょう。平年と同様に、東北地方では晴れの日が多い見込みですが、一時寒気が南下し、天気がぐずつくでしょう。気温は平年並ですが、寒暖の変動が大きく、晩霜のおそれがあります。降水量は平年並でしょう。
5月:高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わるでしょう。平年と同様に、東北地方では晴れの日が多いでしょう。気温は高く、降水量は平年並でしょう。
また、エルニーニョ監視海域の予測は次の通り。
エルニーニョ監視海域の海面水温は、今後1、2か月で基準値よりやや高い値へと変化し、その後夏にかけて基準値より高い状態が持続すると予測される。
【解説】
太平洋赤道域の1月の海面水温は、日付変更線付近に+1℃以上の正偏差が現れたものの、東部では12月から目立った変化は見られなかった。しかし、赤道に沿った海面から深度260mまでの平均水温では、11月末に東進が始まった+1℃以上の正偏差域の東端が1月末には西経120度に達したことから、東部の海面水温偏差が今後1、2か月で負から正へと転じると予測される。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温が春の間に基準値より高い値へと変化し、その後夏にかけて基準値より高い状態が続くと予測している。
以上のことから、監視海域の海面水温は今後1、2か月で基準値よりやや高い値へ変化すると予測される。その後、基準値より高い状態が持続し、エルニーニョ現象に至る可能性があるので、今後の推移を注意深く監視する必要がある。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの評価資料を作成する。
【その他】
・1か月予報が次に3月1日から改正されるとのこと。
−−−−−−−−− 下旬 −−−−−−−−−
○2月21日(木)
【天気概況】
・移動性高気圧に覆われ、概ね晴れの春の天気となる。気温も上がり、所内の雪解けも進む。
【モニターネットワーク】
・宮城県岩出山町のモニターが週末結婚されるので、小林さんの贈る言葉と笑顔をメッセイジでお送りする。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(21日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの推進会議と評価会議のための資料を作成する。
【その他】
○2月22日(金)
【天気概況】
・低気圧の通過に伴って、各地で雨や雪となる。
【モニターネットワーク】
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「先日の交流会大変お世話様でした。小林福蔵さんのお話と、モニターの皆さんとの交流で今年の稲作の初めとして大変勉強になった2日間でした。また、小林福蔵さんのお言葉を有り難うございます。そのうちに鳥越さんのお言葉も欲しいですね。」
・宮城県中田町のモニターからメールが届く。
「早速、「小林さんの書」送付いただきありがとうございます。手にとって、じっくり拝見しますと・・・深く重厚がある書でいて暖かさを感じ、思わず手が震えました。早急に、両親にも見せたいと思います。さあ!三月には、農家始動がんばりますよー今年は・・・それともう少し、用語を勉強します・・・追伸:編集長日誌で集合画像拝見しました。(ちょっと恥ずかしいですね!)」
・山形県最上町のモニターからメールが届く。
「こんにちは、”小林福蔵さんの言葉”届きました。大切にさせていただきます。言葉の重み・達筆さ、感銘深いものが有ります。私も、“一歩一歩階段を上りながら、いつしか自然と対話出来るように成りたいものです。”大きな目標が出来ました。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(21日): エルニーニョ監視海域の海面水温はほぼ正偏差、ペルー沿岸部から正偏差程度が大きくなる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(22日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
・1か月予報の解説などが仙台管区気象台からメールで届く。今後とも高温傾向が続く見込み。
・2001年早期警戒の活動を振り返るの原稿を作成する。思い出が多すぎて、選択に苦慮する。
【研究活動】
・来週の25,26日に開かれる情報技術プロジェクトの推進会議と評価会議の資料作成を終える。
【その他】
○2月23日(土)
【天気概況】
・弱い冬型の気圧配置となり、日本海側では天気がぐずつく。移動性高気圧に徐々に覆われ、良い天気となる。
【モニターネットワーク】
・山形県鶴岡市のモニターからメールが届く。
「小林福蔵さんからの含蓄のあるお言葉頂戴しました。毎日の暮らしの中から湧き出したような、しかも確信をついたお言葉で心に染みてきます。額に入れて飾らせて頂きます。小林さんによろしくお伝え頂ければ幸いです。これからもよろしくお願い致します。」
・宮城県岩出山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。昨日はお電話をいただきありがとうございました。その後、メールはいただいておりません。小林福蔵さまのお言葉の文章はいただきました。今後の励みにいたさせていただきます。もし、昨日のメールが届かない場合はすでに旧アドレスが使用不可になってHPも削除されています。新アドレスのご送付いただければと思います。明日はもう式です。その後インド洋でのんびりしたいと思っています。」
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(22日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(23日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
・2001年早期警戒の活動を振り返るの原稿を作成する。
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの推進会議と評価会議のための準備を行う。
【その他】
○2月24日(日) つくば市へ
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね晴れの天気となる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
・情報プロジェクトの推進会議と評価会議のため、神田君とつくば市に移動する。盛
岡から宮城にはいると、風景は大きく変わる。田起こしが始まり、梅の花が咲く。
【その他】
○2月25日(月) 情報技術プロジェクト推進会議
【天気概況】
・つくば市は快晴の天気となり、春も盛り。梅の花が咲きそろう。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの推進会議が開催される。岩手大学、東北大学、農業環境技術研究所、管内6県の関係者が分科会に集まり、本年度の成果と次年度の計画について討議する。研究は計画通り進んでいるので安心する。その後、全体会議が開かれ、他のグループの研究成果が報告される。
【その他】
○2月26日(火) 情報技術プロジェクト推進会議と評価会議
【天気概況】
・つくば市は晴天の天気となり、気温も上がる。柳の芽が緑色に色づく。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(日):
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(日):
【研究活動】
・情報技術プロジェクトの推進会議と外部委員による評価会議が開かれる。推進評価会議を終えて、盛岡に夜遅くに戻る。
【その他】
○2月27日(水) 秋田県大館市からモニター参加
【天気概況】
・高気圧に覆われ、概ね良好な天気となる。
【モニターネットワーク】
・秋田県大館市の方からモニター参加のメールが届く。秋田県からの初参加で大変うれしい。早い時期にお会いしたいものだ。
「こんにちは 秋田県の大館市で稲作専業を営んでいます.モニターの方たちは太平洋側の方たちのようですが秋田県でもよろしいでしょうか.冷害の事もあるのですがお仲間に入れていただいて技術的な事も教えていただければと思ってメールを差し上げました.」
・宮城県松山町のモニターからメールが届く。
「おはようございます。遅くなりましたが、先日は小林さんの貴重なお言葉集をいただき有り難うございました。今年は、交流会にも参加出来ず恐縮しております。小林さんとはお話ししたことはなく盛岡市でのフォーラムの会場で拝見しただけですが、とても真摯で温厚なお人柄の様にお見受け致しました。それでいて心が強く秘めたものを持ち合わせているようにも思いました。書の内容は、私の遙か遠くの目標とするところですがとても励みになります。有り難うございました。」
・山形県最上町のモニターからひな祭りの“くじら餅”が届く。季節の変化を感じる。
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(26日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差、+0.5℃の海域が東西から広がり始める。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(27日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・日本農村情報システム協会から講師依頼が届く。表題は「気象状況の評価・分析の仕方」であり、荷の重いものである。
・岩手大学横山先生の一行が地理情報システムのデータ移植に来室される。今後の共同研究の準備が整う。
【その他】
○2月28日(木) 東北地域直播研究会
【天気概況】
・低気圧の影響で天気は崩れる。
【モニターネットワーク】
【早期警戒活動】
・米国海洋大気庁の海面水温平年偏差図(日):
・太平洋海洋環境研究所TAOアレイ(27日): エルニーニョ監視海域の海面水温は正偏差、+0.5℃の海域がさらに広がる。
・岩手県水産技術センター北日本表面水温(28日):海面水温が5℃以下の親潮は北緯39度付近まで南下。
【研究活動】
・東北地域直播研究会が当所で開催されたので、勉強のため参加する。低コスト・省力の革新的な技術として期待されるが、研究開発の現状はまだまだのようだ。
【その他】
・今朝、7羽の白鳥がガーガーと鳴きながら、北に飛び立つ。白鳥の北帰行が始まる。
torigoe@affrc.go.jp