水稲冷害研究チーム
事務局からのお知らせ
新年のご挨拶
2012年1月1日
新年明けましておめでとうございます。
昨年3月11日には東日本大震災に見舞われ、津波による冠水、圃場の液状化、パイプラインなどの用排水設備の損傷などにより、水稲の移植期の遅れが懸念されました。また、津波による冠水地域では除塩による復田が試みられ、例年より移植時期が遅れました。そこで、気象データと生育予測モデルを用いて、東北地域を対象に移植晩限日の推定を試みました。
気象は4 月下旬、5 月下旬の低温により、生育は平年よりやや遅れました。梅雨入りは平年より遅くなり、梅雨明けは平年より早くなりました。梅雨中は、南からの暖かい空気により気温が上昇し、梅雨明け後は太平洋高気圧におおわれて高温が続きましたが、7 月下旬にオホーツク海高気圧と北の寒気の影響で、気温は低くなりましたが、幼穂形成期は平年よりもやや早くなりました。その後、8月中旬にも高温となり、順調に出穂しました。この結果、東北の作況指数は101と平年並みとなり、1等米比率は91%(11月末現在)と平年並となりました。
現在、繰り返し寒気が入ってきていますが、気象庁によるとラニーニャ現象は春に向けて終息に向かい、3か月予報ではやや高めの予報となっています。
このように、短期間に高温傾向、低温傾向となる気象の変動の大きくなる中での安定生産技術を支援する情報提供を行うため、新しい研究成果を加えて、本システムの開発を着実に進めていきたいと考えています。今後とも皆様方の忌憚のないご意見、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。今後ともよろしくお願いします。
以上、新年を迎えて、新しい気持ちで研究開発や早期警戒の活動に臨みたいと思います。
編集長代理 神田英司
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