2012年仙台管区気象台発表予報

6月25日発表3ヶ月予報



 本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.

○6月25日発表 3ヶ月予報(7月から9月までの天候見通し)

    <予想される向こう3か月の天候>
     向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。

    7月 平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。

    8月 東北日本海側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。東北太平洋側では、天気は数日の周期で変わる見込みです。

    9月 東北日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。東北太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。

    <向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
    【気  温】
    [東北地方]
    3か月
    7月
    8月
    9月
    凡例:低い平年並高い
    【降 水 量】
    [東北地方]
    3か月
    7月
    8月
    9月
    凡例:少ない平年並多い

  1. 向こう3か月の確率予報の特徴
     各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。

    7〜9月 
    7月 
    8月 
    9月 

  2. 数値予報(アンサンブル予報)による海洋と大気の流れの予報
     海面水温は、太平洋中部から東部の赤道域で明瞭な正偏差となり、エルニーニョ現象の発生を示唆している。しかし、今回の予測には不確定性が大きいと見られ、明瞭な正偏差となりエルニーニョ現象が発生する可能性はあるものの、平年程度か弱い正偏差が維持され、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性の方がより大きいと見る。
     熱帯の対流活動は、海面水温の偏差パターンを反映し太平洋中部赤道域で平年より活発となり、500hPa 高度では日本の東海上に弱い負偏差が現れる。これらはエルニーニョ現象時の特徴と一致している。また、フィリピンの東では平年より対流活動が活発なことから、西日本と沖縄・奄美への太平洋高気圧の張り出しは平年より強い予想となっている。以上の特徴は、赤道域の海面水温の予想の不確定性から全体的に割り引いて考える。また、偏西風の蛇行に伴う北日本の正偏差も不確定性が大きいことから割り引いて考え、東北地方では、太平洋高気圧の張り出しは平年程度で、チベット高気圧やオホーツク海高気圧の影響も平年程度と見込む。

    月別の予想(下図)
    7月:日本付近は広く正偏差で、太平洋高気圧の日本の南への張り出しが見られる。梅雨前線は本州付近にあるが、平年よりやや弱い傾向。低気圧や前線の影響で、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
    8月:日本付近は広く正偏差で、北日本への太平洋高気圧の張り出しは平年と同様の見込み。周期的に気圧の谷の影響を受け、東北日本海側では平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側では天気は数日の周期で変わる見込み。
    9月:太平洋高気圧の勢力が強い一方、亜熱帯ジェット気流は南に偏って流れる。このため、日本の東では、北で負偏差、南で正偏差となり、秋雨前線は日本付近でやや活発となる可能性がある。低気圧と高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わるが、東北太平洋側では平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。

  3. 最近の天候経過
    6月上旬:期間の前半は、高気圧におおわれて東北北部を中心に晴れの日が続き、期間の後半は低気圧の影響で曇りや雨の日が多かった。8 日は、晴れて気温が上昇したため大気の状態が不安定となり、福島県で大雨となったところがあった。9 日から10 日にかけては、低気圧が本州の南岸と日本海から日本の東に進み、岩手県、宮城県、福島県で大雨となった。
     平均気温は高い。降水量は平年並。日照時間は東北北部で平年並、東北南部で少ない。

    6月中旬:期間の前半は、オホーツク海高気圧におおわれて、東北日本海側では晴れの日が続き、東北太平洋側では曇りや雨で気温の低い日が続いた。期間の後半は、低気圧や台風第4 号の影響で曇りや雨の日が多かった。19 日から20 日にかけては、台風第4 号が本州を縦断したため大雨となり、岩手県、宮城県、福島県では日降水量100 ミリを超えたところがあった。石巻では6 月の日最大風速の極値を更新した。
     平均気温は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で低い。降水量は東北日本海側で平年並、東北太平洋側でかなり多い。日照時間は東北日本海側で平年並、東北太平洋側で少ない。

  4. 循環場の特徴
     6月(20日まで):500hPa 高度は、高緯度では正偏差のところが多く、ブロッキング高気圧が発生し、中緯度では偏西風の蛇行が大きくなった。日本付近は西南西の流れとなり、低気圧や前線の影響を受けたが、北日本は弱い気圧の尾根となった。東北地方では、高気圧の影響を受ける時期と低気圧の影響を受ける時期が交互に現れた。東北南部では6 月9 日ごろ、東北北部では6 月16 日ごろ、いずれも平年並の梅雨入りとなった(速報値)。
     
    GotoHome Prev Next Return Opinion
    reigai@ml.affrc.go.jp