2002年仙台管区気象台発表予報
9月24日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○9月24日発表 3ヶ月予報(10月,11月,12月)
予想される天候
<3か月(10〜12月)の気温の各階級の確率(%)>
<可能性の大きな天候見通し>
10月
天気は周期的に変わり、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。
気温、降水量共に平年並でしょう。
11月
天気は概ね周期的に変わり、低気圧の通過後は一時冬型の気圧配置となるでしょう。平年と同様に、東北日本海側は曇りや雨の日が多いですが、東北太平洋側は晴れの日が多い見込みです。
気温、降水量共に平年並でしょう。
12月
天気は概ね周期的に変わり、低気圧の通過後は冬型の気圧配置となるでしょう。平年と同様に、東北日本海側は曇りや雪または雨の日が多いですが、東北太平洋側は晴れの日が多い見込みです。
気温、降水量共に平年並でしょう。
なお、3か月降水量は平年並の見込みです。
前回(8月20日)発表3か月予報からの変更点
10月気温高い→ 平年並
最近の天候経過
9月上旬
:5日から8日にかけては停滞前線や低気圧の影響で曇りや雨となったが、その他の日は高気圧に覆われ晴れる日が多かった。日最高気温が1日酒田で35.1℃と9月として第1位、若松で34.7℃と第3位、2日新庄で33.5℃と第2位、八戸で34.0℃と第3位となるなど、各地で厳しい残暑となった。
平均気温平年差は、東北日本海側で+2.0℃とかなり高く、東北太平洋側で+1.3℃と高かった。
降水量平年比は、東北北部で28%とかなり少なく、東北南部で47%と少なかった。日照時間平年比は、東北地方で123%と多かった。
9月中旬
:天気は概ね周期的に変化したが、低気圧や前線の影響で天気のぐずつく時期があった。
なお、11日は福島で真夏日となるなど残暑が厳しかったが、その後は寒気が南下したため気温は平年を下回る日が多かった。
平均気温平年差は、東北北部で-0.6℃と平年並、東北南部で-0.9℃と低かった。降水量平年比は、東北地方で53%と少なかった。日照時間平年比は、東北日本海側で106%と平年並、東北太平洋側で118%と多かった。
循環場の特徴
9 月(1〜23 日):500hPa 高度場では、太平洋高気圧は上旬平年より強く日本付近に張り出し、大陸から日本の東海上にかけ広く正偏差に覆われた。中旬以降は、北海道から本州に負偏差が広がり、東北地方は寒気の影響を受け易かった。
東北地方は、上旬高気圧に覆われ晴れる日が多く、残暑が厳しかったが、中旬は寒気が南下し、気温も平年を下回る日が多かった。
太平洋赤道域の状況
エルニーニョ監視速報(No.120)より抜粋(
http://www.kishou.go.jp
)
エルニーニョ監視海域(北緯4 度〜南緯4 度、西経150 度〜西経90 度)の8 月の海面水温の基準値(1961〜1990 年の30 年平均値)との差は+0.7℃だった。
8 月の太平洋赤道域の海面水温は、東経175 度から西経135 度にかけて平年より1℃以上高く、西経170 度付近では+1.5℃以上の正偏差が見られた(下図)。一方、東経120 度から東経130 度、および東経160 度付近と西経85 度以東では平年より低かった。
8 月の南方振動指数は−1.2 だった。(南方振動指数は貿易風の強さの目安であり、正(負)の値は貿易風が強(弱)いことを示す。)
太平洋の赤道に沿った表層(海面から深度数百m までの領域)水温は、東経175 度から西経115度にかけての深度100m 付近を中心とする広い範囲で平年より2℃以上高かった。太平洋の赤道に沿った海面から深度260m までの平均水温平年偏差の経度−時間断面図(図略)では、東経175 度から西経115 度にかけて、8 月を通じて+1℃以上の正偏差域となっていた。
エルニーニョ現象等の今後の見通し
(2002年9月〜2003年3月)
現在のエルニーニョ現象は少なくとも今冬いっぱい続くと予測される。
【解説】
8 月の監視海域の海面水温の基準値からの差は7月と同じく+0.7℃で、5 か月移動平均値も3 か月連続して+0.5℃以上となっている。また、南方振動指数も−1.2 と6 か月間連続して負の値となっている。このほか、太平洋の赤道付近では、海面水温で東経175 度から西経135 度にかけて+1℃以上の、深度100m 付近の水温で東経175 度から西経115 度にかけて+2℃以上の、それぞれ正偏差域となっている。これらの状況は、エルニーニョ現象が本格化してきたことを示している。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が今後年末にかけてやや増大する傾向を示し、予測期間中を通じて正の値が続くと予測している(右図)。
以上のことから、現在のエルニーニョ現象は少なくとも今冬いっぱいは続くと予測される。
エルニーニョ予測モデルによるエルニーニョ監視海域の海面水温偏差予測
この図は、エルニーニョ監視海域の海面水温(基準値との差)の先月までの推移(折れ線グラフ)とエルニーニョ予測モデルから得られた今後の予測(ボックス)を示している。各月のボックスは、海面水温の基準値との差が70%の確率で入る範囲を示す。(基準値は1961〜1990年の30年平均値)
参考資料
reigai@ml.affrc.go.jp