2012年仙台管区気象台発表予報
7月25日発表3ヶ月予報
本情報は仙台管区気象台発表の3ヶ月予報内容をお知らせします.
○7月25日発表 3ヶ月予報(8月から10月までの天候見通し)
<予想される向こう3か月の天候>
向こう3か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は以下のとおりです。
8月 東北日本海側では、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。東北太平洋側では、天気は数日の周期で変わる見込みです。
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
9月 東北日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。東北太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込みです。
10月 天気は数日の周期で変わるでしょう。
<向こう3か月の気温、降水量の各階級の確率(%)>
【気 温】
[東北地方]
3か月
8月
9月
10月
凡例:
低い
平年並
高い
【降 水 量】
[東北地方]
3か月
8月
9月
10月
凡例:
少ない
平年並
多い
向こう3か月の確率予報の特徴
各階級の確率の偏りが小さい場合は記述していない。
8〜10月
8月
気温は、平年並または高い確率ともに40%です。
9月
10月
数値予報(アンサンブル予報)による海洋と大気の流れの予報
海面水温(上図)は、太平洋中部から東部の赤道域で明瞭な正偏差となり、エルニーニョ現象が発生する可能性が高くなったが、今後も平常の状態が続く可能性もあり、偏差の程度は割り引いて考える。日本付近の大気は9 月以降にエルニーニョ現象の影響を受けるようになると考える。
熱帯の対流活動は、海面水温の偏差パターンを反映し太平洋中部から東部の赤道域で平年より活発となり、インド洋からインドネシア付近では不活発となる。これらはエルニーニョ現象時の特徴で日本付近では9 月以降、亜熱帯ジェット気流が平年より南を流れる見込み。一方、フィリピンの東では対流活動が活発な状態が続き、8 月から9 月は日本付近への太平洋高気圧の張り出しが強まる見込み。
500hPa 高度(中図)は、亜熱帯ジェット気流が平年より南を流れるため、日本付近では帯状に負偏差となっている。太平洋高気圧は日本の南で平年より強い。赤道域の海面水温の偏差を割り引いたことから、これらの特徴も割り引いて考え、東北地方ではおおむね平年程度の天候を見込むが、8 月から9 月は太平洋高気圧におおわれやすい一方で、9 月は寒気の影響も受けやすいと見る。
月別の予想(下図)
8月
:日本付近は東西に帯状に負偏差で、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは弱い予想となっているが、最新の1か月予報資料から、平年よりやや強いと見込む。周期的に気圧の谷の影響を受けるが、太平洋高気圧におおわれる時期もある。東北日本海側では平年と同様に晴れの日が多く、東北太平洋側では天気は数日の周期で変わる見込み。
9月
:日本の南東海上で太平洋高気圧が平年より強い一方、亜熱帯ジェット気流が平年より南を流れるため寒気の影響を受ける時期もあることから、秋雨前線は日本付近でやや活発と見込む。低気圧と高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わるが、東北太平洋側では平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。
10月
:カムチャツカ半島からその南東にかけて大きな負偏差で低気圧が発達しやすい予想だが、偏差は割り引いて考える。低気圧と高気圧が交互に通り、天気は数日の周期で変わる見込み。
最近の天候経過
7月上旬
:期間の中頃までは低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多かったが、期間の終わりは移動性高気圧におおわれておおむね晴れた。平年よりも暖かい空気におおわれたため東北日本海側で気温が高くなった。5 日は寒気を伴った気圧の谷の影響で、東北日本海側を中心に大雨となった。6 日から8 日にかけては低気圧が山陰方面から本州を東に進んだ影響で、東北南部を中心に大雨となった。
平均気温は東北日本海側で高く、東北太平洋側で平年並。降水量は東北北部で少なく、東北南部でかなり多い。日照時間は東北北部で平年並、東北南部で多い。
7月中旬
:期間の前半は東北地方に梅雨前線が停滞し曇りや雨の日が多かったが、期間の後半は北に偏った高気圧におおわれておおむね晴れた。梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が入り、東北南部で気温が高くなった。12 日と15 日から16 日にかけては梅雨前線の影響で、東北北部を中心に大雨となった。
平均気温は東北北部で平年並、東北南部で高い。降水量は東北北部で多く、東北南部で少ない。
循環場の特徴
7月(20日まで)
:500hPa 高度は、北緯30 度から60 度の中緯度帯で偏西風の蛇行が大きく、東シベリアで気圧の尾根が発達し、日本付近は弱い気圧の谷となった。梅雨前線は本州付近にあり、平成24 年7 月九州北部豪雨があった。
東北地方では、低気圧や前線の影響を受けた時期と、北に偏った高気圧の影響を受けた時期が交互に現れた。気温は東北日本海側で高いところが多く、東北太平洋側で平年並のところが多くなった。
reigai@ml.affrc.go.jp