1999年仙台管区気象台発表予報

11月22日発表3ヶ月予報


 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.


○11月22日発表 3ヶ月予報(12月,1月,2月)

  1. 予想される天候
    3か月平均気温の各等級の確率

     12〜2月の3か月平均気温は、「平年並」か「高い」の可能性が大きく、その確率はそれぞれ40%です。「低い」の可能性は小さく、その確率は20%です。

     なお、12〜2月の3か月間の降水量は「平年並」の可能性が大きいでしょう。東北日本海側の降雪量も「平年並」の可能性が大きいでしょう。



  2. 天候の特徴
     12月1月2月
    気圧配置時々冬型の気圧配置となる。
    時々冬型の気圧配置となるが長続きしない。
    時々冬型の気圧配置となる。
    天気平年と同様に、東北日本海側では曇りや雪または雨の日が多く、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。
    東北日本海側では平年に比べ曇りや雪または雨の日が少なく、東北太平洋側では平年と同様に晴れの日が多いでしょう。
    平年と同様に、東北日本海側では曇りや雪の日が多く、東北太平洋側では晴れの日が多いでしょう。
    気温平年並 高い 平年並
    降水量平年並 平年並 平年並

  3. 前回発表3か月予報からの変更点
     なし。


  4. 最近の天候経過
    11月(21日まで):この期間、低気圧や高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変化した。低気圧の通過後は冬型の気圧配置となったが長続きせず、大陸からの高気圧が移動性となって日本付近を通過することが多かった。
     特に、11日の朝は高気圧に覆われて晴れ上がったため放射冷却で冷え込み、各地で初霜や初氷を観測した。また、16〜17日は一時的に冬型の気圧配置となって強い寒気が入ったため、東北日本海側や東北北部の各地で初雪を観測した。
     この期間の平均気温は10月に引き続き高温傾向で、東北北部で平年を0.7℃上回り、東北南部では平年を1.5℃上回った。降水量は、東北地方で平年比82%と平年を下回った。日照時間は、東北地方で平年比114%と平年を上回った。


  5. 中・高緯度の循環
    11月:極付近は負偏差で寒気の蓄積場となった。また、北半球規模では10月に比べ流れの蛇行が大きくなっている。
     日本付近を見ると谷がやや深まっているが、基本的には東西流(ゾーナル)場となっている。また、北緯40度帯を中心に東西に正偏差となっており、負偏差域はサハリン以北となっている。
     これは、天気は周期変化が基調で、低気圧の通過後には一時的に冬型の気圧配置となるものの、寒気の南下が弱くて長続きせず、高温傾向で経過したことに対応している。


  6. 熱帯太平洋の状況
     エルニーニョ監視海域(北緯4度〜南緯4度、西経150度〜西経90度)の10月の海面水温偏差は、-1.0℃であった。10月の太平洋赤道域の海面水温は、東経155度から西経90度で平年より低く、西経140度付近と西経130度から西経110度にかけて-1℃以下の負偏差が見られた。一方、東経145度以西では+0.5℃以上の正偏差が見られた。
     10月の南方振動指数は+1.1(暫定値)であった。
    (南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)

    ○エルニーニョ現象等の今後の見通し(1999年11月〜2000年5月)
     エルニーニョ監視海域の海面水温が平年より低い状態は、今冬いっぱい続くと予測される。現在生じているこの状態は、ラニーニャ現象であるとみられる。

    【解説】
     エルニーニョ予測モデルによると、監視海域の海面水温は今後数か月平年より低く、次第に平年並となるという予測結果となっている。
     昨年秋に発生したラニーニャ現象は、今年の春終息したが、その後も太平洋赤道域中・東部では海面水温が平年より低い状態が続いており、監視海域の海面水温偏差は7月以降次第に低くなっている。南方振動指数に見られるように、8、9月には一時的に貿易風の強さが平年程度に弱まったが、10月には再び平年より強くなった。海洋内部の状態は、9月から大きな変化はなく、この貿易風の強まりに応じて監視海域の海面水温は今後も平年より低く経過すると考えられる。このため、現在生じている監視海域の海面水温が平年より低い状態は、再びラニーニャ現象の基準を満たす可能性が高く、この状態は今冬いっぱい続くと予想される。




  7. 参考資料



 
GotoHome Prev Next Return Opinion
reigai@tnaes.affrc.go.jp