水稲冷害研究チーム
1997年東北稲作動向(新聞記事等から)
1997年東北稲作動向(新聞記事等から)
本情報は新聞記事等から得られる東北地域の稲作概況をお知らせするものです.
稲作の動向と冷害関連記事に注目して,概況を追跡します.
なお,記事の収集については東北農業試験場情報資料課長下川さんにご協力をいただいています.
7月
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○ 7月1日(火)生育急速に回復、秋田県
秋田県農政部と東北農政局秋田統計情報事務所は30日、作況ニュース第5号を発表した。低温と日照不足により前回ニュースで「3〜4日の遅れ」だった稲の生育は、天候が持ち直したため「急速に回復」し、ほぼ平年並みとなった。
(秋田さきがけ)
○ 7月1日(火)いもち病発生早まる、岩手県
県病害虫防除所は30日、水稲いもち病の注意報第1号を発表した。天候の推移からいもち病の発生開始時期が平年より1週間から10日早い7月初旬と予想され、発生量も多くなる可能性が強い。県農政部は念入りな圃場観察、早期防除を呼びかけている。(予察情報参照)
(岩手日報、盛岡タイムス)
○ 7月2日(火)あぜみち通信、稲の生育ほぼ回復
- 青森県木造町農家:6月30日現在、「むつほまれ」で草丈45cm、葉齢8.5、茎数は株当たり18本。日照、気温とも十分でほぼ平年並みに回復した。例年通り分げつも10日頃まで最盛期を迎えそうだ。
- 岩手県金ヶ崎町農家:6月25日現在の生育は草丈38cm、平方メートル当たり茎数434本、葉齢9.2.茎数は平年比74%だが生育は急進しており心配はない。15日前には幼穂形成期に入りそうで穂肥を計画している。
- 秋田県平鹿町農家:生育は葉齢10.5、草丈49cm、株当たり茎数30本。平年並みに追いついたようだ。特に田植え前半のものは生育がいい。後半のものはやや茎数が少ないようだ。
- 宮城県矢本町農家:好天で分げつも促進され、茎数も30本以上となり、茎数確保はできた。生育の遅れも取り戻したようだ。葉いもちの発生は見られないが、周辺水田ではドロオイムシの食害が見られる。
- 山形県村山市農家:真夏並みの天候で、稲の生育もだいぶ回復してきた。6月29日現在の生育は、草丈38cm、株当たり茎数が24本、葉齢が8.5となっている。茎数は平年に近いところまできている。そろそろ中干しの時期を迎える。
- 福島県郡山市農家:天候の回復で、生育は平年並みに戻りつつある。6月29日現在、生育は「コシヒカリ」で葉齢9.5、草丈45cm、平方メートル当たり茎数は380本。今後は目標茎数を確保した時点で中干しに入り、作溝培土をして間断灌漑にする。
(日本農業新聞)
○ 7月2日(水)直播導入面積、初の前年割、山形県
水稲直播では国内の先進地となっていた山形県の今年の導入面積は初めて前年を下回り、6.6%減の368.6ヘクタールにとどまったことが県のまとめで分かった。今年になって特に落ち込んだのは、県内でも最も取り組みが早かった藤島町と長井市。
(日本農業新聞)
○ 7月2日(水)100ヶ所に野立て掲示板、岩手・胆沢
JA西和賀は、稲作技術の野立て掲示板「あぜ道通信」を管内100ヶ所に設置、スピーディーな管理指導に活用している。10日ごとに稲の生育状況や管理の要点を掲示しており農家から「すぐに役立つ」と頼りにされている。
(日本農業新聞)
○ 7月3日(木)水稲平年並みに回復、宮城県
宮城県農政部が2日まとめた県内の水稲の生育状況調査(1日現在)によると、前会長さ(6月20日)より回復し、草丈、茎数、葉数とも平年並みとなった。県農政部は「6月下旬は平均気温、日照時間とも平年を上回ったため」とみている。
(河北新報)
○ 7月4日(金)政府米銘柄区分“仮当てはめ”格下げ相次ぐ
食糧庁は3日、1998年産政府米から新しい銘柄区分に移行するため、新基準を仮に97年度産米に当てはめた場合の銘柄区分の結果を発表した。従来の銘柄米区分を抜本的に変え、自主流通米価格など市場評価が高いものを上位に格付けしたため、1類は「コシヒカリ」が大半を占め、1類の銘柄数は現行の約半分の29銘柄にダウン。また、450余りあった3類銘柄のうち、規定の出回り数量に達しない銘柄が5類に回ったため、120銘柄に激減した。98年産政府米の銘柄区分は、9月を目途に正式に決める。
(日本農業新聞)
○ 7月4日(金)出穂期前の管理万全に、秋田JAかづの
JAかづのは管内21ヶ所で7月1日から「水稲あぜ道相談」を開いている。各会場となった圃場には生産者300人ほどが参加。管内の生育状況は6月25日現在「草丈、茎数やや少な目、全般に2〜3日の生育遅れ」と発表があったが、その後の好天で大分回復、ほぼ平年並みとなった。
(日本農業新聞)
○ 7月4日(金)水稲の生育順調に回復、宮城・石巻地区
石巻地域農業改良普及センターは1日付けで水稲の生育状況と当面の稲作技術対策を掲載した「稲作情報」を刊行、関係機関などに送付した。同管内の生育は順調に回復しており、生育の遅れは1〜2日程度。また、技術面では、中干しの励行などを呼びかけている。
(日本農業新聞)
○7月5日(土)水稲生育順調に回復、7月1日現在
東北農政局は4日、7月1日現在の管内水稲生育情報を発表した。これによると、6月中旬から比較的天候に恵まれ、特に6月下旬以降は気温、日照時間ともに平年を上回って推移し、各県とも草丈の伸長および分げつなどが促進され生育は回復している。これらから東北平均で、生育の良否、遅速とも「平年並み」となっている。県別にみると、青森は回復が見られたものの平年比で2日の遅れで、「やや不良」となっている。その他の県ではすべて「平年並み」となり、特に山形と福島では平年より1日早いとなっている。また台風8号の大雨で冠水した地域では、今後病害の発生が懸念されるとしている。
(日本農業新聞)
○ 7月5日(土)平均気温、降水ともに平年並み
仙台管区気象台の向こう1か月の予報によると、平均気温、降水量、日照時間ともに平年並みの可能性が高い。(詳細は1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○ 7月5日(土)てんき西から東へ
日本海北部に停滞している梅雨前線はやや南下傾向はみられるが、引き続き東北北部に停滞し、気圧配置に大きな変化はなさそう。このため、北日本は梅雨空が続き、雨量もやや多めとなりそう。日本海側では湿った空気が入り、まとまった雨に注意。後半には太平洋高気圧が南に後退し、梅雨前線が山陰から北陸付近まで南下。北日本の雨域も南下し、東、西日本では梅雨空が戻る見込み。北半球を流れる大気の流れは引き続き4波長になっている。全体的に小刻みな動きをしており、極東付近では南北の蛇行がやや大き目となっている。また、極東への強い寒気の流れは来週もなさそう。
(日本農業新聞)
○ 7月5日(土)寒冷渦の南下が夏を左右、森羅万象から
ここ数日、日本付近の天気図を見ると、太平洋高気圧が日本列島に張り出して、梅雨前線を北に押し上げているかたちになっている。一見、太平洋高気圧が強そうにみえる。これは、南海上の太平洋高気圧の勢力は弱まっているはずなのに、それ以上にオホーツク海高気圧や日本に近づく寒気の勢力が弱いため、相対的に太平洋高気圧が強くなっているように見える。今年はエルニーニョが発生し、日本は冷夏に向かうといわれているが、これまでのところ、かなりの異変がみられる。6月に台風の2回の接近・上陸、梅雨前線の不活発、オホーツク海高気圧の衰弱、と冷夏にふさわしくない天候状態が続いている。しかし、シベリア大陸北部には寒冷渦が発生し、南下の準備を始めている。この寒気の南下が、このあと日本の夏の天候を左右する可能性がある。
(日本農業新聞)
○ 7月6日(日)北朝鮮で干ばつの恐れ
5日朝の朝鮮中央放送によると、北朝鮮の西海岸地方と北部内陸地方で最近、「異常高温現象」が続いている。特に中国と国境を接する新義州地方では先月28日、日中の最高気温が史上最高の37度を記録した。朝鮮中央放送は、「異常高温現象は今後も続くと予想されている。農業部門を始めとする人民経済各部門は相応の対策を立てるべきである」と警戒を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 7月6日(日)列島うだる。
6月末から暑さが続く日本列島は5日、関東を中心に記録的な猛暑となった。埼玉県熊谷で39.9度、群馬県前橋で39.5度、栃木県宇都宮で38.7度など、各地で観測記録を塗り替えた。この猛暑は10日頃までは治まる気配がなく、農作物や家畜に対する被害が心配される事態となってきた。
(日本農業新聞)
○ 7月8日(火)やっぱり異常気象、関東猛暑
関東で記録的な猛暑が続くと思えば、西日本では一転して大雨−日本列島は7日、地域によって異常な天候に見舞われた。異例の猛暑となった関東では畜産農家は対策に追われている。また、あまりの暑さに果物需要はスイカに集中し、他の青果物は荷動きは鈍いなど、園芸農家も振り回されている。一方、雨続きの東北地方をはじめ、西日本、東海・北陸などで、梅雨前線の活発化で再び大雨の恐れがあり、気象庁は土砂崩れや低地の浸水、河川の増水・氾濫など注意を呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 7月10日(木)葉いもち拡大の恐れ、山形県
山形県病害虫防除所は9日、県内全域に稲葉いもち病発生の注意報第1号を出した。先月25日から28日まで葉いもちが発生しやすい曇りや雨の日が続き、8日現在で県内19ヶ所で発生が確認され、一部では発生程度の高いずりこみ症状の圃場も見られる。今月5〜7日にも感染しやすい天候になったので、中旬にかけてさらに拡大する恐れもでている。
(山形県注意報第1号参照)
(日本農業新聞)
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○ 7月11日(金)増える水稲直播栽培
今年産の東北6県の水稲直播栽培面積は945ヘクタール(前年比128%)と順調に伸びていることが8日、東北農政局が仙台市内で開いた稲作中間検討会の席上、各県の報告で明らかになった。おおどころでは福島県が492ヘクタール、山形県が初めて6.6%減少して369ヘクタール。生育状況も発表され、一部に鳥害が見られたが、出芽・苗立ちはおおむね良好という。
(日本農業新聞)
○ 7月11日(金)倒伏に注意、東北農政局
東北農政局は8日、各県担当者や仙台管区気象台、東北農試担当官らを集めて仙台市内で本年度の稲作中間検討会を開いて、当面の技術指導対策の留意事項をまとめた。それによると、稲体がやや軟弱気味となっているほか、草丈も長くなっている地域があることから倒伏防止に努めることなどを呼びかけている。
(日本農業新聞)
○ 7月11日(金)ファックスで情報提供、岩手県病害虫防除所
岩手県病害虫防除所は10日から、病害虫発生予察などのファックスによる情報提供サービスを始めた。現在、同県が整備を進めている「総合農業情報ネットワークシステム(いわて純情ネットファックス情報サービス)」を利用したもの。これにより、生産者は病害虫防除に関する情報を、迅速、かつリアルタイムに得ることができる。
(日本農業新聞)
○ 7月11日(金)エルニーニョで気象庁、引き続き冷夏警戒
気象庁は10日、ペルー沖の海面水温を発表した。世界的な異常気象を引き起こすエルニーニョ現象を監視するためで、それによると、同監視海域の海面水温は先月に比べ、さらに上昇し、平年を2度上回り、3月から4ヵ月連続で平年を上回った。これにより、2月から6月までの平均値が0.7度となり、同庁では「明らかな形で監視海域の海面水温の上昇が続いている。今後、半年以上はこの状態が続く」とみている。エルニーニョ現象になると冷夏になりやすく、引き続き警戒が必要だ。
(日本農業新聞)
○ 7月11日(金)エルニーニョ強まる
異常気象をもたらすことが多いエルニーニョ現象が発生している太平洋赤道域で、気象庁が監視している海域の6月の月平均海面温度が28.1度と、平年比でプラス2.0度を記録、現象が強まっていることが10日、分かった。既に南米のペルーやエクアドルが高温少雨になるなど同現象の影響が出始めており、「今回は大規模に発展する」との専門家の見方を裏付ける高い値となった。気象庁は「この状態は今後しばらく続く」とみている。
(河北新報)
○ 7月12日(土)水管理で不稔防止を、青森県
青森米パワーアップ戦略推進本部は11日、青森市で技術研修会を開いた。低温に最も弱い幼穂形成期と穂ばらみ期を目前に控え、水管理など技術指導に万全を期すことを申し合わせた。県農業試験場は、今後の気温が平年並みに推移すると、幼穂形成期は黒石市の県農業試験場で平年より1日遅い13日頃、十和田市の藤阪支場で2日遅い17日頃。地域別では津軽地域の大半が14〜18日、津軽半島が19〜21日、上北地域の内陸から三八地域は18〜22日、上北北部や下北半島は23〜26日頃の予想を示した。西海岸の一部は既に幼穂形成期に入った模様だ。
(東奥日報)
○ 7月12日(土)自主米、軒並み底値、大阪で最終入札
自主米価格形成センターは11日、大阪取引場で1996年産最終の入札を行った。平均価格は1万9千350円で、基準価格比93%と入札開始以来初の底値張り付きという厳しい結果となった。
(日本農業新聞)
○ 7月12日(土)インターネット生・消情報交換、農水省が後押し
農水省は、各統計情報事務所のインターネットのホームページから特産品の産直情報などが検索できるよう、生産者と消費者の情報交換を後押しする。同省の行政情報化検討会の検討結果を受けたもので今後、モデル事務所で試験的に実施、地域活性化に役立てていく。
(日本農業新聞)
○ 7月12日(土)低温の恐れも
仙台管区気象台が11日発表した1か月予報によると、梅雨前線やオホーツク海高気圧の影響で期間の前半を中心に曇りや雨の日が多く平均気温は平年より低くなる可能性が大きい。降水量、日照時間ともに平年並み。(詳しくは1か月予報参照)
(日本農業新聞)
○ 7月12日(土)てんき西から東へ
梅雨前線が西日本から東日本にかけて停滞。各地とも梅雨空が続き、所によっては雨脚が強まる。梅雨前線は週の前半は南岸まで南下し、気温は東日本を中心に比較的低くなりそう。後半になると梅雨前線が日本海側まで北上する。南から湿った風が入り、気温が上がり蒸し暑くなる見込み。また、西日本では後半は太平洋高気圧が張り出し、夏空が続く。気温が上がり蒸し暑くなる。北日本は移動性高気圧に覆われ晴れる日が多い。ただ、北海道では気圧の谷が通過する影響で、にわか雨や雷雨を伴うところがある見込み。北半球を流れる大気の流れは前週に引き続き4波長となっている。全体的には小刻みな動きをしている。極東へ強い寒気の南下はないものの、小規模の寒気の南下はある見込み。
(日本農業新聞)
○ 7月15日(火)あぜみち通信、水稲生育は平年並み
- 青森県木造町農家:7月に入ってからも好天が続き、ついに生育は平年を超えた。「むつほまれ」は10日現在、草丈55cm、株当たり茎数24本、葉齢11.5.中干しは、例年なら15日に水を切っても干しきれないときもあるが、今年は雨が降らず1週間で終えた。今後は出穂直前の1番大切な時期に入る。近年増えている稲こうじ病、コバネイナゴだけが心配。防除をしっかりしたい。
- 岩手県金ヶ崎町農家:例年より早めに幼穂形成期に入った。5日現在の草丈は56.4cm、平方メートル当たり茎数は552本、葉齢は10.5.稲体が柔らかく、葉色が濃いので穂肥は減数分裂期に延ばす予定だ。地域全体では減数分裂期が23〜27日頃。出穂期は来月7〜12日頃とみられる。
- 秋田県平鹿町農家:先週は梅雨空が続いたため、例年より良かった生育は平年並みとなった。生育は、葉齢11.7、株当たり茎数は23.2本で、特に草丈が長いため、倒伏が心配だ。いもち病は目立たないが、二化メイチュウが所々多い。先月29日から中干し、溝切りもしているが、まだ田んぼが軟らかい状態。幼穂が2〜5mmになったら穂肥をする。あとは今後の低温だけが気がかりだ。
- 宮城県矢本町農家:水稲の生育は順調で、茎数も平年並みというところまでなった。中干しもうまくやることができた。これからは穂肥の時期となる。幼穂形成期に入るので、最低気温が気にかかる。とにかく天気に期待したい。
- 山形県村山市農家:7月に入って気温は高いが雨続き。田んぼも少し乾いてきたので、3日から作溝、中干しを始めた。しかし、天気が悪く、圃場は一向に乾かない。10日現在の生育は、草丈58cm、平方メートル当たり茎数は556本、葉齢は9.8となっている。茎数は平年並みを確保したようだ。けれども、葉色が濃く、雨が続いたこともあり、葉いもちの見られるところが少しある。穂肥は控えめにしようと思っている。
- 福島県郡山市農家:11日現在の生育は、「コシヒカリ」で葉齢10.7、草丈63cm、平方メートル当たり茎数580本で、ほぼ平年並み。稲の姿は葉が直立し葉色も落ち、深水のおかげで茎ぞろいが良く、穂肥のできる形となっている。今後は間断灌漑として出穂前後のいもち病予防に努めたい。
(日本農業新聞)
○ 7月15日(火)エルニーニョで冷夏到来、波紋広がる気象庁予測
世界的に異常気象を引き起こし、日本でも冷夏や暖冬になる傾向の強いエルニーニョ現象が赤道域で始まったようだ、と気象庁が発表したのが6月上旬。その後、各地で真夏のように暑い日が続いているとあって、農業やビールなど夏とかかわりの深い業界を中心に「今年は冷夏になるんですか」といった問い合わせが気象庁に相次いでいる。
(東奥日報)
○ 7月15日(火)水稲生育平年並み、宮城県
宮城県稲作安定対策本部は14日、仙台市で水稲生育診断会議を開き、県内の状況について「生育は順調で、出穂期は過去5年間の平均の8月8日より1〜3日程度早くなる」との予測をまとめた。今後の農業改良普及センターなどの指導に当たっては、生育に応じた追肥の実施などに注意することを確認した。
(河北新報)
○ 7月16日(水)岩手県農業研究センター、拠点施設開所祝う
岩手県農業研究センターの開所式が14日、同センターで行われ、総合的試験研究機関の開所を祝った。同センターは農業試験場、畜産、蚕業、園芸の各試験場を統合、再編整備した。新品種の開発、先端的な経営や技術の確立、生産物の販売戦略など農業振興の拠点施設として、4月1日から新体制で業務を開始している。
(日本農業新聞)
○ 7月18日(木)幼穂形成期は約10cmの深水、青森県
JA津軽尾上はこのほど、管内2ヶ所で水稲生産者らが参加して、青空教室を開いた。稲の生育は、1日からの平均気温が4度前後高いので草丈、葉齢、茎数も平年並み。今月も全般に曇りや雨の日が多く、低温と日照不足が予想され、稲こうじ病などが心配される。
(日本農業新聞)
○ 7月19日(土)葉いもちに注意、岩手県
岩手県農政部は18日、全県で水稲の葉いもちの発生が広くみられるとして、臨時情報を出して注意を呼びかけている。17日までの報告によると、発生程度は軽いものの調査水田の11%で葉いもちが発生しており、放置すると収量や等級に影響を与える穂いもちにつながる恐れがあることから、今年初めての臨時情報を出した。
(日本農業新聞)
○ 7月19日(土)日照時間は少なめの恐れ
仙台管区気象台が発表した向こう1か月予報によると、降水量は東北地方太平洋側で平年より多く、日本海側では平年並みとなっている。日照時間は平年より少ない可能性が大きい。特に7月下旬から8月中旬はオホーツク海高気圧の影響を受ける時期がある。(1か月予報参照)
(日農業新聞)
○ 7月19日(土)雨多く低温の恐れ
成果に向け雨多く、低温の恐れ−。気象庁は18日、1か月予報を発表した。それによると、平均気温は沖縄など南西諸島は平年並みになるが、その他の地方は低くなる見込みだ。6月から7月中旬まで続いた高温、平年並みの推移から一転して、低温になる公算が強くなった。
(日本農業新聞)
○ 7月19日(土)てんき西から東へ
西、東日本は梅雨前線が北上して梅雨明けするところが多い。西日本は、梅雨明け直後は大気の状態が不安定となり、山沿い中心に、にわか雨のところがある。その後は夏空が広がる見込み。東日本は、太平洋高気圧に覆われて夏空が続く。ただ大気の状態が不安定になり夕立のところも。北陸や東北は週の前半は梅雨前線が停滞し梅雨空が続く。週の後半に梅雨前線の活動が弱まり、南部から梅雨明けするところがある見込み。また、梅雨明け後もエルニーニョの影響で、天候が変わる可能性があり、要注意。北半球を流れる大気の流れは、大きく4波長になっているが、ヨーロッパ付近で南北の流れがでているほかは、ゆるやかな流れをしている。極東付近への強い寒気の南下はないものの、弱い寒気は数回ありそう。
(日本農業新聞)
○ 7月20日(日)本州・四国梅雨明け
気象庁は19日、九州と山口県を除いた全国で、19日ごろ梅雨があけたとみられると発表した。平年に比べ、北陸地方が3日、東北北部が7日早い。ほかは平年並み。気象庁の観測によると、北の冷たい高気圧によって日本の南海上に押し下げられていた梅雨前線の活動が弱まって、日本近海部分の前線が消滅し、梅雨明けとなった。通常は日本の南海上の太平洋高気圧が梅雨前線を北に押し上げて本格的な暑い夏になるが、今年は上空に寒気が入り込んでいるため、大気が非常に不安定な状態になっている。梅雨明けから1週間程度は夏らしい天気となるが、その後は太平洋高気圧の勢力が弱まり、気温も低めに推移するとみられる。
(日本農業新聞)
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○7月21日(月)干ばつ被害広がる、北朝鮮
北朝鮮では、広い範囲で干ばつが発生している模様である。これまでのところ、同国の報道機関は被害の発生については伝えていないが、干ばつは「例年にないもの」とされ、農作物に大きな被害が出ることも考えられる。
(日本農業新聞)
○ 7月21日(月)生育やや早いペース、岩手県
岩手県内の水稲は、幼穂形成期を迎えた。6月中旬以降の好天で例年よりやや早いペースで生育が進んでいる。今後も好天が続けば7月下旬に減数分裂期に入り、8月上旬に出穂期を迎える。県内ではいもち病の多発が心配されているほか、低温の予報もあり、県は防除や深水管理の徹底を呼びかけている。
(岩手日報)
○ 7月22日(火)96年農作物作付延べ面積、前年比3.4%減
東北農政局は15日、1996年の農作物作付延べ面積と耕地利用率を発表した。東北の1996年の農作物作付延べ面積は84万2千800ヘクタールで、前年に比べ2万9千700ヘクタール減少、また、耕地利用率は90.3%となり、同じく2.4%低下した。作付け面積が減った最大の理由は稲の転作の増加。また、畑では桑と野菜の減少が大きかった。
(日本農業新聞)
○ 7月23日(水)水稲生育は平年並み、宮城県
宮城県農政部は22日、県内の水稲生育調査(18日現在)の結果をまとめた。草丈は平年より長め、茎数は平年並みとなっており、全体としては「平年並み」だった。ひとめぼれ、ササニシキといった中生品種の減数分裂期は24〜27日、出穂期は平年より早い8月7日頃と予想される。
(河北新報)
○ 7月23日(水)8月は低温の恐れ
仙台管区気象台は22日、東北地方の8月から10月の天気予報を発表した。それによると、この期間の平均気温は平年並みで、降水量は太平洋側では平年より多く、日本海側では平年並みとなりそうだ。(詳しくは3ヵ月予報参照)
(日本農業新聞)
○ 7月23日(水)北日本除き低温傾向
気象庁は22日、8月から10月までの3ヵ月予報を発表した。エルニーニョ現象が発生し、この状態が今後も続くため、平均気温は北日本で平年並みになるほか、東、西日本、南西諸島では低くなる見込みだ。降水量は、北、東、西日本の太平洋側では多く、北、東、西日本の日本海側、南西諸島では平年並み。気象庁は「暑い日が多かった6月の後半から7月の前半とは違い、低温傾向が続き、夏らしい夏はあまり期待できない」とみている。
(日本農業新聞)
○ 7月25日(金)水稲の生育順調
農水省は24日、今年産水稲の生育情報(7月15日現在)を発表した。6月中旬以降、東北など一部地域で日照不足があったものの全般に気温が高めに推移したため、全体的には生育は良くなっている。「やや良」は16都県。残る都府県のうち秋田県だけが「やや不良」で、他は「平年並み」となり順調に推移している。
(日本農業新聞)
○ 7月25日(金)水稲生育さらに早まる、東北の水稲
東北農政局が発表した7月15日現在の水稲生育情報によると、初期生育の遅れは6月中旬以降の平年を上回る気温、日照で草丈の伸長と、茎数の増加が促進された。このため東北全体で生育の良否は「平年並み」、生育の遅速は「2日早い」となった。(詳しくは東北農政局発表7月15日現在の水稲生育情報を参照)
(日本農業新聞)
○ 7月25日(金)早くも穂揃い、岩手・金ヶ崎町
金ヶ崎町で早くも穂揃いした水田がある。ある農家の「きらら397」で、昨年より5日早い。農家は「早生は一安心。早生のように豊作になれば」と「ひとめぼれ」の作柄に期待をかける。
(日本農業新聞)
○ 7月25日(金)水稲生育平年並み、山形県
東北農政局山形統計情報事務所は24日、県内の水稲の生育状況を公表した。15日現在の県平均は「平年並み」。6月中旬から下旬までは気温が平年より高く、日照時間も多く経過したことから、草丈は平年に比べて長め。しかし、今月15日以降は好天に恵まれており、草丈の伸びは落ち着きを見せている。稲もやや硬くなるなど、「状態はさらに良くなっている」(同事務所)。茎数はやや少ないが、無効分げつの発生は少ないものと予想され、穂や籾の数には影響はなさそう。
(山形新聞)
○ 7月25日(金)水稲生育平年並み、福島県
東北農政局福島統計情報事務所は24日、県内の水稲の生育状況を公表した。生育は平年並みとなっている。地域別にみると、中通り・浜通り・会津の3地方とも生育は平年並み。茎数はやや少ないものの草丈は長く育っている。
(福島民報)
○ 7月25日(金)全国唯一本県やや不良、秋田県
農水省は24日、水稲の生育情報を発表した。気温が高めに推移していることから生育は全国的に順調なものの、秋田県は日照不足などの影響で茎数が少なく、都道府県別では唯一「やや不良」となった。同日の生育情報は作柄とは直接関係しないが、県は茎数と着粒数確保のための必要に応じた追肥を呼びかけている。
(秋田さきがけ)
○ 7月25日(金)むつほまれ、走り穂
青森県内のトップを切って岩崎村の観測田で24日、むつほまれの走り穂が確認された。鯵ヶ沢地域農業改良普及センターによると昨年より2日、例年より3日早く、今後1週間以内に同村の水田は80%の稲が出穂期を迎えるという。
(東奥日報)
○ 7月26日(土)葉いもち早期防除を、福島県須賀川
須賀川地域農業改良普及センターなどは23日、関係者を集め、管内の水稲直播栽培現地検討会を開いた。県が本格的に直播栽培を推進して2年目、管内の栽培面積も年々増加し約29ヘクタールとなっている。しかし一部で鳥害、土壌条件などによる生育の問題もある。
(日本農業新聞)
○ 7月26日(土)平年より日照時間少なそう
仙台管区気象台が25日発表した向こう1か月予報によると、平均気温は平年より低く、降水量は多い。また日照時間は平年より少ない可能性が大きい。(詳細は1か月予報参照)
(日本農業新聞)
7月26日(土)8月は低温の恐れ
8月は全国的に多雨と低温の可能性−。気象庁は25日、1か月予報を発表した。太平洋高気圧は安定せず、低気圧やオホーツク海高気圧の影響で天気はぐずつく可能性があり、平均気温は、南西諸島で平年並みのほかは、全国的に低い見込みだ。降水量は南西諸島で平年並み、その他の地方では多くなる可能性が高い。日照時間は、平年並みの南西諸島以外は全国的に少ない見込み。
(日本農業新聞)
○ 7月26日(土)てんき西から東へ
台風の通過後は、太平洋高気圧が張り出す。西、東日本は南から湿った風が入り、気温・湿度が高く、蒸し暑い日が続く。北日本は台風9号から崩れた低気圧が週明けに宗谷海峡付近に抜けた後、前線がゆっくりと南下し来週末には東北地方に停滞する見込み。この影響で、北海道や東北では曇りや雨の日が続く、雷雨のところもありそう。北海道では気温が全般に低めとなり、太平洋側では霧が発生する。低温と日照不足が心配される。農作物などの管理に注意。北半球を流れる大気の流れは引き続き4波長になっている。偏西風は北緯50度付近を流れているが、南下する様子はない。また、寒気は小規模な南下はあるものの強い寒気の南下はなさそう。
(日本農業新聞)
○ 7月27日(日)穂いもちに注意、福島県南・会津地方
福島県病害虫防除所は25日、県南地方と会津地方に稲いもち病の発生予察注意報第4号を発令、農家に注意を呼びかけている。いもち病の発生時期は平年並みで、発生量はやや多め。7月3〜4半旬にかけて葉いもちの病勢が進み、ほぼ全域で葉いもちの発生が見られ、多発圃場ではずりこみ症状も散見される。天候予報では8月の気温は低く、日照は少なくなるため、いもち病の感染に好適な日が多くなりと考えられる。
(日本農業新聞)
○ 7月28日(月)「つがるロマン」走り穂確認、弘前
県産米の期待の新品種「つがるロマン」の走り穂が27日、弘前の水田で確認された。5月18日に田植えをしたもの。出穂は28日頃と予想されている。農家は「雨が降らないのが少し気になるが、今のところ良い状態で生育している。これなら倒伏の心配もまずない」と満足そうに話していた。
(東奥日報)
○ 7月29日(火)今夏の太平洋高気圧に異変
今年の台風のコースは異例ずくめだ。6月は、7,8号と珍しく2個も上陸した。そして今回の9号は、この時期としては異例のコースをたどった。9号は太平洋高気圧の張り出しが弱かったためだ。高気圧が大きく影響する夏の気温が気になる。1か月、3か月予報は、この夏、太平洋高気圧の勢力が弱く、低温傾向と予測する。台風に対しても、例年以上に警戒が必要だ。
(日本農業新聞)
○ 7月29日(火)あぜみち通信
- 青森県木造町農家:25日現在の生育は「むつほまれ」で草丈が72cm、葉齢12.5、茎数は1株19〜20本。天候も良く例年より2日程度生育が進んでいる。減数分裂期も終わり、早いものは走り穂が出ている。草丈が平年より5〜10cm長くなっている。生育が進み過ぎて台風や強風による倒伏が気にかかる。今年は8月5日には出穂しそう。
- 岩手県金ヶ崎町農家:平年より約2日、生育が進んでいる。出穂は8月8日前後の予想。25日現在の生育は草丈77cm、平方メートル当たり茎数458本、葉齢12.5.梅雨明け後の干天で稲の姿はがっしりし、色もほどよくあせたので減数分裂期追肥をした。いもち発生なし。心配は台風。
- 秋田県平鹿町農家:梅雨明け後から天候が良く、生育は全般に2,3日早くなっている。葉齢13.1、草丈77cm、株当たり茎数22.1本。草丈が平年より6cm長いので心配していたが、好天続きで丈の伸びが遅くなった。穂肥の量を控えるなど対応していけば、最終的には平年並みになるとみている。いもち病が大発生する心配もない。
- 宮城県矢本町農家:水稲の生育は平年並みだ。穂肥は「ササニシキ」については22〜25日に、「ひとめぼれ」は2回目として24〜25日に施用した。23日に穂いもち対策で航空防除を実施した。出穂は8月10日前後とみている。間断潅水しようと思っている。あとは天候次第だ。
- 山形県村山市農家:生育は順調だ。27日現在「はえぬき」で草丈69cm、平方メートル当たり茎数543本、葉齢11。今月20日から穂いもちの航空防除を実施している。今のところいもち病の発生は見られない。
- 福島県郡山市農家:25日現在の生育状況は「コシヒカリ」で葉齢11.9、草丈76cm、平方メートル当たり茎数490本。平年並みとなっている。幼穂長は4mmで、出穂22,23日前となっている。葉色3.5ぐらいの稲では穂肥の適期とみられる。いもち病が多少でているが、出穂前の防除でよさそう。現在のところ多収型の稲の姿だが、8月の冷夏予報が心配だ。
(日本農業新聞)
○ 7月29日(火)水稲の倒伏に注意、秋田県
15日現在の生育が全国で唯一「やや不良」だった秋田県では、例年に比べ草丈が異常に長く、今後、倒伏に対する注意が必要だ。6月下旬から7月上旬にかけて日照不足と気温日格差が小さかったことから、草丈が伸長し、後期に発生する分げつが少なくなっており、十分な中干しもできていない。干し過ぎの圃場では根の活力低下も懸念されている。
(日本農業新聞)
○ 7月30日(水)水稲の生育回復傾向に、秋田県
日照不足などの影響により、農水省の生育情報(7月15日現在)で全国で唯一「やや不良」だった本県の水稲は、調査後に天候が好転し、稲体は健全化に向かっている。平年並みには至っていないが、徒長傾向と穂数につながる茎数の減少度合いがともに鈍っており、県農産園芸課は「厳しい状況だが、今後の適切な技術対応と天候次第で、平年並みの収量確保は十分可能」としている。
(秋田さきがけ)
○ 7月31日(木)米粗収益7.6%の伸び
1996年産の米生産費を東北農政局が30日発表した。それによると、10アール当たり全算入生産費は16万5千150円(前年比0.2%)となり、前年並みだった。同粗収益は16万3千835円で、全体に収量が増加したため、前年比7.6%の大幅な伸びとなった。このため同所得は7万8千796円で同14.1%増えている。
(日本農業新聞)
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