水稲冷害研究チーム
2003年東北稲作動向
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業研究センター情報資料濱田課長さんにご協力をいただいています.
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○3月5日(水) 大豆検査量5〜8割
仙台食糧事務所は4日までに、2002年産大豆の検査成績(1月末現在)を発表した。総検査数量は、宮城を除く5県で前年同期の5〜8割程度と低迷している。品質が悪く、検査の対象から外れるものが多いため。一等比率は秋田、山形が2%台などと、全県が前年を大きく下回っている。昨年10、11月の長雨や降雪で刈り取りが遅れ、粒ぞろいなど形質が劣り、汚損粒などの被害粒が多く発生した。秋田県の場合、普通大豆2等以下の主な格付け理由は、しわ粒、未熟粒、汚損粒の順で多い。
(日本農業新聞)
○3月5日(水) 籾発芽玄米「芽吹物語」
秋田県のJAこまちの籾(もみ)発芽玄米「芽吹物語」は、籾の段階で発芽させ芽吹きの生命力を包み込み、栄養がたっぷり。ドライタイプ(乾燥品)で扱いも簡単だ。発芽玄米は一般的に玄米にしてから発芽させる。JAこまちでは籾のまま発芽させ、乾燥させる独特の製法を取り入れた。ビタミン、ミネラル、食物繊維、体に良いγ(ガンマ)―アミノ酪酸(ギャバ)も豊富に含む。問い合わせはJAこまち(電)0183(78)2236。アドレスはhttp://www.yutopia.or.jp/~komachi/
(日本農業新聞)
○3月5日(水) 汚染米一掃に新技術 飼料イネでカドミ吸収
カドミウム汚染地域の土壌改善対策の一環として県は十五年度、植物に土壌中の有害物質を吸収させて環境を修復する「ファイトレメディェーション(Phytoremediation)」という技術の実証事業を、全国に先駆けてスタートさせる。従来行われてきた客土に比べ、低コストで環境への負荷も少ないというメリットがある。県は三年間の継続事業で技術体系を確立し、本県農業の懸案だったカドミ米対策に本格導入したい考えだ。
(秋田魁新報)
○3月8日(土) 沿岸中心に大雪 宮古、3月最高の48cm
八日朝の県内は、三陸沖を発違しながら北東に進む低気圧の影響で、沿岸北部を中心に大雪となった。宮古で午前九時までの二十四時間降雪量が48cmと三月としては最も多い記録的な雪となった。盛岡地方気象台によると八日午前九時までの二十四時間降雪量は岩泉52cm、宮古48cm、葛巻47cm、二戸37cm、遠野34cm、久慈26cm、盛岡4cmなどで、さらに降り続く見込み。
(岩手日報)
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○3月11日(火) 気温は平年並み 暖候期予報
仙台管区気象台は十日、東北地方の暖候期予報を発表した。夏の平均気温は平年並みの可能性が大きく、確率は50%。梅雨期間中の降水量は多い見込み。
(日本農業新聞)
○3月11日(火) 暴風雪でハウス倒壊 岩手・沿岸部
岩手県内では七日からの暴風雪で、沿岸部を中心にビニールハウスの倒壊など農業に被書を受けた。被災現場に入って確認作業ができないところもあり、被害は増える見込みだ。同県総合防災室の十日午前のまとめによると、田野畑村でホウレンソウのビニールハウスニ十三棟が倒壊したのをはじめ、花巻、田老、岩泉、山形、大野、軽米、九戸の八市町村で七十棟が被書を受けた。
(日本農業新聞)
○3月15日(土) 地場大豆で自慢の豆腐 河南町農産物直売所友の会
筥城県JAいしのまきの河南町農産物直売所「やさいっ娘」が人気を集めている。その施設を利用し地場産品の販売活動に大きな役割を果たしているのが、河南町農産物直売所友の会だ。施設は、二〇〇一年の七月にオープンし、規模は百平方メートルほどだ。営業は、毎週土日の午前九時から午後五時まで。店内にはホウレンソウ、ミズナ、ネギ、イチゴなどを陳列し、生産者の顔写真とメッセージが安心を強調している。町内産大豆で作った自慢の豆腐類、みそやしょうゆなども販売。米どころとして「ひとめぼれ」や「ササニシキ」の玄米もある。リニューアル(改装)オープンに合わせ、石巻地方で産業間運携によって開発した手づくり豆腐キット「とうふ名人」の本格的販売も行う。
(日本農業新聞)
○3月18日(火) 2002年産米食味ランキング 一部地域で天候の影響も
日本穀物検定協会は十七日、二〇〇二年産米の食味ランキングを発表した。今回から基準米とした近畿の「コシヒカリ」と「日本晴」のブレンド米に比べ、特に味が良好とされる「特A」に選ばれた米は、前年より三つ減って十二銘柄となった。〇一年産で「特A」だった六銘柄が、天侯の影響などで「A」に下げた一方、福島・中通り「ひとめぼれ」、福岡・筑前「ヒノヒカリ」、熊本・城南「ヒノヒカリ」の三銘柄が「特A」に上がった。
ランキングは専門家二十人が自米の外観、香り、味、粘り、硬さ、総合評価の六項目を評価して出した。一九七一年から滋賀・湖南「日本晴」を基準米としてきたが、滋賀県の要望を受け〇二年産米から近畿圏の「コシヒカリ」と「日本晴」のブレンド米に変更。穀検は「新基準米は食味試験や成分分析で、滋賀の日本晴と同等との結果を得ておりランキングに影響はない」と説明する。
特Aランク(東北地方のみ)
| 道府県 | 地区 | 晶種名 |
| 岩手 | 県南 | ひとめぼれ |
| 筥城 | 県中 | ひとめぼれ |
| 秋田 | 県南 | あきたこまち |
| 山形 | 庄内 | はえぬき |
| 内陸 | はえぬき |
| 福島 | 会津 | コシヒカリ |
| 中通 | コシヒカリ |
| 中通 | ひとめぼれ |
(日本農業新聞)
○3月18日(火) 「こめ通信簿」徹底を JA全農あきた
JA全農あきたは十七日、秋田市のJAビルで「記帳運動・秋田こめ通信簿導入」担当者説明会を開いた。食料の安全・安心の提供が消費者から求められる中で、県内全JAの「こめ通信簿」への取り組みを確認し、手順、様式を示した。県内のJA米関係者、営農指導員ら四十五人が出席した。同会議では、栽培来歴カードによる生産工程管理は登録農薬・安全使用基準に基づいたチェック機能を必要とする。これらに基づき、特別栽培米や産地指定米の生産者への指導などの徹底が強調された。また、生産基準に基づいた栽培歴や防除歴などのJAのホームページ上での開示や流通経路が特定できるよう精米袋にホームページアドレスを印刷して、消費者が栽培方法を確認できるシステムの導入などについて今後検討する。
(日本農業新聞)
○3月19日(水) 全域で種もみ温湯消毒 宮城・JAみやぎ登米
環境保全型農業の確立に向けた減農薬・減化学肥料栽培の「環境保全米作り」が、JAみやぎ登米管内全域でスタートした。第一段階としてこのほど、温湯殺菌法による水稲種子消毒が行われた。同JAが独自に設定した「環境保全米」の生産基準では、二〇〇三年は移行期間として使用農薬を限定し、本格実施の〇四年には、殺菌剤、殺虫剤、除革剤などの施用量を農薬成分で従来の二分の一まで減らすことを目標としており、水稲種子消毒はすべて温湯殺菌法に切り替える。温湯殺菌法とは、六〇度の温湯に風選した吸水前の乾燥種もみを十分間浸漬し、処理後、即冷却する殺菌方法。
(日本農業新聞)
○3月19日(水) 種もみを温湯消毒 青森・JA木造町おいしいこはんを作る会
JA木造町おいしいこはんを作る会は十四日、青森県有機農産物等認証制度の「無農薬・無化学肥料栽培Lに申請するアイガモ農法米「つがるロマン」の種もみ八百二十五キロを温湯消毒した。この消毒方法は、種もみの表面に付いているばか苗病菌を除去することが狙い。温度計で六五度に調整した湯に、五分間種もみを浸した。その後、直ちに水洗いを行い種子の表面温度を下げ、発芽障害を防ぐ。
(日本農業新聞)
○3月19日(水) 雪の中で無人ヘリ講習 JAあきた北央
秋田県のJAあきた北央無人ヘリ防除部会は十二日、上小阿仁村のほ場で無人ヘリコプターの研修会を行った。この日は部会員の講習と、新機種の確認飛行を兼ねて行った。同部会は今月六日に設立。メンバーは二十二人。別名「エアーバスター」と名付け、米や転作大豆の防除で活躍する。
(日本農業新聞)
○3月19日(水) 「ふくみらい」作付け3倍に 福島県が水稲生産販売推進会議
福島県は十八日、福島市で水稲「ふくみらい」の生産販売推進会議を開いた。「ふくみらい」の栽培面積は二〇〇二年の五百ヘクタールから〇三年は約三倍の千四百ヘクタールが栽培される見通しから、県内外で「ふくみらい」フェアを開くなど販売促進にカを入れることにした。十年以上の歳月をかけて誕生した福島県のオリジナル品種「ふくみらい」は、〇二年の収穫量は十アール当たり五百四十キロ以上の所も多かった。今後は統一した良質米作りが問われてくる。
(日本農業新聞)
○3月20日(木) 東北の桜開花平年並み
気象庁は十九日、九州から東北地方までの桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。東北地方はほぼ平年並みで、非常に早かった昨年より二週間ほど遅く、仙台四月十二日、福島四月十一日などと予想している。
(日本農業新聞)
| 地点 | 予想開花日 | 平年差 | 昨年差 |
| 仙台 | 4月12日 | 0 | +14 |
| 青森 | 4月27日 | +1 | +13 |
| 八戸 | 4月26日 | +2 | +13 |
| 秋田 | 4月21日 | +2 | +14 |
| 盛岡 | 4月24日 | +1 | +13 |
| 宮古 | 4月22日 | +2 | +14 |
| 山形 | 4月17日 | 0 | +14 |
| 酒田 | 4月15日 | −1 | +11 |
| 福島 | 4月11日 | 0 | +13 |
| 小名浜 | 4月9日 | +1 | +15 |
平年(昨年)より遅い場合を「+」、早い場合を「−」、同じ場合を「0」で表す。
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○3月24日(月) 春見〜つけた フクジュソウ満開 秋田県金浦町
二十三日の県内は帯状の高気圧に覆われ、曇りがちながら穏やかな一日となった。金浦町大竹地区では、春の訪れを告げるフクジュソウが咲き誇っている。ことしは例年より一週聞ほど早い今月上旬に開花した。
(秋田魁新報)
○3月25日(火) 水稲「ふくみらい」の愛称 「みらいちゃん」
ふくしま米需要拡大推進協議会は二十四日、福島市内で委員・幹事合同会議を開き、福島県のオリジナル水稲品種「ふくみらい」のキャラクターデザインの愛称を「みらいちゃん」と決めた。
(日本農業新聞)
○3月26日(水) 3カ月予報 平均気温は平年並み 遅霜の恐れも
仙台管区気象台が二十五日発表した三カ月予報(四〜六月)によると、東北地方の平均気温は平年並みの可能性が大きく、その確率は50%。降水量も平年並みの見込み。
(日本農業新聞)
○3月26日(水) 県内ポカポカ陽気 岩手県
二十五日の県内は、高気圧に覆われて南から暖かい風が入り込んだため、最高気温は岩泉で17.7度(平年比8.5度高)まで上がり、四月中旬から下旬並みの陽気となった。各地の最高気温は盛岡16.0度、一関15.4度、遠野15.3度、筥吉15.O度、大船渡14.7度など。平年を5-7度ほど上回った。
(岩手日報)
○3月27日(木) 新年度も農業体験学習 石巻市立蛇田小学校
石巻地域農業改良普及センターは二十六日、石巻合同庁舎で農業教育地区推進会議を開き、石巻市立蛇田小学校を県農業教育支援事業の対象校として実施した二〇〇二年度の活動状況を報告、〇三年度の看動実施計画などを協議した。同小学校の農業体験学習の記録は、「みんなの畑・へび田んぼ」の題字で発行、紹介された。学校側からは、〇三年度もこれまでの事業の成果を生かし、全校児童で、農業体験に取り組む方向性が示された。
(日本農業新聞)
○3月27日(木) 「紫(し)あ波(わ)せおかき」いかが 岩手県紫波町
日本一の「ヒメノモチ」産地、岩手県紫波町の第三セクター且波まちづくり企画はこのほど、同町の減農薬栽培「ヒメノモチ」を100%使用した米菓「紫(し)あ波(わ)せおかき」を開発し、商品発表会が二十五日、同町のラ・フランス温泉館交流プラザで開かれた。今回開発された商品は、ヒエ、発芽玄米、リンゴ、青豆、ゴマ、しょうゆ、レーズンチーズ、タカノツメの八種類で、レーズンチーズ以外はすべて町内産の食材を使用した。このおかきは、四月一日から町内七カ所の産直施設とラ.フランス温泉館、盛岡市内のデパートやらら・いわてなどで、一袋(百グラム)各四百円、化粧箱入り(五十グラム入り八種類)が二干円で販売される。
(日本農業新聞)
○3月29日(土) 県南の春 今年は遅く… 青森県
豪雪地の青森市では二十八日積雷ゼロとなったのに、例年雪が少ない県南地方など各地では残雪が…。三戸町では同日、アメダスで依然約30センチの積雪を記録している。同町では今月八日に一晩で三九センチのドカ雪が降りその後も何度か降雪。さらに朝晩の冷え込みも厳しかったため、道路脇に寄せられた雪の塊や畑などの積雲がなかなか解けない状況だ。
(東奥日報)
reigai@ml.affrc.go.jp