2005年仙台管区気象台発表予報
4月25日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○4月25日発表 3ヶ月予報(5月から7月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候は以下のとおりです。
この期間の平均気温は平年並、降水量は平年並か多いでしょう。
5月
天気は数日の周期で変わるでしょう。東北地方は平年と同様に晴れの日が多い見込みです。はじめ寒気が入りおそ霜の降りる恐れがあります。
気温は平年並、降水量は平年並でしょう。
6月
天気は数日の周期で変わりますが、前線やオホーツク海高気圧の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。東北地方は平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
気温は平年並、降水量は平年並でしょう。
7月
前線やオホーツク海高気圧の影響で天気のぐずつく時期があるでしょう。東北地方は平年に比べ曇りや雨の日が多い見込みです。高気圧に覆われて晴れて暑い日もあるでしょう。
気温は平年並、降水量は平年並か多いでしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
数値予報(アンサンブル予報)による大気の流れの予報
3 か月平均の500hPa 高度と偏差の予想図:
予想図は、北半球全体に暖かい空気に対応する正偏差が広がっているが、サハリン付近から千島の東海上にかけて寒気に対応する負偏差となっている。北日本は一時寒気の影響を受ける見込み。また日本の南は正偏差で太平洋高気圧の勢力が強く、北日本は太平洋高気圧の北のへりにあたる前線の影響を受けやすい時期がある見込み。
月別の地上気圧と偏差の予想図
:
5 月
:北日本からカムチャツカ半島の東にかけて負偏差で平年より気圧が低い。低気圧や前線が北日本を通過することが多く、東北地方に影響することもある見込み。
6 月
:太平洋高気圧の北への張り出し、オホーツク海高気圧ともに明瞭。どちらの影響も受けることがある見込み。
7 月
:太平洋高気圧の北への張り出しが明瞭。東北地方は前線の影響を受けやすく、平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み。
循環場の特徴
4 月1〜20 日
:500hPa 高度では、日本付近は弱い正偏差だが日本の東海上は負偏差で、日本付近には時々寒気が南下した。
等高度線は日本の北で大きく蛇行しているが、日本付近では東西に走っており、偏西風の流れは順調で、数日の周期で前線や気圧の谷が通過した。
東北北部では天気は数日の周期で変化したが、東北南部では影響が小さく高気圧に覆われ晴れの日が多かった。上旬は、強い寒気の南下はなく、東北地方は気温が平年を上回る日が多かったが、中旬は強い寒気が南下して、気温が平年を下回る日が多かった。
最近の天候経過
4月上旬
:寒冷前線や気圧の谷が2〜3日の周期で通過した。東北北部では天気は短い周期で変化し、曇りや雨の日が多かったが、東北南部では寒冷前線や気圧の谷の影響は小さく、晴れの日が多かった。6日は日本の南の高気圧から暖かい空気が入り、各地で今年はじめての夏日となった。また、8日は寒冷前線の通過後各地で西よりの風が強まり、列車の運休など交通機関に乱れがでた。
平均気温は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で高い。降水量は東北北部で多く、東北南部でかなり少ない。日照時間は東北北部で少なく、東北南部でかなり多い。
4月中旬
:13日と20日は、南岸低気圧の影響により東北地方は雨となった。その他の日は高気圧に覆われ晴れの日が多かったが、寒冷前線や気圧の谷の影響により11日と12日は東北南部で、15日と17日は東北北部で一時雨が降った。強い寒気が時々南下し、気温が平年を下回る日が多かった。
平均気温は東北北部で低く、東北南部で平年並。降水量は東北日本海側で少なく、東北太平洋側で平年並。日照時間は東北地方で平年並。
太平洋赤道域の海水温等の状況、及びエルニーニョ現象等の今後の見通し
エルニーニョ監視速報(No.151)より抜粋(
http://www.jma.go.jp/
)
太平洋赤道域の対流活動は平年並だった。海面水温は中部で依然正偏差が見られたものの、東部ではほぼ平年並だった。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)では、顕著な水温正偏差が中部から東部に移動した。
エルニーニョ監視海域の海面水温は、春は基準値(1961〜1990年の30年平均値)に近い値で推移し、その後基準値よりやや高い値で推移するとみられる。予測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は低い。
【解説】
2月に太平洋赤道域の日付変更線付近で活発だった対流活動は、3月には平年並に戻った。海洋表層で顕著な水温正偏差が中部から東部に移動したことに伴い、東部の海面水温負偏差域はやや縮小した。3月の太平洋赤道域の海面水温は、中部の日付変更線付近を中心に依然正偏差が見られるものの、東部ではほぼ平年に近い状態にある。エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差は+0.1℃となった。
太平洋赤道域の海洋表層を東進中の水温正偏差は、今後1〜2か月のうちに東岸に到達し、東部に残る海面水温負偏差を正に転じさせる可能性が高い。しかし、現在、西部から中部にかけての大気下層では東風偏差が卓越している。これに対応して西部の表層水温は東経160度付近で負偏差となり、今後東に移動して東部の海面水温偏差を一段と増大させ得る、新たな正偏差は認められない。したがって、東部の広い範囲で海面水温偏差が正に転じたとしても、その振幅がさらに増大する可能性は低い。
エルニーニョ予測モデルは、監視海域の海面水温の基準値との差が今後増大し、夏以降、基準値より高い値で推移すると予測している。しかしながら、予測モデルはここ数か月海面水温を実際より高めに予測する傾向があるので、春以降、基準値との差が増加するものの、その増加の程度はモデルの予測を下回ると考えられる。
以上のことから、監視海域の海面水温は春に基準値に近い値をとり、その後基準値よりやや高い値で推移するとみられ、予測期間中にエルニーニョ現象が発生する可能性は低いと判断される。ただし、東部太平洋赤道域では季節的に春は海面水温が高く大気との相互作用が起きやすいので、大気・海洋の状況を引き続き監視していく。
reigai@ml.affrc.go.jp